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岩と雪の殿堂に挑む

剱岳( 北アルプス・御嶽山)

パーティ: 1人 (dora さん )

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行程・コース

天候

利用した登山口

室堂ターミナル  

登山口へのアクセス

この登山記録の行程

【1日目】
室堂ターミナル(10:30)・・・ミクリガ池(10:40)・・・エンマ台(10:45)[休憩 20分]・・・雷鳥平(11:15)・・・別山乗越(13:50)[休憩 80分]・・・剣山荘(16:30)

【2日目】
剣山荘(06:10)・・・一服剱(06:40)[休憩 10分]・・・前剱(08:00)[休憩 15分]・・・平蔵のコル(09:05)[休憩 40分]・・・剱岳(10:40)[休憩 50分]・・・平蔵のコル(12:10)[休憩 20分]・・・前剱(13:15)[休憩 15分]・・・一服剱(14:30)・・・剣山荘(15:05)

【3日目】
剣山荘(06:40)・・・別山乗越(08:20)[休憩 40分]・・・雷鳥平(10:15)[休憩 45分]・・・エンマ台(11:55)[休憩 10分]・・・ミクリガ池・・・室堂ターミナル(12:20)

コース

総距離
約15.8km
累積標高差
上り約2,023m
下り約2,023m
コースタイム
標準14時間36
自己14時間50
倍率1.02

高低図

標準タイム比較グラフ

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

憧れの剱に登る。
初日は剣山荘までの工程で室堂から登山開始。室堂は天候にも恵まれ、多くの登山者や観光客でにぎわっていた。
日差しが強いのでサングラスと帽子は必需品だ。歩き始めて50分ほどで雷鳥平のテン場に到着。しばし景色を
眺めながら小休止後に別山乗越を目指す。
コースタイム2時間ほどの急登が続く。ガレ場が多く高度を上げるとつづら折りに変化してくる。途中、
ライチョウの親子に遭遇できた。
また、高山植物も豊富で疲れた体も癒される。チングルマはまだ花をつけていた。
コースタイムをオーバーしたが、強い日差しの中、無事に別山乗越に到着できた。剱御前小舎で冷えた
カルピスを飲んでしばし景色を眺めながら休息。
別山乗越からは正面に剱岳をみることができる。剣山荘へは雪渓を3カ所トラバースするが踏み跡があって、
お守り代わりのチェーンスパイクは必要なかった。雪渓歩きに慣れていない方はチェーンスパイクがあれば
安全にトラバースできる。16時半に剣山荘に到着し、シャワーで汗を流してノンビリ過ごす。
シャワーのある山小は珍しいが、汗を流してサッパリできるのでとても助かる。
二日目、いよいよ剱岳に挑む。一服剱まで鎖場が二カ所あるが、鎖に頼らず登ることができる。小屋から30分
ほどで一服剱に到着し小休止。
ここからアップダウンが連続する登山道に変化する。岩場やガレ場が連続する登山道に変化していく。
前剱に到着すると剱岳を間近に見ることができる。前剱を下ると難所が連続する。まずは「前剱の門」だ。
幅の狭い橋を渡り、トラバースして超えていく。「前剱の門」をクリアすると次に「平蔵の頭」が現れる。登りは
楽だが「平蔵のコル」への下りが難しい。スラブの急斜面で足掛かりを探しながら慎重に下る。
緊張の連続だったので、「平蔵のコル」で一息入れる。
休憩後、いよいよ「カニのたてばい」に挑む。想像していたほどではなく、割とすんなり登る事ができた。山頂は
ガレ場の急登を登り、更に尾根伝いに少し歩いてところにある。
「カニのたてばい」よりガレ場の急登の方がきつい。11時前に山頂に到着したが、平日で小屋の出発が遅かった
せいか登山者が少なく、ノンビリと過ごす事が出来た。山頂周辺はガスに包まれ、時折姿を見せる山並みを
見ながら行動食でエネルギー補給。
下山も気の抜けないルートが続く。ガレ場の急斜面を下りきると、「カニのよこばい」が現れる。少し下って
段差のある岩は右足から降りないと足の置き場がなくなる。
ここさえクリアできればすんなり下れる。更に梯子を下りて鎖場を降りると「平蔵のコル」に到着する
。「平蔵の頭」への登り返しはスラブの鎖場となっていて、少し登って
左にトラバースし更に登る。「前剱の門」の登り返しと下りは、割とすんなり歩くことができた。前剱を
過ぎるとガレ場の急斜面が連続する。途中、ラッキーな事に、ライチョウの砂浴び遭遇。
なかなか登山道から離れず立ち去るのを待って歩を進める。
「武蔵のコル」で小休止し、一服剱を登り返して小屋まで下山。シャワーで汗を流して夕食までノンビリ過ごす。
最終日は7時前に小屋を出発し、小休止を挟みながら10時過ぎに雷鳥平のテン場に到着。直射日光が強く
水分補給しながら一息入れる。ここから雷鳥荘までの登り返しがきつい、疲れた脚で石段を登るのは堪える。
12時過ぎに室堂に到着し、昼ご飯を食べて帰路へ。
不安な気持ちで一杯だったが、無事に登ることができた。
困難を極めたが思い出に深く刻み込まれた山行であった。
体力のあるうちに、また登りたい山だ。

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フォトギャラリー:57枚

室堂から登山開始

雲の間に剱岳が見えた

みくりが池

みくりが池から立山を望む

トリカブト

地獄谷

大日岳・剣御前方面へ進む

剣御前小屋方面へ進む

ガレ場が続く

チングルマが咲いていた

科バイケイソウ

チングルマ

ライチョウの親子と遭遇

ミヤマリンドウ

ミヤマキンバイ

ゴゼンタチバナ

ヨツバシオガマ

ハクサンイチゲ

コイワカガミとチングルマ

白山フウロ

剣山荘と剱岳

クルマユリ

剣山荘の夕食...美味しかった

剣山荘を出発

1眼目の鎖場

2番目の鎖場

標高2,618m一服剱に登頂

前剱に向け岩稜帯を登る

3番目の鎖場

4番目の鎖場

標高2,813m前剱に登頂

剱岳が近くなってきた

前剱の門...トラバースして更に登る

トウヤクリンドウとチシマギキョウ

ハクサシャクナゲ

カニのたてばいが近づいてきた

カニのたてばいに到着

順番待ち

イワツメクサ

チシマギキョウ

暫くガレ場の急登が続く

標高2,999m剱岳に登頂

ガスに覆われて展望が望めなかった

剱岳の三角点

???

「カニのよこばい」...セルフビレイで入る

「カニのよこばい」が終わると梯子場

大きなケルン

ライチョウと遭遇

砂浴びをしていた

先ほどのライチョウがハイマツ帯に

剣山荘から五竜岳と鹿島槍ヶ岳を望む

剣山荘から下山開始

別山乗越から剱岳を望む

雷鳥平のテン場に到着

雷鳥平から別山乗越を望む

エンマ台に到着

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装備・携行品

シャツ アンダーウェア ダウン・化繊綿ウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア
登山靴 バックパック スタッフバック スパッツ・ゲイター 水筒・テルモス ヘッドランプ
タオル 帽子 グローブ サングラス 着替え 地図
コンパス ノート・筆記用具 腕時計 カメラ 登山計画書(控え) ナイフ
修理用具 ツエルト 健康保険証 ホイッスル 医療品 ロールペーパー
非常食 行動食 テーピングテープ トレッキングポール ストーブ 燃料
ライター カップ クッカー

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登った山

剱岳

剱岳

2,999m

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