行程・コース
天候
快晴
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
神ノ川ヒュッテ前駐車場
この登山記録の行程
神ノ川ヒュッテ0655……0706風巻尾根取付き0706……0821風巻ノ頭0822……0941袖平山1000……1105風巻ノ頭1105……1216風巻尾根取付き1216……1231神ノ川ヒュッテ
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
神ノ川ヒュッテから風巻尾根を登り、袖平山まで往復してきました。
袖平山は姫次からちょこっと往復したり、雪山の時期に北尾根を登ったりしていますのでお初ではないのですが、西から登る風巻尾根、急登で知られるこの名前には常々挑んでみたいと思っていました。
年末の休みに入り、
・どこか日帰りで
・そこそこ骨があって
・歩いたことのないルート
はないものかと丹沢マップを広げて悩むこと30分、今回晴れて挑めました。
朝7時に神ノ川ヒュッテを出発。
神の川林道を少し歩き、神ノ川公園橋を渡って風巻尾根に取り付きます。
なるほどのっけから急登です。
多少緩やかになる箇所はあれど、風巻ノ頭までは登りっ放しでした。
その後いくつか小ピークを経て10時前に袖平山に到着。
今回はそこから往路をそのまま戻りましたが、快晴で風もなく、最高の山日和でした。
本当はもう少し足を延ばして蛭ヶ岳まで行こうかと考えたのですが、
風巻尾根に取り付くと同時に諦めました。
大体の予想ですが、神ノ川ヒュッテから風巻尾根~姫次経由で蛭ヶ岳を往復すると10時間はかかると見込みました。
朝7時出発だと蛭ちゃん着が12時。
そこから帰ってきて、風巻尾根の急斜は17時頃になります。
大室山の影に隠れて、確実に日没状態でしょう。
まあ寝坊して出発が2時間遅れたのが悪いのですが。
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風巻尾根は確かに急登でしたが、本日往復してみてそれ以上に感じたのは
「思ったより道の状態が悪い」
でした。
丸太や土嚢が整備されてはいるのですが、神ノ川林道の開通まで誰も歩かなかったことや、或いは近年の台風の影響か、階段状の道は土砂が積りザレ状態、浮石も多くその上に落ち葉がかなり蓄積していました。
具体的には、トラバースルートは谷側へ向けて不安定な斜面化、階段状の箇所も同様でした。
正直登り始めた直後に
「日没後かつ(蛭ちゃんまで足を延ばして)足を使い切った状態でこの降りは厳しいな」
と思いました。
企画段階で周回することも考えたのですが、以前歩いた源蔵尾根や地蔵尾根は神の川林道の未復旧部分に降りることになるので不可、そうなると檜洞丸を越えて矢駄尾根まで足を延ばさなくてはなりません。
こうなるともう、山荘に一泊した方が早いです。
そんなこんなで早々に袖平山ピストンに切り替えた次第です。
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袖平山ピストンにしたのには、もうひとつ理由があります。
その区間だけ歩いたことがなかったのです。
袖平山から北尾根、あるいは姫次方面は歩いていましたし、
先述の通り地蔵尾根を降った際に神の川林道ももう少し歩いています。
なので隙間を埋める意味もありました。
この先もしばらく時間が取れない日々が続きますが、
丹沢の中の「何かそこだけ歩いていない」ルートを埋めていく企画も考えてみたいところです。
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それにしても。
復路で戻って来た風巻ノ頭、
快晴、無風の中、
鳥の声も虫の羽音も上空を飛ぶ飛行機の音も、
工事現場の音も沢の水音も遠くを走る車の音も、
木の葉の葉擦れの音も、
何一つ聞こえない、自分の耳がどうにかなったのかと疑うほどの
静寂でした。
極上の静寂でした。
この瞬間を求めてお山に来ている、と言っていいほどです。
最高でした!
フォトギャラリー:56枚
本当は神ノ川ヒュッテ出発じゃないんです。
日陰沢橋からなんです。
ではまあ姫次方面ということで。
ヒュッテ前のトイレはですねえ、
今も使えないのです。
ただ地図に近づくと自動でライトが点きましたよ。
何その力の入った設備。ありがたいけど。
ここから先の最初のトンネル(孫右衛門トンネル)から先は歩行者もダメな模様です。
風巻尾根、矢駄尾根OK、源蔵尾根、地蔵尾根NGということです。
先に現れる矢駄尾根分岐。
なんですが倒木、土砂の積もりっぷりがヘビーです。
このまま固まっているのならまだ良いのですが。
山火事注意が風巻尾根への分岐の合図です。
ガードレールにもそう書いてあります。
そりゃ必要な案内、全部後ろ向き(当社比)ですのでねえ。
見落とす人もいるのでしょう。
で、尾根に取り付くにはまず沢を渡ります。
神ノ川公園橋の上から見る上流方面です。
それじゃ挑むぞ風巻尾根。
ただ、道が余り良くないです。
土砂が積もって階段状の登山道整備もナナメに回帰しちゃってます。
最初の標識です。
九十九折りで登りますが、この辺りは折れる間隔が長いため、トラバースを左右に繰り返している印象です。
ザレザレな上、ゴーロに落ち葉がセットです。
なかなかハード。
でもって急登ですからね。
8時頃におひさまー!
