桜山(群馬県)と周辺の城跡
姥神社、金剛寺、来迎寺、枇杷屋城跡、貞和の板碑、桜山、文和の板碑、桜山公園、雲尾集落、尾之窪城跡、鬼石神社、渡瀬鬼石キリシタンの碑、おふろcafe白寿の湯( 関東)
パーティ: 1人 (目黒駅は品川区 さん )
晴れ
バス
その他:
往路:目黒→山手線→池袋→埼京線→赤羽→高崎線→新町→日本中央バス上野村行→鬼石相生町
復路:渡瀬本宿→朝日バス本庄駅南口行→丹荘→八高線→高麗川→八高線→拝島→青梅線→立川→南武線→武蔵小杉→東急目黒線→武蔵小山
鬼石相生町バス停7:34→金剛寺7:54→姥神社7:59→来迎寺8:01→林道分岐(180m)8:12→金丸ルート・久々沢ルート登山口8:14→枇杷屋城跡(貞和の板碑)8:16→諏訪神社(235m)8:31→金丸ルート分岐(255m)8:36→携帯電話中継所(326m)8:44→林道(390m)8:59→桜山公園入口(500m)9:09→ロウバイ・福寿草9:14→桜山山頂(文和の板碑)9:30~35→桜山展望台9:40→第一駐車場(八塩ルート・鬼石ルート入口)9:45→雲尾集落(八塩ルート・鬼石ルート分岐)10:00→尾之窪城跡10:43→林道出口11:04→鬼石神社11:14→神流川徒渉10:38→渡瀬鬼石キリシタンの碑11:48→おふろcafe白寿の湯11:55~12:35→渡瀬本宿バス停12:40
合計4時間16分(温泉除く)
3月16日(土)は、冬桜で有名な群馬県藤岡市の「桜山」に登って来ました。ここ単なる桜の園地のような気がして、今まで登る気が起きなかったのですが、鬼石辺りから見上げると結構立派な山で、登ると意外と面白そうだったので、今回チャレンジしてみました。桜山は高さも標高差も高尾山とほぼ一緒で、道も良く、最寄のバス停から寄り道しながら登ってだいたい2時間ぐらいで山頂に着きます。真夏以外の冬桜の咲いていない時期に登ると、ほぼ貸し切り状態に出来るので宴会登山にお勧めです。
桜山にバスで行くには、新町駅から上野村行の日本中央バスに乗って、鬼石郵便局前の少し先の「鬼石相生町バス停」か「三杉町」で下車するのが近いです。久しぶりに乗る日本中央バスは可愛いミニバスになっていたので、当然Suicaが使えるものだと思っていたら使えなかったので都会の人は要注意です。ともかく現金で払って、今回は「鬼石相生町バス停」からスタート。この相生という地名はあちこちにあるのですが、二つのものが出会う地点(道や川など)に、つけられる名前だそうです。ここの場合、奧多野から来る十石街道と秩父から杉野峠を越えて来る道が合わさる場所ということだと思われます。
バス停から十石街道(国道462号)を越えて三波川を遡っていくと、まず最初に「金剛寺」と「姥神社」があります。「金剛寺」は。養老2年(718)に行基が開基となって開かれたという伝承が残る寺院で、その後天長3年(826)に弘法大師が教化の道場としたとのことで、現在は真言宗豊山派寺院となっています。山号の堅固山 常福院も真言宗になってからつけられたものだと思われます。本尊は地蔵菩薩となっています。山奥のわりに結構立派な寺で、奥まで行かなかったのですが、広い境内は紫陽花、もみじ、山つつじなどが植えられ、花の名所となっているとのことです。
金剛寺の下にある「姥神社」も、大同年間(806~10)の創建と伝わる古社です。祭神は石凝姥命となっています。石凝姥命は日本神話に登場する神で、天照大神の岩戸隠れの際に八咫鏡を作ったことで知られていますが、姥神社は名前から出産・子育て・子孫繁栄の神として信仰されてきたようです。南側にそびえる真下城の南側にも子宝神社というこの神社の分社があります。昔は祖母大明神と称していたものの、宝暦6年(1756)に神祇官領長上・卜部朝臣兼雄から宣旨を受け姥大明神と改称し、明治維新後に姥神社となったようです。
姥神社の先の「来迎寺」は真言宗智山派以外不明の無住の小さな寺ですが、道祖神の石碑がたくさんありました。
来迎寺の横に「金沢みかん園」「木村観光みかん園」という、奥武蔵の小林みかん山(風布みかん園)より北にあるみかん園があります。みかんは冬桜の時期に実るため、冬桜観光のついでにみかん狩りが出来て人気だそうです。
もう少し奥まで進み2つ目桜山入口と書かれた林道を右折します。曲がってすぐのところから金丸ルートと久々沢ルートの登山道が始まるのですが、反対側の細い林道を右側して「枇杷屋城跡」に向かいます。ここは三波川東小学校跡地になっており、校庭の南側の石垣の下に藤岡市の文化財になっている「貞和の板碑」が立っています。立っているという折れた小さな板碑が2~3置かれているだけです。「枇杷屋城跡」は築城者・年代不明の城跡ですが、川を隔てた反対側に真下城があるので、それに関係した城ではないかといわれています。北側の山上にある尾之窪城の出城とも考えられます。遺構は校舎の裏に土塁の跡に建てられたような稲荷神社かあり、南東側の尾根に腰郭のような平坦地が見られます。
