行程・コース
天候
☀/☁ 15℃
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
中央高速松川ICから大鹿村鳥倉林道で15km 林道わきのⓟ トイレ水あり
この登山記録の行程
1日目 移動 ☀後☁ 15℃ ↑1,074m↓55m 4:55分 7.5㎞ 13,498歩
自宅3:30⇒松川IC⇒鳥倉林道Ⓟ11:50→豊口登山口12:45→7合水場14:45→三伏峠テンバ16:20
2日目 塩見岳 ☀後☁ 5℃ ↑1,469m↓1,427m 11:36分15.9㎞ 25,421歩
テンバ5:15→5:30三伏山(日出)5:50→本谷山6:50→8:50塩見小屋9:00→塩見岳西峰10:15~東峰10:45→12:10塩見小屋(昼食)12:35→本谷山14:20→三伏山15:28→三伏峠分岐15:40→旧三伏小屋跡(水場)16:15→テンバ16:45
3日目 小河内岳 ☀ 7℃ ↑987m↓1,865m 9:35分 15.4㎞ 25,875歩
テンバ4:50→5:40烏帽子岳(日出)5:50→前小河内岳6:30→7:20小河内岳(避難小屋)7:50→烏帽子岳9:15→10:01テンバ(昼食・撤収)11:15→水場12:58→豊口登山口13:20→林道ⓟ14:20⇒松川IC19:00⇒翌日4:00自宅
詳しいレコはブログいずみやまでどうぞ
https://izumiyama-ogawa.blogspot.com/2021/10/202192793054m2802m.html
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
コロナ感染第5波が少し下火になり、今しかないと出かけて来ました。2年ぶりとなった遠征は、2泊して鳥倉林道から三伏峠を起点に塩見岳、小河内岳をピストンします。
§1 移動編 1日目
さて、9月も最終週、コロナ禍と天気を検討し、2019年10月以来の山行になった。
テン泊計画で‼…パッキングは11㎏強だが、水や弁当を含めると結局14㎏を越えることになる。
テント担ぎは不安もあったが、峠までボッカするだけなので頑張ることにする。
林道ゲートを越え、さらに3㎞ほど歩いたところが、やっと豊口登山口です。
登山道へ入りカラマツ林を登ってゆくと10/1の指導票が立っていた。4㎞で1000m登るので、ほぼ400mがワンスパンになっているようです。尾根に出たところで小休止、白樺が迎えてくれた。
尾根に沿って少し登り再び谷筋へトラバース、カラマツ・シラビソ等の混交林を進む。
常緑のシラビソ、ツガ、モミ類の林になってくると、大体2000m手前。崩壊地の上を進み、最初の丸木桟橋ではスリップ転倒したが、無事通過。4合上部で再び尾根に乗り、鞍部で休憩だ。登山口から1時間半程登ってきた。荷を下ろしてエネルギー補給する・・(*^^)v
道は再びトラバース道に入り、北斜面を進んでゆく。次々と丸木の桟橋が現れ、スリップに注意し乗り越える。7合手前に水場(ほとけの清水)がある。予定通りここで給水1ℓ。
8合付近で塩川小屋分岐が現れ、樹林が細く密植状になってきた。大木が育たない厳しい環境なのだ。9合を過ぎ目指すのは、名物看板「小屋まで200歩」だ。
そして16時過ぎ名物の小屋案内に到着した。3時間半の登りでした\(^o^)/・・
テンバには4張先客がおられ、温かい雰囲気で迎えていただいた。
設営後はゆっくり休憩、陽が落ちると急に寒くなった。夕飯は買い出しのお弁当で済ませて、18時にはシュラフへもぐりzzzz・・・
§2 塩見岳ピストン編 2日目
早朝3時半、2600mのテント場で周りを気にせず起床。カフェとパン・サラダで朝食、アタックザックへ日帰り装備をパッキングして塩見岳ピストンだ。5時過ぎヘッドライト装着で出発します。南アルプス縦走路の三伏峠分岐を5時半通過、最初のピーク、三伏山で明るくなり始めた。
前方に塩見岳のシルエットが黒々と聳えています。5時50分、三伏山山頂で9月28日(火)の日ノ出を迎えた、快晴の空で陽射しが出るとすぐ暖かく感じます。下の花畑をお2人登って行かれます。明日は我々も小河内に向け、同じ道をたどる予定。
