行程・コース
天候
晴れ
登山口へのアクセス
マイカー
この登山記録の行程
林道終点(12:00)・・・奥仙重(12:25)・・・櫛形山山頂標識(12:35)・・・バラボタン平・・・裸山(13:00)[休憩 30分]・・・バラボタン平・・・櫛形山山頂標識(14:05)[休憩 15分]・・・奥仙重(14:30)・・・林道終点(15:10)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
南アルプスと富士の展望を期待して櫛形山へ向かった。櫛形山は花100と200名山に選定されているが、アヤメ平に咲くアヤメのお花畑から選定されている。アヤメ平のお花畑での鹿の食害はかなり前から言われていて、現在はほぼ壊滅しマルバダケブキの群落になったと聞いている。櫛形山は森の山の印象があったが、所々展望地もあるようで、展望を期待して林道の閉鎖前に行ってみることにした。ルートは周回プランを考えていたが、中央道の渋滞で登山口到着は昼頃となったので、行ってから考えることにして昼頃出発。
もともとユルユル登山だとは思っていたが、コースタイムが非常に甘くスイスイ登れる。櫛形山へ向かう途上に早速展望地があり、白峰三山から聖岳まで一望できた。木々を一部伐採していて、お花畑だけではなく見所となるポイントを作ったようだった。北アルプスほど積雪は多くはないが冠雪した南アルプスの秀峰はきれいだった。展望地から山頂標柱のある広場の間には富士や同じく200名山の毛無山も望め、点在する展望地からの眺めは非常によかった。山頂標柱のある広場でも富士が望めるよう木々の一部は伐採されていた。伐採からかなり時間が経っているように感じたが櫛形山からこんなにきれいに富士が望めるとは思っていなかったので意外だった。山頂までは30分ほどで到着してしまったので山頂を一旦下り裸山へ向かう。途中の鞍部の広場はカラマツの大木が見られ南アルプスらしく美林が見られた。やまなし森林100選に選ばれているとのことで、樹齢300年のカラマツの大木は見ごたえがあった。裸山には13時頃到着。白峰三山が大きく望め、鳳凰と早川尾根、アサヨ峰の間には甲斐駒の山頂も顔を出していて、反対側には歩いてきた稜線越しの富士が望める。裸山で展望を望みながらラーメンを食べて一服。アヤメ平に向かっても良かったが、花の時期でもないので立ち寄らず、裸山までの間に点在した展望地の展望にも満足したので、周回をやめて来た道を引き返すことにした。思いの外ゆとりができたので、点在する展望地に再度寄りながら森の道をのんびり下山し15時頃下山を完了。
櫛形山については立地はいいものの展望の乏しい山の印象があったが、点在する展望地からはダイナミックな展望が楽しめた。落雷による倒木を契機にした伐採のように見受けられたが地元の方々による味付けは気が利いていた。また、カラマツの林は植林のイメージがあったが途中にあったカラマツの大木も見事だった。到着した時間もあるのかもしれないが、行き交う人はまばらで落ち着いた登山が楽しめた。山でのお花畑なら薄雪さんや一花さん、葵さんや小桜さん、小百合さんや黄萓さん等のスターを期待するが、南アルプスでアヤメが見られるところはほとんどないので、地元としては復活させたいところだろう。所々食害よけの柵が設置されており、食害からの復活が図られていて地元の愛着を感じる山だった。