先程の登山道分岐に戻り、桜山にとりつきます。林道を30~40m登ると民家があり、その奥に山の神のような「諏訪神社」があります。ここから完全な山道になります。神社からさらに少し登った場所が「金丸ルートと久々沢ルートの分岐」です。
金丸ルートは「桜山公園」しか書いていないので要注意ですが、このルートが電車・バスを使って歩いて登る場合の表登山道のようです。「金丸ルート」はしばらく急な登りが続きますが、携帯電話の電波塔が出てきたら平坦な道に変わります。そして林道を横切り、しばらくジクザグの急登を登ると桜山公園の園地の端に登りつきます。案内図では第二駐車場に着くみたいに書かれているのですが、駐車場は通りません。そのまま真っ直ぐ急坂を登って行けば山頂に着くのですが、左側の平坦な道に折れて、ろう梅と福寿草が植えられている場所に向かいます。山なのでろう梅がまだ咲いているのではないかと思って行ってみたのですが、ろう梅はほぼ終わりでした。福寿草は影も形もありませんでした。しかし河津桜が満開になっている場所があり、地面からは今年初の「タチツボスミレ」がたくさん花を咲かせていました。その後、車で来て一番下から登る場合のメインルートの奈良尾根ルートと合流し、最後の急坂を登ると「桜山山頂(591m)」着きます。寺や城跡に寄り道しながら登って、バス停から約2時間で到着しました。先客ゼロ、途中で会った人もゼロ、朝からずっと貸し切り状態です。
「桜山山頂」には「文和の板碑」という南北朝期の文和3年(1354)建立の大日如来の梵字が刻まれた藤岡市指定重要文化財の板碑と東屋があります。山頂周辺には冬桜の木が約7,000本植えられており、これが山名の由来となっているのですが、この桜は明治41年3月に三波川村長だった「飯塚志賀」氏が日露戦争の戦勝を記念して、国有地であった山林原野を買い取り約5ヘクタールを公園にし、埼玉県安行の植木屋より購入した1,000本の桜の苗と村内の各戸から持ち寄ったカエデ苗310本とを植樹したのが始まりだそうです。安行は今も植木の栽培が盛んですが、はるばるあそこから持って来たのですね。
山頂で5分ほど休憩した後、北側に下ると「桜山展望台」があり、その下に池がある庭園と桜山公園の管理棟(案内所)があります。池のある場所はご当地名産の三波石を使った池泉回遊式の日本庭園だそうです。ここに下る途中で、今日初めて別のハイカーに2組ほど会いました。車で上まで上がってきたようです。
管理棟の裏に第一駐車場があって、その横から「八塩ルート」と「鬼石ルート」が始まります。この2つの道は「雲尾集落」という天空の村で2つに分かれます。集落の手前で本日唯一まともに下から登ってきた他の登山者であるトレイルランナーの女性とすれ違いました。「雲尾集落」は廃村になっているんじゃないかと思っていたのですが、意外とまともに人が住んでいました。分岐の標識は縦走路として人気の八塩ルートはしっかりした物があるのですが、鬼石ルートは「市街地」としか書いてないので注意が必要です。今日は城跡に行かなくてならないので鬼石ルートを下ります。
「鬼石ルート」の最初は沢沿いの急なコンクリートの下り坂で、落葉や落ちた木の枝が滑るので注意が必要です。やがて広い林道に出るのですが、その道は行かず、隣の細いダートの林道に入ります。ダートでも林道なので、歩くのは楽ですがクネクネ曲がりくねっているので距離は長くなります。この林道の途中にあるのが「尾之窪城跡」なのですが、山ノ上の平坦地を生かして太陽光発電所のパネルの一面に敷き詰められていました。その裏の草原も重機が入っている感じで、土塁等が残っていたようなのですが、元の地形がわからなくなっています。この城跡は平安時代(天慶年間938-946)に平将門の乱の際に追討側の平貞盛が築いた砦」との伝承がのこってますが、さすがに古すぎてあまり信用できず、一般的には戦国時代の山城の跡と考えられているようです。築城者に関しては地元の旧家で土豪であった飯塚氏が上げられていますが、はっきりとした証拠はないようです。あと東側の山の上にも平坦な場所があって怪しいなと睨んでいたのですが、こちらも太陽光パネルが並べられていました。
林道に戻り小走りでどんどん下ると、どこかに292.5mの三角点がある、山上の牧場のような場所に出て、その下の集落の中に終点の、先日も行った「鬼石神社」があります。ここは本殿の下にある地中から生えた直径120cm、地上高90cmの「鬼石」をご神体とする神社です。石に関しては御荷鉾山の鬼に関する伝承が残っているのですが、古くから板碑の材料として重用され、鬼石に富をもたらしてきた三波川の三波石に感謝して祀られたものともいわれています。村社の上の郷社でした。
