北八ヶ岳思い出話

日帰り

八ヶ岳連峰・北横岳・三ツ岳・縞枯山・茶臼山（八ヶ岳）

2023.06.25（日）

パーティ： 4人 (あし０３１６さん、ほか3名)

あし０３１６さん

行程・コース

天候

快晴（てんきと暮らすA）

登山口へのアクセス

マイカー
その他：友人2：40迎車…友人各自宅ピックアップ…京葉道花輪IC…首都高速経由…中央道甲府昭和IC…下道…道の駅白洲★WC休憩…メルヘン街道…八ヶ岳ロープウェイ山麓駅駐車場7：20
★下山後は蓼科温泉共同浴場へ650円/大人。

この登山記録の行程

北八ヶ岳ロープウェイ山麓駅(8：20)…山頂駅(8：28)…坪庭…北横岳ヒュッテ(9：09)★WC休憩…北横岳南峰(9：39)…北峰(9：47)…北横岳ヒュッテ…三ツ岳分岐(10：13)…三ツ岳ⅲ峰(10：39)★休憩…Ⅱ峰(11:06)…Ⅰ峰★休憩…雨池峠(12：00)…雨池山(12：13)…縞枯山…展望台(13：11)…茶臼山(13：46)…分岐…五辻(14：30)★休憩…北八ヶ岳ロープウェイ山頂駅(15：09)…山麓駅(15：30)

コース

総距離: 約8.9km

累積標高差: 上り約724m; 下り約724m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

　10年振りの北八ヶ岳。登山を始めたばかりの頃、麦草峠を拠点に小屋に前泊したり、日帰り登山で足を運んだ。ある年の秋の三連休。快晴の北八ヶ岳ロープウェイを始点に初日は麦草峠で1泊目。夕食が終わった晩から台風が接近して大雨に…。翌朝、随分待っても止まない雨の中、宿泊客は皆、決意してそれぞれ出立していった。2泊目の宿泊先、双子池ヒュッテまでずぶぬれになり、道なき道を前進した事も今や古き思い出。必死だった。バリエーションデビューの目的地は台風キャンセルで開店休業だった双子池ヒュッテ。当時、キャンセルの判断もつかない初心者のおバカちゃんだった。低体温症になった私の為に、主のおじいさんは叱るどころか静かに、暖房室のストーブに火を起こし、優しく勧めてくれた。とんだずぶぬれの客の為に奥様はテレビ鑑賞を中断し、夕食を提供してくれた。翌朝、天気は好転。台風一過の快晴の朝、私の姿がすっかり見えなくなるまで「お～い」と手ぬぐいを振って見送ってくれた老主人。後年、老夫婦は愛着ある山小屋の権利を今の主に譲った。
　今日は友人達とロープウェイを使って北横岳から三ツ岳をメインの気まぐれコース。本命の日光白根山はＧ７サミットで交通規制、生活環境が変わって疲労気味の友人を慮って転戦となった。今は便利な世のなかで、ｗｅｂで登山届を提出できる。もちろん登山届は出してある。忘却の彼方でどんなルートだったかも失念し、歩きながら「ここを歩いたな」と思いだし、記憶の整理。お花摘み中に遭難救助ヘリが上空を飛んできたことも、思い出す。
　今、苔の森はイワカガミやミツバオウレン、オサバ草の花盛り。坪庭を抜けていきなりの急登が始まる。北横岳ヒュッテの天狗さんのトーテムポールは覚えている。北横岳山頂の最後の階段の辛い事も思い出す。確かに辛いけど、山頂に立てば蓼科山や北アルプスの景色を雲の切れ間から臨んだ。八千穂町に別荘を持つ友人と合流し、白駒池から高見石、にゅうを回った事もセピア色の記憶になった。またある年の夏。麦草ヒュッテに前泊し、天狗岳まで足を運んだ。「遅くなるから」と断ったのに「車はそのままでいい」と強く勧めるので、敷地の中に置かせてもらった。丸山を超えて２,212メートル峰付近にかかる濃霧で道迷い。下れば麦草峠なのはわかっているが漸く、登山道を辿って日暮れ前に小屋の戸を叩くとお説教が待っていた。そんな親切の押し売りに懲りて、赤い屋根を遠ざけた。長い長い直登を登りきった縞枯山。その頂から茶臼山へ向かう展望地に、あの赤い屋根が見えた。
　そんな個人的な思い出の数々を披露しながらの山歩き。今日はいつもの仲間達と三ツ岳を通って縞枯山から茶臼山山頂を踏んで、五辻分岐でロープウェイ駅へ戻った。冬の縞枯山を訪れたという友人は夏山の景色の違いに浸り、「北八ヶ岳は初めて」という友人は変化に飛んだ景色を堪能した様子。私の「八ヶ岳履歴書」は最初は失敗を重ねていた。ガンガン山へ行くようになってからは赤岳鉱泉や行者小屋を拠点に、阿弥陀岳や赤岳など南八ヶ岳へ行くことになった。(登っていない山は峰の松目くらいだろうか？）改めて北八ヶ岳を再訪すると、岩峰あり、豊かな森歩きと縞枯山の山頂までの急登歩きはなかなかだ。道も整備されて歩きごたえ満点。ロープウェイの車窓から下をのぞけばツツジのオレンジの花。いいな、北八ヶ岳。なんだかんだと五辻までの周回ルートで山頂駅まで戻ってきた。「キツイ山もいいけど、ロープウェイを使っていい景色の山に行く。年を取ってくるとこんな山行もいいね」という友人に相槌を送った。

フォトギャラリー：47枚

装備・携行品

シャツ	アンダーウェア	ロングパンツ	靴下	レインウェア	登山靴
バックパック	スタッフバック	水筒・テルモス	ヘッドランプ	予備電池	タオル
帽子	地図	コンパス	登山計画書（控え）	ナイフ	健康保険証
ホイッスル	医療品	虫除け	ロールペーパー	携帯トイレ	非常食
行動食	トレッキングポール	GPS機器	カップ
【その他】 ※ココヘリ ※入浴＆着替セット（車に残置）