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熊野古道 小辺路〜中辺路 2022初夏テント泊

熊野大社本宮 熊野那智大社 熊野速玉大社( 東海・北陸・近畿)

パーティ: 1人 (うんとこまい さん )

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行程・コース

天候

初日:晴れ、2日目:雨のち曇り、3日目:晴れ、4日目:晴れ

登山口へのアクセス

電車
その他: 大阪難波に前泊して、南海電鉄始発で極楽橋駅、ケーブルカーに乗り換えて高野山駅、さらに南海バスで高野山金剛峯寺山門前へ

この登山記録の行程

初日  高野山金剛峯寺山門(7:50)・・・ろくろ峠(8:05)・・・薄峠(8:40)・・・大滝(9:25)・・・水が峰分岐(10:05)・・・大股(12:30)・・・萱小屋跡(13:40)・・・檜峠(14:30)・・・伯母子岳頂上(15:05)・・・伯母小峠小屋 テント泊地16:00)

2日目  伯母子峠宿地(5:10)・・・水ヶ元茶屋跡(6:25)・・・伯母子岳登山口(7:55)・・・五百瀬(8:35)・・・三浦峠(11:00)・・・西中(13:35)・・・昴の郷(16:00)・・・柳本橋(16:35)・・・果無越え蕨尾口(16:50)・・・果無(17:20)・・・天水田 テント泊地(18:15)

3日目   天水田(5:30)・・・観音堂(6:15)・・・果無峠(6:50)・・・七色分岐(8:15)・・・八木尾(9:25)・・・道の駅ほんぐう(10:00)・・・三軒茶屋跡(11:15)・・・熊野本宮大社(11:55)・・・請川口(13:25)・・・桜峠(17:00)・・・小和瀬の渡し場跡(17:50)・・・小口キャンプ場 テント泊地(18:30)

4日目   小口キャンプ場(5:25)・・・円座石(5:55)・・・楠の久保旅籠跡(6:35)・・・越前峠(8:05)・・・石倉峠(8:45)・・・地蔵茶屋跡(9:15)・・・色川辻(10:15)・・・舟見峠(10:40)・・・登立茶屋跡(11:20)・・・那智高原(11:45)・・・熊野那智大社・青岸渡寺(12:15)・・・大門坂口(13:20)・・・市野々王子(14:00)・・・JR那智駅(15:50)
(各地点の休息時間を含んでいます。)

コース

総距離
約91.5km
累積標高差
上り約5,533m
下り約6,351m

高低図

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

 高野山から小辺路を熊野大社本宮へ、さらに中辺路を熊野那智大社、熊野速玉大社への熊野三山踏破を目指した。しかし、JR那智駅までは足をもって移動できたが、疲労困憊のため最終盤の速玉大社へはJR新宮駅まで電車を利用した

  3泊4日の日程。高野山からJR那智駅までの総移動距離118.11km、総移動時間39時間25分、総累計登り5,401m、総累計降り6,256mであった。これらの数値はいずれも、愛用しているSUUNTO9 baroによる。また、これらの数値は難所と言われる大嶺奥駆道にも勝とも劣らぬ行程でもあった。最高地点は伯母子岳の1,344mであるが、いずれの峠越えも急登の連続であり、日本アルプス3,000mを超える3泊4日の縦走よりも疲労度は高かったように感じた。(例えば、難易度は別として、後立山縦走(栂池〜白馬〜五竜〜鹿島槍〜針ノ木〜扇沢)の移動距離は約50km、移動時間約35時間、累計登り約5,000m、累計降り約5,500mである。)

 小辺路の難所は、叔母子峠、三浦峠及び果無峠があり、いずれも急登が続く。また、中辺路の難所は小雲取越え(桜峠)、大雲取越え(越前峠)があり、これも急登である。特に、最終日に通過した大雲取越えは、小口集落から越前峠までの標高差800m超を一気に上がる急登であった。胴切坂と名付けられたこの急坂は、疲労が蓄積した体には永遠に続くと思われるほどの石段の登りであった。

   水場は、大滝地区、萱小屋跡、叔母子峠近くの沢、水ヶ元茶屋跡近く、三十丁の水、果無峠近くの観音堂、桜峠近くの沢、楠の久保茶屋跡手前の東屋、地蔵茶屋跡前後の沢等が利用できた。宿泊可能な避難小屋は、萱小屋跡、叔母子峠それに地蔵茶屋跡の3カ所。また、清涼飲料水自動販売機は大股地区、五百瀬地区、十津川村、本宮町、小口地区それに地蔵茶屋跡の6カ所あり、いずれも定価販売であった。食事できる飲食店は、十津川村国道425号沿い重里郵便局近くの食堂「年輪』、本宮町の道の駅ほんぐう等があり、両店ともに定食や麺類が常識的な値段で食べることができる。