鬼石神社の階段を下れば今日の登山は終了です。多少時間があるのでこの前も行った「おふろcafe白寿の湯」で温泉に入って汗を流していきます。途中の「八塩温泉」でも日帰り温泉をやっいるらしいのですが、桜山のオフシーズンであまりに人が少ないのであてにはしません。
鬼石神社から国道462号(十石街道)を北に進みます。本当は八塩温泉郷の上にある「御倉御子神社」に寄る予定だったのですが、今日はいきなり5月の陽気で、あまりに暑くて喉も乾いて再度登る気力が失せたので、寄らずにいきます。ちなみに八塩ルートで下山していれば、もれなくこの神社に寄ることができました。
八潮温泉郷から神流川に下って歩行者専用の橋を渡ります。ところが昔一度渡ったことのある懐かしの橋が撤去されていて、影も形もありません。でも大回りして車道の橋を渡るのあまりに面倒だし、川の水量も少なかったので、靴を脱いで裸足で浅瀬を徒渉することにしました。特に問題もなく無事に渡りきれたのですが、気温は5月でも水温はまだ冬なので足が死にそうに冷たくて指の感覚がなくなりました。そのため川原でしばし休憩。
神流川の対岸に渡ってすぐのところにあるのが、「渡瀬鬼石キリシタンの碑」です。これは先日の伊勢崎市境島村のように明治維新以降に合法的に改宗したのではなく、江戸時代にこの辺りにいた隠れキリシタンに関するものです。明暦4年(1658)に編集された『契利斬督記』に「伊奈半左衛門御代官所。三波川村、渡瀬村、鬼名村、中カツ原村、コノ四ヶ所ヨリ、明暦二申年五月マデ、宗門一四、五人モ出デ申シ候」と記されています。近くの幾つか寺に隠れキリシタンの墓というのもあるようです。碑が建てられている場所は隠れキリシタンが処刑されたと場所だそうで、今は毎年5月に「渡瀬鬼石殉教者顕彰祭」がカトリック本庄・伊勢崎・高崎・藤岡・新町・富岡教会主催で行われています。
「おふろcafe白寿の湯」に到着しました。現在の料金は平日880円、土日980円、泉質は昔は入ると鉄錆がぶわっと浮かび上がるほど鉄分を多く含むナトリウム・塩化物強塩泉(高張性・中性低温泉)だったのですが、濃度が高すぎてポンプの故障が多いため、現在は井戸水による加水を若干行っているようで、割と普通の温泉になってしまいました。あとサウナも高濃度炭酸泉もありません。
白寿の湯で昼飯を食べてもよかったのですが、12時46分のバスに乗ると丹荘駅から八高線に乗り換えて帰ることができるので、急いで上がって「渡瀬本宿バス停」で朝日バスでに乗ります。いつもの下渡瀬朝日工業前バス停を使わなかったのは、来る途中、渡瀬本宿バス停の並びの電気屋で100円の自販機を見つけたためです。
「丹荘駅」は飯屋ゼロなので、八高線から青梅線に乗り換える拝島駅の立ち食いそば屋に行こうと思っていたら、何故か休業中で、次に乗り換える立川駅の南武線のホームの立ち食いそば屋も休みだったので、仕方なく、立川駅ナカの「焼SOBA osakaキッチン」で「チーズオムレツ焼きそば」を食べて帰りました。 時間帯のせいか珍しく空いていました。
桜山にバスで行くには、新町駅から上野村行の日本中央バスに乗って、鬼石郵便局前の少し先の「鬼石相生町バス停」か「三杉町」で下車します。当然Suicaが使えるものだと思っていたら使えなかったので都会の人は要注意です。
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「鬼石相生町バス停」に到着しました。この相生という地名はあちこちにあるのですが、二つのものが出会う地点(道や川など)に、つけられる名前だそうです。ここの場合、奧多野から来る十石街道と秩父から杉野峠を越えて来る道が合わさる場所ということだと思われます。
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進行方向に桜山が大きく見えるようになってきました。車で来る人向けの看板が随所にあるので、迷う心配はありません。
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桜山に向かって三波川を遡っていくと、まず最初に「金剛寺」があります。山奥のわりに結構立派な寺で、無住でもありませんでした。
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「金剛寺」です。養老2年(718)に行基が開基となって開かれたという伝承が残る寺院で、その後天長3年(826)に弘法大師が教化の道場としたとのことで、現在は真言宗豊山派寺院となっています。本尊は地蔵菩薩となっています。
