• このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 参考になった

日本二百名山全山スキー達成-カムイエクウチカウシ山BCスキー2023

カムイエクウチカウシ山( 北海道)

パーティ: 1人 (100ski さん )

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 参考になった

行程・コース

天候

5/12曇り 5/13晴れ 5/14晴れ

登山口へのアクセス

その他
その他: レンタカー
道道111号線札内川ダムゲート手前

この登山記録の行程

[1日目]
10:32札内川ダムゲートー11:51幌尻ゲートー13:28七ノ沢出合13:58ー16:04八ノ沢出合16:30ー18:11八ノ沢中間部(泊)

[2日目]
4:21八ノ沢中間部ー(10分休憩)ー8:47八ノ沢カール底ー11:22カムイエクウチカウシ山12:04ー13:07八ノ沢カール底ー(20分休憩)ー16:02八ノ沢中間部(泊)

[3日目]
4:35八ノ沢中間部ー5:59八ノ沢出合ー8:18七ノ沢出合9:15ー10:58幌尻ゲートー(10分休憩)ー12:43札内川ダムゲート

コース

総距離
約39.3km
累積標高差
上り約2,528m
下り約2,529m

高低図

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

今回は、日本二百名山のカムイエクウチカウシ山で山スキーしてきた。
カムイエクウチカウシ山には、これまで4回登ろうとしたが、好天が続く天気予報が出て飛行機を予約した後、飛行機搭乗するまでの間に大雨、大雪が降り、現地に行くと河川増水、雪崩、長距離ラッセルで行く手が阻まれ、断念した。
カムイエクウチカウシ山の登山口となる道道111号線は、6月1日まで札内川ダムゲートで冬季通行止になっており、6月1日を過ぎたタイミングで残雪を狙おうとすると、梅雨の不安定な天気で突然大雨になって河川が増水して、札内川、八ノ沢を遡上できなくなるおそれがある。
11月の初雪が降る時期を狙うと、登山道が無いカムイエクウチカウシ山では、八ノ沢の岩の表面が氷結してツルツルになって歩きにくく、積雪部になると根雪のない状態でのラッセルとなり、踏み抜きが酷く、新雪の中の藪に足が引っ掛かり、なかなか前に進めない。
12月から3月は気温が低すぎ、積雪が多いので、沢登りする気になれない。
4月に狙うと、スタート地点が道道111号線ピョウタンの滝ゲートとなり、積雪の状況によっては、最初からラッセルとなり、札内川の遡上では河原に雪が多くあり、沢装備では、スキーを使うのが困難であり、川の中を歩き、雪の上では踏み抜きながら歩くことになるので、なかなか前に進めない。
以上のような経験から、今回は、好天が続くタイミングの5月にカムイエクウチカウシ山に登ることにした。

1日目、冬季通行止となっている道道111号線札内川ダムゲートからスタートし、洞門やトンネルが断続的に続く道道を進んだ。
札内川ダムから七ノ沢出合までの間の道道に、洞門とトンネルが合計11個あり、強い日差しのときは、涼しくてとても助かる。
幌尻ゲートを過ぎると、雪崩で道路が塞がれたところが出てきた。
七ノ沢出合に進むと、道道が川になっていたので、その手前で沢装備にチェンジし、札内川を遡上した。
この時期は融雪で水量が多くて難儀するかと思ったが、川の場所を選ぶことで最深で股下の深さですんだ。
八ノ沢出合から八ノ沢に入り、水量が多かったので、沢装備のまま遡上した。
八ノ沢中間部で夕暮れとなり、雪渓の上の平らなところで泊まることにした。

2日目、早朝3時過ぎに明るくなり、カムイエクウチカウシ山がモルゲンロートになった4時過ぎに、八ノ沢中間部をスタートした。
八ノ沢中間部から上では八ノ沢の水量が幾分少なくなったので、登山靴で、飛び石で進んだ。
雪渓が連続的になってきたところでアイゼンを装着した。
八ノ沢カールの下は、狭くて急な沢部であり、今回のルートの最難関地点である。
11月に登ったときは氷結していて、4月に登ったときは雪崩が多発していた。
今回は雪で沢がある程度埋まっているものの、沢割れしているところがいくつもあって、緊張する場面があった。
狭い沢部を過ぎると、安定した雪の斜面となり、幅をとってジグザグに登った。
八ノ沢カールに上がると、ゆったりとした空間が広がり、稜線まで雪が繋がっているところを直登した。
稜線直下は傾斜50度くらいあり、ウィペットとアイゼンの四つん這いで最後の雪庇を這い上がって稜線に登った。
稜線では、雪があったり地面が露出したりしていて、地面が見えているところでは夏道のようなところがあった。
稜線を登り切って、念願のカムイエクウチカウシ山頂上に登った。
頂上では、日高山脈の山々の眺めを楽しみながら昼食を食べた。
カムイエクウチカウシ山には、カール地形が北東側の八ノ沢カールだけでなく、南東側にも、山頂から続くカールがあった。
南東カールを滑走したいと思ったが、登り返しが大変なので止めた。
食事後、山頂から東側稜線部を滑走し、八ノ沢カールへの見通しがよくなってきたところから、八ノ沢カールの底に向けて滑走した。
稜線直下は、傾斜がキツイので、ターンをする度に大量のスラフが発生した。
スラフに流されないように、スラフの真下に行かないように滑走した。
少し下ると、スラフが発生しなくなり、カールの底まで快適に滑走した。
カールの下も、狭い沢部までいい斜面が続き、快適に滑走した。
狭い沢部になると、雪崩跡でボコボコで、滝で沢割れしているところがあるので、アイゼンを装着して歩いて下った。
沢割れ地帯を下りきると、再びスキーに切り替え、雪渓末端まで滑走した。
雪渓末端で登山靴に履き替え、前日泊まった地点まで下った。
この日も、前日と同じ八ノ沢中間部で泊まった。

