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富士山

富士山( 関東)

パーティ: 1人 (ゆいちろ さん )

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行程・コース

天候

初日、2日目ともに7合目より上は雨

登山口へのアクセス

バス
その他: 富士山ツアーで有名なサンシャインツアーを利用。富士宮市にある花の湯までバス。そこで着替えて、シャトルバスに乗り換え富士宮口まで。

この登山記録の行程

初日:富士宮口五合目(16:10)…六合目雲海荘(16:30)…新七合目御来光山荘(17:30)…元祖七合目山口山荘(18:20)
2日目:元祖七合目山口山荘(03:30)…八合目池田館(04:05)…九合目万年雪山荘(04:45)…九合五勺胸突山荘(05:35)…頂上富士館(06:15)…浅間大社奥宮(06:20)…富士山(剣ヶ峯)(06:50)…九合五勺胸突山荘(07:30)…九合目万年雪山荘(07:50)…八合目池田館(08:10)…元祖七合目山口山荘(08:40)…新七合目御来光山荘(09:05)…六合目宝永山荘(09:50)…富士宮口五合目(10:10)

コース

総距離
約8.5km
累積標高差
上り約1,434m
下り約1,428m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

多くの人は富士山に若い頃に仲間内のノリに任せて登ることが多いのだろうが、そのようなノリを持ち合わせていない暗い青春を過ごした私は富士山に登ったことがなかった。そしておっさんになり、登山を始めてやはり日本最高峰には登っておくべきだなと思いつつ、他の山にかまけて後回しにしていたら今年ももう富士山に登れる期間が終わってしまう!ということで8月最終週の週末に行くことにしました。山小屋を予約したり登山口までの足を自分で考えるのが面倒だったので友人にお勧めしてもらったサンシャインツアーのフリープランに申し込みました。
バスに乗ったら若い人たちが多い。ソロのおっさんには場違いな空気です。バスは富士宮の花の湯まで行き、そこでお着替えします。若い子たちは装備はレンタル、ガイド付きツアーのようで、吉田口行く方、ガイド付きツアーの方、フリープランはそれぞれ出発が別なそうで、フリープランの私が乗った富士宮口へのシャトルバスは私含めて2名のみ。花の湯を14時に出て富士宮口に着いたのが15時です。
今回、吉田口か富士宮口か迷ったんですが、富士宮口から登ってお鉢巡りしてプリンスルートで下りてついでに宝永山に登ってくるのがオススメだと先日のツアーで同行した方から言われ、それじゃそうするかということでこのツアーに申し込んだのでした。
富士宮口でコロナ対策の検温をして、保全協力金を払ってさてどうしたもんかと。高度順応のために富士山に登る際はまず五合目で1時間くらいゆっくりするのが推奨されており、経験上どうも私は高山病になりやすい体質のようなのでそれを実践しようと思うわけですが、富士宮口は何もやることがない。かつてはレストハウスがあったのですが、放火で焼失して再建は未定。今はバス停前にプレハブでちんまりとお土産売ってる程度。仕方なくプレハブ内の休憩所で1時間ダラダラして16時過ぎに登り始めます。
登り始めるとすぐに六合目に着きます。六合目の山荘前のベンチでも全く疲れてもないけど高度順応のため少し休んで、さらに登る。新七合目で雨が降ってきてカメラをザックに入れ、レインウェアを着る。そこからはずっと雨で雲の中。雨は強くなったり弱くなったりだが、視界はよくない。天気予報は曇りだったが、現実はこんなものだ。なかなかのびしょ濡れ具合で宿である山口山荘に18時半前に着く。
着いたらタオルを渡され濡れた全身を拭き、渡されたビニール袋に靴とレインウェアを入れる。靴箱も乾燥室もない富士山山小屋。いかに今まで泊まった他の山小屋が恵まれた環境か思い知らされます。到着後即夕食。シンプルなカレーです。高山病をだいぶ気を付けているせいか、標高3000mを超えているもののそれほど頭痛もなく、食欲もあるためペロリと頂きます。その後、朝食の弁当(パン2つとソイジョイ1本と紙パックお茶250ml)を渡され、ペットボトルの水(500円)を購入して就寝です。
就寝と言っても標高が高いせいかイマイチ寝れないわけで、ダラダラしていると団体さんが到着です。耳栓を外して聞き耳をたててるとどうやらガイド付きツアーの皆さんのようです。ガイド付きツアーの出発が遅いのは知ってましたが、外も暗いだろうに大変ですな。
