行程・コース
天候
登山口へのアクセス
この登山記録の行程
【1日目】
夜叉神峠登山口(09:41)・・・夜叉神峠(10:38)[休憩 12分]・・・杖立峠(11:57)[休憩 11分]・・・苺平(13:35)・・・南御室小屋(14:00)
【2日目】
南御室小屋(05:41)・・・薬師岳小屋(06:49)[休憩 23分]・・・観音岳(07:40)[休憩 11分]・・・アカヌケ沢ノ頭(08:59)・・・アカヌケ沢ノ頭(10:20)・・・高嶺(11:08)[休憩 9分]・・・白鳳峠(11:56)[休憩 7分]・・・白鳳峠入口(13:39)・・・広河原(13:53)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
今回のテーマは「南アルプス鳳凰三山制覇」です。
3000m級を登りたいという今年の大雑把な目標の中でもまず行きたいと考えていた鳳凰三山をテント泊で登りました。
青木鉱泉からのルートを始めは考えていましたが、長く尾根歩きをしたい・高嶺も行きたい・広河原方面への交通事情を把握しておきたい、という理由で夜叉神峠から縦走し広河原に降りるコースにしました。
距離的に中間でテント場の予約が不要で水場がある南御室小屋で1泊というプランです。
もともと金土で行く予定だったんですが前日朝時点で午後が雨マーク…。土日にスライドします。
しかし、土曜の朝になると夕方から雨、また日曜は午後雨という天気予報に(ころころ変わりすぎ)
不安な気持ちで出発します。
広河原へは甲府駅からバスがあるんですが、本数が不明であることと乗れなかった場合のロスを考えて、韮崎駅からタクシーで行くことに。
タクシーの運転手さんに聞いた話だとバスは24人?×5台出しているらしいです。そんなに本数出てるなら普通に乗れたかも。
【1日目】
09:30ころ、夜叉神峠登山口に到着。
遅めの時間なので駐車場はぎちぎち。夜に来て車中泊する人もいるみたいです。
09:41、準備を整えて登山開始。
言わずもがなここは標高1500mの山の奥地、めちゃくちゃ涼しいです。快適そのもの。
道は緩やかな道をジグザグ登っていきます。
苺平までずっとなんですが、だらだらと登るのは重い荷物があると脚への負担はやばいです。
がんばって登りましょう。
10:38、夜叉神峠に到着。
少し晴れ間が、北岳も見えました。
ここから長丁場、杖立峠を経由して苺平に向かいます。
景観は無く、尾根の西側は午前中は日光があまり差さないので暗め。
5km弱を800mくらい登ります。
11:57、杖立峠に到着。
2170mくらいですが、このあたりから木々の背が低くなり明るくなってきます。眺望は変わらずありません。
雲が厚くなり日が差す時間が減ってきました。
ソロや2人組が周りに何組かいたんですがみんな同じくらいのペースで歩いています。
その辺の山と比べて健脚な人しかいないし装備もしっかりしています。さすがアルプスって感じです。
13:35、苺平を通過。
辻山は眺望を望めないだろうということでスルーして南御室小屋に向かいます。
再び暗めでしっとりした樹林帯に入ります。
といっても登りではなく下り、あっという間に小屋に着けます。
14:00、南御室小屋です。2440mくらい。
スタート時間を考えると思ったよりずっとはやく来られました。
なにせテント場は予約不要な分早い者勝ちだからです。
案の定テント場は8割くらい埋まっています。
2000円を払い受付を済ませ、ツレとソロテントを並べられそうなスペースにテントを張って本日は終了。
16時ころには一瞬晴れて夕日も差していました。
天気に恵まれて気温はぽかぽか、気持ちがいいです。
日没後はあっという間に暗くなって寒くなりますが…
【2日目】
3時に起床。
もし薬師岳で朝日を拝むなら4時には出発する必要があるからです。
しかし、1~4時の間はずっと雨。それもまあまあ強いです。
結局4時過ぎの雨が弱まってきたくらいから動き出します。テントを畳みつつ、朝食をここでとります。
テント場からでも日の出は拝めました。
05:41、南御室小屋を出発します。
雨上がりの湿気はありますが、朝方の気温は低く快適。
これまでながーく樹林帯を歩いてきましたが、この後の砂払岳まで登ると一気に開けます。
標準で1時間半となっていますが、ゆるやかなので1時間もあれば到達できます。
06:25ころ、尾根に上がりました。予報に反して晴れ、北岳方面が良く見えます。
注目したいのは南方面、富士山と雲海です!
八ヶ岳行った時にも雲海は見られましたが上は青空澄んだ空気、今までで一番いい景色です。
06:40、砂払岳に到着。
素晴らしい景観です。
そしてこの後歩く尾根が視界に入ります。この時点では薬師岳は見えません。
06:49、少し下った先の薬師岳小屋を通過します。
06:56、薬師岳到着!1個目!2780m!
