行程・コース
天候
1日目:曇り時々晴れ
2日目:曇りのち雨
3日目:雨のち曇り
登山口へのアクセス
バス
その他:
さわんどBT駐車場まで自家用車で移動。バスで上高地入り。
この登山記録の行程
1日目
上高地バスターミナル(08:51)・・・河童橋(08:56)・・・風穴(09:49)・・・岳沢小屋(11:09)岳沢小屋泊
2日目
岳沢小屋(5:31)・・・岳沢パノラマ(07:10)・・・紀美子平(08:15)休憩15分(8:30)・・・最低コル(08:52)・・・南稜の頭(10:08)・・・奥穂高岳(10:23)休憩10分(10:33)・・・穂高岳山荘(07:24)
穂高岳山荘(11:15)穂高岳山荘泊
3日目
穂高岳山荘(07:24)・・・ザイテングラート取付(08:09)・・・涸沢小屋(08:57)休憩10分(09:07)・・・涸沢ヒュッテ(09:15)・・・本谷橋(10:21)休憩15分(10:36)・・・横尾(11:28)休憩40分(12:18)・・・徳沢(12:57)・・・明神(13:39)・・・上高地バスターミナル(14:38)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
9月17日(1日目)
道の駅から沢渡まで車で移動し、7時30分にさわんど第3駐車場に車を停める。この時間ですでに上の駐車場は満車、下の駐車場に停めザックを取り出し、登山靴を履きバスターミナルに向かう。8時のバスに乗る予定だったが、7時45分のバスがあるとの事で、急いでチケットを購入し飛び乗る。釜トンネルを抜け正面に見えるはずの焼岳を目で探すが、低く垂れこめた雲に遮られ全く見えず、大正池の池畔をちらっと眺めてバスの進行方向を見続ける。8時25分にバスターミナル到着、トイレを済ませ登山届を出して水を補給、ザックのパッキングを確認して河童橋方向に歩き出す。沢山の観光客と同じ方向に歩き、低く垂れこめた雲で緑の麓部分だけの穂高・岳沢を見ながら河童橋を8時55分に渡り、岳沢湿原に向かう。15分ほどで岳沢湿原のテラスに着き、六百山を背景に透明感あふれる川面と木々を写真に収める。晴れていれば川面がキラキラと輝くだろうと思いながら。湿原から数分歩くと岳沢への分岐、車道を越えると登山口がある。岳沢小屋までは約2時間30分ほど、10個の標識が設置されており、登山口は「10」。緩やかな傾斜の石を敷き詰めたような歩きやすい登山道をゆっくり登る。時々樹林越しに太陽の光が差し込み、周囲がパッと明るくなる。秋はあまり花には巡り合わないと思っていたが、薄紫の花のミソガワソウやノコンギク、サラシナショウマの白も見つけることが出来た。標識「7」は風穴があり、湿気を含む蒸した登山道に気持ちの良い空気を送り込んでくれる。途中ガレた涸れ沢を進み、11時過ぎにあと200mの「1」を通過、最後の一登りでテラスのある岳沢小屋に到着。今日の行程は午前中に終了、宿泊の手続きを済ませ、早々と着替えを済ませてちょっと早めのランチをテラスで食べる。午後は部屋の布団でゆっくり過ごし、日差しが出た15時頃に外の景色を写真に収める。時々吊尾根や明神岳の稜線が見え、南側には上高地の広々とした緑の中に赤い屋根が見え、その左上には霞沢岳も斜光に輝いている。残念ながら焼岳や乗鞍岳は雲に覆われ見ることが出来なかったが、青空も一部広がる。小屋の広場にあるブランコで記念撮影をして部屋に戻り、明日の準備でザックのパッキングを済ませると夕食の時間。岳沢小屋の夕食は受付順のカレーバイキング、鶏唐揚げやフライなど豊富な種類のおかずと年季の入った美味しいカレーで大満足。唐揚げなどは、最初の人が沢山取ってしまうと、遅い順番の人に回らなくなるのだろう。最初の取り皿には1種類の揚げ物は1つだけ、もっと欲しい場合はお代わりで貰うようにしている。カレーも揚げ物をお代わりをして満腹になるまで食べてしまう。食後はちょっとお腹を落ち着かせて、19時頃に就寝。
9月18日(2日目)