で、また耳栓とアイマスクをして就寝。1時くらいに天候が良ければ出発するかと目が覚めたころに団体さんの方からガイドさんが中止すると伝達している声が。たしかにご来光は無理だし、こっちもどうするかなととりあえずトイレに行き外の様子を確認。雨も風もそれほどでもないが霧で真っ白だ。山荘の前には何人かの登山者が休憩してる。トイレを済ませ中に入り1時間天気予報を確認すると山頂の風速も15mを切っているしなんとかいけそうかなと雨が弱まりそうな3時過ぎに出発することにしてもう少し休む。
3時ごろ目が覚め、若干の頭痛があるためバファリン飲んで、防寒用にフリースを着こみレインウェアを着て出発。ヘッドランプがなければ真っ暗闇だが、ヘッドランプがあっても真っ白である。しかし、登山道にはいたるところに矢印や看板があるし、ロープが張られているので迷いようがない。心配してたほど雨風も強くなく寒くもない。足元を気を付けながら登れば大丈夫だ。
下りてくる人とぞくぞくすれ違うがよくその装備でこの雨の夜に登ってきたなと思う人が何人かいる。富士山登ってて他の山と違うと思うのは登山者の恰好が他の山での登山者と違う。もちろん完全フル装備の人もいるが、見たことないブランドをよく見かける。ギア好きとしてはなかなか面白い。北アルプスでしょっちゅう見かける山と道のザックなんて2人しか見かけなかった。普通のスニーカーの人も多い。一部はトレランシューズなのだろうが、ハイカットだからかアディダスのフォーラムハイ履いてる人いて、それで登れる足腰に感心する。ソール剥がれてベロベロの状態の靴で何の苦も無く歩いてる外人さんがいたり、レインウェアも普通のビニールの雨合羽だったりとすごい。ゴルフのレインウェアを代用してたりとみんな色々と工夫するのだなと。よくテレビなどで見かけるサンダルTシャツ短パンとかは見かけなかったが、正直自分自身も登山やってない状態で富士山登ろうとなったら、ありあわせで間に合わせようとするだろうなぁと思い、そして雨の中でもそこまで不快感もなく登れるのはこの装備のおかげだろうと思い知らされる。
途中、万年雪山荘で休憩。それほど寒くはなかったが何かしらおなかに入れた方がいいだろうし甘酒を飲む。イマイチ食欲はわかず弁当として渡されたパンはここでは食わず。食欲がわかないのはおそらく高山病の影響なのだろう。30分ほどゆっくりしてからまた登る。万年雪山荘を出るともうだいぶ明るく、ヘッドランプがなくても大丈夫だった。そこから胸突山荘を超えてしばらくすると鳥居が見え、富士宮口のゴールである。頂上小屋でしばし休憩。弁当のパンを食べる。しかし、ミルクパンはもさもさして口の中の水分を持っていかれる。相変わらず食欲もないためパン1個とお茶を飲んで終了。剣ヶ峰を目指す。
剣ヶ峰への道はだらだらと登って行くと思ってたら、想像以上に急登。そして地面が砂で滑る。登りはいいが下りは滑りそうで怖い。こんな雨の中でも剣ヶ峰前には写真の行列ができており、他の人に写真を撮ってもらう。外人さんに写真頼まれてiPhone渡されたがどこの国の文字か不明だった。たぶんアジアのどこか。まぁ、iPhoneだから写真の撮り方は共通だが。
さて、ここからは下山である。現在7時。11時にバスが出るからそれまでに着かねばならぬ。本来お鉢巡り後、宝永山に行く予定だったが山小屋を出発時でそれは諦めてたのでそのままピストンで富士宮ルートを下る。雨で滑らないように気を付けて下る。登ってくる人もおり、ところどころ渋滞。登り返しはなく、高山病の心配もないということで気持ち的にも足も軽い。
新七合目御来光山荘あたりで晴れ、レインウェアを脱ぐ。ここで初めて富士山からの景色を見る感じだ。足取りが軽くなるのではなく、逆にその景色に見とれてゆっくりになる不思議。宝永山頂に人がいるのも見える。去年登った越前岳も見える。最後だけでも景色が見られて本当によかった。
最終的に10時過ぎで富士宮口に着いた。他のガイド付きツアーの人たちとシャトルバスに乗って花の湯に戻り、風呂と飯を食って帰ってきた。飯はオプションのバイキングを付けたがお値段的にこれは頼まなくてもよかったなと。次回来ることがあれば施設の外にあるスシローに行った方がいいと思った。

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装備・携行品

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登った山

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