行程・コース
天候
晴れ
登山口へのアクセス
電車
この登山記録の行程
軍畑駅(06:53)…高源寺(07:15)…常福院(08:16~08:26)…高水山(08:31)…岩茸石山(08:57~08:59)…黒山(10:35)…ゴンジリ峠(10:55)…棒ノ折山(棒ノ嶺)(11:08~11:50)…奥茶屋(12:40~12:52)…清東橋バス停(13:02)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
奥多摩の山に登るのは今回が初めて。ルート選びに悩んだ結果、「山と渓谷」11月号の特集『駅をつないでしっかり登る!日帰りコースガイド』にあった『奥多摩・高水山~棒ノ折山』コースを歩くことにした。
快晴な上に風が弱いという好天に恵まれ、期待以上の気持ちのよい山歩きをすることができた。
前日は八王子近辺に宿を取り、起点となる軍畑駅に着いたのは6時47分。青梅線には登山の格好をした人がたくさんいたが、軍畑駅で下車したのは数人しかいなかった。
改札を出て右側にある公衆トイレで用を足し、7時前に出発。しばらくは川を右手に眺めながら舗装道を歩く。平溝橋手前で左の道に入り、やはり川を右手に眺めながら歩いた。ゆるやかな上り坂で、川沿いに時折真っ赤に色づいたカエデを見かけた。
駅から20分ちょっとで『高水山登山口入口』という看板が現れ、分岐を矢印に従って進むと高源寺の前を通り過ぎる。ここには男女共用の簡易トイレが1つあるが、寄らずに先へ進んだ。左右に柚子の木が増える。実の黄色が青空に映えて目に楽しい。『ゆず100円』の簡易即売所に心惹かれながら約15分、ツキノワグマ目撃情報の看板が現れ(9月29日に高水山~惣岳山間で子グマが目撃されたそうだ)、看板脇の小川を越えるとようやく登山道が始まった。
まずは小川や堤沿いに坂と階段を上がり、森に入る。その森を抜けると、開けた斜面にはたくさんのススキが生えていた。時期は過ぎているがなかなか壮観だ。そして視界が広がったため、同じ登山道を歩く人の姿をこの日初めて捉えることができた。
ジグザグと坂を登ってススキエリアを抜けると道は林の中に入る。木のテーブルがいくつかあり、休憩できるようになっていた。木漏れ日が差し込んでくるが、太陽は背中の方向にあるため眩しさは感じない。
周囲に黄色く紅葉した木々が目立ってきた頃、高水山と常福院との分岐に着いた。トイレに寄りたかったため、『常福院を経て高水山』と示す方向へ進む。常福院周辺は紅葉がとてもきれいだった。
お詣りを済ませ、親切にあちこちにある案内板に従って裏手に回ると立派な公衆トイレがあった(無料)。雨水を利用した泡式のものだ。ありがたく使わせていただき、山頂を目指す。きっかり5分で高水山の山頂に到着した。
高水山の山頂は展望があまりない。自分たちの他には誰もおらず、写真を撮っただけですぐに出発した。
小さな祠を過ぎるといきなり急な下り坂だったが、やがて穏やかな道になる。小さなアップダウンを繰り返すようになると、前方右手に岩茸石山の姿が現れた。この道でも人にあまり会わず、犬と一緒にトレランをしている方とすれ違ったくらいだった。
最後は急な坂道だったが、そこを一気に登ると岩茸石山の山頂に出た。北方面の景色が素晴らしくよく見える。ベンチもあり、休憩に良さそうな場所だった。だが、先が長いので、ここでは行動食と水分の補給までに留めることにする。
軽くストレッチをした後、黒山に向けて出発。「本当にこっち?」と思わず道標を二度見したほど細くて急な坂道を下り、穏やかな道を歩き、また急な坂を下る。二度目の急坂は落ち葉が積もってかなり滑りやすくなっていた。
大丹波・上成木と岩茸石山・黒山とを結ぶ交差点(名坂峠)を過ぎると、後は黒山まで一直線。途中にピークがいくつもあり、結構なアップダウンを繰り返しながら進んでいった。基本的には林の中だが、ぱっと景色が開ける場所がいくつかあり、そのうちの一つで富士山の頭を望むことができた。
