行程・コース
天候
3日間とも快晴
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
前日午後、蓮華温泉駐車場まで車で入る。白馬大雪渓ルートが閉鎖されており白馬岳登山口としての蓮華温泉口に登山者が従来よりも多くなり、かつ蓮華温泉ロッジ下の土木工事中で駐車場の一部が閉鎖されている。この2点で駐車場が満車で入庫出来ない状況となっている。マイカーで登山日早朝に駐車しようとしても不可能。
この登山記録の行程
8/1(1日目)
蓮華温泉駐車場(03:46)・・・天狗ノ庭(05:18)・・・白馬大池山荘(06:36)休憩15分(6:51)・・・小蓮華山(08:39)休憩10分(08:49)・・・三国境(09:27)・・・白馬岳(10:05)休憩20分(10:25)・・・白馬山荘(10:39)・・・村営頂上宿舎(10:50)・・・テント場泊
8/2(2日目)
白馬岳テント場(04:54)・・・白馬山荘(05:13)・・・白馬岳(05:37)・・・三国境(06:07)・・・鉱山道分岐(06:52)・・・雪倉岳避難小屋(07:35)休憩20分(07:58)・・・雪倉岳(08:38)・・・水平道分岐(10:59)休憩20分(11:24)・・・朝日平テント場(12:47)
8/3(3日目)
朝日平テント場(05:10)・・・朝日岳(06:08)・・・吹上のコル(06:47)・・・白高地(06:58)・・・花園三角点(08:27)・・・白高地沢出合(09:54)休憩30分'10:25)・・・瀬戸川出合(10:39)・・・兵馬ノ平(11:09)・・・蓮華温泉ロッジ(11:57)・・・蓮華温泉駐車場(12:02)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
8月1日
前日午後3時半に蓮華温泉の駐車場まで車で移動するが、なんとこの時間でも駐車場は満車で入庫出来ない。40分ほど待って下山者の車が出て行った後に入庫してやっと人心地つく。工事車両用として一部の駐車場が使えなくなっているのと、大雪渓ルートが閉鎖されている事で蓮華温泉口の人気が高まっている事も要因になっているのだろう。車中泊をしていたが、未明に駐車場に到着した車が駐車場(空きは全くない)をうろうろして、エンジン音とヘッドライトで寝ている事も出来ず、2時30分に起床してしまう。かなり早目ではあるが朝食を食べ登山準備をして3時45分に駐車場を出発する。昨年秋に小蓮華山登山でルートを登っているのでヘッドライトでの登りでも特に問題は無かったが、クマに出くわす可能性のある時間帯でもあり、クマ鈴を鳴らしながらゆっくりと登る。4時14分に蓮華の森の道標を通過、空も明るくなりつつある。標高1752mの蓮華ジオサイト道標を4時41分に通過、明るくなったのでヘッドライトは仕舞、本格的な登りに入る。白馬大池までは標高差約1000mで結構大きいが、登りやすい勾配と整備された登山道で疲れすぎずに登り続けられる。標高2000mまで登ると花もちらほらと現れ、目を楽しませてくれる。トリアシショウマ・シモツケソウ・ヒメシャジン・ミヤマアキノキリンソウと色とりどりの花が迎えてくれる。さらにウメバチソウやミヤマコゴメグサの小さく可憐な花を見つけ気分も高度も上がってきた。5時30分過ぎに天狗の庭に到着、正面には小蓮華山・雪倉岳・朝日岳と、今回の山行で登る山々が見渡せる。ここから大池までは樹林の中の登りに戻る。勾配はあまりきつくないので、所々で出てくるミヤマカラマツ・ホタルブクロ(白)・ハクサンシャクナゲの淡いピンク色を眺めながら安定したペースで登り続ける。樹林が無くなり空が大きく広がると赤い屋根の小屋が見え始める。