行程・コース
天候
曇り
登山口へのアクセス
マイカー
この登山記録の行程
桜平(05:28)・・・夏沢鉱泉(05:58)[休憩 5分]・・・オーレン小屋(06:42)・・・夏沢峠(07:21)[休憩 8分]・・・硫黄岳(08:50)[休憩 25分]・・・大ダルミ(09:35)[休憩 10分]・・・横岳(10:42)[休憩 10分]・・・大ダルミ(11:30)[休憩 10分]・・・硫黄岳(12:00)・・・赤岩ノ頭(12:15)・・・オーレン小屋(13:10)・・・夏沢鉱泉(13:30)[休憩 5分]・・・桜平(14:16)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
忘れないうちに、そして興奮が冷めやらない前に書かないとの気持ちに押されて、そして偶々仕事が休みになって時間が持てたので、登山記録を書こう!
午前三時に集合場所に行き、中央道をひたすらに走らせて(私ではなくガイド氏)硫黄岳の登山口・桜平に着いたのは5時15分、(これに備えて5時間は寝たので頭はぼーっとしてない)天気は全然よくない、ガスガスだ。幸い雨は降っていないので良しとしよう!!朝食を取り登山口出発5:28分、いきなり桜っぽい白い花の木が目に飛び込む。桜平周辺地図を確認して、まずは夏沢鉱泉(2060m)を目指す、道のわきには、すみれの花が咲いている(やっぱりここは寒いのだと感じる、とっくにすみれの季節は過ぎているから)沢沿いの道は、水の音が心地よく耳に響く。30分ほどで、夏沢鉱泉に到着、少し休憩して次の通過地オーレン小屋(2330m)に向かう、道端の小さな花々がかわいらしい。夏沢峠に到着すると目前に硫黄岳が鎮座している。周囲の山の遠望は望めないが雲海が見える。5分ほど休憩(寒い;レインウェアで、寒気を覆おうか迷うが、登りなので暑くなるだろうことを予想して、薄いウィンドブレーカーを着る、結構緩やかな道をジグザクに登って行くと、青空になり、遠くの山々が見える。硫黄岳のふもとに広がるハイマツの樹海が見えた。ほどなくすると、がれがれの登山道、花らしき花はつぼみ多くがっかりしたが、それはそれでかわいいらしさもある。よく見るとキバナシャクナゲが沢山咲いている場所に出っくわす。気持ちほっこり。岩を積み上げたケルン(と言うそうだ)が所々にお目見え、この辺りから、空が急に明るくなり、また遠くが見え、通り過ぎる登山者の方に、「晴れましたね、行いが良いんですね」と声を交わす。がすぐ又ガス状態になる。風も強いので雲の動きが早く、天気がコロコロ変わるのだろう。
尾根道に出ると、本当は見晴らしの良い草原らしいが、ガスって近くが見えるだけで大きなケルンが見える硫黄岳山頂まで登って行く。雪が残っているところが見える。
数個のケルンを通り過ぎ、めでたく硫黄岳山頂に到着。いつもすることの万歳をして証拠写真(記念写真とは言わない、友人たちに今年の目標で山にいくつ登ると公言しているので)を撮ってもらう。広々としたゴロゴロ山頂であることはガス状態の中でもわかるが、見えるであろう南八ヶ岳の山々の雄姿は全然見えない。爆裂火口ものぞき込めるのでしょうが、全然見えずです。そのすごさは見たかったなあ!!
午前九時、まだお腹は空く頃ではない。どういうわけか、ガイドさんともう一人参加した山友さんが、「横岳に行く?、このまま下山してしまうのは勿体ないよ。二時間ぐらいで戻ってこれるよ」と。私は「そうだ、時間的に勿体ない」と思い,簡単に「行こう!」と言ってしまった。どういうところかも知らずに。。でも信頼しているガイドさん、無事に登って帰ってこれるよね。と確信して、横岳の方向に。09:15に横岳・赤岳へという標識を通る。しばらくは緩やかな(でもゴロゴロ道)を歩いていると右下にかすかに、岩肌が露出している山の姿が見える。コマクサのふさふさした中につぼみが隠れている姿、いつ咲くのかしらと思いながら通り過ぎる。右側赤岩の頭方向に雪渓と薄茶の岩肌のコントラストが目立つ場所が見える。火山の山ならではの風景。そしてゴロゴロ山道を下ること20分足らずで、硫黄岳山荘に着く。現天皇が皇太子時代に訪れたという記念碑が立っていて、そのせいかトイレなどウオッシュレット付きで作りもおしゃれだ。
さあ横岳を目指して出発、かわいらしいお花がいっぱい!この時期ツクモグサが満開になるらしいが、見つけるのが結構難しく岩肌にへばりついて咲いているものもほとんど2分咲きぐらいだ。硫黄岳からいったん下ったので、登りが結構大変で小さな石があり、滑り易いので気を付けたい。尾根道に出ると、結構左右が断崖で怖い。縦走路を抜けると、いよいよ横岳山頂に向かう鎖場だ。まず思い出すのは「怖かった」の一語に尽きる。
私にとってはこれでもか、これでもかのチェーンにしがみつく場面の連続、そしてはしごもある。ガイド氏の言うとおりに足場を確保して、登って行けば、行けることは分かっているのだが、「怖いよ~~」の言葉しか出てこない。
そして、山頂到着した時はちょっとふらつく、怖さと緊張から、突っ張っていた足が一時的に解放された方か。見えるはずの赤岳は何も見えず。赤岳に向かうパーティーが結構いた。(もっと怖い思いするつもり?)
ここでも証拠写真を撮ってもらい、雨が降って雷でも起きたら困るので下山開始、あの鎖場・梯子を今度は降りるんだと憂鬱になったが、不思議なことに先ほど味わった恐怖は半減とはいかないまでも少し減っている。そして、自分が登ってきた鎖場や、恐怖感の合間に見た可愛らしいお花の写真を撮る余裕があるではないか?不思議なものだ。無事に硫黄岳山荘まで、降りてきた。おしゃれなトイレにもう一度入り、登山を開始した桜平までのエネルギー補給をして、長い帰路に就く。
硫黄岳に戻ってきて、帰りは「赤岩の頭」の方向に回って、オーレン小屋に降りるルートを取る。「赤岩の頭」は違うプラネットにいるかのようで、SF映画の舞台にできそうなところだ。薄茶の火山の細かい石と白い(これも火山によるか)石のコントラストに雪渓がプラスされた風景、無機質と言った感じだ。
オーレン小屋に下りながら、見つけられなかった「イワカガミ」のつぼみあるいは花がないか探すが、このルートには雪がいっぱい残っていて、とても開花するには早すぎるようだ。霜柱さえ見つけられたルートだった。でも青空が出てきて、眺めがよくなる。遠くに見える東西の天狗岳の岩肌が美しく目に入ってくる。休憩時間も入れて、降りること一時間弱オーレン小屋到着。
そこから振り返るとガスって見えなかった、山の姿がくっきり、新緑に映えていた。
ここからの道はこよなく緩やかで、私の大のお得意の下りの足早の歩きに変わる。
滝を見たり、渓流を楽しみ、花々を楽しみ、夏沢鉱泉で少し休憩して、登山口にさらに一時間後に到着。車に乗り帰宅の途に就きすぐに、(今日の悪天候のお詫びか)すごいプレゼントがやってきた。ニホンカモシカがゆったりとすぐ車の横の森で草を食んでいる。こちらが車を止め、カメラを向けても「なんのその」食べるのをやめない。そしてゆっくり歩いていく。
あ~あ何という幸運。




























