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夏の緑 取立山を周遊

取立山・こつぶり山( 東海・北陸・近畿)

パーティ: 3人 (Yamakaeru さん 、ほか2名)

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行程・コース

天候

曇り

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 国道157号線~東山いこいの森~取立山登山口。
カーナビは「東山いこいの森」にセットするとよい。東山いこいの森から更に奥に進む。手前で500円(1台)の協力金の徴収がある。今回は係の人が不在だったので、そのまま進む。通行料の取立が山の名前の由来らしい。駐車場は広め。トイレはなし。

この登山記録の行程

駐車場(06:59)・・・大滝(07:23)・・・こつぶり山(08:23)・・・水芭蕉群生地・・・取立平・取立山避難小屋(08:38)・・・取立山(08:54)・・・駐車場(10:03)

コース

総距離
約6.5km
累積標高差
上り約745m
下り約745m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

諸事情から、コロナ禍の影響で越境ができなくなった今年のお盆。せめて、いつもにない登山ができないかと、赤兎山へとやってきた。赤兎自体はよく登る山だが、今回は、赤兎山を登った後に、大長へも足を延ばそうという計画。大長は個人的に冬季に目指す山となっていて、雪がないシーズンには行ったことがなかったので、楽しみにしていた。
6時過ぎに赤兎のゲート前に到着。
ゲートの前には一台の車が停まっていた。
ゲートオープンは7時からとなっている。あと少しなので、車の中で雑談をしながらその時を待つ。ただ、気がかりなのは「悪天候のため通行止め」と書かれたゲートの看板。昨版までの大雨に対する警告がそのまま回収されずに残っているのだろうと淡い期待を持ちながら待つが、やはり7時を過ぎても一向に係の人が来る気配がない。
後ろを振り向くと、いつの間にか車の列ができていた。
念のため7時15分まで待ってみたが、登山での時間はとても貴重だ。とりわけ朝は。諦めるなら早めに行動を起こした方がよいと、皆の意見が一致したので列から離脱することにした。他の車も同じように後に続く。
天気予報自体は晴れだが、おそらく土砂崩れなど昨晩までの雨の影響を考慮しての措置かも知れない。山では良くあることなので気持ちを素早く切り替える。
赤兎から近い山というと自然と取立山に目的地が絞られてくる。ファミリー向けでコースが短いというのが唯一の難点だが、季節を問わずとても良いお勧めの山だ。
駐車場に車を停めて行動開始。
見上げると、山頂は薄く雲で覆われていた。
取立山というと個人的には反時計回りで進むのが定番としていたが、最初に滝を観たいとの意見から今回は時計回りで進むことにする。
歩き出してすぐに、赤兎が通行止めになっていたのにも納得がいった。昨晩までの雨の影響が酷く、ここ取立山でも登山道のあちこちで水があふれ川のようになっていた。滑らないように注意して進む。
登山道の脇にはタマアジサイやヤマジホトトギスなど、色鮮やかな花が目を楽しませてくれた。
少し進むと、前方から大きな滝の音が聞こえてきた。
すごい勢いで水が流れ落ちている。こんなに水量の多い滝を見たのは初めてかもしれない。水飛沫を受けながら近寄って写真に収めた。
岩と岩の間に紫色の小さな花を見つけた。イワタバコ。こんなところで会えるとは。可憐な花だ。
滝を過ぎて左手の斜面に移る。つづら折りの登山道を何回か曲がると、一気に視界が開けた。雲海が周囲を埋め尽くしていたが、隙間からちょうど勝山の市街がよく見渡せた。雲海から黒い頭を覗かせているは越前兜だろうか。
ルート正面には、こつぶり山が見えていた。
こつぼり山は、山というより丘のよう。いつもだと山頂の広場から正面には白山が見えるはずだが、今回は白い雲に覆われていて何も見えなかった。
こつぶり山を過ぎれば楽しい稜線歩き。水芭蕉の群生地の脇を抜けて、取立山の頂を目指す。
冬季以外に取立山を訪れることは稀なので、緑に覆われた頂がなんだかとても斬新だった。
取立山の頂に立つ。振り返ってみると、眼下に広がる笹の大きな絨毯。緑色をしたビロードのよう。どことなく、雨飾山の山頂からの風景に似ていると思った。
冬になると笹の絨毯も雪原となり、奥に聳えている山の更に奥にある大長を目がけてラッセルで雪をかき分け進んでいく。よくそんな長距離をラッセルしながら歩けるものだと我ながら感心するが、厳冬期の大長から見る白山は、それはもう素晴らしい。今年は天候と雪質の条件が悪くたどり着けなかったが、次の冬には行ってみたいものだと心に誓い、山頂を後にする。
さて、予想通りあっという間に下山してしまった我ら。「これぢゃー物足りない」とのクレーム?に、「お代わり登山」が提案された。前の荒島岳でさえも物足りないとお代わり登山をしたくらいだから、取立山であれば十分予想の範疇だ。それにしてもこのメンバーが揃うと、とことん山登りが楽しめて嬉しい限りだ。

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装備・携行品

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  • 次はスノーシューでアルゼバジャン

  • かえるのように跳ねて、蜂のように突き進む。
    ついでに、カワンの呼吸で、大長まで。^_^

登った山

取立山

取立山

1,307m

よく似たコース

取立山 福井県

ミズバショウの群生地と白山の展望が楽しみな山

最適日数
日帰り
コースタイプ
周回
歩行時間
3時間5分
難易度
コース定数
17
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