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行程・コース

天候

晴、天気予報では7:00頃まで曇りだが、それ以降は晴れ、14:00以降は再び曇り。結果は9:00頃から十勝方面よりガスが湧きだし、昼過ぎ以降は曇り。

利用した登山口

登山口  

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 前日旭川高砂温泉宿泊、当日3:54出発。林道ゲート4:43着。
しばらく走っているうちに便意をもよおし、白金温泉の公衆トイレまで戻り、用を足す。(身障者用のトイレを拝借、シャワー付きで大変助かりました)再度向かい、5:14登山口駐車場に到着。しかし、他の登山者の車で満杯のため登山口近くの路肩に駐車。

この登山記録の行程

登山口(05:32)・・・美瑛富士避難小屋(08:32)・・・ベベツ岳(09:53)・・・オプタテシケ山(11:08)[休憩 37分]・・・ベベツ岳(12:51)[休憩 4分]・・・美瑛富士避難小屋(13:56)・・・登山口(16:45)[休憩 15分]
登り
5hr32min 避難小屋3hr オプタテシケ山2hr32min
下り
5hr    避難小屋2hr11min 登山口2hr49min

コース

総距離
約19.0km
累積標高差
上り約1,707m
下り約1,707m
コースタイム
標準9時間10
自己10時間32
倍率1.15

高低図

標準タイム比較グラフ

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

今シーズン初めての本格日帰登山、そして初めてのオプタテシケ山。
今年は天候と休日がうまくかみ合わず、仕事を休んできました。
前日会社を早退し旭川の高砂温泉に素泊まり、翌日朝3:45に出発して白金温泉の登山口に向かいました。
途中、大雪山が白み始めた空にクッキリとしたシルエットを見せ、思わず停車してパチリ、昨年の愛別岳を思い出しました。
白金温泉には5時前に入り、ゲートを開けて登山口に向かいました。
しかし、朝のお勤めが出来ないまま来てしまったので、急に便意が到来、登山口でキジ撃ちするか、白金温泉に戻りホテルのトイレを借りるか迷いましたが、結局戻りました。
ホテルに行っても貸してもらえるかどうかと思いながら走っていると、白金温泉観光ホテルの手前に公衆トイレがあったのを見つけ迷うことなく走りました。
なんと、車いす用のトイレもあり、さらにシャワー付き!本当に感謝しながら駆け込みました。
若干虫はいましたが、使用料払いたくなるようなトイレでした。
用を足して、再度登山口に向かい、5:14到着。
駐車場は既に先客の車で満杯で、たくさんの登山者が準備に専念していました。
このため、登山口に近い路肩に停めることにしました。
出発準備を整え、5:30登山口に向かい、入山届けを記入し5:32に出発!
このように混んでいると、他の登山者より先に行こうと考えてしまうため、何かしら忘れてしまうもので、ヤマップスタートを忘れてしまいました。
しかも、ジオグラフィカにルートを設定していたと思ったいたのですが、それも忘れてしまいました。
天気予報では14:00頃から曇りだすことになっていましたので、不本意ながらまずは出発ということで歩き出しました。
歩くペースは札幌岳のトレーニング登山から二週間経っているので、あせらずゆっくり登ることにし、そのかわり休憩はできるだけ取らずに登ることにしました。
しかし、これが仇となってしまいました。
しばらく進むと、後ろから中学生と思しき息子と両親の組が自分に追いついたため、先に行かせることにしました。
しばらくすると、その家族が休憩していたため、自分が追い越したのですが、また追いつかれ先行させる、また追いつくということを繰り返しているうちに自分のペースが変調し、心拍数は120台から130台とそれほどではないのに、息が上がってきました。
やっぱり適度な休憩は必要だったと思ったのですが、あとのまつり。
天然庭園で小休止したのですが、それ以降それほどの傾斜でないにもかかわらず、避難小屋に着くまでにかなり体力消耗した感じで、予定の時間を約30分オーバーしてしまい、この先に非常な不安を抱くことになりました。
登山道は天然庭園の大きな岩がゴロゴロしたところもあれば、V字谷のようになって、谷底は泥濘でそれを避けるために両サイドの斜面に靴を置くとツルリと滑ってしまう道や、腿までの笹が道を隠して目隠し状態の道が避難小屋まで続いています。
避難小屋を過ぎて縦走路分岐からナキウサギの声を聴きながら石垣山に向いましたが、熊鈴をならしながら登っているとナキウサギの警戒した鳴き声が方々から聞こえ、立ち止まって耳を澄ますと、途端に静寂が漂うという光景が不思議でした。
石垣山までの岩ごろ道を登りながら、夕方17:00までには登山口に着きたい(それから札幌に戻るため)、登りで3時間かかり、恐らく下りは疲れているので同じ時間はかかるはず、とすると14:00までには目標に行って帰ってこなければだめ、今は8:40。とすると少なくとも11:00には頂上に...と計算しましたが、本当に頂上に着くのか?と迷いが湧きだしました。
最悪は11:00頃をタイムアップとして、その時点でひき返すことも念頭に置くしかないと開き直ることにしました
しかし、せっかくここまで来たのに本当に戻れるか?
やっぱり頂上には行きたいよな?
その場合は旭川にもう一泊するか?
しかし、宿があるかどうか?等々あれこれ考えながら喘ぐように足を進めました。
そのうちに、十勝方面で停滞していたガスがいよいよ稜線を越境しはじめ、それまで鮮やかに見えていた美瑛富士や美瑛岳を隠しだしました。
目標のオプタテシケ山もその姿が隠れたり現れたりで、雲がかかりだすのが早くなってきたなと天気予報を恨みました。
途中、早くから登って降りてきた登山者とすれ違いざまに、どこまでいってきたのですか?と尋ねると、ベベツ岳でひき返してきたお年寄りの女性や、オプタテシケ山まで行って戻ってきた中年の女性は本当にきつそうな顔でつかれたと弱々しく一言。
ますます、大丈夫だろうかと自問自答しながら、ベベツ岳に到着。
しかし、山頂といっていいのかどうかというような感じで、つまらないので先を急ぎました。
すると、約100mほどの下りとなり、そこからまた登り返しがまっているかと思うと、きついなあ...と声がでました。
下りながら見ると、目標の姿がまた一段と近づき、しかも時間はまだ余裕あるとわかるとすこし元気が出てきました。
いよいよオプタテシケ山の登りに取りつきました。
徐々に斜度を増す道を登り、もう頂上?と感じるようなピークに近づくと、えーっまたお降りるの!
勘弁してくれーっと叫びたくなる気持ちになりました。
そこからが大変、心拍は150越えのきついというレベルで、本当に喘ぎ喘ぎやっと頂上に着きました。
登っては下ってまた登るというのは、体力だけではなく精神力も蝕まれるような気がします。
ヤマップの山行記録を読ませてもらうと、芦別岳の旧道、新道コースのアップダウンに心が折れそうになると書いていますが、とてもよくわかります。
それにしても、本当に苦しかった。昨年の芦別岳や愛別岳以上かもしれないと感じました。やっぱり休憩の取り方に問題があったのか?

