行程・コース
天候
うす曇りのち雨、下山後に回復
登山口へのアクセス
その他:
行き_
丹波山村の民宿に前泊、
帰り_
鴨沢バス停14:15ごろ~14:50ごろ奥多摩駅15:27(ホリデー快速)~16:57新宿駅
この登山記録の行程
(丸ガッコ内は地理院地図の表記)
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03:30~宿泊先をスタート
03:53~余慶橋からモノレール沿いに高巻き道に入る
04:24~小常木谷の右岸に渡る~04:34
05:44~尾根に上がる(岩岳の南800m)~05:47
06:07~岩岳
06:22~ハシカキノタル(P1515の北東250m)
07:44~ミカサ尾根と合わさる(前飛龍の南)
07:49~前飛龍
08:13~飛龍権現
08:29~飛龍山
08:30~大常木山へ稜線伝いに向かうも、ヤブ濃く引き返す~08:49
09:00~飛龍権現に戻る~09:25
09:46~前飛龍
10:25~熊倉山~10:28
10:52~サオラ峠~10:58
11:24~丹波天平~11:36
12:21~廃屋~12:28
12:42~親川でR411に下りる~12:45
13:18~鴨沢バス停フィニッシュ
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
奥多摩から歩き出し秩父へ抜ける、あるいは逆に歩き終えたときの充実感は大きく、その気分に浸りたくなった。丹波山村に前泊して岩岳尾根を上がり秩父に下りることを目論んだが、雨に遭い貧弱な装備では危険と判断し撤収した。
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○ 岩岳尾根を登る
初見の尾根をヘッドランプで歩き出す。当然ながらこのようなマネはしないでいただきたい。暗闇のなか周囲の観察は十分にできなかった。以下の記事が詳細かつ新しく、当記録者の印象とも合致する。岩岳尾根をプランニングするさいの参考になるはず。
「登山口ナビ」https://tozanguchinavi.com/blog/mountains_course_guide/22777
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重複するかもしれないが補足する。岩岳の南で尾根に上がるまでのトラバース道は長く、ときにトレイルが細く右側の傾斜がキツかった。道なりに歩いていると岩岳ピークは巻いてしまうので適宜ルートをはずして上がる必要がある。ハシカキノタル以降は一転して傾斜が強くなりトレイルも不明瞭になりがち、踏み跡を探しながら歩いたが尾根のてっぺんをゆくのが早いようだ。小ピークを巻いたりする場所はトレイルがはっきりしていた。前飛龍が近づくにつれ露岩が多くなりヤブがうるさくなる。前飛龍のニセピークに一度ならず騙された。トータルとしてとても時間のかかるコース。十分な山体力と経験、じっくり取り組む姿勢が必要だと感じた。
詳細は写真のキャプションに記した。
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○ 大常木山を稜線伝いに目指すも引き返す
飛龍山のピークを踏んだあと、トラバース気味に大常木山への尾根に移ろうとするがヤブが濃い。いったん戻り、GPSで位置を取り尾根に乗っかった状態でまっすぐ降り始める。途中まで踏み跡はあった。だがその先もシャクナゲのヤブが濃く、100mほど進んでみたがそれ以上はやる気が湧かない。あきらめて引き返す。登山道の尾根に戻ったところで出会ったハイカーに、飛龍山の山名標識はどっちか?で左右を取り違えてアドバイスしてしまった、たいへん申し訳なかった。
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○ 撤収とミカサ尾根~天平尾根
飛龍権現まで戻り、雨具の上だけつけ立ったまま宿が用意してくれた弁当を食べる。強くはないがしっかりした雨脚。いつもの横着で、雨具を着けるのが遅いものだからすっかり体が冷えてしまう。歩きだせば体は温まるにしても、指先が冷たくなりきょうは代わりのグローブを持ってこなかった。にわか雨に遭うかもしれない程度の予測でやってきたから万事が準備不足、震えながら弁当を食べ終えるころには撤収を決めた。
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● 反省
気温が下がるこの季節に、雨天装備の準備も足りなければ、雨に遭い雨具をつけるのも遅すぎた。どうせ汗をかき濡れるのだからと雨具を端折るのは低山の初夏~初秋に限る、と身をもって知った一日だった。せっかく前泊して早朝から歩き出した山行の失敗は貴重な勉強になった。
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(了)
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★登山記録に残しにくい記事を note に投稿しています。
https://note.com/kato_keyci/
フォトギャラリー:54枚
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奥多摩駅。14時32分発の丹波行きはラッシュ時なみの満員、ほとんどは観光の若い人たち。浮橋で降りていった。
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山梨県丹波山村にもある東京都の水源管理事務所。明日歩く道はこの役所が管理している。
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ほっこりする丹波山村の風景。ここまでが前日。
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03時半のスタート、予定通り計画に遅れること30分。
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余慶橋のたもと、ここを右に入る。
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森林管理単軌道=モノレール=水道局が名づけた愛称は森レール、の格納庫。
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火打石谷と小常木谷の出合いまで単軌道とからんだり離れたりしながらゆく。川岸から離れ高巻くので途中高い場所を歩くところもある。レールをまたぐことも多かった。トレイルは明瞭。
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(たしか)単軌道も火打石谷を渡ったが、その部分はレールがはずされていた。谷が増水したときに水勢を受け流されないように、との配慮からだと推測。