次は本谷山を目指します。亜高山帯の針葉樹林のピークを幾つも越えて進むと、山頂手前で、のぞき岩があった。明日登る烏帽子岳や通って来た三伏山が良く見える。そして、伊那谷の向こうには中央アルプスが朝日を受けている。しばらく登ると、ダケカンバの林が広がった。花の時期ならマルバダケブキやフウロが咲いていただろう、今は黄葉が始まっています。
1時間程で2,658mの三角点峰本谷山到着だ。標石が露出して今にも倒れそうな3等三角点「黒川」が立っている。前方に塩見岳が近づいて来た。下り始めると今日最初の登山者とすれ違った。塩見小屋を早朝出発すると、この辺りで出会うようだ。次の登山者ともすれ違う。小1時間で2,512mの標高点を通過。ここから権右衛門山のトラバース道へ入って行く。
さらに1時間ほど歩くと谷筋と出会う。ここにも名物の案内標が掛かている。「小屋はじきかや~ いんねあと40分だに」・・そして再び登りに向かいしばらく谷筋を詰めると、稜線に塩見新道分岐が現れた。入り口には厳重にロープが掛けてある。
視界が開け中央アルプスから北アルプスも見えているようだ。そして前方には南アルプス北部の名峰が見えている。しばらく登ると2つ目の案内「がんばるんだに もうじきだでな」に元気づけられる。そして3つ目の案内は「もうじきだに 小屋まで1分」でした…8時50分塩見小屋到着です。
小休止後はいよいよ本峰へ取り付きます。先ず前衛の天狗岩を巻くのですが、結構な岩場でした。途中で登山道の鎖の整備作業がなされていた。作業の方が2人、ここからストックはしまった方が良いとアドバイスしてくれた。10時前なので下山してくる方もいらっしゃる。
すこし下って最後の登りへ向かいます。ボルトを穿った石くずが白く付く鎖場が続き、今朝設置した鎖のようです。作業の方に感謝です・・
呼吸が苦しくゼーハーしながら岩場をクリアしていき、10:15分ついに西峰登頂だ。西峰には2等三角点「塩見山」3,047mがある。早朝より5時間の登りでした・・・\(^o^)/すでに下から雲が湧いて眺望が失われかけている。少し高い東峰は目の前、早速東峰へ行って眺望を楽しむ。
蝙蝠尾根から蝙蝠岳もガスに覆われかけている。ガスの晴れ間を狙いながら仙丈岳.甲斐駒.北.間ノ岳方向を狙ってみる。さらに南の荒川3山方向も望めるがガスが覆い始めている。
この時季、眺望を楽しむには、10時までに登頂するのが良いと思われます。休憩後西峰に帰って下山へ向かいます。12時過ぎ塩見小屋へ下山し昼食だ。登頂記念の手ぬぐいと水2ℓをゲット、小屋前のベンチを拝借し買い出しおにぎりと豆腐味噌汁でお昼。
休憩中に4・5人小屋に到着されます、早朝出発したパーティーが到着される時間帯のようです。この後下山中にも何人かの方とすれ違いました。
帰りはミッション終了し、チンタラ下山です、結局峠へ着いたのが15:40分。2ℓペットの水も半分消費したので、明日の水が少し足りない。ブログで見た下の水場へ向かうことにして、連れは帰して1人で水汲みに向かいます。
小屋の水場は閉鎖され、下の旧三伏小屋跡まで下るのですが、沢筋に全く水は無い、小屋跡まで頑張ろうと下って行く。途中であきらめかけた時水音がしてきた。なるほどちょうど小屋の跡が沢合流部で対岸を沢水が落ちていた。1.6ℓ汲んでヤレヤレです…(-_-;)
連れを帰してすでに40分が経過、急いで登り返します。往復30分と云って別れたので、心配しているだろうと大急ぎで登り返します。息を切らして戻り16:45分やっとテンバへ帰りました。65分の水汲みでしたが、明日の水を確保し、安心して休むことが出来ました。
夕食は山の定番、カレーライスとモズクス-プで美味しく戴きました。
§3 小河内岳と下山編 3日目
昨夜の泊りは4張りでした。今朝も3時半に起床。パンとサラダとカフェの朝食後、5時前出発です。今日も快晴、出来れば日ノ出を見ようと若干早めにスタート、烏帽子岳を目指します。
昨日下った水場への道を通り、花畑の中を尾根に登ります。南アルプスの縦走路を南下してゆきます。計画は1時間で烏帽子岳なので、5時前に出れば日ノ出に間に合うだろう。道は直登が多く、昨日の縦走路に比べると若干急だ。所々崩壊地の上も歩く。
山頂手前で、突然富士が現れた。予期してなかったので、思わず感嘆した・・スゴ~イ
