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ヨモギ尾根から長尾尾根 もうひとつの女郎小屋ノ頭

丹沢 蓬平、三ノ塔、烏尾山、行者ヶ岳、政次郎ノ頭、新大日、女郎小屋ノ頭(長尾尾根)、上ノ丸( 関東)

パーティ: 1人 (鋸太郎 さん )

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行程・コース

天候

晴れ~快晴

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 札掛 無料駐車場

この登山記録の行程

札掛0517……0638蓬平(970P)0640……0721三ノ塔地蔵0721……0725三ノ塔0728……0749烏尾山0751……0808行者ヶ岳0808……0824政次郎ノ頭0824……0830書策小屋跡0830……0842新大日0851……0918女郎小屋ノ頭(長尾尾根)0920……1003上ノ丸(879P)1003……1030札掛分岐1030……1057札掛

コース

総距離
約12.7km
累積標高差
上り約1,527m
下り約1,527m

高低図

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

丹沢です。
札掛からヨモギ尾根を登り三ノ塔に至り、そこから表尾根を新大日まで歩き、長尾尾根を辿って下山しました。
  
今回の目的はふたつありました。
ひとつは北東から三ノ塔に至るヨモギ尾根です。
地形図上はなだらかで良い尾根なのですが、なぜか地理院地図には線がありません。
すぐに丹沢詳細地図にはルートとして描かれているのが判明するのですが、何度も斜度などを想像しては楽しんでしまい、挙句実地検証してみたくて仕方なくなりました。
何より見るからにひっそり感が楽しめそうです。
  
もうひとつは長尾尾根上の1202P。
同角尾根上の女郎小屋ノ頭は以前行ってみましたが、ここにも「女郎小屋ノ頭」という名前が付けられています。
地形図を見る限りはピークがあるのかも怪しいですが、同名の地があるのならそれも縁。
帰りに寄ってみることにしました。
  
=================================================
長く神奈川県民であり、慣れ親しんだ丹沢ではありますが、春先に転居したこともあって緊急事態宣言下では越境登山であることには違いありません。
ですので新大日から先、行こうと思えば行けた塔ノ岳は遠慮しました。
始めからそのつもりでしたが、実際に人、間違いなく多そうでしたしね。
  
うん、今回の山行の目的地は新大日。
途中峰も角度を変えれば立派な目的地です。
最近はそういう山行を心掛けているところもありますが、
何はともあれ、楽しかったあああ!
  
=================================================
その後往路と同じくヤビツ峠経由で帰ったのですが、お天気でもあったので県道70号線は大賑わいでした。
最初は札掛近辺からヤビツ峠バス停に向かうだろう歩いている登山客に驚いたのですが、ヤビツ峠を越えてもなお平然と歩いている登山客もいて、どこまで歩くんだ!? その足は電動アシストでも付いているのか!? と驚愕しました。
  
更には走ってヤビツ峠を目指す人、お決まりの自転車屋さん、どんなエンジン積んでいるのでしょうね。
どちらも見ているだけでヒザが破壊されそうでしたが、どなたもホントいい顔されてました。
バイクのツーリングも多く、良いレジャー日和だったと思います。
  
=================================================
(追記)
丹沢三峰のピークに関しては、この方のブログが詳しいです。
ardbegの山野遊行/丹沢三峰はどのピークか?
https://ardbeg-camp-diary.at.webry.info/201406/article_3.html
https://ardbeg-camp-diary.at.webry.info/201501/article_4.html
  
勉強になります。

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フォトギャラリー:90枚

丹沢です。
ヨモギ尾根は札掛から三ノ塔(正しくは三ノ塔のお地蔵さん)へ至る尾根ですが、大体こんな感じです。

下弦の月です。
今日はそんなに心配される計画じゃないよ。

我が家から札掛は宮ヶ瀬経由だと近いのですが、いかんせん通行止です。
と言うことでぐるっと回って秦野市側から向かいます。
写真はヤビツ峠手前の展望台。
明るいですがまだ5時前。
既に数台車がいました。
夜明け待ち組かな?

札掛に着きました。
ここから先の県道70号線(秦野清川線)は通行止です。

「我々はぁー! 断固としてー! 侵入を阻止するぞー!」 
超バリケードです。
昼前、帰ろうとしたら通行止を知らなかったのか、バイカー軍団が困っていました。

でもこんな様子じゃ、さすがに歩行者でも許可できませんよね。

札掛の駐車場です。
5時前でも二番手でした。
15~18台は停められると思いますが、帰りにはいっぱいになっていました。

文字は消えども、言いたいことは分かります。
「くまをびっくりさせない!」ですね。

一応、橋の名前を確認に行きました。
指さし確認。
現在地ヨーシ!