標識はしっかりしてました。
尚も斜面は続きます。
どうだろう、印象としては甲武信ヶ岳の徳ちゃん新道の小型版みたいなものかな?
これを登るのはいいです。
ただ降るとなると、日の高い内に足も残しておいてでしょう。
ダイドーのネクター缶発見!
裏の写真も撮って帰宅後調べたのですが、何時頃販売されていたものかまでは特定できませんでした。
まあジュース系でスチールですから70~80年代頭位のイメージです。
風巻ノ頭、着いたー!
急登ですが距離は短いので、基本そんなに恐れる尾根ではないと思います。
蛭ヶ岳登ったことがある人は大丈夫だと思います。
ふむふむ。
風巻ノ頭を越えると、素敵なやせ尾根も現れます。
クサリまでサービスです。
ああ楽しい!
もうちょっとですね。
しかし快晴です。
西側崩落は袖平山の証。
振り返ると富士さまが!
風巻尾根からですと、愛鷹山は檜洞丸などに隠れて見れません。
そんなこんなで、袖平山、着いたー!
と言っても山頂はもう少しだけ先。
はい、こちらでございます。
足元には三等三角点「青根村3」がいます。
山頂で出会ったお二人。
お一人は東海自然歩道を少しづつ歩いているそうですが、凄いなあ。
一方で、風巻尾根なんて超登山道、「自然歩道」などに組み込んじゃダメでしょ行政!とも思います。
それにしてもひなたぼっこ日和ですわ。
正面に蛭ちゃんを眺めながら
15分ほど休憩しました。
風なく暖かく、極楽でした。
では帰りましょう。
手前が風巻ノ頭、奥は大室山です。
保護者みたいだな。
復路で出会ったなかなか素敵な岩。
この岩を脇からよじ登るためにクサリがあったのですね。
風巻ノ頭まで戻ってきましたが、
全く物音がしませんでした。
屋外でこんな瞬間があるのかと疑うほどでした。
極上の静寂でした。
ファンタの瓶も発見。
初期モデルですから60年代から70年代の出土品ですね。
いやもう土器扱いですよ。
ザレザレ、浮石の中を丁寧に丁寧に降りていきます。
トラバース部分もナナメってます。
斜度と道の悪さを兼ね備えちゃってるから困りモンでした。
それでも何とか下山。
もし蛭ちゃんを往復していたら足も残ってなかったでしょうし、かなりしんどいことになっていたと思います。
行きには撮影しなかった、「神ノ川公園橋」です。
お山によくあるラーメン橋です。
吊橋ほどではないですが、歩くとちょっと揺れます。
階段を登って
日陰沢橋まで戻って山行終了です。
お疲れ様でしたー!
楽しかったです!
という訳で今年のお山は終了です。
「来年は?」
遠征できる時間は取れそうにないから、やっぱり丹沢近辺かな。
装備・携行品
| シャツ | アンダーウェア | ソフトシェル・ウインドシェル | ロングパンツ | サポートタイツ | 靴下 |
| レインウェア | 登山靴 | バックパック | スタッフバック | スパッツ・ゲイター | 水筒・テルモス |
| ヘッドランプ | 予備電池 | タオル | 帽子 | グローブ | 地図 |
| コンパス | ノート・筆記用具 | 腕時計 | カメラ | 登山計画書(控え) | ナイフ |
| 修理用具 | ツエルト | 健康保険証 | ホイッスル | 医療品 | 虫除け |
| 熊鈴・ベアスプレー | ロールペーパー | 携帯トイレ | 非常食 | 行動食 | チェーンスパイク |
| GPS機器 | 燃料 | ライター | カップ | カトラリー | エイト環・ATC |
| 安全環付きカラビナ | クイックドロー | スリング | ハーネス | ||
| 【その他】 アマチュア無線機、予備ヘッドライト、モバイルバッテリー、2バンドラジオ、風力計、スカイフック、細引き、プルージックコード、ウエビング | |||||




