行程・コース
天候
曇り
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
市橋コースは、敦賀方面から国道8号線をあがってくるとスタンド手前の市橋の信号を右折し、すぐに岩籠林道に入る。舗装道路で5分程度。道幅が狭いので注意。駐車場は10台程度。簡易式のトイレがある。
この登山記録の行程
市橋コース登山口駐車場(05:42)・・・岩籠・夕暮山分岐(07:07)・・・岩籠山(07:27)・・・岩籠・夕暮山分岐・・・駐車場(09:13)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
コロナのおかげで、越境ができないすっかり寂しいお盆休みになってしまった。九州から広がった記録的な大雨で、元々、アルプス方面は無理だったのかも知れないが、過行く夏が寂しいと、せめて休み最後にもうひとつ記憶に残る登山がしたいと、我らがホームの一つ岩籠山へとやってきた。
岩籠山と言えば、ここ最近は、駄口とか山コースばかり使っていたので、今回は市橋コースを選択してみた。個人的には初めて岩籠山を登ったルートでもあり、沢の清涼感が気に入っていることから一番のお気に入りのコースだ。
駐車場から暫く林道を登り、登山道へと踏み入って。
「ゴー」っと、勢いよく流れる沢。連日の雨の影響で水量がかなり増している。
市橋コースの前半は、何度も渡渉を繰り返しながら、沢に沿うように登っていく。
水面に顔を出した岩の中から安定したものを選びながら慎重に足を運んでいくが、濡れている岩はとても滑りやすくドキドキする。「落ちる―」と叫びながらワイワイガヤガヤと登っていく、このちょっとしたスリル感が楽しい。
何度目かの渡渉の際に、仲間の一人が岩から飛び跳ねようとした瞬間、水筒を「トポン」と水の中に落としてしまった。あっという間に水筒が水流に飲まれ流されていく。
流れの先に目をやると、小さな滝が見えた。もう間に合わないと、登山道を少し戻り、適当なところから斜面を駆け下りる。
降りる瞬間、小さな叫び声とともに、仲間が滑って沢に落ちたのが見えた。
滝まで一枚岩のようになっていたので、そのまま落ちてしまうんじゃないかと一瞬ヒヤッとしたが、間一髪でもう一人の仲間に助けられたようだった。
沢にたどり着き、水筒を探す。流れが速かったのでもっと下流に流されたかと思ったが、幸いにも滝つぼのところで水筒を発見した。深くえぐられた滝つぼの中を、滝の水圧に押されて円を描くようにグルグルと回っていた。近くに落ちていた長い枝を使って、なんとか無事回収。このコースを使うと、必ず踏み外して落ちる人を見かけるが、今日の「ドボン」は、スローモーションのような落ち方、キレ、表情ともにドボン大会の金メダルものだった。笑。
沢を離れると、暮山の分岐点まで一気に登る急斜面が待ち構えている。距離は短いが、すり鉢状の斜面をつづら折りに登っていくところが急登好きとしては結構気に入っている。
夕暮山の分岐点で息を整え、岩籠山へと進む。ここから先はほぼ水平移動の快適な縦走路だ。
山頂を覆っていた雲のエリアに入ったのか、普段から良く見えるはずの野坂山もすっかり霧の中で方角さえ分からなかった。
インディアン平原への分岐点で90度に左へと折れ、最後の斜面を登ると岩籠山の山頂に到着する。山頂からの景色も真っ白で、インディアン平原の大きな岩が微かに確認できるだけだった。
「じゃ、戻りますか」とリーダー。
いつもインディアン平原には必ず寄るリーダーが珍しいと思いつつも、今日の天気では眺望もないし「まあいいか」と賛同する。
お盆休み最後の登山は、慣れ親しんだ岩籠の散歩だったが、短い中でもやはり仲間との登山は良いものだと実感した。故郷の山と仲間はいつも温かい。お盆最後はそんな登山でした。
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