では出発です。
少し進むと石碑があると書いてありましたが、

背中です。
なんかご機嫌ナナメなんですかね。

ほら、お顔をお見せ。

さて、尾根に取り付くには河原に降りて渡渉したいのですが、札掛森の家のゲートは閉まったまま。

ですので先に進んで裏から降りました。

立派な吊り橋がありますが、これに乗ると取り付きたい尾根を越えてしまいます。

いいお名前ですね。

カッコいいぞ!

出合ですが、渡るのは手前のタライゴヤ沢です。
奥は藤熊川、合流して布川と名前を変えます。

少し水量が多かったかも知れませんが、濡れずに渡れました。

出合の真ん中が目的のヨモギ尾根です。
では適当に取り付きましょう。

バリに近いし、難路も覚悟していたのですが、すぐに立派な、都大路の様な尾根になりました。
いやこれ、標識立てれば立派に一般登山道のレベルです。

6時前に余裕でお日さまー!

最近は植林帯を歩くのもかなり好きになりました。
特に丹沢は、樹林の向こうに見える程度でも大分お山が判別できる様になってきましたので、それも大きいかと思います。

ヨモギ尾根はひたすら直登の尾根でしたが、緩急もあり、公園の様な場所もいくつかありました。
ただヤマビルを警戒して、寝っ転がるのは控えました。
いや多少血を吸われても構わないのですが、連れて行く訳にはいきません。

遠くに何やら傾いた四角。

鹿ドアですね。
潜って先に進みます。

ところが越えた途端、進む先に鹿が3頭ほどらったらったと走って行くのが見えました。

それでいいのか鹿柵さん! 
……まあ、それもお山の意思ですか。

「ヨモギ平」の標識です。
鹿ドアから先はずっとヨモギ平だったと思いますが、標識はピーク部分を越えた先、三ノ塔側にありました。
ヨモギ平と言えば、北丹沢は本間橋の近く、ヌタノ丸のお隣にも同名の地(蓬平)がありました。
ここほどではありませんが、そちらも広く平らで良い場所でした。

分岐があり、そちら方面にはベンチがありました。
オートキャンプ場に降りる「ヨモギ尾根ボスコルート」ですね。

ベンチの隣にはなんかステージがあったのですが、用途は何でしょうね。
くま同士の囲碁名人戦にでも使うのでしょうか。

お隣には大山。

向かう先に二ノ塔・三ノ塔の兄弟です。

マムシグサが生えてました。
でもこの躍動感、なんか鶴っぽいですよね。
関係ないですけどマムシグサは雌雄異株、つまり男の子と女の子がいます。
しかも若い内は男の子で、その後女の子に性転換するというなかなかカオスな植物です。
あなた今男の子?女の子?

モノレール登場!

駅はないけど終点だ!

こんなに明るい尾根を走るモノレールは久し振りに見ました。
うっそうとした急斜を走っている印象が強いです。

相模湾、江ノ島が見えました。
大分登ってきましたね。

お、左からもう一本、モノレールが近寄ってきました。

ポイントだー!
モノレールのポイントは駆動系ではなく、ダイレクトにレールを交換するんですね。

そんなこんなで表尾根に乗りました。
左下に烏尾山と烏尾山荘。
右上に塔ノ岳と尊仏山荘。
何度来ても雄大のひと言です。

三ノ塔のお地蔵さんです。
ヨモギ尾根は本当にこのお地蔵さんから伸びています。

お地蔵さんは西丹沢方面、ひいては富士山に向いています。
今日も綺麗に見えますね。

高低差もほとんどありませんので、三ノ塔に寄りましょう。

7時半ですが陽も高く、既に10人くらいの方がいました。
不要不急と言われても、自分の心身の健康は自分で何とかしないといけません。

三ノ塔の三角点。
三等三角点「大平」です。

それでは表尾根を進みましょう。
烏尾山との間のコルです。

程なくして到着。
るーちゃん、烏尾山に降り立つ! 
久し振りに連れてきました。
と言いますか、ほとんどお目付け役です。

烏尾山荘。
今日も開いていませんでした。
果たしてここでコーヒーを飲める日は来るのでしょうか。

山! 
山です。

行者ヶ岳名物の鎖場です。
最近はザレザレの上カンタンに崩れる岩場ばかりでしたので、強固で新鮮でした。

行者ヶ岳山頂です。
ここに来るのは……3年半振りくらいでしょうか。

三角点ではないのですが標柱です。

三ノ塔から1.7kmと言うことは、

あの山頂から1.7kmと言うことですね。

行者ヶ岳の仏様。
なむなむ。

越えて岩場再び。
距離は短いのですが、なかなかバーチカルです。

政次郎ノ頭手前の崩壊地です。

政次郎ノ頭に着きました。
さりげなく奥に向かう分岐もあります。政次郎尾根ですね。
段差の激しい階段に難儀させられつつ、戸沢に降りるルートです

書策小屋跡です。
自分が丹沢に登り始めた頃にはとっくに更地でした。
でもほんと、いい立地ですよね。

さあ新大日に着きました。
登山計画上でも今日はここが最高点です。
お疲れ様でしたー!