朝3時45分に起床、外は霧雨であまり良くない状況。4時30分に朝食を頂き、明るくなりつつある空を眺める。時々強い雨も降り、出発時間をちょっと遅らせて天候の回復を待つ。まだ霧のような雨は降り続いていたが、これ以上悪化する事も無さそうなので上下の雨具とザックカバーを取り付け、ヘルメットをかぶって5時30分に小屋を出発、重太郎新道に向かう。テント場脇のガレ場を抜けると重太郎新道の入口、いよいよ急登が始まる。昨日からの雨で岩は濡れているが滑るほどでは無い。両手も使いながらゆっくり登るが、高度はどんどん上がっていく。カモシカの立場を6時40分に通過、7時10分に岳沢パノラマを過ぎる。天気が良ければ明神岳の稜線、西穂高のギザギザを左右に見ながらの絶景スポットだが、今日は上から押さえつけるようなガスと雲で何も見えない。雨が降っていないだけでも良しとしなければ。7時42分に雷鳥広場を通り、8時27分に紀美子平到着。天候の回復を願って休憩がた10分ほどとどまる。一時前穂上空の青空が現れたがすぐにガスに覆われる状況で、吊尾根も待ち受けている事から、前穂登頂を断念し、ハーネスを付けて吊尾根に向かう。途中の涸沢側のノゾキで偶然ガスが切れ、前穂北尾根5・6峰と常念岳が姿を現す。ここから南稜の頭までは岩稜帯の急登、クサリも現れ慎重に登る。10時8分に南稜の頭を通過、奥穂の山頂も見えない中の最後の登り、岩の影から岩と同化したライチョウが現れる。しばらく立ち止まって動きを見ていた。ライチョウの足元だけはすでに白い毛に変わっていて、冬が近い事を知らせてくれる。10時23分、ガスの中から突然社が現れる。二十数年ぶりの奥穂の山頂だ。穂高神社嶺宮前まで登り記念撮影。次に方位盤に移り晴れていれば見えたであろうジャンダルムの方向を確認し、穂高岳山荘に向け下山開始。山荘の屋根が見える鉄梯子を慎重に下り、11時15分に山荘到着。天候の回復を待って涸沢岳に登る予定だったが、午後ずっとガスが晴れず雨も降り始めたので、今日の行動は終了。着替えを済ませて山荘内でのんびり寛ぐ。夕食も早目に済んだので、20時には就寝。
9月19日(3日目)
朝5時前起床、外の雨音の激しさから下山の心配をする。朝食後一段と雨脚が激しくなり、雷鳴も近い事から、涸沢岳登頂を断念、さらにザイテン下りも雷雨の中では危険と判断し、出発を見合わせる。雷が収まり雨も小降りになった7時過ぎに下山開始。雨具の完全装着+ヘルメットで準備OK。運よく風向きが西からだったのでザイテン下りでは風に吹かれる事が無く、濡れた岩場への注意だけに集中出来、順調に下る。ザイテングラートを無事下り、涸沢カールを涸沢小屋に向け進む。カール内のナナカマドはまだ緑色のままで紅葉はまだ先。今年の暑さで葉が枯れているのも散見された。9時4分に涸沢小屋に到着。ここまで下れば安心、トイレを済ませ出発前に沸かしたお湯でココアを作り体を温める。休憩後涸沢ヒュッテ廻りで下山。ヒュッテのテラスでは、この天候にもかかわらず沢山の登山者が飲み物とおでんを頼んでいたようだ。おでんは魅力的だったが、今回は横尾山荘でお昼を食べる計画にしていたので、素通りで涸沢カールの下りに入る。Sガレ・屏風沢と良く整備された道を下り、10時36分に本谷橋到着。ちょっと休憩してから増水時の吊橋を渡り横尾に向かう。ここから横尾までは屏風岩の大岩壁が頭上を覆う素晴らしい景色、晴れていればさらに凄いが、曇りでも迫力は満点。横尾大橋を渡り11時30分に横尾山荘着。ランチ休憩で焼肉丼を注文し二人で平らげる。12時15分、上高地に向け出発する。あとは11㎞の水平道、徳沢・明神と通り抜け、明神からは右岸に移り観光客に混じって遊歩道を進む。往路と同じく曇天の岳沢湿原を眺め、河童橋で山行の無事を感謝してバスターミナルに戻る。丁度良く沢渡行のバスに乗り込み15時40分には駐車場に戻り、登山用具の片づけを済ませて駐車場向かいの温泉「沢渡温泉:梓湖畔の湯」に入る。
3日間ずっとガスと霧雨に苦しめられた穂高縦走、残念ながら前穂と涸沢岳は登れなかったが、二十数年ぶりの奥穂登頂と変わらず素敵な穂高岳山荘に宿泊出来た事に感謝。
フォトギャラリー:51枚
装備・携行品
| シャツ | アンダーウェア | Tシャツ | ソフトシェル・ウインドシェル | ダウン・化繊綿ウェア | ロングパンツ |
| 靴下 | レインウェア | 登山靴 | バックパック | サブザック | スタッフバック |
| スパッツ・ゲイター | 水筒・テルモス | ヘッドランプ | 予備電池 | タオル | 帽子 |
| グローブ | サングラス | 着替え | 地図 | コンパス | ノート・筆記用具 |
| 腕時計 | カメラ | 登山計画書(控え) | ナイフ | 修理用具 | ツエルト |
| 健康保険証 | ホイッスル | 医療品 | 熊鈴・ベアスプレー | ロールペーパー | 携帯トイレ |
| 非常食 | 行動食 | テーピングテープ | GPS機器 | ストーブ | 燃料 |
| ライター | カップ | クッカー | カトラリー | ロープ | カラビナ |
| 安全環付きカラビナ | スリング | ハーネス | ヘルメット |























