白馬大池到着は6時37分。ここで小休憩、昨日コンビニで購入していたサンドイッチを食べエネルギーをチャージ。6時51分に大池小屋を出発し、小蓮華山に向かう。全くの快晴で雷鳥坂の美しいラインを見ながら、登山道左右に咲き誇るチングルマ・タテヤマリンドウ・コマクサを見つけるたびカメラ(iphone)を構え、ペースは遅れてしまう。ゆっくりと登り続け船越ノ頭には7時52分に通過、ここからは白馬槍ヶ岳・五竜岳・鹿島槍ヶ岳など後立山連峰が初めて眼前に現れる。真っ青な空の色と濃い緑、岩の明るい砂色のコントラストが素晴らしい。ここから雷鳥坂の登り、空に向かって登り続ける感覚。チシマギキョウやタカネナデシコ・ミヤマアズマギクも登山道脇に咲いている、素晴らしい稜線漫歩で、8時40分に小蓮華山山頂到着。沢山の登山者で山頂は賑やか。山頂からの景色と山頂標識を写真に収め、白馬岳本峰に向け出発する。白馬岳に近づくにつれ、東面の急斜面が大迫力。その左に白馬槍ヶ岳と鹿島槍ヶ岳が並び、その間に槍穂高が3つの突起で映っている。9時22分に雪倉岳分岐を通り、ハイマツで彩られた砂礫の道を緩やかに登る。このあたりでは、タカネツメクサ・ミヤマダイモンジソウ・タカネシオガマ・チシマギキョウを見ることが出来た。10時07分、やっと白馬岳山頂到着。山頂標識にはMt.Shiroumadake(Mt.Hakubadake)の英語表記があった。最近はハクバ岳でも通用するようだ。山頂からちょっと南に進んだ場所に陣取り北アルプスの南側を眺める。後立山・槍穂・黒部源流の山・立山剣、さらに黒部湖といつまででも見ていたい景色が広がっている。東側の景色:頚城三山や戸隠・高妻、浅間などの山並みも堪能して10時25分にテント場に向け下り始める。途中の白馬山荘まではザレた緩やかな下り、山頂宿舎が下に見え剣岳を見ながらのんびり下る。11時にテント場に到着、まず場所を確保し、頂上宿舎のテント受付に向かう。受付を済ませてテントを設営する。日差しが非常に強くテント内での休憩は暑すぎるので、テント受付の食堂でビールを注文してつまみのアーモンドで乾杯する。ビール後は、テント場近くのお花畑を散策しハクサンイチゲ・シナノキンバイ・ウルップソウを写真に収める。16時過ぎで日差しがちょっとだけ弱くなったので、早目の夕食を作る。レトルトカレーとアルファ米、ソーセージと目玉焼きを平らげ17時には片づけも済ませる。その後夕景を撮りに丸山に向かい、剣立山や槍穂、白馬鑓と杓子岳などを撮りまくる。18時30分にテントに戻り就寝。
8月2日
朝3時30分起床。まだ周囲は暗いが満天の星が広がる好天、しかし風が強い朝だったので、アンパン2個を水で流し込み、着替え、テント内のマットやシュラフなどを片づけ、ちょっと明るくなってきた頃にテントの撤収を済ませる。強風下のテント撤収は段取りが重要だと感じた。4時50分にテント場を出発し白馬岳に向かう。頂上宿舎から白馬山荘を通り5時31分に朝の白馬岳山頂に到着。朝の光で東側の山並みは光の襞を纏い幻想的な景色を作り出している。頚城三山から高妻・乙妻、浅間、八ヶ岳、富士、南ア(聖まで全て見えている)、中央アと大海原に浮かぶ黒船の群れ。南側は白馬鑓・杓子、後立山、槍穂、黒毛源流、立山剣を斜光を受けて立体的な北アルプス全景を見せている。いつまでも見ていたいが、朝日岳までの長い道のりが待っているので、5時45分に山頂を後にして三国境に向かう。ハイマツとザレた砂礫の登山道をゆっくり下る。6時8分に三国境を通過し、雪倉岳方面に向かう。白馬岳から一緒に下った登山者の大半は小蓮華山方面に向かい、雪倉岳に向かう登山者はほとんど居ない。ザレた下りと重いテント装備でピッチはあまり上がらない。それでも雪倉岳への道は花街道、新たな高山植物に出会えるのでとても楽しみ。