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KYOCERA KYF33
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金剛寺の下にある「姥神社」は、大同年間(806~10)の創建と伝わる古社で、祭神は石凝姥命となっています。石凝姥命は日本神話に登場する神で、天照大神の岩戸隠れの際に八咫鏡を作ったことで知られていますが、出産・子育て・子孫繁栄の神として信仰されてきたようです。
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姥神社の先の「来迎寺」は真言宗智山派以外不明の無住の小さな寺です。道祖神の石碑がたくさんありました。
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来迎寺の横には「金沢みかん園」「木村観光みかん園」という、奥武蔵の小林みかん山(風布みかん園)より北にあるみかん園があります。みかんは冬桜の時期に実るため、冬桜観光のついでにみかん狩りが出来て人気だそうです。
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南側に「真下城跡」のある尾根が大きく見えますが、今日は時間の都合で登りません。
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1つ目の大きく桜山公園入口と書かれた看板は車で来た人用なので右折しません。
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2つ目の桜山の標識があるところで右折して、林道に入ります。
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右折してすぐの標識がたくさんあるところから金丸ルートと久々沢ルートの登山道が始まります。でもすぐには曲がらず、反対側の細い林道の先にある「枇杷屋城跡」に寄っていきます。
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林道を少し入ると、まず最初に「枇杷屋城跡」のランドマークである「貞和の板碑」の標柱が、三波川東小学校跡地の校庭の石垣の下に出てきます。
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「貞和の板碑」は折れた板碑が寂しくたたずんでいるだけの物で、解説板も何もありませんが、藤岡市の指定文化財になっています。
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三波川東小学校跡地が「枇杷屋城跡」です。城跡の平場を拡大して学校を建てたのだと思われます。「枇杷屋城跡」は築城者・年代不明の城跡ですが、川を隔てた反対側に真下城があるので、それに関係した城ではないかといわれています。北側の山上にある尾之窪城の出城とも考えられます。
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三波川東小学校の校舎の裏には土塁の跡に建てられたような稲荷神社かあります。
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稲荷神社の裏には、民家の跡地でしょうか、広い整地された場所があります。元々平坦地があったのだとしたら、ここも城跡の一部だということが出来ます。
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反対側の南東側の尾根には腰郭のようなものも存在します。
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先程の登山道分岐に戻り、桜山にとりつきます。林道を標高差で30~40m登ると民家があり、その奥に山の神のような「諏訪神社」があります。ここから完全な山道になります。
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ISO: 89 Speed:10000/1000 f値:2.4
神社からさらに少し登った場所が「金丸ルートと久々沢ルートの分岐」です。金丸ルートは電車・バスを使って歩いて登る場合の表登山道のため「桜山公園」しか書いていないので注意が必要です。
