行程・コース
天候
曇りのち晴れ(一時小雨)
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
楞厳寺(りょうごんじ)(07:48)・・・仏頂山(08:20)・・・桃太郎石(08:47)・・・奈良駄峠・・・高峯山(09:21)・・・パラグライダー発射場(09:43)・・・高峯山登山口・林道(09:54)・・・雨巻山登山口・林道(10:02)・・・展望台(10:32)・・・雨巻山(10:35)(休憩~10:43)・・・林道・・・林道・・・パラグライダー発射場(11:41)・・・高峯山(11:53)・・・桃太郎石(12:27)・・・仏頂山(12:51)・・・楞厳寺(13:16)
この登山記録の行程
楞厳寺(りょうごんじ)(07:48)・・・仏頂山(08:20)・・・桃太郎石(08:47)・・・奈良駄峠・・・高峯山(09:21)・・・パラグライダー発射場(09:43)・・・高峯山登山口・林道(09:54)・・・雨巻山登山口・林道(10:02)・・・展望台(10:32)・・・雨巻山(10:35)(休憩~10:43)・・・林道・・・林道・・・パラグライダー発射場(11:41)・・・高峯山(11:53)・・・桃太郎石(12:27)・・・仏頂山(12:51)・・・楞厳寺(13:16)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
せっかくの土曜日というのに。ここ最近、休日出勤が多い。本来であれば、紅葉を求めて東北か高い山を目指して車を走らせたいところなのに、残念な話だ。
せめて日曜日くらいは何とか安達太良山くらいには行けないかと、頑張って3時に起きるものの、そのまま二度寝・三度寝を繰り返して、気が付いたのは結局6時。激しく後悔したが、やはり疲れがたまっていたのか、身体が睡眠を欲していたようだ。
仕方がないので、近場の「登りたいリスト」から、気になっていた仏頂山をチョイスする。
仏頂山は栃木県境に近い茨城県の山で「国の天然記念物ヒメハルゼミの数少ない発生地」として有名だ。ヒメハルゼミに関する知識は殆どないが、「関東かんとうふれあいの道」にも指定されている自然豊かな山らしい。
検索すると「仏頂山から高峯山」の縦走が一般的のようだったので、自分もそのコースをまねることにする。
ペットボトルを2本、ザックに入れる。ニュースで「暑くなる」と言っていたが、今日のコースであれば2本もあれば足りるだろう。続いて、非常食。意外に助けられることが多いので、山のレベルに関わらず、常備するようにしている。ついでに山頂でゆっくりしようと、バナナ2本と柿1個を追加した。結果、これがファインプレーとなる。
国道50号線を使って笠間方面へ。
途中のコンビニで、朝ご飯と山ご飯を買おうと思っていたが、「対向車線側だから」とか「○○のコンビニがいいから」とえり好みをしているうちに、いつの間にか国道を離れ田舎道に入ってしまった。確かこの先にはもう、コンビニはなかったはず。あれほど平ヶ岳で猛省したのに、またも「やってしまった」。今日も食事なしの登山になりそうだ。
「楞厳寺」に到着。カーナビの目印程度にしか思っていなかったが、歴史を感じるとても立派で風格のあるお寺だった。看板の解説を読むと、国指定の重要文化財にもなっているとのこと。
お寺は下山後にゆっくり見学することとして、早速、仏頂山へと向かう。仏頂山は431mの小さな里山。「仏」という文字はひょっとしたら楞厳寺から来ているのかもしれない。
ここ最近の登山ではのっけからの急登パターンが多かったが、今日はゆったりスタート。緩やかに登っていく。
進んでいくと暫くして階段が現れた。小さな里山と思っていたのに、それなりに人気があるのかちゃんと整備されていて驚きだった。
杉の斜面を登り切り、尾根へと取り付く。
植生が変わり、今度は背の低い雑木の間を抜けていく。ヤブツバキが群生していると聞いていたが、確かにツバキに囲まれたトンネルのような道が長く続き心地よかった。
斜度も緩やかになりこのまま山頂かと安心していたら、「そうは問屋が卸さない」と言わんばかりにラスボスが登場。見上げるほどの長い階段が出現した。
急登は好きだが、階段は大っ嫌い。最近の運動不足がたたってか、「ひぃーひぃー」と一歩がとても重く辛かった。
しかし、階段を登り切ってしまえば、山頂も近い。
一つ目の目的地「仏頂山」。