まず最初にコバイケイソウの白い花を見つける。そのあとは、タカネマツムシソウ・タカネツメクサ、ミヤマムラサキ・チングルマ・イワイチョウ・ハクサンコザクラ・ニッコウキスゲなど白・黄・紫の花の競演を見ながら雪倉岳避難小屋に向かう。7時36分に雪倉岳避難小屋の到着、清潔な小屋の土間でお湯を沸かしカップ麺と菓子パンとコーヒーのブランチ。これからの雪倉岳への登りに備える。休憩後気合を入れて登り始め約400mの標高差で雪倉岳の大きさを実感する。8時37分に雪倉岳山頂到着、ここからの眺めも白馬岳に負けず素晴らしい。東には頚城三山と高妻・乙妻の戸隠連峰が幾重にも重なった山並みの向こうに広がり、その向こうの上越の山々のシルエットもはっきりと見分けられる。南は小蓮華山から連なる白馬岳と旭岳、その右手に剣立山連峰、北にはこれから向かう朝日岳が緑の山体を広げている。雪倉岳から朝日岳へのルートも高山植物の宝庫が続く。赤紫のシモツケソウや黄色のニッコウキスゲ、シロバナニガナ、ギボウシやカライトソウ・イワショウブ・ミヤマホツツジなど、これまであまり見たことが無かった花々があちこちで咲いている。長い赤男山の山腹のトラバースを済ませ11時22分朝日岳水平道の分岐に到着。雪倉岳避難小屋での休憩から一気にここまで歩いたのでかなり疲れが出ている。水分補給がてらみかんの缶詰を開け甘い汁と共にみかんを平らげる。水平道途中にいくつか展望ポイントが現れ、雪倉岳や白馬岳、旭岳から清水岳への稜線を見ることが出来る。脱水気味で疲れが出る頃なので、気分転換にはとても効果がある。思ったよりも長く単調な水平道も最後には急登が待っている。汗を大量に流しながら登り、途中のミヤマダイモンジソウやクルマユリ・ミヤマキンポウゲなどの花に助けられ朝日岳山頂からの合流に辿り着く。あとは朝日平まではもう少し。12時47分に朝日小屋に到着、テントの受付を済ませ、早々とテントを設営し寝床を確保、ズボンやシャツをテント上で干して明日に備える。一休みしてから朝日小屋でビールとアイスを購入、白馬岳を見ながら冷たいご褒美を頬張る。午後、テント場周辺の散策、夕日ヶ原まで木道を歩き、雲海広がる雄大な景色を楽しみ、チングルマの花や実、ニッコウキスゲやヒオウギアヤメ、ハクサンコザクラやイワイチョウ・モミジカラマツ・タテヤマウツボグサ・シモツケソウ・ヤマハハコなどの花々の写真を撮って過ごす。17時前に夕ご飯を作り早々と食べてしまい、夕刻、黄金色に染まる富山方面の雲海を眺め、黄色に染まりつつある雪倉・白馬岳をテント場から飽かずに眺めて過ごす。日没前にテントに戻り就寝。
8月3日
3時40分に起床、外は霧で星空は無く風もやや強めに吹いている。テント前室でお湯を沸かし朝ごはんを作る。先に朝ごはんを食べ、明るくなってからテントの撤収作業。テント内でシュラフやマットを片づけ、最後になったテントの片づけは霧に濡れて思った以上に面倒。本体やフライシートをタオルで拭いてからコンパクトにまとめる。5時過ぎにパッキングを終え5時10分に朝日小屋を出発する。今日の行程は朝日岳山頂から五輪尾根、最後の登り返しで蓮華温泉とやっぱり長い。朝日岳への登りはガスの中。視界が全くない中、足元のお花畑を見ながらの登り。オトギリソウ・イワイチョウ・モミジカラマツ・ヨツバシオガマ・ミヤマアズマギク・ツリガネニンジン(ハクサンシャジン)・タテヤマウツボグサ・シモツケソウ・カライトソウと次から次へと現れる花を写真に収めていたら、朝日岳山頂に到着していた。朝6時8分、まだガスで周囲は見えなかったが、雰囲気から間もなくガスが晴れそうだったのでしばらく山頂で待機する。10分ほど待つと風がガスを飛ばして、白馬岳から清水岳の稜線とその奥の剣立山連峰が朝日に光る凄い景色が現れる。