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ありがとう富士山

富士山( 関東)

パーティ: 10人 (チャーリー さん 、ほか9名)

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行程・コース

天候

暑すぎず、寒すぎずの絶好の好天気

利用した登山口

富士宮口五合目  

登山口へのアクセス

バス
その他: いつも参加している、ツアーバスで、富士宮口から登山開始、宝永山をめぐり、御殿場ルートに出て7.5で宿泊、翌朝山頂へ

この登山記録の行程

【1日目】
富士宮口五合目(12:00)・・・六合目・・・宝永山(14:20)・・・走り六合・・・六合目・・・七合目・・・七合五勺(17:10)

【2日目】
七合五勺(05:50)・・・七合九勺[休憩 10分]・・・御殿場口頂上(09:05)[休憩 60分]・・・七合九勺・・・七合五勺(11:55)[休憩 20分]・・・七合目・・・走り六合・・・六合目(12:55)・・・走り六合・・・宝永山・・・六合目・・・富士宮口五合目(14:20)

コース

総距離
約14.2km
累積標高差
上り約1,618m
下り約1,618m
コースタイム
標準11時間35
自己12時間10
倍率1.05

高低図

標準タイム比較グラフ

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登山記録

行動記録・感想・メモ

  日本人ならば一回は登りたい山、富士山。22年の夏の終わり、8.5合目で撤退(理由は複雑なのでここでは記さない)
そして、今回3776m日本の最高峰に立つ。感慨無量とはこういうことかと実感。富士山は延々登っていき、健康面に支障が出なければ頂上に到達できるであろう山だが、そうは簡単ではない。苦しさと後悔といろいろ綯い交ぜの気持ちが錯綜しながら最後まで歩き続けた人が到達するところだ。一人でそれを完結できる人もいるであろう。しかし一緒に歩いて励ましてくれる、ツアーグループのリーダーだったり、偶然参加して一緒になったお仲間だったり、その人たちの力は絶大だ。そしてそこに弱くなりそうでも持ち続ける自分の確固たる意志が働くと、見事に山の神様は微笑んでくれる。そうだと私は思う。

今回は、富士宮口登山口から、宝永山を経由し、御殿場ルートに合流し、7.5合目の砂走館に前泊し、ご来光を観てから富士山頂上を目指すというもの。

ツアーバスが富士宮五合目に着き高地順応も兼ね、ランチタイムで、少々時間を取る。ちょうど正午あたり、標高2400mの富士山表口5合目を出発。富士山の雄姿は霧の中、緩やかな宝永遊歩道を涼しい風(結構強風)を受けながら、ミストの中を一時間ぐらい歩いて行くと宝永山第一火口底に到着(2420m)。15分ぐらい休憩。中腹を見上げると富士山のパイオニアプランツ(富士山のように乾燥して栄養分の少ない過酷な環境で最初に根付く植物)御蓼(オンタデ)がいっぱい、ちょっとクリームっぽい白の花を咲かせていて、目を楽しませてくれる。因みにこのオンタデは珍味で、高級食材になるらしい。見上げて、これから行く宝永山への登山道が延々の急登が続いて見えるが、もっと上のほうは見えないので頑張ろうで登り始める。結構きついし、滑りやすく足を取られる。

雲の流れがものすごく速く青空が見えては、すぐに真っ白霧の世界の繰り返し。このルートに小学六年のお兄ちゃんが小さな子供たちを引率している学童グループを見かけたが、大人は見当たらない。普通のちょっとした登山の恰好と靴は普通のスニーカー。(あの子たちはどうしたのか気になる)

宝永山に14:30ごろ到着、そして御殿場ルートと合流する六合目に向け宝永山・馬の背を歩き始める。道はそれほど急ではないがとにかく歩きにくい土質だ。両サイドに咲くオンタデに目を引かれ、慰められながら歩を前へ。

7.5合目に、はためく日章旗を目指しジグザクをこれでもか?これでもか?と登っていく。ここはスイカを提供してくれるという「わらじ館」(16:30頃)残っていたスイカを400円のところを300円で。ここから見える雲海と青空のコントラストが素晴らしく、いよいよここから5分ほどの宿泊山小屋の「砂走館」に到着。

夕食18:30、自慢のカレーだ。お代わり自由とのことだが食べすぎもよくないと思い適量で済ます。19時頃、雲海の上に夕焼け空が美しく映える。しかし風が強く寒くて短時間だけしかいられず。

消灯は20:30、頭が少々痛く、高山病になると困るので、水分(ポカリ)を何回も補給、外にあるトイレに真夜中ヘッドランプを点けて二回も行く羽目になる。風依然として強い。