頂上には二人の先行者がいて、一人は早々に下山しました。
残りの人から声をかけられ、どこからですか?と尋ねるとなんと十勝岳からノンストップで3時間かかったとのこと。
私は、分岐からヒイヒイいいながら2時間半くらいできたのに、なんて凄いことかと驚いたのですが、先に下山した人は、望岳台からのピストンだと聞いて、またビックリ!
とてもじゃないが無理無理と思いました。
帰りのことを心配し、昼食のビーフシチューやコーヒーどうしようかと迷っていたのですが、やっぱりこれは欠かせないと思い、お湯を沸かし始めました。
コーヒーは本当に体にしみました。
シチューもまずまずでした。
しかし、パンは口の中の水分が吸い取られるようで、やっぱりおにぎりが正解!とつくづく感じました。
パンが良かった点はシチューの容器をきれいにできたことです。

このあとの下山は、これもまたつらかった。
なにが辛かったかというと、水でした。
今回は長丁場なので、補給液を2Lと1.5Lの二本にし、1.5Lは前日までガンガン凍らせて、2Lは前夜に冷蔵庫におき徐々に融かしてもってきたのですが、両方とも大部分が凍ったままの状態だったのです。
融けた分は登りでほとんど飲み尽くしたため、下山中に融けるのを期待していたのですが、結果は全然融けない。
容器を外気に直接触れさせて融かせばよかったものを...。
まったく馬鹿なことしました。
おかげで、下山中はコンビニで買う冷たいガラナやお茶とアイスクリームのことばかり考えておりました。
そして、懸念していた膝の痛み。
下りは、膝の痛みを避けるべく30分おきに5分休憩を取りながら降りたのですが、休憩直後はいいのですが、20分くらいになるとまた痛み出しました。
やはり下りの休憩はもう少し短い間隔がいいのかもしれません。

今回の山登りはなんとか目標達成となりましたが、多くのミスが重なり、快適な山行とは言えないものでした。次回は次の反省を充分に生かして、年令相応の快適登山を目指します。

本日の反省点
1 登高時は定期的な休憩必須、最低1時間に一回5分
2 水は凍った部分を少なくし、飲めるようにして携行し、補給液と真水の二種類がいいか
3 昼飯は絶対おにぎり、セイコーマートの!
4 ストックのキャップは滑るのでやっぱり外したい
5 下りの休憩は30分に5分ではなく、20分に3分のぺースがいい
6 強行軍は無理か、体力年齢にあわせて近隣市町村に前後泊が妥当か
7 帽子の中のタオルは適度に交換必須
8 ジオグラフィカやヤマップ記録は忘れずに

良かった点
1 ビーフシチューは美味しかったが、肉は薄かった
2 パンを入れたタッパーは型崩れしないのでよいが蒸れる?
3 下山後の着替え持参はよかった しかしフルチンでの着替えは勇気いる?

