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幸せは輪っかの先に、水無山と綿向山の樹氷

水無山、綿向山、竜王山( 東海・北陸・近畿)

パーティ: 4人 (Yamakaeru さん 、ほか3名)

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行程・コース

天候

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 目印としてはカーナビには「西明禅寺」をセット。 西明禅寺の手前にバス停の駐車場があり、綺麗なトイレもある。登山口の駐車場は西明寺の前のバス停を右に折れて、道なりに500mほど進んだところに綿向山用の御幸橋駐車場がある(西明禅寺手前で登山口の看板を見落とさなければ直接、駐車場に右折して行ける)。御幸橋駐車場は大きく、その少し上にも駐車場があるので、全体的にかなりの台数が駐車可能。

この登山記録の行程

御幸橋駐車場(07:52)・・・ヒミズ谷出合小屋(08:11)・・・水無山・綿向山分岐(09:48)・・・水無山(10:05)・・・水無山・綿向山分岐・・・八合目分岐・・・綿向山(11:18)・・・幸せのブナ(11:31)・・・イハイガ岳分岐・・・917m峰・・・竜王山(12:54)(昼食~13:14)・・・千畳平・・・竜王山登山口(13:41)・・・御幸橋駐車場(13:55)

コース

総距離
約10.1km
累積標高差
上り約1,278m
下り約1,278m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

「そうだ!樹氷だ!」
雪山登山がしたいという自分のために、先輩がこの時期恒例となっている綿向山登山を企画してくれた。大好きな山の一つなのでテンションが上がる。
荒れ狂う雨風の音で4時に目が覚める。
ひょっとして「今日は中止だね」と仲間からLINEが来ているんじゃないかと思ったほどだった。もっともそんな時は「大丈夫!山へ行けば雪に変わる」と言うのがいつもの隊長の名台詞。
かくして、激しい雨の中、高速をひた走り一路、綿向山へ。
この時期、いつもなら満車になっているはずの御幸橋駐車場が半分ほどしか埋まっていなかった。やはり悪天候の影響か。
空を見上げると、ぶ厚い雲が一面に広がっていた。それでも隊長の予想通り、雨も小雨になってきたので、レインウエアは着こまずいつもの登山スタイルで歩き出す。
ヒミズ谷出合小屋のところで、「水無山コース」を選択。いつもと気分を変えてみようと言うことになったが、「水無山コース」は初心者向けの「表参道コース」とは違い、積雪時は危険個所があるため、経験者以外は控えるよう注意書きがされている。
ジグザグに登っていくと徐々に積雪が増えてきた。
リボンがしっかりとしているためミスルートをすることはないが、誰も歩いていないため登山道はすっぽりと雪に埋もれている。
崖上をトラバースするような箇所がやたら多く、足元がやわらかい雪のため気を抜くと、滑り落ちそうになる。普段出れば大したことがないトラバースポイントでも、積雪があるため、ちょっとした岩場よりもかなり危険なポイントになっている。
水無山と綿向山の分岐点に到着。
看板に誘われるように右へと折れて、尾根伝いに水無山へと登っていく。
樹氷ゾーンに突入。
360度、どこをみてもキラキラ光る氷の樹々。見事の一言。綿向山と違って誰もいないため、こんな素敵な世界を完全独占だなんて、なんて贅沢なことだろう。
水無山の頂に立つ。標高990.7m。眺望はあまりない。
双耳峰になっていて、片割れの南峰(標高985m)もすぐ近くにあったが、ガレ場の危険個所があるため、今日は手前で折り返して目的の綿向山へと向かうことにした。
再び来た道を折り返して、斜面を横切るように山から山へと移動していく。
吹き溜まりの深い雪に苦戦しながらもようやく綿向山の夏道へ合流した。
この季節は冬季限定ルートがメインになるため、誰一人歩いた形跡がない。引き続きラッセルとなるが、もう危険個所はないため、かなり気が楽になった。
綿向山の頂直下へ到着。
夏道はここからつづら折り状に延びているが、ショートカットで直登していく。意外に斜度があり、草で雪が滑り死ぬほど歩きづらい。
息を切らせながらひたすら上だけを見て登っていく。
微かに人の声が聞こえてきた。多分、山頂でくつろぐ登山者の声に違いない。
あと少しだ。
雪の中に薄っすらと真っすぐに延びる階段が見えた。その先には見覚えのある鳥居があった。
足に踏ん張りをきかせ、最後の10mを一気にあがると綿向山のシンボル、大きな三角形のモニュメントが目に飛び込んできた。
雨乞岳や鎌ヶ岳は分厚い雪雲の中にすっぽり隠れていて眺望はきかなかったが、樹氷に囲まれた頂の美しさはさすが冬季定番の山と言われるだけのことはある。
「幸せのブナ」で輪っかくぐりをして来年に向けて幸運の貯金をしておく。
吹雪が強まってきたのでイハイガ岳の方へは行かず、竜王山経由で下山することにした。
ふかふかな雪を踏みしめながらの縦走路が楽しく、これも定番コースとなっている。
竜王山の頂で遅めのお昼ご飯を食べたのち、千畳平を通って下山した。
考えてみれば今日はクリスマス。
仲間のお陰で、水無山と綿向山の樹氷という最高のプレゼントがもらえた。
山サンタの仲間達へ、いつもありがとう。

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装備・携行品

みんなのコメント

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  • ハラペコ過ぎた(杉田)玄白 解体新書

  • 最強完璧のshouさんもご飯がないと力が出ない?とかけて、解体新書ととく。
    その心は。どこかに急所(旧書)もある?

    うーん、負けです。

登った山

綿向山

綿向山

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