振り返ると頚城三山の山頂部に光の境界が現れ不思議な光景を見せてくれる。ドラマチックな景色の変化を楽しんだ後、蓮華温泉方面に向かう。ちょっと歩くと雪渓が現れ、冷たい空気で霧が立ち上る。その周りは花畑、ハクサンイチゲ・ハクサンコザクラ・シナノキンバイ・ミネウスユキソウ・シナノオトギリ・タカネマツムシソウと、吹上のコルまでの間、次から次へと目を楽しませてくれる。栂海新道との分岐から五輪尾根のルートに入ると、白や黄色のニガナやタテヤマウツボグサ・ニッコウキスゲ・ヒオウギアヤメ・クルマユリ・オタカラコウなどiphoneを仕舞っては、また取り出すの繰り返し。山並みと花を交互に見ながらの下りを続け、8時27分に花園三角点通過、9時16分に白高地沢橋の広場に到着。かなり汗も出て疲れも出てきたので休憩。棒ラーメンに乾燥野菜とわかめを投入して煮込みラーメンで食べ、デザートは缶ミカンを平らげ9時53分に橋を渡り最後の登りに向かう。尾根を一つ越えるとまた鉄の橋(瀬戸川橋)を渡り、ここから兵馬ノ平への登り、疲れた体にはかなりこたえる。汗が滴る中、足元だけを見て登り続け、11時14分に兵馬ノ平湿原に辿り着く。あとは木道でのんびりと蓮華温泉まで歩くだけ。途中蓮華の森、キャンプ場と通り11時57分に蓮華温泉ロッジに到着。駐車場に戻り、クーラーボックスに残っていたソフトドリンク500ml2本を一気飲みで脱水気味の体に水分補給。登山用具を片づけ、着替えをもって蓮華温泉ロッジに向かロッジ内の温泉に入る。さすがに仙気の湯や黄金の湯まで登り返す余力は無かった。温泉でたっぷり汗を流し、体も心もリフレッシュし、食堂で牛丼を食べエネルギーも補給。車に戻り、集中力を必要とする平岩までの山道の下りの運転をこなす。
3日間天候に恵まれ、北ア北部からの山岳景観を堪能し、さらに最高の季節で花々を楽しむことが出来た。
フォトギャラリー:116枚
装備・携行品
| シャツ | アンダーウェア | Tシャツ | ソフトシェル・ウインドシェル | ダウン・化繊綿ウェア | ロングパンツ |
| 靴下 | レインウェア | 登山靴 | サンダル | バックパック | スタッフバック |
| スパッツ・ゲイター | 水筒・テルモス | ヘッドランプ | 予備電池 | タオル | 帽子 |
| グローブ | サングラス | 着替え | 地図 | コンパス | ノート・筆記用具 |
| 腕時計 | カメラ | 登山計画書(控え) | ナイフ | 修理用具 | ツエルト |
| 健康保険証 | ホイッスル | 医療品 | ロールペーパー | 携帯トイレ | 非常食 |
| 行動食 | トレッキングポール | GPS機器 | テント | シュラフ | シュラフカバー |
| テントマット | スリーピングマット | ストーブ | 燃料 | ライター | カップ |
| クッカー | カトラリー | ローソク・ランタン |
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登った山
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白馬を堪能できるゴールデンコース。栂池から白馬岳に登り、大雪渓下山 2泊3日
- 最適日数
- 2泊3日
- コースタイプ
- 縦走
- 歩行時間
- 10時間15分
- 難易度
- ★★
- コース定数
- 38
























































































































