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死にかけた餓鬼岳、唐沢岳

餓鬼岳、唐沢岳、大凪山( 北アルプス・御嶽山)

パーティ: 1人 (TOM さん )

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行程・コース

天候

初日:快晴(台風通過の翌日)、二日目:晴れ後曇り

利用した登山口

白沢三股  

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 安曇野IC側で白沢登山口に最も近いコンビニ(セブンイレブン信濃松川店、長野県北安曇郡松川村7018-54)まで、東京から中央道、長野道を経由で約3時間。コンビニから白沢登山口まで10~15分位です。白沢登山口手前の国営アルプスあずみの公園 大町・松川地区まで非常に綺麗な道で、白沢登山口まで舗装された道。登山口手前の路肩に三ヵ所駐車する場所があり、合計20台位駐車可能。4時半頃到着した時点で半分位駐車していました。

この登山記録の行程

【1日目】
白沢三股(05:08)・・・魚止ノ滝(06:41)[休憩 2分]・・・最終水場(07:14)[休憩 2分]・・・大凪山(09:05)[休憩 5分]・・・百曲り入口(10:41)・・・餓鬼岳(11:49)

【2日目】
餓鬼岳(04:03)・・・小ピーク・・・餓鬼のコブ・・・唐沢岳(07:02)[休憩 31分]・・・餓鬼のコブ・・・小ピーク・・・餓鬼岳(10:52)[休憩 29分]・・・百曲り入口(12:17)・・・大凪山(14:05)[休憩 3分]・・・最終水場(15:18)[休憩 5分]・・・魚止ノ滝(15:57)・・・白沢三股(17:27)

コース

総距離
約18.8km
累積標高差
上り約2,775m
下り約2,775m
コースタイム
標準17時間35
自己18時間48
倍率1.07

高低図

標準タイム比較グラフ

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

◎死にかけた場所(2か所)について
今回、古傷の左足膝の調子が悪く、トレーニング不足でした。その様な状態で白沢登山口からのルート上で、①紅葉ノ滝が見える場所にある古い壊れかけた木製の梯子状の歩道の上で、紅葉ノ滝の写真を撮ろうとデジカメを取り出した所、前日の雨で濡れた木で滑り、梯子状の歩道より背中から落ちてしまいました。たまたま重心が低く、梯子状の歩道の直ぐそばに落ちた為、低木に引っ掛かり、怪我も無く事無きを得ました。もし重心が高く、10m以上下の沢底に落ちた場合、打ち所が悪いと死んでいたかもしれません。今年7月23日に同じ紅葉ノ滝付近で滑落して亡くなった方が見つかっています。滑落原因は特定されていませんが、私の想像では、私と同じ古い壊れかけた木製の梯子状の歩道で滑り、滑落したのではないかと思っています。濡れた木は非常に滑り易いので、くれぐれも注意して下さい。
翌日、日の出前に唐沢岳へ出発する為に、下見で餓鬼のコブまで行き、餓鬼岳まで戻ってきました。帰りの道を間違えて、餓鬼岳山頂を経由しない餓鬼岳小屋への巻き道に入ってしまいました。途中で道が無くなり、間違いに気づき、餓鬼岳山頂手前(②小屋側から見ると餓鬼岳山頂から少し先)の急なザレ場を登っていたところ、疲れていた為か?バランスを崩して背中から転倒してしまいました。背負っていたザックが衝撃を吸収し、それ以上滑落もせず、怪我も無く、無事でした。今回転倒したザレ場は唐沢岳へのルート上では無いものの、餓鬼岳山頂から少し先のガレ場や、唐沢岳山頂直前の急なザレ場は、転倒、滑落する危険があります。なお、今年7月25日に詳細な位置が不明であるものの、唐沢岳と餓鬼岳との間のルート上で、転倒負傷による遭難事故(救助隊により無事救助)が発生していますので、くれぐれも注意して下さい。
https://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/sangyo/kanko/sotaikyo/documents/n229_20210730.pdf
◎その他注意する場所
・白沢登山口前半の沢沿いのルートは最終水場まで、小さい徒渉があったり、沢の直ぐ脇の岩を歩いたり、崖のへつりがあったり、梯子の昇り降り等アスレチック感満載です。少しの雨でも岩や木が更に滑り易くなり、大雨では徒渉出来なくなるので、注意する必要があります。
・餓鬼岳と唐沢岳との間のルートは、踏み跡はしっかりあるものの、登山道両側の草が覆いかぶさり、ちょっとした藪漕ぎ状態です。また、岩に付けられた赤ペンキマークもかなり薄くなっています。登山シーズン初めの7月頃は、ルートが分かり難いのでは?と思いましたので、注意して下さい。
◎所感とお礼
 7月に,新穂高温泉から赤牛岳経由で黒部まで歩いた時、双六小屋の先の中道ルートから見えた餓鬼岳と唐沢岳(https://www.yamakei-online.com/cl_record/image_display.php?id=1780975)や、赤牛岳から見えた唐沢岳(https://www.yamakei-online.com/cl_record/image_display.php?id=1780982)がとても印象的で、今回、餓鬼岳と唐沢岳登山を決行しました。今回、最終水場から上が紅葉で、初日と二日目の朝に北アルプスの大観を堪能する事が出来ました。更に唐沢岳山頂から赤牛岳を見ることも出来て、とても満足出来ました。
 餓鬼岳は、百名山を登り終え二百名山を目指す人や、百名山完登があと少しの人等、山のベテランがほとんどで、餓鬼岳小屋での語らいは、とても楽しかったです。
 餓鬼岳や唐沢岳に登れるのは、餓鬼岳小屋の方が登山道を整備して頂いるお陰ですので、餓鬼岳小屋の方にはとても感謝です。
 下りの最終水場から登山口までご一緒させて頂いた小屋で同室の東京の方、ありがとうございました。とても楽しく歩く事ができ、明るいうちに駐車場へ着く事が出来ました。また西武線沿線の山や、どこかの山でお会い出来る事を楽しみにしています。