小1時間、5:40分烏帽子岳に到着、日ノ出に間に合った。塩見岳から蝙蝠岳に続く尾根。その右側に富士山がくっきりと浮かんでいる。やがてピンク色に染まる東の稜線から太陽が覗く。日ノ出は何度見ても感動的だ。
烏帽子岳の日ノ出を拝んだ後は前小河内岳へ向かいます。前方に小河内岳避難小屋が朝日を受けています。西側は崩壊地、東側はアルプスから富士の眺望の中を進みます。森林限界を超えたハイマツの稜線が続きます。前小河内ピークは何の表示もありませんが、小河内岳に続く縦走路が一望に出来ます。ハイマツの緑の中を一直線に縦走路路が伸びている。
そして7時20分、今日の目的地小河内岳到着です。避難小屋の向こうに朝の太陽が輝きます。そして、南アルプスの長大な山脈が両側に見渡せる。北に仙丈・甲斐駒・北・間ノ岳・塩見、手前に歩いて来た烏帽子から延びる稜線が望め、南側には富士・荒川3山・赤石・聖が見えている。来てよかったと実感します・・\(^o^)/
2等三角点「小河内」を確認後、避難小屋へ下って茶の子にします。小河内避難小屋は今シーズンは閉鎖中。冬季避難小屋の2階のみが解放されているようです。トイレに寄ってみたが閉鎖中、キジ撃ちはあきらめ休憩だ。今回前立腺術後729回目のリハビリ、未だおしめ生活なので融通は利く。
休憩後来た道を引き返します。前小河内を越えて、鞍部へ降りると単独登山者が追い付いてこられた。若い男性で、道を譲ると25Kℊはあろうかと思われるバックパックを背負っての縦走、スゴイ健脚と2人で感心します。
烏帽子岳で休憩されていらしたが、我々が花畑のあたりまで帰った時には、すでに三伏山山頂直下を登っておられました。若さってすごいと思います…(*^^)v 我々はだんだん脚力が衰え、余裕を十分持った計画にしないと歩けなくなって来ました。今回もCTの1.2倍で計画しています。
花畑まで帰りウメバチソウ・タカネマツムシソウを発見、往路は暗かったので気付きませんでしたが、鹿よけネットはこれらの群落を守っているようです。
10時三伏峠へ帰着、予定通りの行動時間でした。テンバで腹ごしらえ、最後の山ご飯です。残ったパンと味噌汁で戴きました。テンバには4張りのテントが主を待っています。
そのうち一張りをこれから撤収します。
11時15分軽くなったバックパックを背負って峠にバイバイ・・・4㎞の下りに向かいます。塩川小屋分岐・水場・登りで休憩の鞍部で小休止、4合・3合〃々と下りトレラン女子や男性登山者に追い抜かれながら2時間半で豊口登山口へ、そして鳥倉林道をテクテク小1時間、14時20分に無事駐車場へ下山しました。
松川IC近くの立ち寄り湯が定休日と云うアクシデントもありましたが、隣の中川村望岳荘で汗を流し、産直市場のリンゴをお土産に翌朝自宅へ帰ってきました。
絶好の天気に恵まれ、2年ぶりの100名山は、思い出多い山行になりました。
塩見岳の出べそのように飛び出た山頂部は、岩登りが楽しめたし、そこに至る縦走路はシラビソの心地いい登山道が続いていました。小河内岳は稜線の崩落した山肌や、ハイマツ純林の眺望を楽しみながら歩けました。富士の日ノ出は感動的で、お山の神様に感謝せずにはおられません
フォトギャラリー:46枚
鳥倉林道ⓟからスタート
豊口(鳥倉)登山口
1/10の指導標
心地いい混交林を登る
崩壊地の上を登る
桟道を登る スリップ注意
4/10付近で休憩
ちょっとやばくなった桟道
次々現れる桟道
小屋まで200歩の案内通過
三伏峠到着
三伏峠分岐を塩見岳へ
花畑を登る登山者
三伏山で日ノ出
のぞき岩から烏帽子岳と三伏山を振り返る
山頂下のダケカンバ
本谷山到着
「小屋はすぐかや~」の名物案内
塩見小屋とナナカマド
塩見岳がのぞく
本峰へアタックだ
西峰登頂
東峰登頂
東峰指導標
東峰から仙丈ヶ岳・仙塩尾根
天狗岩と塩見小屋を俯瞰
三伏山へ帰還
沢水をくむ
突然富士さんが現れた
烏帽子岳で日ノ出
朝日を受ける
小河内避難小屋が見える
中央アルプスから御岳山方向
縦走路から烏帽子・本谷山 奥に仙丈ヶ岳
小河内避難小屋越に富士山
小河内岳登頂
避難小屋で茶の子
塩見岳・蝙蝠岳方向
前小河内に帰って富士を望む
烏帽子岳手前の崩壊地
健脚登山者と三伏小屋
テント場撤収
塩川小屋分岐へ下山
水場通過
登山口へ下山




