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日本千山 546/1357

八丈富士( 関東)

パーティ: 2人 (1357 さん 、ほか1名)

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行程・コース

天候

晴れ、強風

登山口へのアクセス

その他
その他: 岸壁で民主の出迎えを受け、宿に荷物を置いて出発する

この登山記録の行程

民宿(40m/9:55)三合目(10:30)五合目(12:10)富士山(12:55)~(外輪山一周)~五合目(14;30)民宿(16:05)
*中之郷(8:40)車道(495m/9:45)三原山(10:25)車道(435m/11:05)登山口(76m/12:10)薬師堂(12:40)空港(14:40)

コース

総距離
約13.0km
累積標高差
上り約838m
下り約841m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

 「間も無く八丈島の底土港に到着します」との放送に、気怠い体で起き上がる。甲板に出ると風が強く、八丈富士と八丈小島のシルエットが白波の上に黒く見えている。180度Uターンして底土港に接岸すると、逆光の下に三原山が黒々と威嚇的に迎える。
 民宿で出発準備中に中学同窓生のYasさんが顔を出し、仲間を紹介して宿の紹介・予約などの労のお礼を言う。「忘年山行に八丈島へ行こう」と言い出したのは自分で、「Yasさんが八丈島に居るので、八丈富士に登る好機だ」と考え、伊豆大島の忘年山行が非常に好評だったのを思い出して立てた計画である。
 八丈富士目指して出発する。歩道の敷石は溶岩をスライスしたもので、景観とマッチしてなかなか良い。空港の北側に在る立体交差部が富士山三合目で、石を刻んだ道標が立っている。一車線の舗装道路を道成りに高度を上げると溶岩砂利の道となり、1時間ほど歩いて亜熱帯樹林(?)の下で一休みする。草生した道を「だんだん寂しくなるね」と言いながら登って行くと、車道に出る。路側帯のツワブキの黄色い花とアロエを眺め、岩肌に咲いているイズノシマダイモンジソウを愛でながら高度を上げる。
 展望台で立止まると真下に空港と市街が見え、その向こうには緑一色の三原山が霞んでいる。白波の立つ海面が島を取巻く様が見渡せ、「孤島にやって来た」と実感する。標高500~600mの高さで富士山を一周する鉢巻道路に出る。左へ行くとふれあい牧場で、右へ折れてしばらく進むと五合目の登山口に着き、数台のレンタカーが停まっている。「ここから山頂までは1時間だ」と言いながら、二回目の休憩を取る。
 観光客が何組か下って来て、挨拶を交わす。九州訛りを聞きつけて尋ねると、鹿児島から来た人達と判る。「43分で登ったよ」と60代後半の男性が言うので、「我々は42分で登ろう」と茶化して大笑いし、噴火口壁まで続く石段を登り始める。
 「石段なんて、嫌だねえ」と、丹沢塔ノ岳の表尾根の歩き難い階段を連想するが、傾斜と間隔が良く、思ったより歩き易い。巨漢のWakさんとは2回目、1年振りに山行を共にするのだが、途中から先頭に立って身も軽くどんどん登って行くのに吃驚し、「トレーニング(スクワッド)って効き目があるんだねえ」と頻りに感心する。
 稜線に出ると風が強くなり、山頂を諦めて引返す人も居る。「ここまで来たら百年目!」と山頂を目指し、内側が切り立った噴火口縁を風に飛ばされないように踏ん張りながら辿って三角点に達する。噴火口の中には緑に覆われた火口丘が盛り上がり、水を湛えた池も見える。富士山頂で一休みして写真を撮る。「一周しよう」と言うと躊躇う気配を感じるが、「もう、二度と来ないんだから」と説得し、先頭に立って歩き始める。
 枯草に覆われ、小さい柘植の木が混じる噴火口縁を進む。風が強く、息の強い時は歩くのが困難だが、崖っぷちに腹這いになって噴火口の中を覗き込んで童心に返り、溶岩の窪地で風を避けて中食を取る。噴火口の中の浅間神社まで足を伸ばしてお参りする。神社は小穴の崖際に在り、60m下の緑豊かな噴火口底を覗くことが出来る。

 二日目は三原山に登り、御祭に参加(いろいろご馳走になる)して空路で帰途に就く。


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フォトギャラリー:4枚

装備・携行品

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登った山

西山

西山

854m

よく似たコース

西山 東京都

海と火口を見ながらのお鉢めぐりは気分最高!

最適日数
日帰り
コースタイプ
縦走
歩行時間
4時間20分
難易度
コース定数
14
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