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小学5年生と行く穂高入門編 独標

西穂高岳 独標( 北アルプス・御嶽山)

パーティ: 3人 (ワカドシヨリ さん 、ほか2名)

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行程・コース

天候

曇り

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 白樺平駅からロープウェイ

この登山記録の行程

新穂高ロープウェイ西穂高口駅(9:45)・・・西穂山荘(11:45)小休止・・・丸山(12:10)・・・西穂独標(13:00)・・・丸山・・・西穂山荘【昼食】・・・新穂高ロープウェイ西穂高口(16:15)

コース

総距離
約5.9km
累積標高差
上り約618m
下り約618m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

天気は曇りでしたが、幸いにも雨には降られず、時おり雲間からアルプスが望めるロケーションでした。

今回は妻と小5の娘と3人で独標までのコースでした。

丸山辺りまでは心配していませんでしたが、独標基部から小5の娘が登れるかが、行く前から不安でした。

雑誌などには『誰でも行ける』とか『アルプスの入門編』などと書かれていますが、体験された方などにおききすると『無理』という方や『頑張ればOK!』など賛否が別れます。(YAMAKEI-ONLINE会員のkumamiさん、ありがとうございました。)

確かに独標基部からの登りや、その直前の岩陵部分は結構スリルがありそうなので、もし怖いと言ったなら、その時点で引き返すつもりでした。

当日は始発のロープウェイに乗ろうと思ったのですが、途中、道を間違えてタイムロス!結局、白樺平駅を9時半のロープウェイでした。

9時50分に西穂高口駅をスタート。200mほど歩いた先の小屋に登山届を投函。ここから登山道です。

しばらく樹林帯の中を整備された登山道が続きます。土曜日ということもあって一般のツアー客(主に年配の方)もチラホラ。登山道入り口には一応『ここから先は登山装備をした方だけです』とは書いてありますが、ついつい行きたくなるんでしょうねぇ(^o^;)
それでも30分ほど歩けば登山者の姿のみになります。

西穂山荘までは、多少のアップダウンはあるものの一定の勾配で歩きやすい道です。たまに木々の間から見える焼岳や笠ヶ岳など景色も楽しめました。

当然、西穂高岳の稜線も見えましたが、ピークがいくつかあり、どれが独標なのか区別がつきませんでした(^^ゞ

約1時間20分かけて西穂山荘到着です。ここまでで結構汗をかいたのですが、さすがに稜線まで出てくると風が冷たく、体か冷えそうだったので山荘へ避難です。
別館のレストハウスは8割くらいうまってました。バーナーで湯をわかす人、ビールで活力を充電している人さまざまです。
我々も空いているテーブルにつき、持ってきたお菓子をボリボリ。何か暖かい飲物が欲しかったのでコーヒーとホットカルピスを注文です。

しばし休憩し西穂ラーメンを旨そうに食べている人を横目にしつつ、帰りに食べることを誓い出発準備です。外のテント場には気合いの入ったクライマーが4~5張。『寒くなかろうか…』と思いつつトイレを済ませて出発です。

ここで、これまで使ってきたトレッキングポールはリュックへ。稜線あるきですし、両手を使う場所では邪魔になるからです。

山荘からは急な登りが200mくらい。ここまで来ると森林限界を越えて主役がハイマツに変わります。ゴロゴロと転がった石の道を上へ上へと進みます。

20分ほど歩くと丸山に到着です。ケルンに小石を積み、お約束の写真をパチリ!予定からかなり遅れているので、早々に先を目指します。

晴れた稜線歩きも素晴らしいですが、雲が山肌沿いに沸き上がってくる光景に娘も感動しており『これはこれでありかぁ…ついでに雷鳥でも出てきてくれれば最高なんだけどなぁ』などと都合のいいことを考えながらテクテクしていると前方に台形のピークを発見。その上に点々と何やら人影らしきものが…。目指す独標が見えてきました。

この日は子供連れは少なく(いつも多いのか知りませんが…(^o^;))、すれ違う人たちから『お嬢ちゃん何年生?5年生?!凄いねぇ!』などと、今日に限ってメチャメチャ誉められ本人もいい気分で足も軽やかです。

そんな調子で進んでいくと独標直前の岩陵部が行く手を立ちふさぎます。娘に『ここらは気を抜くと死ぬからな』と忠告し前進です。さすがに娘の顔つきも変わり真剣そのもの。足を踏み外したり、つまずいて転べば何百メートルと切れ込んだ谷へ落ちてしまうのですから。それでも、気を抜かなければ、それなりの道幅もあり岩もしっかりしているので、心配することはありません。

そして、いよいよ独標です。
手を掛ける位置、足を掛ける位置を教えながらクライムオン!

