行程・コース
天候
晴れ
登山口へのアクセス
マイカー
この登山記録の行程
焼岳登山口(03:01)・・・中の湯新道分岐(04:32)・・・焼岳北峰(05:42)[休憩 23分]・・・中の湯新道分岐(06:50)・・・焼岳登山口(07:55)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
焼岳は先月下旬に噴火警報レベルが1に下がり登山が可能になりました。しかし、いつまたレベルが引き上げられるか分かりませんので、早めの登山をしたいと考えていました。天候も安定した2日に決行することにしました。
午前3時中ノ湯登山口からヘッドランプの明かりを頼りに登山道に入りました。空を仰ぐと満天の星空でした。樹林帯の登山道は整備がされていて、暫くの間は緩く登って行きます。その後急登も交えて高度を稼いでいきます。広場になっている中ノ湯分岐まで来ると視界が開けて眺望が利くようになりました。
中ノ湯分岐から先は焼岳の南峰と北峰から東側に突き出た荒々しい尾根筋が薄明のなかでシルエットになり浮かび上がりました。登山道には随所に白ペンキのマークがペイントされていて、迷うことはありませんでした。ただしこの新中ノ湯コースの登山道には標識が全くありませんでした。たぶん一本道のため道迷いの恐れがないという理由かもしれません。
登山道を進むうちに山頂近くからシューシューという噴出口から噴出される水蒸気の音と共に火山性ガス特有の硫黄臭が立ち込めてきました。よく見ると登山道を示す大きな矢印のペンキがその噴出口の直下にありました。あんな恐ろしい場所を通過するのかと思うと、恐怖心でテンションが下がりました。
南峰と北峰との鞍部に上がると南峰に朝陽が降り注ぎ荒々しい溶岩が照らし出されました。意を決して噴出口直下の登山道を進みました。可能な限り息を止めてガスを吸わないよう足早に通過しました。北峰の山頂はこの噴出口の真上にありました。山頂に至るまでの間、火山性ガスが噴出している場所が何か所もありました。
山頂からの眺望は抜群で、穂高連峰から北へ延びる槍ヶ岳、西側には岐阜県側の新穂高温泉周辺や弓折乗越へ延びる小池新道、均整の取れた笠ヶ岳等を俯瞰することができました。
最後に、岐阜県や長野県では登山計画書の提出を義務化しているとのことで、今回も登山計画書を作成して持参しましたが、登山口に投函用のポストがありませんでした。下山後に登山口からすぐの場所に登山届は中ノ湯温泉さんに届けるようにとの案内板に記載がありました。しかし事後届では提出する気にもなれずに持ち帰りました。下山時には駐車場には27台の車が止まっていましたが、おそらく私同様に登山届を提出できなかった方がほとんどであろうと推測しました。いつ噴火するかもわからない活火山の山域に入るのに登山届を受け付ける場所が登山口に無いということに何故?と理解に苦しみました。行政当局のご一考を切に願うところです。