3日目、前日と同様に3時過ぎに起きて、泊装備を片付けて、カムイエクウチカウシ山のモルゲンロートが出た4時過ぎに、沢装備で八ノ沢を下り、八ノ沢出合から七ノ沢出合まで札内川を下った。
七ノ沢出合で登山靴に履き替え、道道を歩いて進んだ。
洞門やトンネルを進み、札内川ダムゲートに下山した。

これにより、日本二百名山全山スキーを達成し、日本300名山スキーグランドスラムを達成した。
これで自分がやりたい百名山スキーの40%くらいである。
これからも日本百高山、山梨百名山、北海道百名山、新潟百名山、東北百名山、うつくしま百名山、栃木百名山、群馬百名山……と百名山スキーシリーズは続く。

続きを読む

フォトギャラリー:69枚

1日目。道道111号線から見たカムイエクウチカウシ山方面

道道111号線札内川ダムゲート

道道111号線札内川ヒュッテ付近

道道111号線幌尻ゲート

道道111号線七ノ沢出合

札内川七ノ沢出合

札内川八ノ沢出合

八ノ沢登り

八ノ沢中間部幕営地点

2日目。八ノ沢中間部幕営地点

八ノ沢登り

八ノ沢登り

八ノ沢登り

八ノ沢登り

八ノ沢登り

八ノ沢カール登り

八ノ沢カール登り

稜線部登り

稜線部登り

稜線部登り

カムイエクウチカウシ山頂上

カムイエクウチカウシ山頂上

カムイエクウチカウシ山頂上

カムイエクウチカウシ山頂上

カムイエクウチカウシ山頂三角点

カムイエクウチカウシ山稜線部滑走

カムイエクウチカウシ山稜線部滑走

カムイエクウチカウシ山稜線部滑走

カムイエクウチカウシ山稜線部滑走

稜線部下り

稜線部下り

八ノ沢カール滑走

八ノ沢カール滑走

八ノ沢カール滑走

八ノ沢カール滑走

八ノ沢カール滑走

八ノ沢カール滑走

八ノ沢カール滑走

八ノ沢カール滑走

八ノ沢滑走

八ノ沢滑走

八ノ沢滑走

八ノ沢滑走

八ノ沢滑走

八ノ沢滑走

八ノ沢滑走

八ノ沢滑走

八ノ沢滑走

八ノ沢滑走

八ノ沢滑走

八ノ沢滑走

八ノ沢滑走

八ノ沢滑走

八ノ沢滑走

八ノ沢滑走

八ノ沢滑走

八ノ沢中間部

八ノ沢中間部

3日目。八ノ沢中間部

八ノ沢下り

札内川八ノ沢出合

札内川下り。ヒグマの足跡

札内川七ノ沢出合

道道111号線七ノ沢出合

道道111号線下り

道道111号線幌尻ゲート

道道111号線下り。コイカクシュサツナイ岳方面

道道111号線札内川ヒュッテ付近

道道111号線札内川ダムゲート

すべての写真を見る

装備・携行品

シャツ アンダーウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア バックパック
スタッフバック スパッツ・ゲイター 水筒・テルモス ヘッドランプ タオル 帽子
グローブ サングラス 腕時計 カメラ 非常食 行動食
GPS機器 シュラフ シュラフカバー テントマット スリーピングマット アウターウェア
オーバーグローブ 雪山用登山靴 アイゼン ビーコン ヘルメット
【その他】 スキー、兼用靴、ウィペット、シール

みんなのコメント

ログインして登山記録にコメントや質問を残しましょう

  • 100skiさん。こんにちは。

    祝、日本二百名山全山スキー達成。日本300名山全山スキー達成。

    今回も私の想像を遥かに超える工程かと思いますが毎週の物凄い行動力と精神力に驚かされております。
    今後のご活躍をお祈り申し上げます。

  • てんてんさん。御清覧、誠にありがとうございます。
    今回のカムエクは5回目ということもあり、通い慣れたという感じでした。
    50歳代ともなると、先の健康寿命を意識するようになり、雪があるときの天気の良い日は大事にしようと考えるようになっています。
    てんてんさんも、これからも良い山旅ができますように。

登った山

カムイエクウチカウシ山

カムイエクウチカウシ山

1,979m

関連する登山記録

よく似たコース

カムイエクウチカウシ山 北海道

八ノ沢からカールを越えて鋭鋒を目指す。

最適日数
2泊3日
コースタイプ
往復
歩行時間
16時間10分
難易度
★★★
コース定数
57
登山計画を立てる