追記:餓鬼岳山頂、唐沢岳山頂でauの電波が入りました。

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フォトギャラリー:120枚

駐車場先の白沢三股を出発。

砂利の林道を通り、白沢登山口へ。ここから沢に入る。

白沢登山口から餓鬼語録が現れる。この餓鬼語録は、裏表の語録が異なっており、場所によって、登りと下りで餓鬼語録の違いを楽しめる様です。たまにイタズラでひっくり返っている場合もあり。

一番初めの橋。

壊れかけの橋子。この先の上まで続いています。

餓鬼語録通りです。

古い梯子状の歩道にクロス状にワイヤがに巻いてあり、滑りにくく、とても歩き易くなっていました。

死にかけた紅葉ノ滝のある場所。この梯子状の歩道の木の上で滑り、この写真の右側に背中から落ちました。

紅葉ノ滝。
落ちてから復帰後、根性で写真を撮りました。

死にかけた紅葉ノ滝の場所を過ぎて振り返った所。この梯子状の歩道の木の上で滑り、この写真の左側に落ちました。

少し先の沢底を見た所。

死にかけてから、濡れた木の梯子の通過は.、慎重になりました。

パンチングメタルは、滑り難く、優れもの。

滑り易そうな木の歩道。

徒渉する手前。大雨で増水すると、徒渉不可。

キノコがいっぱい。

魚止ノ滝。

魚止ノ滝が見える場所の直ぐ上にある案内。

当然アルミの梯子を上りました。

最終水場にある橋。現在、通行不可。この橋の下(写真の右下)を通り、小さい川を渡る。この橋の先に、休憩場所あり。

前の写真の橋の先にある最終水場の案内。

この「落石注意」の看板の先に、小さい岩がゴロゴロした場所を通過する。

ヘタが黄色で、笠が緑色の毒々しいキノコ.

大凪山山頂の案内。平らなところがあまり無く山頂らしくない場所。

景色が見え始める。中央やや右の尖ったピーク:有明山、その右:清水岳。

前の写真を拡大。富士山が見える。

ガレの脇を通る。

百曲り入口の案内。

百曲り入口の案内から直ぐにある急なザレ場。

前日の台風一過、青空とのコントラストが綺麗。

紅葉真盛り。

小屋まで30分の案内。実際30分位。

小屋まで15分の案内。実際15分位。

餓鬼岳小屋。

餓鬼岳小屋の少し上から、餓鬼岳山頂方向を見たところ。

餓鬼岳小屋の少し上から、剣ズリ(手前右寄りのピーク)と槍ヶ岳(奥の中央やや右)を見たところ。

前の写真拡大。手前右のピーク:剣ズリ、左奥のピーク:槍ヶ岳。

餓鬼岳山頂。小屋から5分くらい。後ろの遠くに尖っているのが槍ヶ岳。

餓鬼岳小屋入口看板。

餓鬼岳小屋の受付脇にある有名な絵。

餓鬼岳山頂。
翌日の朝、日が出る前に、唐沢岳に出発する為、下見の為に再び餓鬼岳に登る。

餓鬼岳山頂からの眺め、左手前:唐沢岳、中央奥:立山連峰、右奥:剣岳。

餓鬼岳山頂からの眺め。左奥:剣岳、右手前:針ノ木岳。

餓鬼岳山頂からの眺め。左:鷲羽岳、
右:ワリモ岳。

餓鬼岳山頂からの眺め。左:抜戸岳?、右奥:笠ヶ岳。

餓鬼岳山頂からの眺め。槍ヶ岳拡大。

餓鬼岳山頂からの眺め。中央奥:槍ヶ岳、中間左:燕岳、右手前下:剣ズリ。

餓鬼岳山頂からの眺め。前の写真の左側。手前右寄りの建物:燕山荘、中央右寄りのピーク(燕山荘の後のピーク):大天井岳、一番奥右寄りのピーク(大天井岳より少し右のピーク):前穂高岳。

