行程・コース
天候
1日目(8月29日)登山開始時は晴天、12時を過ぎてから曇り、一時にわか雨
2日目(8月30日)晴れているが雲も多い
利用した登山口
登山口へのアクセス
その他
その他:
金沢駅前でレンタカーを借りて馬場島(登山口)へ、北陸自動車道で渋滞があったが、約2時間で馬場島荘へ到着
この登山記録の行程
【1日目】
馬場島(10:25)・・・松尾平(10:54)[休憩 3分]・・・三角点(13:23)[休憩 8分]・・・早月小屋(14:46)
【2日目】
早月小屋(05:26)・・・2600m標識(06:30)[休憩 3分]・・・剱岳(08:03)[休憩 26分]・・・2600m標識(09:41)・・・早月小屋(10:30)[休憩 23分]・・・三角点(11:34)[休憩 2分]・・・松尾平(13:04)・・・馬場島(13:26)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
(8/29)10時過ぎ馬場島荘前の駐車場に到着する。セミの鳴き声と渓流の水の音が聞こえてくるが、人の気配は少なく、下山してきた男性が1人休んでいるのみ。多くの登山者はもっと涼しい時間帯に出発していっただろう。晴天で真夏のような暑さのなか、10時25分登山口を出発。すぐに急な階段の登りが始まる。しばらく急坂を登ると緩やかな道に変わり、30分ほどで標高1000m地点に到着、開けた場所でベンチがあり小休憩。この先、登山道は急勾配になる。杉の大木が登山道の周辺に聳え、根っこが階段のようになっている場所もあった。11時31分、標高1200m地点で休憩し携行食を摂る。12時07分、標高1400mで小休憩。12時23分、標高1600m空は灰色になってきた。天気予報で「午後は山間地域で雷雨」と報じていたので覚悟はしているが、できれば雷は避けたいところだ。13時23分、標高1921mに設置されている「三角点」に到着し休憩をとる。ここでパラパラと雨が降り始めた。いそいで雨具を取り出す。雨具を身に着けるとますます汗が噴き出してくる。そこから30分ほど登り13時57分、標高2000m地点に到着した。早月小屋まであと200m(標高差)、もうひと頑張りだ。ハシゴやクサリがいくつも設置された場所を登りきると、展望台のような砂地の平らな場所に出た。少し先に赤い屋根の山小屋が見えた。14時46分早月小屋に到着、小屋は薄い霧に包まれていた。今日のザックの重さは10kg弱くらい。1泊だからそれほど荷物は必要ないが、水場が無いので飲料を多く詰め込んでいる。登山時のウエアは、ファイントラックのベースレイヤー、ケイパのTシャツ(べたつかなくて乾きが早い)、モンベルの半袖シャツ。薄手のものを3枚着ているだけだが気温が高く、標高2200mにある山小屋に到着しても寒さを感じることはなかった。夕刻まで霧ははれず、時折剱岳山頂や山頂から北へ伸びる稜線が見えることもあったが、西の空が朱色に染まり夕日が沈むというシーンを見ることはできなかった。
(8/30)4時に起床、5時から朝食、出発準備を済ませ、山小屋の前の広場に出る。広場からは剱岳の山頂部分が僅かに見える。標高差は約800mだが、急斜面の登りが続くことが予想される。5時26分早月小屋を出発。中低木の樹林のなかの登山道を25分ほど登るとハイマツ帯に変わってきて、下方に赤い屋根の早月小屋が見えた。5時57分標高2400m。6時30分標高2600m、出発して1時間余りで中間地点まで登ってきた。標高2700mを少し過ぎたところで南側の展望が開けた。室堂バスターミナル周辺の建物、その手前に地獄谷、室堂の後方に続く山並みは薬師岳か、黒部五郎岳、遠くに笠が岳が見える。剱岳に向かって伸びてくる別山尾根ルートも近くに見え、左手奥に立山が見える。この先岩稜帯が続き、両手両足を使い、3点を確保し慎重に登っていく。山頂付近のガレ場を登り、8時03分、劍岳山頂に到着した。初めて剱岳に登ったのは1980年9月14日、43年前で、その時は別山尾根ルートを往復した。山頂からは360度の展望、東には鹿島槍から五竜岳が近くに見え、南東方向遠くには富士山も、北西には富山湾と能登半島、西には白山も見えている。30分程休憩して、山頂を後にする。山での事故の多くは下山中に発生する。難所の連続する剱岳の登山路で「しまった」と思うようなことが起これば、命に関わる事故になる。「高齢者」と呼ばれる年齢になっており、体力の衰えに加えて集中力やバランス感覚が低下しているので慎重に下山していかなければならない。山頂から2時間で早月小屋まで下山した。20分ほど休憩し、両ひざにサポーターを巻いて山小屋を出発、登山口の馬場島には13時26分に下山した。馬場島荘でシャワーを利用(300円)させていただいたあと、明日登る「雨飾山」のある長野県小谷村に向かった。
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