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ススキの揺れる曽爾高原と超危険な古光山巡り

後古光山、古光山(北峰、南峰)、亀山、二本ボソ、俱留尊山( 東海・北陸・近畿)

パーティ: 4人 (Yamakaeru さん 、ほか3名)

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行程・コース

天候

曇り

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 名阪国道針I.Cから車で50分。カーナビには「曽爾高原」もしくは曽爾高原にある温泉施設「お亀の湯」と入れるとよい。お亀の湯の駐車場は無料。しかし、高原まではかなりの距離があるので、できれば有料でも曽爾高原駐車場をお勧めする。普通乗用車600円/1日。行楽シーズンは観光客が大勢やってくるので、駐車場の営業開始時間6:00を目安に早めに来る方が良い。。

この登山記録の行程

曽爾高原駐車場(06:45)・・・亀山峠・・・亀山(07:24)・・・長尾峠登山口(07:49)・・・後古光山(08:14)・・・古光山(08:58)・・・天狗の踊り場・・・古光山・南峰(09:21)・・・ふきあげ斎場・大峠(09:47)・・・みつえ高原牧場(10:00)・・・長尾峠・・・亀山(10:56)・・・亀山峠・・・二本ボソ・イワシの口(11:30)・・・俱留尊山(11:52)(昼食~12:34)・・・二本ボソ(12:55)・・・亀山峠・・・お亀池(13:35)・・・曽爾高原駐車場(13:45)

コース

総距離
約12.9km
累積標高差
上り約1,409m
下り約1,412m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

「とにかく高い山に行きたい」と、隊長にお願いをするも、日本各地どこを見ても悪天候。単なる雨であれば燃えたぎる闘志の前にはシャワーの如くだが、いかんせん冬型の気圧配置と強風がよろしくない。ここはおとなしく低山に切り替えることにした。事実、この週末には滑落や低体温症等で沢山の登山者が亡くなった。山を登る上で気象条件を見極めることはとても大切なことだ。
どうせなら珍しい山に行きたいと隊長が頭を捻ってくれ、行き先を「曽爾高原」に決定した。個人的にはとても懐かしく大好きな場所の一つだった。
曽爾高原ははっきり言って観光地。とても素敵な景観をしていて、ピクニック登山には最高の場所だ。そこだけでは物足りないので、そのまま縦走して日本三百名山の倶留尊山まで歩くのが一般的なコースとされている。今回は前回自分の歩いたコースをモデルに、最初に倶留尊山とは反対側に位置する古光山まで足を伸ばしてから、曽爾高原の亀山と倶留尊山を縦走することにした。
ちなみに、難しい漢字を使った山の名前が並ぶが、曽爾高原は「そにこうげん」。倶留尊山は「くろそやま」。古光山は「こごうやま」と読む。
深夜の高速道路で工事規制があったため、道に迷いながら6時半に曽爾高原の駐車場に到着した。平日だけあって停まっている車は数台程度で駐車場はすきすきだった。
車を降りると鼠色のどんよりした雲が広がっていた。空を見ているとテンションが下がりそうだった。
冒頭で「お気に入りの場所」と書いたが、曽爾高原は関東方面ではあまり知られていないものの、関西地区では観光地としてもとてもよく知られた場所で、どこを歩いても絵になる素敵な山なのだ。そもそもどうしたらこんな景観が出来上がるのかと不思議に思ってしまう。緑の草原が青々とした春もお勧めだが、もっとも有名なのはやはりススキが黄金色に揺れる今頃かもしれない。
早速、亀山まで登り曽爾高原を一望してから最初の縦走として古光山へ向けて出発する。森を抜けて、一旦、車道を横切り、山に踏み込んでいく。正直、こちらを縦走する人はかなりマニアック。なぜなら、低山ながら侮れない垂直のような登り降りポイントが連続してあり、ロープは張られているものの、滑りやすいのでけっこう危険だ。
後古光山から古光山までを縦走して山頂で一休み。
「この後どうする?」という隊長に、「このまま抜け切って舗装道路を使って戻りましょう!」と提案。なぜなら、もう少し先にある古光山の南峰では360度の眺望が楽しめるからだ。せっかくここまで来たならぜひその風景を見て欲しい。
軽くアップダウンを繰り返して南峰に到着。
頂に立つと、大台ヶ原方面がよく見えた。東の尾瀬に西の大台ヶ原。久しく行っていないが、大台ヶ原にはどうしても散策したいエリアが残っているので、いつかまた行ってみたいものだ。
「斎場」を目印に下山をする。斎場手前の最後の斜面はダダ滑りなので注意が必要。
斎場から舗装道路に出て、みつえ高原牧場の脇を通りテクテクと曽爾高原まで戻る。牧場では、黒い牛が草をはむのどかな風景があって楽しかった。
再び、亀山へ戻り、今度は縦走の後半戦として、倶留尊山に向けて出発する。
まずは倶留尊山の手前にある二本ボソを目指す。二本ボソでは、頂の手前にある小屋で、入山料を支払わなければならない。中学生200円、大人500円。
「オレは中学生かなぁ」と隊長が呟きながらお金を入れていた。実はここ、私有地と言うこともあって、清掃協力金を兼ねて入山料を徴収している。500円を支払ってから先に進む。
二本ボソの頂からは倶留尊山がよく見えた。目で見ても明らかだが、ここからの登り返しは、かなりシンドイ。
移動する前に、頂の後ろに隠れている名所「イワシの口」に立ち寄る。イワシの口という名前の意味はよく分からないが、おそらく崖に飛び出した岩がイワシの九日にていると言うことだろう。岩の上に立つとプチスリルと眺望が楽しめる。
息を切らせながら登り返して、倶留尊山の頂へ。
振り返ると歩いてきた曽爾高原などが遠くに見えた。
ここでお昼ご飯を食べて、来た道を折り返す。以前は、古光山の縦走同様にそのまま突き抜けて、下山をしたのち舗装道路で周遊をしたが、距離が遠くなると言うことで却下された。
曽爾高原に戻ると、いつの間にか人で溢れていた。近隣から来た小学校の遠足か、楽しく遊ぶ子供たちの笑い声が響いていた。
風に揺れてたなびくススキ。まだ黄金色には若干早かったがそれでも十分すぎるくらい光景だった。癒されながら抗原をあとにする。
さて、ここに来るともう一つお楽しみがある。
それは曽爾高原の下にある「お亀の湯」。日帰り温泉施設として、関西地区では常にお勧め上位に名前を連ねる名湯だ。(2023年10月より価格改定で900円/大人)
いつもより長めにお湯に浸かり、今日の汗を流した。

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装備・携行品

みんなのコメント

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  • お土産なかった

  • 隊長のここはいいや!の発言に驚愕。笑
    試験勉強に良い山でした。

登った山

倶留尊山

倶留尊山

1,037m

古光山

古光山

953m

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