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「金丸ルート」は、道は良好ですが、最初しばらく植林地の中の急な登りが続きます。
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しかし携帯電話の電波塔で急な登りは終わり、平坦な道に変わります。
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この辺りまで来ると、植林地に混じって、明るい雑木林の森が出てくるようになります。
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林道を横切ります。
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林道からさらにしばらくジクザグの急登を登ると、桜山公園の園地の端の平坦地に登りつきます。水の出る水道があったので、飲み水はともかく、調理用の水は持って登らなくとも大丈夫そうです(※真冬は除く)。地図ではここは第二駐車場に着くように書かれているのですが、実際は駐車場は通りません。
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ここから先は「桜山公園」の園地なので、随所に絵地図が置かれていて、迷う心配はなくなります。直登すれば山頂はすぐそこなのですが、ろう梅園に寄っていきます。
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標高が高いのでろう梅がまだ咲いていると思っていたのですが、ほとんど終わっていました。ろう梅園に生えているとの情報があった福寿草は影も形も無し。
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でも、一部に植林された河津桜が満開でした。
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あと日当たりの良い南斜面なので、タチツボスミレが咲き始めていましたいました。
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タチツボスミレの写真、もう一枚です。
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園地の中の見晴らしの良い急坂をジグザグ登って行きます。
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南に城峯山が大きく見えます。真ん中の山は城峯公園にある神山です。ここも冬桜の名所。
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南東には横隈山が見えます。その後ろにうっすらと関東平野が見えるのですが、写真には写っていない様子。
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最後は、車で来て一番下から登る場合のメインルートである「奈良尾根ルート」と合流し、急坂を一気に登ります。
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「桜山山頂(591m)」着きます。バス停から寄り道しながら約2時間で到着しました。「文和の板碑」という南北朝期の文和3年(1354)建立の大日如来の梵字が刻まれた藤岡市指定重要文化財の板碑と東屋があります。先客ゼロの貸し切り状態です。
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控え目な誰かがつけた標高591mの標識です。東京の高尾山とほぼ一緒の高さです。下の標高も高尾山とほぼ一緒なので、運動量もほぼ一緒です。
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冬桜の案内板です。桜山山頂周辺には冬桜の木が約7,000本植えられており、この桜は明治41年3月に三波川村長だった「飯塚志賀」氏が日露戦争の戦勝を記念して、国有地であった山林原野を買い取り約5ヘクタールを公園にし、埼玉県安行の植木屋より購入した1,000本の桜の苗と村内の各戸から持ち寄ったカエデ苗310本とを植樹したのが始まりだそうです。
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桜山山頂には城峯山から続く「関東ふれあいの道」の案内板もありました。この先どこに向かうのだろう?