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フォトギャラリー:49枚

旭川から美瑛に向かう途中、白み始める東の空に浮かぶ大雪山のシルエット

林道ゲートに到着、この時はまだもよおしていなかった

ようやく出発、入山届けを振り返る

カットされた登山道を遮る倒木、助かります

1,114mの標識、避難小屋まであと4km

1,164mの標識、避難小屋と登山口の丁度半分の3km地点

天然庭園手前、大きな岩が増える

天然庭園 1,209m

天然庭園標識から仰ぐ美瑛富士、空は秋の雲?

1,289mの標識、避難小屋まであと2km

1,350mあたりから見た右から石垣山、べべツ岳、左端のオプタテシケ山、ここはナキウサギの鳴き声が聞こえてくる岩礫地帯

1,452mの避難小屋まであと1kmの看板、ここからが長かった

1,520mあたり咲いていた

1,542mにあるあと0.5kmの看板から見る右石垣山、左ベベツ岳

アップ画像

水無川源流部から美瑛富士を仰ぐ、青空が美しい

チングルマのパヤパヤ

避難小屋到着、ここまででかなり体力消耗、この先が心配、テント2張あり

縦走路分岐、左側が十勝方面、そっちは一面真っ白なガスでした

分岐から少し進んで振り替えると十勝方面からガスが来ました

石垣山をトラバースし、いよいよ最終目標が見えてきました!この時は登山口17:00から逆算して14:00の地点から戻ることを考える

石垣山を越えて、べべツ岳方面を望む

歩いてきた道を振り返る、ガスの上に頭を少し出しているのは美瑛岳、手前右は美瑛富士

1,830mあたりのベベツ岳手前ピークからベベツ岳越しに目標のてっぺんが見える。

ベベツ岳手前から大雪山方面を見る。

大雪山をアップで、旭岳が見える

少し歩いたところにイワギキョウ?

ベベツ岳を目指します。

白金温泉方面を見ると模範牧場に左側に小さく映ってます。

美瑛、旭川方面

ベベツ岳を下る、到達目標が近づいてくる

ベベツ岳下り途中にある大きなケルン、絵になる

時折、ガスに隠れる目標

来た道を振り返る。結構きつい。

目標は近くて遠い。左側は大きく切れ込んだ崖です。

手前の肩から一旦下って最後の登り。この最後の登りがきつかった。

頂上直下、あと少しだが、息が切れる、心拍は150越、きつい

ようやく到達した山頂標識、到着時は先客二人、一人は早々に下山。残った人に行程を尋ねたら、十勝岳からノンストップで3時間で来たとのこと、また下山した人は望岳台から登り、また望岳台に戻るらしい、凄い人たちだなあと感心する

その人がドローンを飛ばしているあいだ、私は昼食の用意。今回初のビーフシチュー、袋はパンパン!下山に要する時間が気になり、食べるのを迷っていたが、せっかく持ってきたのだからいつものコーヒーも味わうことにした。それにしてもこの時呑んだ水が美味しかったこと!

頂上から望んだ十勝岳と美瑛岳、左のとんがり頭が十勝岳、あそこから3時間で来れる人はすっ凄い!

下山開始

ベベツ岳山頂部、三角点探したが見つからず、5分休憩。下山は30分おきに5分休むこととし、行動食のロアールを食べることにする。しかし、凍っていた補給液は融けるか?心配

石垣山が近づいてきた、ここをトラバースし避難小屋に向かう途中、補給液を切り替え作業を行うが、十分に溶けておらず、吸い口のホースがうまく入らない。やむなく、融けた分だけを最初の容器に移すことにした。これでのどの渇きに対処できるか?非常に心もとなし。

避難小屋のテントが増えていました。みなさん今日はここに泊まるのですね。水場はどこなのかな?

水無川源流部

源流部からすこし進んだところから石垣山を振り返る

来るときに綺麗にみえていたベベツ岳は低い雲に覆われていた

ようやく、登山口に到着。補給液が飲めないとなると余計にのどが渇き、つらい下山でした。なんのために用意したのか...アホらしい。今回の数ある反省点の大きな一つ。

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装備・携行品

シャツ アンダーウェア ダウン・化繊綿ウェア 靴下 レインウェア 登山靴
バックパック スタッフバック スパッツ・ゲイター 水筒・テルモス ヘッドランプ タオル
帽子 グローブ サングラス 地図 コンパス ノート・筆記用具
腕時計 カメラ 登山計画書(控え) ナイフ 修理用具 ホイッスル
医療品 熊鈴・ベアスプレー 非常食 行動食 トレッキングポール ストーブ
燃料 カップ クッカー

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登った山

オプタテシケ山

オプタテシケ山

2,013m

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