翌8月2日,ご来光4:50頃、雲海の上の地平線がだんだんオレンジに染まりだし、ついに太陽が顔の覗かせ、上昇していく様子は圧倒される。
6時少し前、山頂を目指し軽い荷物で砂走館を出発、見上げるにものすごい斜度、つづれ織りに人々が登っていく様を見て自分はあの見えている頂まで登れるのかとちょっぴり不安になる。歩き始めて2時間40分、ゴロゴロ岩で埋め尽くされた登山道をもうひと頑張り、山頂の一歩手前の鳥居が目に入ってくる。富士山の山頂はこんなに広いんだと実感する場所に一同集まり(9:05)、一時間の自由時間、ほとんどの参加者が最高峰の3776m・剣が峰を目指す。「馬の背」と呼ばれる滑りやすい急坂をゆっくり上り、日本最高地点に到達。なんだか感激の気持ちで、自分と家族、友人、世界の人々の健康と安寧を祈った。浅間神社・奥宮で御朱印を頂き、高齢者用のご祈祷お願いもし、お神酒を頂き、ご利益ありとのことで、飲み干したその杯をお鉢に向かって遠く投げ入れた。山頂郵便局で登山証明書も買い求める。いよいよ下山。お鉢に向かって大きな声で「ありがとう」と叫ぶ。

早朝に出発したので、気温的にもさほど暑くなく幸いだった。下山時刻の10時過ぎはもうかなり晴れ渡り、暑くなることが予想されたので、レインウェアを脱いだ。下山開始一時間ぐらいで雲海の切れ間に山中湖・近隣の山々が見えた。山小屋で荷物をピックアップして軽く昼食を取り、12:15に7.5合目を出発。

下りは早いが、滑りやすいゴロゴロ砂を降りるのは初めての人は難しい。その点私はコツを飲み込んでいたので、楽しくシャカシャカと滑るように降りれた。宝永山わきからの急なくだりも楽しく歩け、第一火口底まで、1時間15分ぐらいで戻ってきた。登りの苦しいことを忘れてしまったかのように。オンタデ、ムラサキモメンヅル、ベニイタドリがお出迎え。そういえば富士山の固有種のイワツメクサの写真撮り忘れた。かわいい健気な花姿だった。無事山小屋から2時間で登山口に到着。「よく登った」と自分を褒めてあげよう!!

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装備・携行品

みんなのコメント

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  • チャーリー さん!おめでとうございます!
    やりましたね。それも表富士側の宝永山から御殿場ルートですからすごいです。
    写真を見て天候にも恵まれ、最高の山行になってよかったです。完全リベンジで日本最高峰に立てたのは本当に感動ですね!おめでとうございます。
    また富士山だけでなく南アルプスの深南部の赤石岳や悪沢岳の縦走。私は行きたくても、そこまではどうやら無理そうなので、チャーリーさんはほんとにすごいと思います。こちらも最高の景色でほんとうにうらやましい限りです。
    ほんと山はいろんな感動をくれますね!始めていなかったら、こんな感情を持つことなんてなかったでしょうし、富士山の頂上から景色をみれるなんて絶対にありえないことだと思います。でもこうやって一歩一歩進んだことで人間て達成できるもんなんですね!それが本当に感動だと思います。
    まだまだ登山シーズンが続きますが、素晴らしい景色みましょうね!私も勇気もらえました。頑張ります!

  • ラヴィ08さん、私の富士山再挑戦を気にかけてくださっていたんですね。嬉しいです。ありがとうございます。前回のことはあまり思い出したくないですが、全ての見え方が違いました。やはりそこで一番光っていたのは、「みんなで一緒に登ろう」と励ましてくれるリーダーだったり、今まで全然知らなかった人々が同じ船に乗って、お互い励ましあい、苦しい道中を支えあったことです。これは誠に素晴らしい景色となり、私の心の中に残っています。仰るように、山を始めていなかったら絶対に味わうことがなかった自然の景色だったり、人間の営みだったりです。

    このルートは吉田口の人の多さに比べて、人が少ないのが良かったです。実にこの夏は山、山、山でよくもまあ体力が持ったもんだと自分でも感心しています。荒川三山と赤石岳はこれまた感動の連続の山行になりました。静岡県の角といわれる地域だそうです。白山同様、お花畑の素晴らしかったこと、毎日のように思い出してはニンマリしています。とはいえ、危険もいつも付きまとうのが山です。切れ落ちた細い登山道、岩場も多々あり、油断はできません。無事下山した時はホッとしました。ラヴィ08さんも絶対に足を運んでください。いつもバディーを組んで行ってらっしゃるご様子、一緒にいらしてください。私が回ったのと逆のコースは、赤石岳への登りがきつく泣きたくなります。山小屋もそれぞれに特徴があり、食事もおいしかったです。特に荒川小屋の特製スパイス調合のカレーは絶品です。それを食べに行くだけでも、幸せ気分になりますよ。

    私もいつも投稿楽しく読ませていただき、参考にさせていただいています。この暑い夏もだいぶ朝夕楽になりましたが、まだまだ暑いです。気を付けてお過ごしくださいね。ではまた、オンラインでお目にかかりましょう。

登った山

富士山

富士山

3,776m

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