猫魔ヶ岳(猫石から見る飯豊連峰の絶景)2023

日帰り

猫魔ヶ岳（東北）

2023.11.22（水）

パーティ： 1人 (ブナ太郎さん )

ブナ太郎さん

行程・コース

天候

快晴

登山口へのアクセス

マイカー
その他：雄子沢駐車場には数十台駐車できます。

この登山記録の行程

Start(06:59)・・・雄国沼雄子沢登山口(07:01)・・・雄国山(08:31)・・・雄国沼休憩所(09:18)・・・金沢峠(09:38)・・・厩岳山分岐(10:47)・・・猫石(11:25)・・・猫魔ヶ岳(11:57)・・・猫石(12:44)・・・雄国沼休憩所(13:48)・・・雄国沼雄子沢登山口(14:40)・・・雄国沼雄子沢登山口(14:42)

コース

総距離: 約18.1km

累積標高差: 上り約1,118m; 下り約1,118m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

　飯豊連峰や朝日連峰はすっかり冠雪し、これらの雄大な山塊を眺められるベストポジションはどこだろうかと思いを巡らせた時、真っ先に浮かんだのが猫魔ヶ岳だった。３年前にここを歩いたが、その時に見た白い飯豊連峰の迫力が蘇ってきた。猫魔ヶ岳の、山そのものの魅力はそれほどでもない。むしろ山容は地味で、猫石の方が目立つくらいである。
　ところが、周囲の山々を展望するという視点で見た時、猫魔ヶ岳の評価はまったく違ってくる。「一つ隣の山に登れ」というのは、ドイツ文学者の池内紀の名言だが、猫魔ヶ岳はこの条件にぴったりの山である。何しろ、山頂からは隣の磐梯山、そしてその先には安達太良山、北には西吾妻山、雄国沼の先には飯豊連峰と、百名山を４つも間近に見ることができる。少し視線を遠くに移せば、月山、朝日連峰、越後駒ヶ岳、燧ヶ岳、至仏山、平ヶ岳、那須岳（茶臼岳・三本槍岳）、男体山、日光白根山など１０を超える百名山が眺められる。
　今日は雄子沢登山口から入ってブナの森を抜け、雄国沼に進んだ。登山道は整備がよく、アップダウンがないため、ブナの森の美しさを味わいながら歩くことができる。
　雄国沼の手前の分岐点を雄国山に進み、山頂から飯豊連峰の眺めを楽しむ。ここでトラブルが発生した。右の腰に張りと多少の痛みが出たのである。先週、タイヤ交換をした時に痛めた箇所だ。
　山頂から雄国沼に下りても状態は変わらなかったため、そのまま登山口に戻ることも考えたのだが、今日は快晴❣️少し休んで様子を見てから判断することにした。幸い、張りは残るものの痛みがなくなったため、予定通り周囲することに決めた。雄国沼を半周し、金沢峠からは車道をしばらく歩く。車道からの眺めも素晴らしく、眼下には雲海、その上に越後の名山、奥会津の名山が顔を出していた。
　車道から林道に入ると雪が深くなる。積雪は１５cm程度だろうか。凍っていて、ツボ足でも歩ける。林道からは正面に磐梯山、左に猫魔ヶ岳が見え、林道終点からはブナの森に入る。ここから傾斜が出てきて、足跡のない雪道を登っていく。もうそろそろチェーンスパイクやアイゼンが必要な季節になった。
　沢の道筋のような登山道を登り、分岐点に乗り上げると猫石はすぐ近くである。猫石に立ち寄り、そこから周囲の景色を眺める。雄国沼の向こうに真っ白な飯豊連峰が見えていた。この景色を目に収めたくて、今日はここまで登ってきた。快晴の下、最高の眺めを満喫しした。
　猫石からは、いったん鞍部に下り、やや長い登りを凌いで猫魔ヶ岳山頂に至る。山頂からは四方の山々が望め、百名山の１割以上を見ることができる。遠くには、月山、朝日連峰、越後駒ヶ岳、燧ヶ岳、至仏山、平ヶ岳、那須岳（茶臼岳・三本槍岳）、日光白根山、男体山、近くに磐梯山、そしてその先には安達太良山、北には西吾妻山、雄国沼の先には飯豊連峰。二百名山の守門岳、浅草岳も同定できた。
　たった一人の山頂で昼食をとり、出発して猫石、雄国沼と下り、ブナの森を楽しみながら、１４時４２分に登山口に戻った。今日の主役は真っ白に染まった飯豊連峰と青の雄国沼だったが、それを周囲の百名山と裏磐梯の湖が引き立て、豊かなブナの森が最後の余韻を残してくれた。