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雲取山を越えて 山荘泊 三峰へ 48

雲取山( 関東)

パーティ: 1人 (Shyam さん )

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行程・コース

天候

おおむね晴れ

利用した登山口

鴨沢   三峯神社  

登山口へのアクセス

バス
その他: 奥多摩駅から西鴨沢行き、鴨沢下車

この登山記録の行程

【1日目】
鴨沢(06:45)・・・小袖乗越(07:16)[休憩 10分]・・・堂所(08:11)・・・七ツ石小屋(09:42)[休憩 24分]・・・ブナ坂(11:03)・・・奥多摩小屋跡(11:52)[休憩 15分]・・・小雲取山(12:21)[休憩 15分]・・・雲取山(12:47)[休憩 33分]・・・雲取山荘(13:43)

【2日目】
雲取山荘(06:21)・・・大ダワ(06:45)・・・白岩山(07:39)[休憩 8分]・・・白岩小屋跡(07:56)・・・前白岩山(08:20)[休憩 7分]・・・お清平(09:12)[休憩 12分]・・・霧藻ヶ峰(09:44)・・・炭焼平(10:00)・・・妙法ヶ岳分岐(10:15)・・・三峯神社(10:46)

コース

総距離
約21.0km
累積標高差
上り約2,465m
下り約1,959m
コースタイム
標準9時間47
自己9時間19
倍率0.95

高低図

標準タイム比較グラフ

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登山記録

行動記録・感想・メモ

1週間前まで台風の進路によっては大雨の予報だったが徐々に曇り予報、なんとか晴れ間が出ることになり、初の雲取山へ。
前日近場で宿泊し、奥多摩駅から朝一のバスで。バスは登山客だけで6人。途中下車は一人だけで5人が雲取山方面へ。鴨沢バス停のトイレに、無理な日帰りはやめましょうと書かれていました。
一度山道に入って、車道に出会うところに丹波山村の村営駐車場があり、ここにはたくさん車が止まっていた。少し進むと左手斜面を登って登山道に入る。熊の注意書きあり。熊鈴装着。
杉林の中を歩く。雨がいつ降ったのか地面は湿っている。早速10㎝ぐらいの傘のある大きなキノコ。花は少なく、ヤマジノホトトギスがぽつりぽつり咲いているばかり。カシワバハグマ(コウヤボウキか?)が一輪だけ咲いていた。登っている途中で急にガスが発生したりしたが、雨には降らなかった。小袖(平清盛が小袖を抜いて忘れたとの由来)を過ぎ、登っていくと、石垣の段があり、ベンチがあった。茶煮場のあたりは、ブナ、コナラの林になってきた。風呂岩辺りに来ると、大きなどんぐりがあり、ミズナラもあるらしい。
秋はキノコ季節で、所謂カサのあるキノコもあれば、ウスタケ型、ホウキタケ型(茶色や白)、サルノコシカケ、カワラタケ型などさまざま。
登りの連続で、大ダワを抜けた後の途中で、一休み。座った先に赤い花が咲いているのかと思えばやっぱりキノコだった。
坂の途中で息が切れて、ふと振り返ると、富士山が見えた。それも富士山頂がみえている。
よかった、よかった。ちょっと休んで振り返ると山トリカブトが咲いていた。今回はこのちょっと休んだところでの発見が多い。登るの必死にならず楽しまなければ・・・
七ツ石小屋でしばし休憩。晴れていて、日差しが熱い。富士山は山頂が見え、隠れする。雲が晴れたらみんなで写真撮影。飲み物を買って、衣服を乾かしながら休憩していると、どうやら支配人らしき猫さん登場。人懐っこくて撫でてもらっていた。トイレもあり、少し長めに休憩をとって再出発。
歩き始めると滝の音がする。下の巻き道への橋かかかっていて、そこから長々と水が流れ落ちていた。日差しに強い日に紫のきらきらしたセンチコガネがいた。さらに上ると草原になって七ツ石山頂へ。周りの山々が広く見渡せるようになる。気持ち位の良い山頂。山頂からは目指す雲取山もよく見えるし、途中の尾根道もとぎれとぎれで見えていた。
さほど休まず通過すると、尾根道は左に広く草場にマルバダケブキが群生してた。既に花がほとんど終わっていた。少し小高くなったところの展望が良く、富士山までの間に稜線が幾重にもなっていて、富士山の周りの雲がなければ完璧って感じ。しばし見とれるほどの美しさだった。さほど広くないがここが、五十人平かと思った。その先のヘリポートが明らかに広々して五十人平にふさわしい。ヘリポートの前で大きなオサムシ?が横切っていった。振り返ると来た道から七ツ石山への道が美しい。
