行程・コース
天候
晴れ
登山口へのアクセス
バス
その他:
新島々からバスで上高地へ
この登山記録の行程
田代橋(06:35)・・・西穂登山口(06:37)・・・焼岳登山口(06:45)・・・峠沢・・・焼岳小屋(08:10)・・・中尾峠(08:20)・・・焼岳北峰(09:10)[休憩 25分]・・・中尾峠・・・焼岳小屋(10:20)[休憩 3分]・・・峠沢・・・焼岳登山口(11:38)・・・西穂登山口(11:46)・・・田代橋(11:48)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
西糸屋山荘別館の玄関前の寒暖計はマイナス1.5度、氷点下だ。準備運動をして河童橋に向かう。本館横を過ぎたところで、朝日に輝く白い穂高の山頂が見えた。昨日の雨、高い山は雪が降ったようである。明るくなりかけた早朝の上高地、たくさんの観光客が歩いている。田代橋の上からもう一度穂高連峰を眺めて焼岳登山口へ。6時45分焼岳登山口、遊歩道から登山道に変わる。しばらくは緩やかな勾配の樹林帯のなかを進む。針葉樹林の暗い登山道から、高度を上げるにつれて明るい登山道に変わってくる。広葉樹は落葉しているが、ところどころに赤や黄の葉をつけた木が残っている。眼下にカラマツの黄葉した樹林帯が広がる。アルミ製の短い梯子がいくつか連続したあと、梯子を3個ほど連結させた長い梯子が行く手に見えてきた。10m以上あるだろうか、ほぼ垂直に近い。慎重に一歩一歩ステップを上がっていく。梯子場を通過して、焼岳中腹の斜面がまじかに見えてきた。大きな谷が山頂付近から山裾へと幾筋も流れ落ちている。やがて、クマザサの斜面に変わり、上り詰めると「焼岳小屋」の屋根が見えてきた。小屋の前をとおり10分ほど登っていくと展望台に到着。正面にごつごつした焼岳がそびえている。振り返ると北アルプスの雄、穂高の峰々が端然と正座している。堂々として貫禄十分、その北の方に槍ヶ岳も小さく見える。穂高連峰の左には笠が岳がその独特の山容を見せている。展望台から先は岩場の急登になる。ペンキで書かれた〇印と踏み跡を確認しながら登っていく。噴煙が立ち、硫黄の匂いが漂う。9時10分焼岳北峰山頂に着いた。眼下には大正池から上高地、横尾方面まで一望される。山頂で25分程休憩し、9時35分山頂から下山開始、昇ってきたルートを引き返す。途中黄葉の写真なども撮りながら、登山道を下り、11時38分焼岳登山口へ到着した。
若い頃、北アルプスの主な山はほとんど登ったが、焼岳は標高も低くほとんど関心がなかった。今回が初めての登山、白銀の穂高連峰の眺めが素晴らしかった。
また、後日分かったことだが、「グレイトトラバース」で有名になったアドベンチャーの田中陽希が2日前の10月19日に焼岳に登り、この日(21日)は奥穂高岳に登頂している。焼岳から奥穂高岳を眺めているとき、田中が穂高の山頂に立っていたかもしれない。


