 熊野古道に特有な石畳の道は、小辺路では五百瀬の伯母子岳登山口手前、三浦峠の登り初期、それに果無集落の手前の僅かであった。しかしながら中辺路では、最終日の小口地区から那智山までの大雲取越えの古道は、そのほとんどが石畳、石段であった。

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フォトギャラリー:80枚

初日5時前、始発前の南海電鉄なんば駅

ケーブルカー高野山駅舎の天井

高野山金剛峯寺山門

ろくろ峠

薄峠

大滝集落分岐
ここには水場、東屋、水洗トイレあり。
テント可

高野龍神スカイラインの奈良県と和歌山県の県境

水ヶ峰分岐

平辻

大股分岐

大股地区の温水洗浄便座付きの公衆水洗トイレ
清涼飲料水自動販売機あり。500mlペプシコーラ購入

大股の伯母子岳登山口

萱小屋跡
避難小屋(宿泊可)。小屋裏に水場あり
テント可

檜峠

伯母子岳と伯母子峠分岐

伯母子岳頂上からの眺望

旅籠 上西家跡

水ヶ元茶屋跡

初めて現れた石畳
雨のため滑りやすい歩行

五百瀬地区側の伯母子岳登山口

五百瀬の吊り橋
下が透けて見える

三浦峠に向かう石畳古道

三浦峠からの眺望
東屋とトイレあり。テント可

十津川村集落へ

十津川温泉へ向かう途中の民家の無料休憩所

国道425号沿いにある食堂「年輪」でとんかつ定食(¥1,000)を、15;00頃にこの日の夕食として食べた。この日は19時近くまで歩く予定のため。

国道沿いにトタン屋根付きの丸太が数カ所あり。内部は空洞で、ミツバチの巣のようであった。

果無峠登山口
柳本吊り橋が補修更新工事のため、車道の柳元橋へ大きく迂回。吊り橋は6月30日に開通予定。

民家の間の果無集落の古道

民家の庭先を通る

果無集落過ぎにある果無峠登山口

3日目の出発直後。雲海に沈む十津川村

観音堂
水場とトイレあり
テント可

果無峠。木々により眺望なし

遠くの本宮町

七色分岐

民家の庭先を通る

古道からアスファルト車道へ

道の駅ほんぐうで購入したおにぎりと惣菜
1時間ほど休憩する間に、濡れたテントを乾かした。

三軒茶屋跡
小辺路と中辺路の合流地点。手前から奥への道が中辺路で熊野大社へ、左へ折れれば小辺路で高野山へ向かう。

熊野大社本宮裏門

熊野本宮本殿

請川の中辺路入口
今日のテント泊地の小口への入り口

桜茶跡を少し降ったところで少しだけ視界が広がる

小口地区入り口

小口キャンプ場¥1,500
この日は私のひと張りだけ。
町営の小口自然の家に隣接していて、風呂あるいはシャワー可

最終日出発。那智山へ。

楠ノ久保旅籠あと。
この辺りの約1.5km間に十数軒の旅籠があったという。

胴切坂
小辺路から中辺路の中で、最高最長の石畳の急登。最終日でもあり疲労が蓄積した体には、永遠に続くと思われるほどの急騰であった。

中辺路には、およそ500m毎に、このような道標が設置されていた。

越前峠

石倉峠

地蔵茶屋跡。避難小屋、東屋、トイレ、自動販売機あり。販売機の炭酸系飲料はすべて売り切れであった。

最後の峠。舟見峠。テント可

舟見茶屋跡。古道から少し離れところに展望所(東屋)あり。新宮の街が広がる

那智高原入り口。登山道の終わり。

熊野那智大社

居眠りしている大門坂の土産物品店の店番の老女

大門坂沿いにある多富気王子

補陀洛山寺の振分け石

JR那智駅

JR那智駅裏の海浜公園。太平洋が広がっている。

熊野速玉大社

本州最南端の潮岬
下山後も晴れが続いたため、潮岬と和歌山城でのんびりと疲れを癒した。下山後の翌日は潮岬で終日を過ごした。

和歌山城
下山の2日後は、和歌山城で終日を過ごした。

下山から3日後に大阪伊丹空港から帰路へ

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装備・携行品

シャツ アンダーウェア ダウン・化繊綿ウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア
登山靴 バックパック スタッフバック 水筒・テルモス ヘッドランプ
タオル 帽子 グローブ サングラス 着替え 地図
コンパス ノート・筆記用具 腕時計 登山計画書(控え) ナイフ 修理用具
健康保険証 ホイッスル 医療品 虫除け ロールペーパー 非常食
行動食 テーピングテープ トレッキングポール ストーブ 燃料 ライター
カップ クッカー カトラリー

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登った山

伯母子岳

伯母子岳

1,344m

小雲取山

小雲取山

450m

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