ところで、地図には名前がなかった841mのピークに「逆川ノ丸」と書かれた古そうな道標があったのだが、その上に手書きで「雨沢山」と書いてあった。どちらが正しいのだろう。軽く調べただけではよくわからない。他の方のブログ等では『雨沢山(逆川ノ丸)』またはその逆で記されたものが多かった。
ここでも行動食を食べる。雨沢山(逆川ノ丸)から黒山までは20分ほどで着いた。
黒山山頂は小さな広場になっており、ベンチ等も設置されていた。ここにも人の姿はない。岩茸石山から黒山まで1時間半強かかったが、ほとんど誰ともすれ違わなかった。
黒山から20分程でゴンジリ峠に到着。ダム方面からの道と合流するため、ここからは登山客の姿が多くなった。
そして、峠から約15分。最後の急登がかなりきつくて太ももにきたが、そこをがんばって登りきると、ようやく棒ノ折山の山頂に立つことができた。
山頂は、思っていたよりもずっと広々していた。そして北側に広がる景色が思っていたよりずっと素晴らしかった! はるか彼方まで山々が連なっているのが見える。筑波山、谷川岳、遠くには雪をかぶった日光白根山まで視認できた。
時刻は11時過ぎで、広場のような山頂では多くの登山客がお昼ご飯を食べていた。自分たちも平らな場所を探し、シートを広げる。7時前に歩き始めてから4時間以上、行動食でエネルギー補充をしていたとはいえ、待ちに待ったお昼ご飯だ。
今回のメニューはチキンカレーにグリーンカレー。といっても、お湯を注ぐだけで出来るフリーズドライのカレーに、コンビニで買ってきた鶏飯おにぎりを投入するだけ。簡単なのに、温かくてスパイシーで物凄く美味しかった。食後はコーヒーでほっと一息。
下りは奥茶屋に向かうルート。一気に下ることはわかっていたが、それにしても急な坂道がジグザグ続く。30分ほどで山ノ神を過ぎた。このあたりに水場があるはずなのだが見つからず、特に水は必要としていなかったが、少し残念。その後はわさび田や沢の横を歩き、最後に橋を越えると奥茶屋の登山口に到着。山ノ神からは20分ほどかかった。
奥茶屋には公衆トイレがある(無料)。
今回のコース上、高水山の常福院裏手にあるトイレ以降最初に現れるのがここだ。
計画段階では常福院から奥茶屋まで約5時間半と考えていたので、正直なところ、トイレはもっとも大きな不安要素だった。だが、計画より1時間半も早く下山できたため、切羽詰まった状態にならないまま無事にこの場所に辿りつくことができた。良かった……と心から胸を撫で下ろす。一応心づもりと準備はしていたが、本当に良かった……
奥茶屋のトイレで用を足し、あとは川井駅まで舗装道を1時間25分歩くだけ。この辺りの紅葉はきれいだったので歩いてもさほど苦はないだろうと思っていたが、10分ほど歩いて橋を渡ったところで驚愕した。バスが見える!? 1日に3本しかないバスの発車時刻が登山計画と全く合わなかったので諦めていたのだが、計画より1時間半早く下山したことでメモすらしていなかった早いバスに間に合ったようだ。
バス停に到着したのは、まさに発車時刻。運転手さんも気付いてドアを開けてくれた。こうした幸運には乗っておきたいので、素直にバスに乗車。バスを下りて川井駅のホームに着くと、なんと1時間に2本しかない電車が到着する直前だった。間違いなく今年一番の接続運の良さ…!
計画より2時間半も早い電車に乗ることができたおかげで、途中で河辺温泉に寄ってゆっくり身体を癒やすことができた。
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装備・携行品
シャツ | アンダーウェア | ダウン・化繊綿ウェア | ロングパンツ | 靴下 | レインウェア |
登山靴 | バックパック | 水筒・テルモス | ヘッドランプ | タオル | 帽子 |
グローブ | 着替え | 地図 | コンパス | 腕時計 | カメラ |
登山計画書(控え) | ナイフ | ツエルト | 健康保険証 | ホイッスル | 医療品 |
非常食 | 行動食 | テーピングテープ | トレッキングポール | ライター | カップ |
カトラリー |
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