半ばくらいまで登ってくると、降りる人と登る人との交互通行でしばし渋滞です。
やはり、壁は下りる方が怖く20代くらいの女の子が(多分)父親にサポートしてもらいながら降りてくるのですが半ベソです。後ろ向きに降りてくると足を置く位置が見えにくいので、なかなか足を下ろせません。段々渋滞してくるので、お父さんも少し口調が厳しくなります。自分たちの帰りの光景が脳裏をよぎり、ついつい『慌てなくていいですよ。ゆっくりで』といい人キャラになる私でした。

そんな渋滞も娘さんが一旦脇へ避けることに成功し解消。再びスタートです。娘も段々要領をつかんできたのか、大人よりスタスタ登り始めます。元来、子供の方が身軽ということもあるのでしょう。
途中、エキスパート風の女の人から『こっちじゃなくて、そっちのルートの方が登りやすいよ』などとアドバイスも受け、親の予想を上回り、なんなく登頂成功です!
ただ、予想外だったのが母親。かなりのビビりで、登頂したときは若干顔が青白い( ̄▽ ̄;)

対して娘は独標からピラミッドピーク方面を覗き込み、登ってくる人を見て『すごーい!』と感動。目をキラキラしている娘の横顔を見て、将来の頼もしさと一抹の不安が…(~_~;)

この日は長野側が曇っており残念ながら上高地方面は見えませんでした。それでもピラミッドピークなど、さらにそびえ立つ峰を見上げ、ただただ圧巻でした。

独標は、せいぜい10人ほどのスペースしかないので、記念写真を撮って早々に下ります。登り以上に慎重に手足の置く位置を確認しながら下ります。たまたま登ってくる人が少なかったのもあり、登りより早く下りることができました。

岩陵を越え稜線の道まで出ると安心したのか『お腹すいた~』と娘。行動食のドライフルーツを食べながら西穂ラーメンを目指します。

丸山まで戻ってくると、初めて他の子連れグループと遭遇。ただし、装備などからして丸山折り返しの感じでした。中学生くらいのお姉ちゃんと小学校3~4年生くらいの親子でした。妹さんの方が娘をジーっと見ているので、何を見ているのかと思ったら、娘が使っていたドリンキングチューブが珍しかったようで興味津々。ちなみに娘は独標へ登ったという自信もあったのかドヤ顔でした(^o^;)

そんなこんなで、なんとか西穂山荘到着です。西穂ラーメン、味噌と醤油を食べ、あまりの旨さに感動です。ここで缶ビールをプシュっと開けたかったのですが、帰りの運転もあるため涙を飲んで我慢です。

ロープウェイの西穂高口駅についたのは4時15分。最終のロープウェイが4時45分なので結構ギリギリでした。

今回、娘が行けるかどうか心配でしたが、産むが易しでした。ただ、決して安全なところではありませんし、何より子供が怖がったらやめた方がいいでしょう。テクニックは、さほど必要ではありません。小学校高学年なら十分です。娘は身長130センチくらいで、登山経験は木曽駒ヶ岳に続き2回目でしたが、親や周りの方がサポートしてくれたことで、楽しく登れることができました。山ヤの皆さんの優しさに感謝です。

ちなみに帰りの温泉で母親が『怖くなかったの?』と聞いたところ『落ちたら死ぬなと思ったけど、そんなに怖くなかった』と言ったそうです。末恐ろしい…

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フォトギャラリー:5枚

装備・携行品

シャツ アンダーウェア ダウン・化繊綿ウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア
登山靴 バックパック スタッフバック 水筒・テルモス タオル グローブ
サングラス 着替え 地図 コンパス 腕時計 登山計画書(控え)
ナイフ 健康保険証 熊鈴・ベアスプレー 非常食 行動食 トレッキングポール

みんなのコメント

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  • お疲れ様でした!
    ご家族揃っての登頂おめでとうございます。
    お嬢様、頼もしいですね。なによりも楽しそうなご様子が伝わってきてにこにこしてしまいました。

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