雲取山頂と思ったら看板が横を指している。岩の頂に上がってみたが、どうやら違うらしい。トイレなどがあるが山頂はその先にあった。なんとなく涼しい風が吹き始めて、雲が熱くなってきていた。雲取山の山頂ではすっかり日が陰り、雨は降らなかったが、展望は全くの残念賞だった。昼の食事を済ませて、しばらく汗を引かせたら早々山荘へ。
山を越えると風景が変わる。草原の尾根道から一気に森の中へ。それも雨が多いのか苔が蒸した深い森林という趣。苔が何種類もあって厚いし、よく育っている。キノコも多種多様に発育して、雨が多いのか湿度が常時高いのか。気候が明らかに違う。シカの侵入を防ぐためか網が張ってあったり、木の根元が網目のシートで覆われていた。
後から知ったが、埼玉県側は苔の国立公園と呼ばれているらしい。なんでも700種類以上あるとか。
下りの道も木の根が張って歩きにくい。それでも山荘ヘは予定より早く着いた。14時からの受付なのでその前でしばし休憩。広場にキベリタテハが飛んでいた。
トイレは土足厳禁で登山靴でも面倒からずに脱ぐことになっている。水場の水は飲める。14時に入れてもらい、くたびれ果てて仮眠をとったら、外は霧の中だった。水だけ汲んだら再び仮眠。今度は起きたら夕焼けだった。6時に夕食とって再び眠りに落ちると朝の2時に起床。外へ出ると雲が少しあるものの星降る夜で月もきれいだった。オリオン座が手に取るように見える。夕食は2人だった。他にテントの宿泊者はいたようだ。
朝5時に起きると丁度日が昇ることろだった。5時半朝食。
そのまま下山する方針として、さっそくおり始めたが途中でテント場が散在している。埼玉県側は自然の情報をたくさん発信していて、立て看板も勉強になる。
木々の間から雲海が見え、雲より高い山が小さく顔を出していた。
山を下り始めると淡く紅葉したナナカマド(サビバナナカマドという種類があるらしい)がオレンジ色の実をたくさんつけていた。シロヤマギクが咲いている。木々の切れ間で日のあたりが良いと群生して花畑のようになっている。よく見るとそれ以外に白い花が何種類かある。一つはダイモンジソウ。もう一つはナデシコのような、カラスウリのような小さい花で葉っぱが丸く名称不明(調べたところシラヒゲソウと判明)。
白岩山に登る。ダケカンバやシラカバのような幹の木が多く、それで白かと思ったが、石灰岩による白い岩山ということらしい。七ツ石山から雲取までは鉄を含んでいるのか岩が赤みを帯びていたが、確かに岩石が白っぽい。白岩山の山頂付近は台風で荒れた後が開けていて、ダケカンバのまだ細い木があり、ベンチがある。山頂はその西側の先端になるようだ。前白岩山、前白岩山の肩と少し下っては尾根を進んでいく。途中は痩せた尾根道や岩の間を抜ける。
お清平はうっそうとしているが広く、ベンチなどの設えてある。しばし休憩する。最後の登りで霧藻ヶ峰へ。休憩所がある。トレイも裏側にあるらしい。
杉林を抜けて、炭焼平、二股桧を経て、三峰神社へ下山した。最後の方で冷温帯広葉樹林となっていて、ブナ、イヌブナ、ミズナラ、クリ、ナツツバキ、カエデなどとなっていた。温帯の冷たい方?という意味か。
三峰神社からの観光バスは平日は本数が少なく2時間に一本。平日だが結構混んでいた。多くの人が三峰口駅か西武秩父駅で下車していた。

雲取山荘に掲げてあった今頃の花の名前:薄雪草、苦菜、秦薊、花碇草、山百合、小鬼百合、蛍袋、柳蘭、弟切草、黄釣舟草、山杜鵑草、、蓼、鋸草
漢字で書かれていたので何と読むかクイズのようだった。
今回はほぼ初めての山荘一泊コース。疲れてきって山荘を楽しむという余裕がなかったが新し体験がたくさんのよい山行だった。

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装備・携行品

シャツ アンダーウェア ダウン・化繊綿ウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア
登山靴 バックパック スタッフバック スパッツ・ゲイター 水筒・テルモス ヘッドランプ
タオル 帽子 グローブ サングラス 着替え
地図 コンパス ノート・筆記用具 腕時計 カメラ 登山計画書(控え)
ナイフ 修理用具 ツエルト 健康保険証 ホイッスル 医療品
虫除け ロールペーパー 非常食 行動食 テーピングテープ

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登った山

雲取山

雲取山

2,017m

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