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一般登山道じゃないよ、通るなら自己責任で、の注意書き。水道局の文言にしては珍しいな。秩父ではよく見かけるが。
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5時半、振り返ると東の空が赤らんでいた。道中のトラバース道は写真では様子を伝えられないので割愛。
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05時46分、余慶橋から2時間弱で尾根に上がる。周囲はうす明るい。灯りを消す。
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西から巻き上がった岩岳山頂。道なりに歩くと巻いてしまう。
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ナゼ残してるんだろう。。。あっ、掴まるためか。掴んだら見事にたわんだ。
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ハシカキノタル。人工物は古い雪量計だそう。ここまで歩いてきた道は大正時代に作られた古の「大常木林道」、丹波と将監峠を結ぶ最短径路だったそうだ。林道はこの鞍部から大常木谷方向に下ってゆく。
以上は「樵路巡遊」から。http://medi-terra.net/yama/shigoto/ootsunegi.html
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穏やかな道はハシカキノタルを少し過ぎて終わり、
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傾斜が強くなり倒木も多くなる。
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道筋も不明瞭になりがちだが、基本は尾根伝いでOKなようだ。
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前飛龍が近づくにつれヤブがちに、
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露岩が多くなる。
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振り返って。
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やっとミカサ尾根の登山道と合流する。
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ここにも注意書き。
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合流点から100mほどで前飛龍。雨が降り出す。岩岳尾根の途中から、高度を上げるとガスに入るのがわかっていたが、ガスは雨雲だった。
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飛龍権現。奥多摩~奥秩父縦走路との十字路。
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飛龍山頂。
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かなり写真を飛ばしてしまった。飛龍山頂から大常木山を稜線伝いにうかがうも、ヤブ濃くあきらめて飛流権現に戻り、お弁当を食べながら当初計画をあきらめ、前飛龍に戻ったところ。天平尾根を降ることに決める。
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おなじく。
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きょうのラスボス・熊倉山。
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熊倉山頂。
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紅葉を見ることができて良しとしよう。標高1500m付近、高度を下げて雨はごく小降りになった。
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サオラ峠手前のP1477付近、尾根を直進しないよう通せんぼロープと地面に落ちた道標。振り返って。
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サオラ峠。以降は尾根の雰囲気を楽しみながらのんびり歩く。
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おなじく峠にて。そのわりには(林業由来と思われる)古い空き缶が多い場所だ。
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丹波天平。
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丹波天平から親川への下降は地形的に難しい。事故があったのだろう、以前見なかったガイドロープが道中をずっと案内してくれた。
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歩かれないようで、トレイルの幅は狭い。
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最初の廃屋。ここは物置・作業小屋だった様子。
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最後の麓に近い廃屋は荒らされた跡があり気の毒だった。カレンダーには「1994」。
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親川で青梅街道に降りる。
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時間があり、鴨沢まで歩きバスが来るまでに全部着替えた。
装備・携行品
【その他】 ラ・スポルティーバのウルトララプター。起毛タイツにモンベルのショートパンツ。モンベルのメリノウール厚手(エクスペディション)にヤッケ、ペツルのヘルメット、ブラックダイヤモンドのフルフィンガーグローブ。ザックはロウアルパインの25リッターにモンベルのギアホルダーを外付け、ココヘリ発信機・ヘッドランプ・スマホ(カメラ+GPS)・バッテリー充電器と予備電池・雨具上下・バラクルバ・ロールペーパー。キャメルバックのハイドレーションに水2.0L(下山後残量1.0L)・宿の弁当・コッペパンみつ・トレイルミックス・非常食。下山後の着替え一式とサンダル。スタート時重量8.5kg。 |
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