行程・コース
この登山記録の行程
【1日目】
鳥屋(08:57)・・・奥野隧道(09:30)[休憩 10分]・・・水沢橋(09:52)・・・大平(11:15)[休憩 13分]・・・大平分岐(12:29)・・・黍殻山避難小屋(12:35)[休憩 15分]・・・八丁坂ノ頭(13:08)・・・姫次(13:23)[休憩 10分]・・・地蔵平(13:58)・・・蛭ヶ岳(14:56)
【2日目】
蛭ヶ岳(07:56)・・・地蔵平(08:34)[休憩 5分]・・・姫次(09:09)[休憩 12分]・・・袖平山(09:37)[休憩 10分]・・・ゲート(11:57)[休憩 5分]・・・東野(12:31)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
今年29回目の登山です。
今回のテーマは「今年最後の宿泊登山」です。
今年は何度かテン泊が頓挫していて、2日工程の登山は消化不良でした。なので年末になりますが泊りで行こうと。
とはいえ冬用のテン泊装備は万全ではないので小屋泊、近場ともなると雲取や三つ峠、丹沢あたりが候補です。
4月に丹沢には小屋泊しましたが、蛭ヶ岳山荘は通過しただけだったので、蛭ヶ岳をターゲットにしました。
焼山方面に前回は下ったので、今回は登りで使うことにします。
未知ですが鳥屋から大平経由で尾根にとりつくルート、そして下山時は袖平山から北へ東野へ下ります(温泉あるので)
【1日目】
金曜日朝08:50ごろ、鳥屋バス停に降り立ちます。
トータル25kmほどの工程ですが、鳥屋から大平まではずっと峠道の道路を9km歩く感じです。
・鳥屋バス停~奥野隧道~水沢橋
最初は谷あいの集落の間を歩いていきます。勾配は感じません。
途中で左へカーブし、コッコパークっていう養鶏場の横を通過して、その後人工林に囲まれた道路を登っていきます。
するとトンネルが見えてきます。「奥野隧道」というチェックポイント、要は「奥野トンネル」です。くぐるとちょっとした公園のような広場。東屋とトイレがあって休憩ができます。
公園を右に曲がります。水沢川に沿って登っていきます。突き当りに橋があり、ゲートがあります。水沢橋です。09:52。
このゲートまでは車で来れますね。
・水沢橋~大平
ゲートはY字で左右ありますが、左手の登りの方に入ります、横を抜けられます。
この先はこれと言ってチェックポイントはありません。
左崖下に早戸川を見ながら林道を歩いていきます。南側が崖なので日差しがずっと当たります。心地いい。
地図上に水場があるんですが、申し訳程度のちょろちょろ水。汲んでいたら日が暮れます。
実はその先にドバドバ水が出ている場所があります。毒見してないけどたぶん大丈夫…。
ドバドバ水場の先に砂防堰堤が見え、そこで大きく左に曲がります。
その先に広場のような場所があるので上がると大平です。11:15。
大平の周辺はちょうど伐採作業中でした。広場のようになっていますが、ベンチやトイレはありません。
・大平~大平分岐~黍殻山避難小屋
伐採作業の横を通っていよいよ登山道です。
次の休憩場所にしている黍殻山避難小屋まではだいたい2kmで500m登ります。
尾根に上がるまでは長く杉林が続きます。やや北向きの斜面なので日が当たらず暗いです。
上のほうまで伐採作業がなされていて、ところどころ登山道が崩壊している箇所があります。
ですがおおむね道は明瞭で迷うことは無いと思います。
尾根に向かって登ろうとすると視界に資材運搬用のモノレールのレールが見えてきます。
くぐると尾根、その後しばらくレールと並走します。ここらへんでようやく蛭ヶ岳の山頂が奥に見えてきます。
レールに並走していくと左にカーブ、沿うように左へ曲がって少し下ると大平分岐です。お久しぶり。
少しいくと黍殻山避難小屋とその前の原っぱです。12:35。
・黍殻山避難小屋~姫次
休憩はほどほどに、山頂へ向かいましょう。
16時までにチェックイン(マナー的に)予定ですが、今のペースだと15:30すぎくらい、うかうかしていられません。
ここから姫次までの区間は眺望は無く、尾根の東側を巻きながらダラダラとした登りです。
途中、ようやく今日初の登山者とのすれ違いが発生しました。平日とはいえ人いないなあ
木道を踏みしめつつ、姫次に到着です。13:23。
・姫次~蛭ヶ岳
ここから100mくらい下って、その後350m登るラストスパートです。
下った直後に富士山が見えるスポットはありますがその後はしばらく眺望なく、平坦な道を進みます。
ところどころに現在地から姫次と蛭ヶ岳の距離が分かる看板があるので分かりやすいです。
地蔵平を過ぎるといよいよという感じで階段地獄が続きます。
見渡しが悪いうえ最後は急斜面なので山頂が見えずいつ着くのかいつ着くのかという気持ちになります。
できるだけペースを緩めず階段を頑張って踏みしめます。
視界が開けるとようやく山頂を捉えます。しかし風が強い。西側が崖なので横風がもろに当たります。寒い。
ラストスパートのラストスパート、ジグザグの階段を一気に駆け上がると左上に山荘の屋根が。
14:56、蛭ヶ岳山荘に到着!
