行程・コース
天候
晴れ
登山口へのアクセス
マイカー
この登山記録の行程
中七番(6:15)奥七番(7:50)冠山(9:20)平家平(10:10)三ツ森山(12:05)大座礼山(14:15~35)三ツ森山(16:25)三森峠(16:45)県道(17:35)中七番(17:45)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
住友の森フォレスターハウスの庭園の奥の『冠山』の道標から右へ折れて檜林の中を一登りすると林道に飛び出し、轍の跡もある林道を終点まで歩く(1,085m、6:55)。明治期には牛馬が銅精錬のための木炭を運んだという山腹の炭の道に入って平家谷の流れを左へ回り込んで高度を稼ぐと、平坦な地形が現れる。奥七番(1,325m、7:50)と呼ばれる銅山時代の集落跡で、なすび平はカタクリの群落でも知られる。
源流の小沢を何本も横断する。銅製の水源の碑(1,353m)を過ぎ、急斜面の不安定で油断出来ない道を行くとやっと長いトラバース道が終って本格的な登りになり、一登りで予土国境の一ノ谷越に着く(1,555m、8:40)。
縦走路は腰丈の笹の下になって足元が見えないほどで、ヤレヤレと安堵する間も無く笹を押し分けて進むと、昨夕の雨露のためにズボンは直ぐにびしょ濡れになり、冠山頂に着く頃には靴の中で足が泳ぎパンツまで濡れて寒く感じる。冠山頂で立休を取り、ちち山と笹ヶ峰の山肌が朝の陽射しを受けて黄金色に輝くのに見惚れ、赤石山の変化に富む稜線の眺めを楽しむ。
雨具のズボンを履いて平家平へ向かう。程なく北斜面からガスが上って来て平家平が姿を隠し、赤石山の稜線も見納めになる。相変わらずの腰丈の笹で足元が見えず、倒木こそ皆無だが段差や隠れた石を警戒して慎重に歩くので足が捗らない。
笹丈が20㎝に落ちて気持ちの好い高原になると平家平で、三角点に立つとガスの下に北東尾根が見下ろされる。「尾根の背の明るい黄土色の筋は笹が刈り払われた登山道だ」と気付いて喜ぶ。ルンルン気分になって三森峠へ向かい、途中で一本立てて雨具と靴を脱ぎ、靴下の水を絞る。住友の森への分岐(1,485m、10:55)を過ぎると寂れた感じの道になるが、有難いことに刈り払いは続いている。
峠へ下り着き(1,222m、11:25)、三ッ森山を目指して小ピークを越えると急登が待っている。殊に、山頂直下の100mは相当な傾斜で息が切れるが、クリタケ数株を手に山頂に登り着き、石の上に腰を下ろして体を休める。
かなり疲れており、大座礼山はガスに隠れている時間の方が長く天気も気掛かりだが、道標が立ち刈り払いされた縦走路が先へ伸びて応援する。「往復8.8㎞と900mの登降はハードだが、藪漕ぎが無さそうだから可能だろう。明日の天気は期待できないから、今日は頑張って大座礼山まで行こう」という気になる。
100m下降してもこっとしたP1,381へ登り返し、40m下ってP1,490へ急登する。部分的にはっきりしない個所もあるが、登り切ると南面には絶壁が続いて石楠花の大木が生えている。数え切れないほどのアップダウンを繰返して中間点より少し先の送電鉄塔を通過し(1,435m、13:25)、P1,455を越える。「やっと最後の登りになった」とじっくりと登って行き、大田尾越からの道を合わせて最高点1,590mを越えて進み、待ち焦がれた大座礼山三角点に着く。
往路より15分早く三ッ森山へ戻り(16:25)、急斜面を慎重に下って峠へ戻る。山の歌や寮歌を歌いながら薄暮の林道を歩いて県道を目指し、橋を渡って車道へ上がり(845m、17:35)、中七番の車に戻って長い1日を終える。
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