行程・コース
天候
晴れ
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
北岳へは広河原からアプローチ。ただし、交通制限があるため芦安(あしやす)の駐車場を利用する。肩ノ小屋を訪れる登山者の約9割が芦安を利用するとの事。芦安~広河原はバスもしくは乗り合いタクシーでの移動となる。
カーナビには「南アルプス市芦安地区の市営駐車場(マップコード「167 163 378*54」)」をセット。駐車場は第一から第八まであり、お勧めはトイレのある第三。第三駐車場に隣接する白峰会館前よりバスが発着する。ここの券売所で乗車券を購入。シーズン時は5時前には満車になるため早めの到着が良い。
この登山記録の行程
<2日目>
肩ノ小屋(03:48)・・・北岳(04:19)(日の出鑑賞~05:10)・・・肩ノ小屋(06:35)(朝食~06:57)・・・白根御池小屋(08:28)・・・広河原(10:09)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
<1日目>
https://www.yamakei-online.com/cl_record/detail.php?id=250944
<2日目>
3時過ぎに起床。
既に行動を開始している登山者もいたが、半数以上はまだ眠むっている様子だったので、音を立てないように静かに準備を済ませる。
当初は、山頂で日の出を見た後、そのまま雪渓側へ降っていくつもりでいたが、ピストンに予定を変更したので、最小限の荷物だけを持っていくことにした。
小屋の外に出ると、満天の星空が待っていた。濃い天の川が天空を分けるように広がっている。
小屋の左側にある登山道から山頂へと向かう。
ここから先は完全な岩場。暗闇で踏み外さないよう足元を照らしながら慎重に登っていく。
要所にマーキングがされているので、夜間行動に馴れていればコースを見失うことは無い。
下から見えていたピークは偽ピークで、一旦降ってもう一度登り返す。二つ目のピーク。それが日本で二番目に高い場所。北岳の頂。
徐々に空が赤く染まりつつある。
山頂には10名ほどの登山者が、日の出を今かと待ち構えていた。
眼下には朝を迎える街並みを覆い隠すように雲海が広がっている。その雲海に浮かぶように大きく富士山が聳えている。他の山々が小さく見えるほどに圧倒的な存在感だ。
丁度、朝日を迎える方向に位置する鳳凰三山では、稜線のシルエットが赤く縁どられていた。鋭く尖ったシルエットは大好きなオベリスクだ。
稜線の赤みが最高潮を迎えたと同時に大きな太陽が顔を出してきた。
じりじりと昇る真っ赤な太陽。夕陽とはまた一味違いダイナミックさがある。
完全に昇り切った太陽に、周囲の山々がエネルギッシュに照らされる。甲斐駒ヶ岳、仙丈ケ岳、八ヶ岳。シビれるくらいに美しい。
いつの間にか頂には登山者でいっぱいになっていた。
下山前に、農鳥岳方面を覗いてみた。これぞ南アルプスの縦走路と言える素晴らしい景観が見えた。手前には北岳山荘。やっぱり「農鳥岳方面へも行ってみたかったなぁ」と思う。
ふと、眼下に大きな二等辺三角形の影があることに気が付いた。朝日を受けた北岳の影だ。富士山だと「影富士」と呼ばれる現象。とするとこれは「影北岳」だが正直語呂が悪い。
その影北岳を左手に眺めながら、肩ノ小屋まで戻る。
戻る途中、一凛のミヤマオダマキを見つけた。シーズンを終えて諦めていたが、まさか出会えるとは。風に揺られながら愛らしく咲く姿に今日も幸先が良いと思った。
肩ノ小屋へ戻り外のテーブルで朝食を食べる。
予め小屋にお願いしてあったお弁当。
山小屋のお弁当はおにぎりというイメージがあるが、なかなかどうしてちゃんとしたお弁当になっていてとても美味しい。肩ノ小屋って最高の山小屋だと記憶しておこう。
3,000mを越えた世界。
いつまでもここにいたいと離れがたいが、そうも言っていられない。
「さらば北岳。また来よう!」とザックを背負い歩き出す。
下山後、芦安のバスターミナルにある温泉で汗を流す。750円。
本当は車で数分走ったところにある金山沢温泉へ行こうと思っていたが、駐車場の脇でそのまま温泉に入れる手軽さが決め手となった。込み合うのを避けるには金山沢温泉の方が良いと聞いていたが、運がよかったのか結果的に独占してゆっくり入ることができた。
総合的に、何もかもに恵まれた北岳登山だった。
フォトギャラリー:14枚
装備・携行品
| シャツ | アンダーウェア | ロングパンツ | 靴下 | レインウェア | 登山靴 |
| バックパック | スタッフバック | 水筒・テルモス | ヘッドランプ | 予備電池 | タオル |
| 帽子 | 地図 | コンパス | ノート・筆記用具 | 登山計画書(控え) | ナイフ |
| ツエルト | 健康保険証 | ホイッスル | 医療品 | ロールペーパー | 携帯トイレ |
| 非常食 | 行動食 | GPS機器 |


