最後ペースを落とさず頑張った分、予定より25分くらいはやく到着できました!
・蛭ヶ岳山荘
この日は15人くらい?だったと思います。
夕食付きにしたので、カレーをいただきます。
お米はたくさん盛っても大丈夫そうだったので大盛りにしました。ルーは量決まってます。
寝室が中央部屋と壁で隔たりがあるので、暖は無く寒いです。寝るときでも十二分な防寒対策を。
スマホの電波は無かったですが、本と漫画たくさんあるので暇つぶしはできました。
夜間は雲に包まれて風も強烈だったので、夜景はあんまり見えなかったです。
【2日目】
6時過ぎに起きました。4時台には動き出す人たちもいました。
5時くらいまで風が吹いてて轟音がすごかったんですが、ぴたりと止みました。
6:50くらいには東京湾の向こうに日の出を見ることができました。
日の出に照らされる街を見下ろすのは格別というもんです。
天気予報通りなら気温は-8~-9℃くらい。でも風が無いので思ったよりは寒く感じませんでした。
日の出をパシャった後は朝食を食べて、07:50頃のんびりとチェックアウト。
・蛭ヶ岳~姫次
07:56スタート、昨日通った道を戻ります。
気温はほどほどですが、昨日夕方の曇り空では見えなかった景色が見えます。
下りともなればずいぶん楽な道となります。
09:09には姫次に到着しました。少し休憩をとって、昨日きた道ではなく袖平山への分岐に入ります。
・姫次~袖平山
姫次からほぼ平坦に少しだけ歩くと「←神ノ川 袖平山 姫次→」という標識が現れます。
その後ろにちょっとしたピークがありまして、そこに上がると袖平山山頂標識があります。
袖平山からは西方向の景色が臨めます。
・袖平山~東野へのルート?~東野
09:47、下山します。
でここからが問題なんですが、袖平山から北へ下る道が…道が…分かりません。
なんの参考にもならなくて申し訳ないんですが、ピンクテープを頼りに斜面を無理やり下るしかありません。
下界に出るまで、「ここが道だな」って確信して歩いた区間は一切ありませんでした。
踏み跡がなく、落ち葉と落ち枝で完全に隠れているので、みるべきは足元ではなくピンクテープです。
助かるのはずっと尾根上を歩くということです。
しばらくピンクテープを頼りに尾根を下っていくと、ようやく看板が現れます。
「袖平山→」だけ…。下りはどちらに?
地図を見ると尾根から右に折れて下っていく地点があります。おそらくここ。
これ以降は崩壊した斜面を無理やり下りながら歩き、すると林道が現れます。ようやく人工的なもの。
594mの黒点の手前に当たるエリアです。
うねってる林道を横切りながらまっすぐに下ります。
右手の川のそばに採石場?があって重機の音が聴こえます。ゴールは近いです。
この採石場の下流に川を渡る橋があるので、そこが登山道との合流地点になります。
最後はピンクテープすらないですが、目下橋が見えるところにこれも無理やり下っていきます。
なんとか橋横の道路に合流できれば終わりです。
橋を渡って少し行くと、黍殻や八丁坂ノ頭の分岐から下ってきた道と合流します。ゲートって書いてる地点です。
そこからはひらけて人里です。もう迷うことは無いでしょう。
12:31、無事下山。お疲れ様でした。
今回は宿泊登山をしたくて近場の蛭ヶ岳を選択しました。
日中の天候は荒れず、おだやか陽気でそこそこの負荷で登山できました。
初日が16kmあったんですが、少し疲れました。まだまだ体力筋力が必要と思わされました。
蛭ヶ岳は2度目なのでルートについては登りしかり、下りしかり、マイナーでおすすめはあんまりしないです。
登りの鳥屋から大平経由は橋本駅からバス1本の利点こそありますが、9kmアスファルトは普通に疲れますよね。
下りの袖平山から東野は、再現性ないし登りでも下りでも自信持てないので少なくとも初級者や足腰弱い人は無理です。
素直に焼山登山口からピストンが一番いいんじゃないでしょうか(オイ)










































