今年登った山で最高の標高です。
山頂に着いた時も休憩しているときも続々と登山者が。
天候は変わらず良く、雲海が美しいです。
山頂は広くのんびりできます。
ここから観音岳への尾根は緩やかでとても気持ちがいい。
歩きやすさ、気温、景観、どれをとってもこれだけの人たちが訪れている理由が分かります。
07:40、観音岳に到着!2個目!2840m!
鳳凰三山で一番の標高です。
こちらは岩のごろつく山頂で狭いです。
岩の上に立って周りを見下ろすと達成感はひとしおです。
ここから薬師岳オベリスクが望めます。
さて1日半の稼働の疲労の中、最後のひと踏ん張りです。
ここから250m下って150m上がる登り返しです。
積み重ねた脚への負担が効いてきます。
休憩を増やして歩を進めます。
08:59、アカヌケ沢ノ頭を通過。ここから少しだけ下ります。
09:05、地蔵岳に到着!3個目!2764m!
麓から見上げるオベリスクは壮観です。天気も持ってくれました。
さきっちょの岩の手前まではよじ登れそうだったので、荷物を置いて手袋つけて登ってきました。
下から撮った写真では米粒同様です。
時間にやや余裕があったのでコーヒーを飲んで一息入れます。
10:14、ちょーーーっとのんびりしすぎましたが出発します。
ここからは下りです。
…と思っていました。
アカヌケ沢ノ頭から高嶺がほんとうにしんどかった。
きっと万全の態勢ならそんなでもなかったでしょうが、ここまでの疲労度でたかが70m下り100m登りも堪えます。
しかもちょっとしたピークがぽこぽこあるもんで、これが高嶺?違う…これが高嶺?違う…の繰り返し。
11:08、高嶺に到着。2779m。
標準タイム40分ですがとんでもなく長く感じました。
今度こそ、下るだけです。
なんですが、薬師岳でのんびりしすぎたせいで、このままいくと14:10くらいに広河原到着予定です。
広河原からバスで帰るには14時発、次は16:40なので意地でも14時までにバス停に行かないといけません。
つまり、疲労困憊でもペースを上げないといけなくなりました。
白鳳峠まではペース上げたかったんですが、がれ場が続いていて足をとられるので慎重にいくのがいいでしょう。
ただし、この辺りはハイマツ帯で見晴らしがよく、北岳、仙丈ケ岳を正面にいい景色が続き気持ちがいいです。
11:56、白鳳峠に到着、なんとか標準ペースです。
まだ広河原14:10着ペースなので急がないと…。
2450mくらいから200mくらい下る区間は高嶺→白鳳峠と同じ感じでがれ場とハイマツです。
正面に北岳、真昼間の太陽が目に入ります。
2200mくらいになると樹林帯に入ります。
これ以降眺望は無く、しかも急登です。
これほどに急なのは乾徳山で西に200mくらいぐぐっと下った時と同じ感じです。
1.5kmで700mくらいの落差です。登りで通りたくないなというのが率直な感想…。
特に眺望や見どころポイントは無いので割愛して、
13:39、白鳳峠入口に下山です。
砂払岳あたりからずっと並走していて地蔵岳で置いてかれた長野吉田高校のみなさんに追いつきました。
ここから広河原まで15分なのでなんとか間に合いそうです。
13:53、広河原バスターミナルに滑り込みセーフ!
満杯2台のバスに立ちで乗り込みます。
夜叉神峠~広河原は交通規制なので、乗車賃とは別に300円の切符を買う必要があります。
芦安駐車場までの1時間ちょいはたちっぱ、そのあとの1時間甲府駅までは座れました。
16時過ぎに甲府駅に帰還。
お疲れ様でした。
今回は3000m級へのチャレンジ(2840mだけど)でした。
11年前くらい前に甲斐駒、仙丈ケ岳を登って以来の南アルプスでした。
あの時は北沢峠からだったので、距離も標高差もハードでした。
重い荷物を背負っての登山や長い距離の山行を積み重ねてきて、1つ目標を達成できて満足です。
山自体は、スケールが全然違うし、7月に行った八ヶ岳南端と比べてもまさに高山といった感じです。
天候に恵まれ、素晴らしい雲海を臨めました。
このコースは高度が低いうちは少し退屈ですが、尾根歩きはどの季節でも楽しめる素晴らしい山です。
何度行っても楽しめそうです。
来週は遠征予定です。
天気が良くなりますように…。
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夜叉神峠から鳳凰三山(薬師岳・観音岳・地蔵岳)を歩き、青木鉱泉へ 前夜泊1泊2日
- 最適日数
- 1泊2日
- コースタイプ
- 縦走
- 歩行時間
- 13時間20分
- 難易度
- ★★★
- コース定数
- 51












































