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山頂の展望台です。前の木が邪魔して展望はイマイチです。先程の南斜面の方が景色は良かったです。
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山頂付近に冬桜の花がほんの少しだけ残っていました。
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ISO: 32 Speed:1100/10000 f値:2.4
山頂で5分ほど休憩した後、北側に下ります。途中から見えた雪を被った御荷鉾山とわずかに残った冬桜です。
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反対側のには金纉神社のある御嶽山がよく見えます。
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ISO: 32 Speed:700/100000 f値:2.4
「桜山展望台」に着きました。正面の山は雨降山です。
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展望台のの下には、ご当地名産の三波石を使った池泉回遊式の日本庭園があります。
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その横には桜山公園の管理棟(案内所)があります。ここにトイレがあります。
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ISO: 32 Speed:1800/10000 f値:2.4
管理棟の裏に第一駐車場があって、飲食店が立ち並んでいますが、オフシーズンのためどれも閉まっているようです。ちなみに駐車場に停まっていた車は3台で、桜山公園で会ったハイカーは2組4人だけ。
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ISO: 32 Speed:1400/10000 f値:2.4
第一駐車場の横に「八塩ルート」と「鬼石ルート」の標識があります。「市街地」と書かれた方が鬼石ルートです。
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ISO: 48 Speed:10000/1000 f値:2.4
登山道分岐のすぐ脇にあった群馬に多い寝釈迦像です。寝釈迦というより、ただ倒れているだけですが…
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ISO: 77 Speed:10000/1000 f値:2.4
「八塩ルート」と「鬼石ルート」の道は「雲尾集落」まで同じ植林の中の薄暗い道を行きます。ここで今日会った唯一のまともな登山者のトレイルランナーの女性とすれ違いました。
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ISO: 172 Speed:30000/1000 f値:2.4
雲尾集落手前の林道に出たところに咲いていた桜です。これは花の感じから彼岸桜だと思われます。
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ISO: 32 Speed:4500/10000 f値:2.4
「雲尾」の天空の集落です。場所的に廃村になっているんじゃないかと思っていたのですが、意外とまともに人が住んでいました。
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ISO: 32 Speed:1000/10000 f値:2.4
雲尾集落の分岐の標識です。縦走路として人気の八塩ルートはしっかりした物が幾つもついています。
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ISO: 32 Speed:450/100000 f値:2.4
しかし今日城跡に寄るために鬼石ルートを下ります。八塩ルート分岐の少し先にある分岐も「市街地」としか書いてありません。注意が必要です。
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「鬼石ルート」の最初は沢沿いの家々を繋ぐ急なコンクリートの下り坂です。落葉や落ちた木の枝、それに苔が滑るので注意が必要です。
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湿った日当たりの良い場所にダイコンソウがたくさん咲き始めていました。
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ようやく標識に「鬼石」の文字が出てきました。
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ISO: 131 Speed:30000/1000 f値:2.4
山の中なので、まだ梅が満開です。
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ISO: 32 Speed:1650/10000 f値:2.4
滑りやすい急な道はやがて広い舗装された林道にぶつかります。しかしその林道を行ったらいけません。
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ISO: 32 Speed:3400/10000 f値:2.4
正しい道は舗装された林道の上の細いダートの林道です。ここ分かりにくいので注意!
