行程・コース
天候
晴れ 山頂付近、雲に覆われ、時々雲はれる
利用した登山口
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
道道966号(十勝岳温泉美瑛線)を青池の脇を通り、吹上温泉保養センター白銀荘を目指す
駐車場 約50台 無料
この登山記録の行程
吹上温泉(06:15)・・・吹上温泉分岐(07:00)[休憩 5分]・・・雲ノ平分岐(07:35)・・・十勝岳避難小屋(07:55)[休憩 5分]・・・十勝岳(10:05)[休憩 45分]・・・十勝岳避難小屋(12:05)[休憩 5分]・・・雲ノ平分岐(12:20)・・・吹上温泉分岐(12:35)・・・吹上温泉(13:20)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
十勝岳への登山は、前泊として吹上温泉保養センター「白銀荘」へ宿泊したので、吹上温泉登山口から登ることにしました。宿泊者の中には山頂までの距離をなるべく短くしたいということで、望岳台に車で移動してそこから登るという方もいましたが、私は、吹上温泉登山口からそのまま登山開始することをお勧めしたいと思いました。
吹上温泉登山口を入ると、紅葉の広葉樹と緑のトドマツの林の中を進んでいくこととなり、とても美しく、気持ちよく進んでいくことができます。また、コースの途中には、①山小屋風の火山観測施設があったり、②清流の流れる渡渉地点、➂九条武子の歌碑(明治から昭和初期の歌人、大正15年の大噴火と泥流被害(死者144名等)に心を痛めて詠んだ歌)、④溶岩流の跡と思われる真っ黒な溶岩のがれ場の登山道があるなど、話題性のある変化に富んだこのコースは、是非多くの方々に通って欲しいと思いました。
更に、この時期のご褒美と思いましたが、このコースの登山道の周辺には[シラタマノキ]の白い丸い実が、もうこれでもかというほどたくさん生い茂っており、可愛くきれいでした。
望岳台からの登山道と合流すると、後は延々と樹木の無い岩だらけの登山道を登って行くこととなります。
特に、今回の登山では、避難小屋の上部の急登りを登っているころから、雲が出てきて、山頂付近は雲で隠れてしまいました。周辺が真っ白な中を山頂に向け、黙々と登って行くという状況でした。
山頂でも真っ白な中で、山頂標柱を見るだけだろうと、あきらめムードで山頂に到着しましたが、到着して間もなく、富良野岳方面の雲が晴れ、素晴らしい山並みが現れ始めました。山頂には10名程の登山者がいましたが、皆、その素晴らしさに歓声をあげては、写真撮影に夢中になりました。
雲が晴れている時も素晴らしい景観なのでしょうが、ガスで何も見えない状況から、突然その景観が見え始めた方が、より一層その素晴らしさが増すのかな?と、感動しきって、眺めて帰ってきました。とにかく素晴しい景観でした。
※九条武子のこの碑の短歌
『たまゆらの けむりおさめて しずかなる山にかへれば 美るにしたしも』
※九条武子とは
浄土真宗本願寺派の法主の次女で、皇族の方と結婚し、42才の若さで亡くなる。
仏教婦人会総裁として北海道仏教婦人会大会に出席時にこの歌を詠まれた。
(「かみふらのの郷土をさぐる会」のホームページより)
フォトギャラリー:24枚
吹上温泉保養センター白銀荘(※前泊し温泉で英気を養う)
登山道入口(※九条武子碑方向に進む ※登山道周辺は紅葉が最盛期)
登山道途中の渡渉地点(※石を伝って渡ることができる)
渡渉後、富良野岳方向を振り返る
九条武子の碑(※登山道は碑の脇を超えて続いている)
溶岩流の末端部分のような場所(※真っ黒なガサガサな溶岩の奇岩もある)
望岳台からの登山道との合流地点(※吹上温泉分岐はこの少し先)
雲ノ平分岐(※十勝岳への登山道と美瑛岳への登山道との分岐)
十勝岳避難小屋
避難小屋の内部
避難小屋の内部(※ヘルメットや非常用毛布などがある)
小屋の周りには火山監視の装置などが設置されている)
登山道はガラガラ岩の積み重なった所を登って行く
急登りが終わると、しばらくはだらだらとした砂質の登りとなる(※このころから雲で周辺が真っ白になってくる)
雲で視界は数十メートルほど
十勝岳(2,077m)山頂に到着(※雲で周辺は真っ白 ※標柱で記念撮影)
雲が晴れてきた山頂(※10名程の登山者がいて視界の開けるのを待っていた。)
時々視界が開け富良野岳方向が現れる、絶景に周辺の登山者ため息
避難小屋まで下りてくる
登山道の周辺にシラタマノキの群生
吹上温泉登山口方向への分岐
渡渉地点で富良野岳方向を望む
登山道の周辺は紅葉が最盛期




