行程・コース
この登山記録の行程
【1日目】
上高地バスターミナル(07:40)・・・河童橋(07:50)[休憩10分]・・・明神(08:54)[休憩 5分]・・・徳沢(09:38)[休憩 10分]・・・2000mの平(11:15)[休憩 20分]・・・長塀山(13:16)[休憩 05分]・・・妖精ノ池(13:50)・・・蝶ヶ岳(14:15)
【2日目】
蝶ヶ岳(06:40)・・・横尾分岐(07:07)[休憩 05分]・・・槍見台(08:13)[休憩 10分]・・・横尾(09:01)[休憩 10分]・・・徳沢(10:08)[休憩 5分]・・・明神(10:56)[休憩 5分]・・・河童橋(11:55)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
さわんどバスターミナル駐車場に7時過ぎに着いたので,7時半のバスで上高地バスターミナルへ向かいました。
快晴の河童橋からは朝日に輝く穂高を望むことができました。早朝で観光客は少なく,梓川にもまだ日が当たらず静かでした。
徳沢の蝶ヶ岳登山口まではほぼフラットな道を二時間近く歩きますが,明神までは右岸が工事中のため,少し回り道となりますが左岸を通ります。明神橋を渡り,徳沢までは右岸を歩きますが,ここで猿に出会いました。上高地の猿は人間と共存できていますね。餌をあげず,ゴミの管理が行き届いているからでしょう。左手に明神岳が見えてきました。青空にクッキリです。そして,前穂も見えてきました。
徳沢で小休止して蝶ヶ岳に向かいます。ここまでは大勢の人が歩いていたのに,蝶ヶ岳に向かう登山道はひっそりとしていました。薄暗い木立の中の急登が始まります。バテないようにゆっくり登ったのですがそれでも汗がしたたり落ちます。地図には「2000mの平」という表示があるのですが標識があったのかわかりませんでした。とりあえず標高が2000mに到達したので,ここでランチとしました。1時間半ほどしか歩いていないのにかなり疲れました。おにぎりを食べて元気が出たので出発しました。幸いなことにこの先は急登は現れず,すぐに「蝶ヶ岳まで3Km,徳沢まで3Km」の標識が出てきました。ここが「2000mの平」だったのでしょうか。長塀山まではマイペースで登りましたが,木立の中であることに変わりはなく,なかなか森林限界に達しません。小さな池がありましたが,標識はありません。1時間半ほど歩いたら前方が明るくなって長塀山に到着しました。大きなザックを背負った女性二人が休憩していました。今日ここまでに出会った登山者は10人ほどです。
この時期,花はほとんど咲いていませんが,桔梗の可憐な花を見つけました。そして,シラタマの木,黒豆の木が実を付けていました。アップダウンを繰り返して,30分ほどで「妖精の池」に到着しました。そろそろ森林限界でしょうか。一気に前方が開けると山頂方面が見えてきました。
山頂からは北アルプスから乗鞍までのパノラマを望むことができました。蝶ヶ岳ヒュッテとテン場は山頂直下にあります。写真を撮っていたら,大町の方から水蒸気が湧いてきたので,ひとまずヒュッテにチェックインとしました。蝶ヶ岳ヒュッテを訪れるのは初めてです。中規模の宿泊施設で,大部屋と個室,上下二段の棚の部屋がありました。ボクにあてがわれたのは下段の棚の部屋でした。ザックを置いてカメラだけ持って写真を撮りに外にでてみると,下界から登ってきた水蒸気でブロッケン現象が起きていました。かなり冷え込んできたので,いったんヒュッテに戻って,夕食前に再び夕日を浴びた乗鞍とシルエットになった穂高を撮りました。夕食は5:45からでした。食後に再び外に出てみると安曇野の夜景が綺麗に見えました。
消灯時間が20:20だったので,売店前のスペースでストーブを囲んで皆さんとお話をして楽しい時間を過ごしました。部屋に戻ったら寝るだけ。板の間に固い布団を敷いただけなので,寝心地は最悪でしたが,山小屋で贅沢を言ってはいけませんね。腰が痛くて熟睡はできなかったけど,周りが騒がしくなってきたので時計を見れば5:20です。9時間も寝てしまった!!慌ててカメラを持って外に飛び出しました。ラッキーなことにまだ日の出前でした。朝焼けの富士山,反対側の穂高連峰を撮ったら,ちょうど朝日が昇ってきました。ここまで目覚めてから20分ほどのあっという間の出来事でした。風が強くて体が冷え切ってしまいましたが,ちょうど朝食の時間を告げるアナウンスがありました。
今日は横尾分岐から横尾に下りて上高地がゴールです。6:30に出発しましたが,左手に穂高連峰を眺めながらの尾根歩きは最高の贅沢です。横尾分岐を左に折れると樹林帯となるので,風からは逃れられますが,薄暗い急坂を一気に下りるのみです。ところどころで槍ヶ岳の姿が見えます。途中で休憩している外国からの登山者と出会いました。サンフランシスコから来たと言ってました。蝶ヶ岳は穂高に比べれば日本人の登山者極端に少ないのだけど,不思議なことに外国人が多いんです。確かに穂高を眺める山として最高ではあるけど,なぜ外国の方に人気があるんだろうね。そんなことを考えながら歩いていたら,横尾山荘の大きな建物が見えてきました。コースタイムよりかなり早く着きましたが,ここから上高地までが長いんですよね。ここまではほとんど登山者と出会いませんでしたが,山荘の前は涸沢に向かう登山者でにぎわっていました。まだ紅葉には早いようですが,やっぱり穂高は人気があるんですね。少し休憩して水を補給したら出発です。
徳沢,明神を経て上高地にはちょうどお昼に着きました。河童橋の上は鈴なりの観光客でしたが,五千尺レストランは待たずに席に着くことができました。朝食が5:45でしたからお腹がペコペコ。スパイシーポークカレーをいただきました。
バスターミナルからバスでさわんどの駐車場まで戻って帰路に着きました。
今秋は全国的に天候が安定せず,9月から天気予報とにらめっこをしていたのですが,ようやく10月1,2日に晴の予報が出ました。そんなわけで今回の山行は前々日に決定したものです。天気予報通り,快晴の二日間で上高地から蝶ヶ岳の周遊登山を楽しむことができました。









