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ISO: 32 Speed:1700/10000 f値:2.4
ダートの林道はこんな感じです。たまに軽トラが入っているようで、荒れてはおらず歩きやすいです。
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林道の途中の伐採地から桜山を振り返ります。
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「尾之窪城跡」に到着しました。しかし山ノ上の平坦地を利用した太陽光発電所になっていました。「尾之窪城跡」は平安時代(天慶年間938-946)に平将門の乱の際に追討側の平貞盛が築いた砦」との伝承がのこってますが、さすがに古すぎてあまり信用できず、一般的には戦国時代の山城の跡と考えられているようです。
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発電所の南側の草原に道が続いているので入ってみます。
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しかしそこも重機が入っている感じで、土塁等が残っているとのことだったのですが、元の地形すらわからなくなっています。築城者に関しては地元の旧家で土豪であった飯塚氏が上げられていますが、はっきりとした証拠はないようです。
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あと東側の山の上にも平坦な場所があって怪しいなと睨んでいたのですが、こちらも伐採されて太陽光パネルが並べられていました。
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林道の終点に着きました。どこかに292.5m地点の三角点がある場所で、山上の牧場のような施設があります。
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もうひと下りして下の集落の中にある「鬼石神社」に着けば登山は終了です。鬼石神社は本殿の下にある地中から生えた直径120cm、地上高90cmの「鬼石」をご神体とする神社です。石に関しては御荷鉾山の鬼に関する伝承が残っているのですが、古くから板碑の材料として重用され、鬼石に富をもたらしてきた三波川の三波石に感謝して祀られたものともいわれています。村社の上の郷社でした。
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国道462号(十石街道)を北に進んで、八潮温泉郷入口に着きました。八塩温泉郷の上にある「御倉御子神社」に寄る予定だったのですが、今日はいきなり5月の陽気で、あまりに暑くて喉が乾いて再度登る気力も失せたので、寄らずにいきます。ちなみに八塩ルートで下山していれば、もれなくこの神社に寄ることができます。
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八潮温泉郷から神流川に下って歩行者専用の橋を渡るつもりだったのですが、橋が撤去されていて渡ることが出来なくなっていました。でも大回するのは面倒だったし、川の水も少なかったので、靴を脱いで裸足で徒渉することにしました。
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神流川を渡ってすぐのところにあるのが、「渡瀬鬼石キリシタンの碑」です。江戸時代にこの辺りにいた隠れキリシタンに関するもので、碑が建てられている場所は隠れキリシタンが処刑されたと場所だそうです。近くの幾つか寺に隠れキリシタンの墓というのもあるようです。
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「おふろcafe白寿の湯」に到着しました。現在の料金は平日880円、土日980円、泉質はナトリウム・塩化物強塩泉(高張性・中性低温泉)です。濃度が高すぎてポンプの故障が多いため、現在は井戸水による加水を若干行っているようで、昔と比べて普通の温泉になってしまいました。あとサウナも高濃度炭酸泉もありません。
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また白寿の湯で昼飯を食べてもよかったのですが、12時46分のバスに乗ると丹荘駅から八高線に乗り換えて帰ることができるので、急いで上がって「渡瀬本宿バス停」で朝日バスでに乗ります。いつもの下渡瀬朝日工業前バス停でないのは、来る途中、渡瀬本宿バス停の並びの電気屋で100円の自販機を見つけたからです。
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河津桜咲く「丹荘駅(左)」に着きました。ここは飯屋ゼロなので、乗り換えの途中で立ち食いそば屋でも食べて帰ります。
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登山者と鉄道マニア憧れの八高線が来ました。高崎~高麗川間はディーゼルの単線です。
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拝島と立川駅南武線ホームの立ち食いそば屋が休みだったので、珍しく空いていた立川駅ナカの「焼SOBA osakaキッチン」で「チーズオムレツ焼きそば」を食べて帰りました。
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桜山
591m
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