餓鬼岳山頂からの眺め。鹿島槍ヶ岳。

餓鬼岳山頂からの眺め。新潟の頚城方面(雨飾山、新潟焼山、火打山、高妻山?方面)。

餓鬼岳山頂からの眺め。松本方面の眺めで、中央のピーク:有明山、その右:清水岳。有明山の後ろの遠景は、南アルプス。南アルプスは雲がかかっている。

餓鬼岳山頂から少し先のガレ場。

ヘンテコな岩。

ロープのある岩場。

唐沢岳(右)と、地図上の展望台(左)との分岐。

地図上の展望台。植生(恐らく駒草)保護の為、ロープで囲っている。

樹林の中の藪の様な登山道。

左手前:唐沢岳、右手前:餓鬼のコブ。

草紅葉真盛り。

餓鬼岳小屋の料金表。
下見から餓鬼岳小屋に戻ってきたところ。餓鬼岳小屋には、電源はありませんでした。

三連休の中日で、小屋は満杯だったものの、今回受付を早くすませたので、5人部屋(別棟)に泊まれました。

餓鬼岳小屋の晩飯。混ぜご飯、おでん、漬物、グレープフルーツで、とても美味しかったです。

餓鬼岳山頂から日没を見たところ。野口五郎岳と三ツ岳の間に、日が沈みました。

翌日。日の出前に出発。
餓鬼岳山頂から月を見たところ。翌日(9/21)が中秋の名月で、ほぼ満月に近い状態。日没と同じ場所の、野口五郎岳と三ツ岳の間に、月が沈みました。

日の出直前。浅間山?

餓鬼のコブの先から唐沢岳を見たところ。

唐沢岳の途中にある急なガレ。

雨水で深くえぐれたロープのある登山道。

この岩の脇を歩く。

唐沢岳山頂手前にある急な登り。

唐沢岳山頂。

唐沢岳山頂からの眺め。左手前:唐沢岳山頂の岩場、中央奥:餓鬼岳、右最奥:剣ズリ。

唐沢岳山頂からの眺め。左奥のピーク:前穂高岳、中央やや左奥のピーク:奥穂高岳、右奥のピーク;槍ヶ岳、手前の左から右の尾根:東沢尾根。

唐沢岳山頂からの眺め。立山連峰。雲に隠れ始める。

唐沢岳山頂からの眺め。中央のピーク:赤牛岳 拡大。

唐沢岳山頂からの眺め。鹿島槍ヶ岳 拡大。

唐沢岳山頂からの眺め。左のなだらかなピーク:野口五郎岳、右側のなだらかなピーク:三ツ岳。三ツ岳の右奥に赤牛岳が見える。

下山。唐沢岳山頂近くの岩場。

唐沢岳山頂近くの急な下り。

唐沢岳山頂近くの大きな岩の脇の急な登り。

唐沢岳山頂近くにある岩。

唐沢岳山頂近くの紅葉で、ロープのある急な下り。

振り返って唐沢岳を見たところ。

大きな岩の脇の急なザレ場。

消えかかった赤ペンキのマーキング。餓鬼岳と唐沢岳の間の赤ペンキのマークは同じ様に薄くなっているので、注意が必要です。

草紅葉。餓鬼岳への登りに所々あり。

餓鬼岳山頂に戻ってきたところ。ガスで回りの山が見えなくなる。

餓鬼岳小屋の大広間。普通は、食事、宿泊ともこの場所の様です。今回は、満員の為、コロナ対策で別棟に泊まれました。

餓鬼岳小屋から白沢登山口への案内。

最終水場にある渡れない橋。

急な階段を下る。
小屋で同室だった方と、最終水場から駐車場までご一緒させて頂きました。ありがとうございました。

沢の脇の岩場を進む。

徒渉地点。

沢から林道に入ったところ。

林道歩き。

白沢三俣。

駐車場。三ヵ所あるスペースの二ヵ所目。

天狗岩温泉すずむし荘(http://suzumushi.jp/suzumushiso/spring/)。大人\600。
白沢登山口から安曇野IC方面に向かって最も近い温泉。登山口から10分位。

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装備・携行品

シャツ アンダーウェア ダウン・化繊綿ウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア
登山靴 バックパック スパッツ・ゲイター 水筒・テルモス ヘッドランプ タオル
帽子 グローブ 着替え 地図 コンパス ノート・筆記用具
腕時計 カメラ 登山計画書(控え) ナイフ 健康保険証 ホイッスル
医療品 熊鈴・ベアスプレー ロールペーパー 非常食 行動食 トレッキングポール
【その他】 モバイルバッテリー、水2L+ポカリ1.5L

登った山

唐沢岳

唐沢岳

2,633m

餓鬼岳

餓鬼岳

2,647m

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