妙高山（源泉を辿り溶岩ドームの山頂を目指す）2021

日帰り

妙高山（上信越）

2021.08.04（水）

パーティ： 1人 (ブナ太郎さん )

ブナ太郎さん

行程・コース

天候

晴れのち曇り

登山口へのアクセス

マイカー
その他：燕温泉手前に日帰り客用の駐車場があります。十数台駐車できます。

この登山記録の行程

燕温泉（６：１３）・・・惣滝(6:26)・・・光明滝・称明滝（７：０９）【休憩６分】・・・胸突八丁(8:22)・・・天狗堂(8:58)【休憩8分】・・光善寺池(9:11)・・・岩場(10:08)
・・・妙高山南峰（１０：45）【休憩20分】・・・妙高山北峰（11:14）【休憩６分】・・・妙高山南峰(11:33)【休憩3分】・・・岩場(12:07)・・・光善寺池(12:38)・・・天狗堂(12:52)【休憩3分】・・・胸突八丁(13:25)・・・光明滝・称明滝(13:43)【休憩６分】・・・燕温泉(14:26)

コース

総距離: 約10.7km

累積標高差: 上り約1,656m; 下り約1,656m

高低図

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

■夏の山歩き遠征の２日目である。第１日目は火打山に登り、池の平温泉に泊まった。今日は妙高山に登る。火打山・妙高山はワンセットで縦走する人が多いようで、妙高山山頂で出会った方に、「連続してそれぞれに登る」と言うと不思議な顔をされた。確かに、登って下りてまた登って下りるよりもヒュッテで泊まって二座を踏む方が妥当な選択のような気がするが、それぞれに登るという選択肢もあるだろう。

■４時半に目が覚め、外を見ると晴れている。窓から見える妙高山の山頂がはっきりと見えている。天気予報では雲が多いとのことだったので、早めに出発するのが良いと、５時１５分に池の平温泉を出た。赤湯温泉、関温泉と過ぎて、燕温泉には６時前に到着した。夏の日差しが強く、車外はもうすでに暑くなっている。

■燕温泉の温泉街の先にある階段を上り、祠を過ぎると登山道入り口がある。
　山と山の間に妙高山が顔を出していた。見ていると山頂部に雲がかかってきた。
　登山道を少し外れたところにある惣滝を見て、登山道に戻る。登山道は舗装されていて、作業道と呼んだ方が良いかもしれない。右手が鋭く切り立った道はちょっと恐怖感があり、右に寄らないようにして進んだ。

る■傾斜が急になり、遠くに作業小屋が見えてきた。源泉管理の小屋である。何箇所か蒸気が立ち上っている。ここの水場で水を補給し、さらに傾斜を増した道を登っていく。登りきる直前に二つの滝が見えてきた。光明滝・称明滝である。
　ここで舗装道路とはお別れである。滝の脇から登る道は、ようやく登山道らしくなってきた。

■滝の上流に当たる沢は、白濁していて硫黄の匂いがした。この沢を対岸に渡りると、沢沿いを遡上するようになる。分岐点を過ぎ、沢に出たところが胸突八丁の入り口である。ここから岩の多い道になり、傾斜が急になる。この急登をしばらく耐えると、天狗堂に着いた。

■天狗堂からの道はつづら折りで、ダケカンバが目立つようになった。相変わらずガスが巻き、展望はない。光善寺池を過ぎ、しばらく行くと風穴に着く。二つの穴から自然の冷気が吹き出ている。後から来た外国人男性３人に冷気が出ていることを教えると、「自然のエアコンだ！」と喜んでいた。

■突然青空が見え、その先に岩場が見えてきた。ここが今日一番の難所、９合目の鎖場である。
　目の前には垂直に感じられるような岩が屹立している。よく見ると鎖やロープが備わっていて、岩には階段状に刻んだ足場が見える。これならば難しくないと思えた途端、傾斜が４５度ほどに見えてきた。

■慎重に岩場を登り切ると、溶岩ドームが大きくなった。あそこが山頂（南峰）である。
　山頂はかなり広く、溶岩が固まった大きな岩が点在する不思議な光景が広がっていた。「日本岩」と名付けられた巨岩もある。南峰から北峰までの登山道には、ヤマハハコやアキノキリンソウなどが群生していて楽しめた。南峰で昼食を摂り、ガスに覆われた火打山方面を眺めてしばらく休み、トウヤクリンドウを見て燕温泉まで下る。
　燕温泉には１４時２６分に到着した。