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エイプリルフールにサビってきました 大佐飛山

三石山、サル山、山藤山、河下山、黒滝山、西村山、大長山、大佐飛山( 関東)

パーティ: 3人 (Yamakaeru さん 、ほか2名)

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行程・コース

天候

晴れ

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 黒滝山登山口。地図検索にはヒットせず。まず「百村本田」の部落を目印に車を走らせ、最後はGooGleMapで緯度経度を頼りに林道を進む。標識の類はない。落石等あり荒れているが、舗装道路なので普通車でも可。途中、分岐で「関係者以外、立ち入りを禁止」の注意書きがあったが、その道の方が正解。登山口は梯子階段が目印。路駐で5~6台程度。
レはないので、宿泊は道の駅「とちお」等がお勧め。座標(37.036967,139.907483)

この登山記録の行程

黒滝山登山口(06:06)・・・三石山(06:54)・・・サル山(07:26)・・・山藤山(07:55)・・・河下山・・・黒滝山(08:49)・・・西村山・・・大長山(10:30)・・・大佐飛山(11:29)(休憩~12:12)・・・大長山(13:03)・・・西村山(14:10)・・・黒滝山(14:42)・・・河下山・・・山藤山(15:23)・・・サル山・・・三石山(16:16)・・・黒滝山登山口(16:54)

コース

総距離
約16.9km
累積標高差
上り約1,651m
下り約1,651m

高低図

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

「栃木のラスボス」に「栃木で最も遠い山」と、いろいろな呼び名を持つ「大佐飛山」。
栃木百名山の一つで、その難易度から「四天王の一つ」に数えられている。
残雪期だけ登れる、いわゆる藪山。しかし、残雪期になると、稜線に白い絨毯をひいたかのような長い雪の回廊ができるため、「天空の回廊」としても名が知られている。
前日の金曜日。仮眠をとってから出かけようとダッシュで帰宅したものの、「トラブル発生!」と会社から呼び出しがあり、そのまま拉致。結局、仮眠を削っての出発となった。
深夜に車を走らせて、明け方の5時に目的地の麓に到着した。困ったことに標識の類が一切設置されていなかったため、スマホの地図を頼りに林道を進むが、途中で電波も途切れてしまい不安でいっぱいになる。
林道がY字に分かれる分岐に三角ポールが設置されていて「関係者以外立ち入り禁止」と書かれていたので、設置されていない方の道を進んだが、「どう考えてもさっきの道しかありえない」と、散々、悩みながら戻って三角ポールが設置されている道を進み、ようやく登山口に到着した時はホッとした。山で言う「関係者以外」の関係者とは「登山者」も含まれるというやつだ(勝手に自分が言っているだけ)。
登山口には、レポに必ず紹介される「梯子階段」が設置されていた。これが登山スタートの標識替わりになっている。
その階段の周辺には既に数台の車が路駐されていた。あまりスペースに余裕はないので、早めに来ないと直ぐに一杯になりそうだった。
実は、今回、ここで先輩と落ちあうことになっていた。道に迷いそうになった時には間に合うかとハラハラしていたが、なんとか時間内に着くことができた。
自分の車を見つけ、先輩が手を降りながらやってきた。その隣には先輩の友人がいた。
今日は、自分を含め計3名での登山となる。
到着と同時に大きな太陽が昇ってきた。今日は良い天気になりそうだった。
6時を少し過ぎて登山を開始。梯子階段をよじ登り斜面に取り付く。これがなかなかの急登で、登り甲斐があって楽しい。
30分ほど登ると、尾根に到着。身体が充分温まった。この時点では、雪はなく春山を登っているようだったが、遠くにまだら状に雪の残った山が見えていた。多分、あの先を目指すことになるのだろう。栃木で一番遠い山という表現も、それを見ただけで頷ける。
ここから先は尾根伝いのコースとなる。目的の大佐飛山を含めると9つの頂を歩くことになる。最初の三石山が標高1,257mで、目的地の大佐飛山が標高1,908mなので、アップダウンを繰り返しながら約650mの高度を上げていく計算だ。
三石山からサル山を越えて、山藤山へ到着。ここまでは整った登山道もあり、快適な歩きだった。
徐々に残雪が出てきたので、山藤山の頂でアイゼンを装備することにした。念のためワカンも持ってきたが、しっかりと締まった雪だったので終始アイゼンで問題なかった。
「さぁ、歩くぞ!」と意気込んだが、歩き出し数百mのところで雪が無くなってしまった。
「なんだよ~」と言いながらも面倒だったのでそのままアイゼンで進むことにした。しかし、これが逆に良かったのか、ぬかるんだロープ場が幾つかあったが、滑ることなく登り切ることができた。
黒滝山の少し手前から、本格的な残雪歩きへ突入。
黒滝山の頂で休憩をとり、お腹が空いたので、ここで朝食のパンを食べた。
黒滝山の先は破線ルートになっていると聞いていたが、確かに黒滝山を過ぎると急に不明瞭となり、何度も藪に阻まれながらルートを探しながらさまよい歩いた。
西村山(行きの時点では標識に気がつかず。帰りの際に偶然見つけた)を過ぎた付近から待ちにまった天空の回廊が出現した。
まるでスキーのゲレンデかと思うほど、整った回廊が稜線に沿って延びている。真っ白な回廊が青空に映えて美しい。また、その向こうには那須連山が見えていた。霞でぼんやりとしていたが、その奥には飯豊連峰も見えた。恋してやまない飯豊連峰が見れて感無量だった。
大長山(標高1,866m)を過ぎると、天空の回廊がさらに際立ってくる。左前方に目指す大佐飛山が大きく聳え、そこに向かって少し巻くように空を闊歩していく。ビクトリーロードと呼んでいる人がいたが、まさにピッタリな表現だ。人を寄せ付けない深い山。そこを歩き通して初めて出会える奇跡の絶景と言える。
ほどなくして大佐飛山へ到着。先行していた茨城からきたという二人組の方が休憩をされていた。
ここまで水をセーブしていたので、さすがに喉が渇いていた。ザックの中からペットボトルを取り出して、勢いよく口に流し込む。ふと、持ってきたはずのプラティパスの水筒がどこを探しても見当たらないことに気が付いた。きっと出発前に荷物を再整理した時に車に置き忘れてきたに違いない。致命的なミスだったが、幸い、ペットボトルがもう一本残っている。この時期であればなんとか足りるだろう。
昼食を食べて、エネルギー回復したところで雪遊び。
持ってきた秘密兵器で、群馬雪山名物の「雪達磨」を作る。一度、群馬の山で出会って以来、ずっとやってみたいと狙っていた。
大佐飛山の標識の前に先輩が雪の台座を作ってくれたので、その上に4つの雪達磨を並べて、標識をバックに記念写真を撮った。これで大佐飛山も群馬の占領下だ! エイプリルフールだけに。 :)
栃木県で一番遠い山と呼ばれるだけあって、帰路も長い道のりだったが、天空の回廊と那須連山を眺めながらの道中はとても楽しかった。

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装備・携行品

みんなのコメント

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  • いつの間に手に入れたんだー

  • でしょ。

    これで。グンマーになった。笑

登った山

大佐飛山

大佐飛山

1,908m

黒滝山

黒滝山

1,754m

よく似たコース

黒滝山 栃木県

ゴヨウツツジと紅葉が美しい静かな山

最適日数
日帰り
コースタイプ
往復
歩行時間
9時間10分
難易度
★★★
コース定数
35
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