武尊山・剣ヶ峰山周回（連続する鎖場・木の根の檄下り）2024

日帰り

武尊山（上信越）

2024.08.10（土）

パーティ： 1人 (ブナ太郎さん )

ブナ太郎さん

行程・コース

天候

晴れのち曇り

登山口へのアクセス

マイカー
その他：武尊神社手前の駐車場に３０台ほど駐車できます。

この登山記録の行程

Start(07:25)・・・武尊神社駐車場(07:28)・・・須原尾根分岐(08:06)・・・手小屋沢避難小屋(09:14)・・・武尊山（沖武尊）(11:32)・・・武尊沢徒渉点(14:42)・・・須原尾根分岐(15:25)・・・武尊神社駐車場(15:57)・・・Goal(15:59)

コース

総距離: 約12.7km

累積標高差: 上り約1,547m; 下り約1,550m

高低図

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

８月１０日の午前２時前に仙台を出発。東北自動車道、北関東自動車、関越自動車道と乗り継いで、水上温泉に着いたのが午前６時。この辺りは見事な快晴で、谷川岳がくっきりと見えた。水上温泉から藤原ダム湖畔に入り、そこから穂高神社手前にある駐車場を目指す。穂高神社の手前には「群馬みなかみほうだいぎキャンプ場」があり、たくさんの車が止まっていた。
　駐車場には３０台ほど駐車できるが、すでに満車状態。手前の数台空いたスペースに車を止め、７時２０分過ぎに出発した。

▪️長い林道歩きから沢を横切る登山道へ
　最初の林道歩きが４０分。かなり退屈ですが、猿倉荘から白馬大雪渓に向かう道を思い起こさせる。ブナとミズナラの大木を見るからだろうか。林道終点近くまで車が入れるようだが、「自己責任で」との表示があった。道はところどころ荒れているので、奥の駐車場まで乗り入れない方が無難だろう。
　登山道は、何本かの沢を横切りながら、次第に高度を上げていく。ミズナラ、ブナからカラマツに変わり、ジグザグの急登に入るとブナが優勢になった。そこから岩場に出て、木の根の張り出した登山道を、ヒノキ、ブナの大木を見て登り切ると稜線に出た。
　稜線の道は、アップダウンがきつくはなく、コメツガの大木の間を進む。ところどころに泥濘があり、樹間から武尊山の山頂部が見えるところがある。もう一つ、尖った頂が見えて、これは周回する剣ヶ峰山だと下山してから分った。

▪️連続する鎖場
　稜線歩きは、やがて様相を一変させ、鎖場になる。岩の間をよじ登るところが５箇所あり、なかなかスリリングだ。ただ、岩場は強面に見えるのもの、しっかりした鎖がついているので、足場を確認しながら登れば、それほど危険ではない。
　５番目の鎖場を越えると、稜線上に飛び出た。振り返ると、雲の間に微かな山並みが見えていた。方向からすると谷川岳付近だと思うのだが、景色の大半が雲に覆われているため判別できない。
　反対側には武尊山の山頂部が間近に見える。小さなアップダウンを数回繰り返すと山頂に着くはずである。

▪️山頂からの眺め
　武尊山山頂は数十人が休めるほどのスペースがあり、今日は十数人の登山者が寛いでいた。東側の見晴らしはよく、近くの中ノ岳に続く稜線や池塘がはっきり見えている。左に視線をずらすと赤城山が見えた。山頂にある円形の山名板を見ると、ここからは至仏山、燧ヶ岳、越後駒ヶ岳、谷川岳、そして富士山も望めるようですが、今日は周囲４分の３はガスの中である。

▪️花畑から稜線歩きへ
　山頂でしばらく休んでから、剣ヶ峰山への周回を開始した。この稜線歩きは開放感があって素晴らしいと聞いていたが、残念なことにすっかりガスに覆われている。しばらく展望のない道を進無ことになった。
　一つ、心が満たされたのは、武尊山の南斜面が花でいっぱいだったことである。ハクサンシャジンとウスユキソウが斜面に大群落を作っていた。
　剣ヶ峰山までは意外に遠く、数度小さなピークを越えていく。ミヤマコゴメグサの白い花を見て、切り立った道を慎重に歩くと、剣ヶ峰への分岐点に到着した。

▪️木の根の檄下り
　剣ヶ峰山山頂まで登って、そのまま引き返し、登山口に向かって急な斜面を下る。この下りが、今まで歩いた中で一番と言っていいほどの悪路だった。
　粘土質の滑りやすい土に岩。極端に張り出した木の根。かなりの段差の連続。
　慎重に足場を確かめながら下る。途中で数組の登山者を追い抜いたが、多くの登山者が苦戦しているようだった。初心者は避けた方が良いルートだろう。
　こうして檄下りと格闘すること４０分。ようやく傾斜が緩み、程なく武尊沢に出た。ここからは歩きやすい登山道に変わり、ブナの森からカラマツの林に変わると林道出会いはもうすぐである。