もう少し開けているかと想像していたが、看板がなければ気付かず通過してしまいそうなうっそうとした場所だった。「山頂の標識はどこにあるのか?」と探すと、案内板の上に「かまぼこの板」のようなものが固定されており、手書きで「仏頂山」と書かれていた。登山道はこんなにも整備されているのに、山の標識は手抜きもいいところだ。笑。
朝ご飯を抜いているので、早くもシャリバテ気味だが、この先の行程を考えてここでは水分補給だけで我慢する。
続いて高峯山へ。
高峯山は、仏頂山よりもわずかに高い標高520mの山。
仏頂山から高峯山の区間は、小刻みにアップダウンが繰り返し続く。アップダウン自体はどうってことないが、あちこちに階段がありこれが結構足への負荷となる。まるでダイトレ(ダイヤモンドトレイル)のようなコースだ。
高峯山へ到着。
ここも仏頂山と同様の「かまぼこ板」標識だった。眺望もほぼなく、せっかくベンチが設置されていてもなんだか残念な感じだった。
水をセーブしつつ、非常食と持ってきた柿を食べる。かなり空腹だったので、まだまだ足りないが、帰路もあるのでバナナは残しておくこととした。
さて、予定ではここで折り返し。食料も無いし、そもそも水もギリギリ。早々と「下山した方がよい」と立ち上がったが、なぜか自然と足が先へと向かう。実はこの登山道、以前に歩いた雨巻山へとつながっている。
急に行き先を決めたため、地図を頭に入れる暇もなく距離感が掴めないが、確か雨巻山に登った際に山頂から高峯山がはっきり見えていた。従って、歩けない距離ではないはずだ。
相変わらずいい加減な感覚で山に登っているが、しかし、野生の勘は自信がある。どうせ歩くなら、「ちゃっちゃ」と行ってこようと速度をアップする。残りの食料、バナナ2本。
高峯山から峠へ降る最中に、開けた場所を見つけた。ベントが設置されていて加波山や筑波山等筑波連山が見渡せる。あとで知ったが、パラグライダーの発射場とのこと。今回のコースで最も素敵な眺望で、これだけでも足を延ばした甲斐があった。
峠に到着。
樹々の間から舗装道路が見えた。3台の車が停まっている。
舗装道路を横切り、ショートカットで藪の中を進み、もう一度、舗装道路を横切り、雨巻山の登山口へ。
行く手に高い整った頂きが見えてきた。
雨巻山の標高は533.3m。この周辺(益子町)ではもっとも高い山なので、間違いなく見えているのは雨巻山だろう。
登山口から休みなく登りが続く。仏頂山や高峯山と違って階段がないと来ればこっちのもの。むしろ心地よい急登だ。
長い斜面を登り切ったと思ったら、目の前にお昼ご飯を食べている家族連れがいた。
「えっ山頂?」。
感覚的にまだ先だと思っていたのに、あまりのあっけなさに拍子抜けしてしまった。
雨巻山の山頂は、今日の三山の中では一番眺望があり、食事がゆっくりできるようにテーブル付きのベンチが幾つか設置されている。今日も沢山の登山者で賑わっていた。
奥のベンチに腰を下ろし、ザックからバナナを一本取り出す。
実は雨巻山に入ったあたりから空腹感がMAXとなり、頭の中はバナナ一色だった。「山頂でバナナ」それだけを考えて登ってきた。
大事に少しずつ口にしながら身体を休める。
足の疲労はほぼない。たぶん、スタート時点から雨巻山までは片道8kmといったところだろうか。その程度であれば、残りのバナナ一本でも充分歩けるだろう。ただ、午後からの気温上昇に備えて、水は控え気味でいこう。
汗がひくのを待って、来た道を折り返す。
雨巻山の長い降りは勢いで降るものの、高峯山の登りの階段で予想通り失速。シャリバテの症状で情けないほどに足が上がらない。
なんとかパラグライダー発射場まで戻ってきて、草むらにひっくり返りながら、ここで最後のバナナを使う。僅かにエネルギー回復。
足の負担を減らすためストックを使おうかと思ったが、ザックを降ろすのも面倒になり、そのまま進む。小刻みのアップダウンと階段があったという間に体力を奪うが、なんとか仏頂山まで戻ってきた。
食料はもう残っていないが、ここまで来ればあとは降るだけ。セーブしてきた水で腹を満たし、最後の下りを駆け下りる。
下山後、楞厳寺を見学。
苔むした階段に木漏れ日が差し込み、緑が鮮やかに際立っていた。巨木の間を抜けて境内に入ると、ほっとするような空間が広がっていて、歴史を感じる建物や趣のある庭園がとても素敵だった。
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