新大日茶屋は崩壊が進んでました。
去年には確認できていた看板もなくなってしまってます。

中の様子です。
かつては宿泊客30人は可能な小屋だったそうですが、次に大きな台風が来たらもう持たないかも知れません。

今日は越境入山ですので、塔ノ岳は遠慮します。
アマチュア無線の入感を確認後、長尾尾根に入りました。

境沢コースへの分岐です。
今日は危険なコースは歩きません。
沢沿いはヤマビルも怖いですしね。

さあやってきました1202P、長尾尾根の「女郎小屋ノ頭」です。

女郎小屋ノ沢という沢があり、その源頭部に当たるのでその名前が付いているのですが、「アタマ」と呼ぶにはどうにもぺったんこでした。
ですが踏む事ができましたので、大満足です。

長尾尾根でも少しだけモノレールが並走。

一般登山道だけあって、ベンチも幾つかありました。

たまたまのタイミングだったのかも知れませんが、どのベンチも陽が差していた印象があります。
狙って設置していたとしたら凄いよなあ。

大岩がひとつ。
すぐ左は急斜面ですので、転がったら大惨事です。
とりあえず本人にその気はなさそうですが。

その先、上ノ丸へは道が巻いていましたので、逸れて目指してみました。
特にヤブでもありません。

途中丹沢三峰が綺麗に見えました。
この角度から見ると、センターが実はサポーターとは思えませんよね。
(と言うかポジションをはく奪されたと言うか……)

879P、上ノ丸に着きました。
鹿柵に囲まれた、静かで小さな山頂でした。
この後無理矢理登山道に降りたのですが、丁度歩いてきた方がいて驚かせてしまいました。
スミマセン。

本谷分岐です。
札掛方面に向かいます。

結構スリリングな橋もありました。

別の橋です。
岩がお仕事中。
「俺が支えているから、早く!」

札掛分岐です。
写真の左方面、「径路荒廃のため」とありますが、これが謎です。
多少古い地図でもこちら方面の道が出てこないのです。

いつの間にか悪者にされているリス。
前も見ました。鳥手山だったかな。
赤で書くと真っ先に紫外線で飛びますからねえ。

そんなこんなで降りてきました。
長尾尾根は下部が緩やかで、登るにはウォームアップ、降って来るにはクールダウンとなってオススメです。

丹沢ホームを抜けます。

林道を駐車場まで歩いて、お昼前に山行終了です。
6時間弱ということでまた無補給登山になってしまいましたが、
楽しかったあああ!!

「おつかれさま!」
「今日もおみやげないので、食べなかったお菓子ね」

「でも今日は、あぶないことしないでいい子だったよ」 
(……久し振りに怒られなかった!)

カシワモチ! 和菓子屋さんで作り立てのカシワモチ買って来たから、みんなで食べよう! 明日は子供の日ですし、父ちゃん大盤振る舞いだ!

さてオマケです。
これは同じ県道70号線の宮ヶ瀬側の看板です。
前日、宮ヶ瀬から丹沢三峰を歩こうと目論んだのですが、アテにしていた駐車場がふたつとも閉鎖中で、諦めて帰りました。

宮ヶ瀬湖畔の吹風トンネルの両入口近辺の駐車場ですが、

どちらも写真の通り、

現時点で再開の見込みは薄そうです。
企画される方はご注意ください。

因みに片方の閉鎖理由はヘビーです……。

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装備・携行品

シャツ アンダーウェア ダウン・化繊綿ウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア
登山靴 バックパック スタッフバック スパッツ・ゲイター 水筒・テルモス ヘッドランプ
タオル 帽子 グローブ 着替え 地図 コンパス
ノート・筆記用具 腕時計 カメラ 登山計画書(控え) ナイフ 修理用具
ツエルト 健康保険証 ホイッスル 医療品 虫除け 熊鈴・ベアスプレー
ロールペーパー 非常食 行動食 テーピングテープ 軽アイゼン トレッキングポール
燃料 ライター カップ クッカー カトラリー
【その他】 モバイルバッテリー、予備ヘッドライト、風力計、アマチュア無線機、カラビナ、スリング、細引き、クイックドロー
久し振りにトレッキングポールを持って行きましたが、三ノ塔からの降りと行者ヶ岳ではちょっと邪魔でした。
自分には夏場でもピッケルの方が有用みたいです。

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登った山

鳥尾山

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新大日

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1,340m

三ノ塔

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