行程・コース
天候
快晴。梅雨時期とは思えないほどの登山日和!
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
4:00に美濃戸口へ。駐車場は第1・2にけっこう駐車あり。八ヶ岳山荘はまだ開いてなかったので、駐車料金は帰りに会計をした(車に駐車カードが挟まれているので、戻ってきたら精算)。
この登山記録の行程
美濃戸口(05:03)・・・美濃戸(06:06-06:07)・・・堰堤広場(07:02-07:07)・・・赤岳鉱泉(08:14-09:11)・・・赤岩ノ頭(10:40-11:25)・・・硫黄岳(11:50-12:46)・・・硫黄岳山荘(泊)(13:11-06:30)・・・横岳(07:20-07:31)・・・三叉峰(07:58-08:10)・・・赤岳天望荘(09:41-10:06)・・・赤岳(10:48-11:16)・・・分岐(11:40-11:48)・・行者小屋(13:04-13:49)・・・赤岳鉱泉(14:28-14:36)・・・堰堤広場(15:18-15:23)・・・美濃戸(16:07)・・・美濃戸口(17:00)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
ツクモグサ(九十九草)=キンポウゲ科オキナグサ属の多年草。日本固有の高山植物で、本州では八ヶ岳と白馬岳でしか見ることのできない絶滅危惧種の貴重なお花。毛で覆われた黄色の花で、6月上旬ころ他の高山植物に先駆けて咲きます。
少しだけ高山植物もわかって来て、観てみたいなあと一番思っていたお花。それがツクモクサ。
でも、6月上旬はまだまだ高山は冬。登山をはじめてまだ何も知らない頃、5月下旬に八ヶ岳の権現岳に行こうとして、雪の洗礼を受けたことで、中々この時期高山に行く勇気が出ません(笑)。でも、ツクモグサはあってみたい!いや〜気持ちがあふれてしまって、今年に入ってから、迷わず6/6〜7で硫黄岳・横岳・赤岳の3座縦走を計画しました。といっても、6月といえば雨。雨の中横岳を通過するのは大変だし、八ヶ岳の稜線は風も強い。さらにツクモグサは寒いと花を開かない。この6月上旬にしか咲かなくて、天気が良くて、風も穏やかに、横岳を通過するって、まるで奇跡ですよね。でも、この奇跡が計画した6/6-7に実現しました。
初日天気が良く白い砂浜のような赤岩ノ頭では、360°どこを観てもすごい山のオンパレード。北アルプスなんて槍穂から白馬まで全山登場。目の前には硫黄岳、横岳、赤岳、阿弥陀岳と南八ヶ岳の鋭峰が立ち並ぶ。こんな景色普通でも見れないよ!と思い時間を忘れて楽しんじゃいました。硫黄岳に登ると北面の景色が見事で、妙高火打の頚城山塊や浅間山が見事!爆裂火口の端を行けるところまで行ってみました。三角点までは行けませんが、硫黄岳山頂部をまた違う角度から見れて良かったです。お昼を食べて、宿に向かう頃から強風が吹き荒れて来ました。硫黄岳山荘で夕食をいただいた後、稜線に上がりましたが、風が強く、立っているのも辛いくらい。明日は大丈夫だろうか?と不安になりましたが、目の前に「駒草神社」があるので、ここはやっぱり神頼み(笑)。
朝宿の窓から見ると、雲はあるものの、なんと無風に近い天気。宿の朝ご飯はあえて遅い時間を選択。いつもなら一番最初の時間なのですが、今回はツクモグサに会いたいんです。日のあたる時間に横岳に向かうことを考えると6:30に出発してもお釣りが来るくらい。もっと遅い方が良いくらい。といっても赤岳まで行きたいと考えると6:30発が最適と判断しました。なんと!稜線に立つと雲は取れて、青空のほぼ無風。涼しい風がたまにあたる。これぞ登山日和!もちろん花開くツクモグサに期待が高まります。
といってもまずは横岳に上らにゃいかん。八ヶ岳屈指の岩稜部。高所恐怖症には中々堪える稜線です。でもだいぶ克服して来て、この日もこの高さが楽しいんだから不思議。二度目でわかってるからというのも大きな安心。そして、整備が行き届いている登山道なので、見た目の山肌よりもとても歩きやすい稜線です。硫黄岳から向かって、横岳に登るカニの横バイと縦バイ部と石尊峰から一度降ってトラバースする場所、日の岳のルンゼの斜面さえ頑張れば、大丈夫です。あとはハシゴ通過と3点支持さえ守って進めばOK!ということで、横岳山頂に着。富士山もバッチリ!360°大展望です。山頂はたくさんの登山者で埋まるほど。ちょっと無人になったので、写真を撮って、こちらもスタートです。
横岳山頂から無名峰、三叉峰、石尊峰までは楽しい稜線歩きです。けっこう広い登山道だったりします。優雅なハイウェイです。それぞれトップに立つと赤岳がどんどん近くなるのがわかります。ここまでツクモグサはまだ会えません。よく目にするのは、紫色のオヤマノエンドウ。そろそろ見たいなあと思いつつ、手を抜かず岩稜部を進みます。石尊峰からは一度稜線を離れて高度感ある山腹のトラバース道になります。そして、この高度感あるこの場所から夢に描いていたツクモグサとめぐり逢えます。他に草もなく冷たい風に吹き付ける岩場にひっそりとたたずむ姿が可憐です。日影なので花は開いていません。でも、可愛い、愛らしい黄色と生毛がなんともいい。いくつも咲いてます!中々近いところには咲いてないのですが、至近距離のツクモグサを発見して大はしゃぎ(笑)。そして日の岳に出るのですが、ここに日のあたる斜面に咲くツクモグサの群落があります。緑のロープで囲っていて手を伸ばさないと撮影は厳しいですが、手を伸ばして見事に開花したツクモグサに会うことが出来ました!「一期一会」を超えた出会いです。ここにこの季節に登れてるのも奇跡だし、天気は最高、風はなし。日があたりツクモグサが開花してるなんて、どう考えても無謀な確率だと思います。もうこんなふうには歩けないだと思うと改めて駒草神社にお礼しないといけないなあって(笑)。実は美濃戸から北沢を進むと御神体の小さな祠があるのですが、そこでも神頼みしてたんです。もう本当に嬉しくて、ツクモグサの蕾だけでも十分なのに開いたお花も見ることが出来て、それもこんな絶景のおまけもついて、最高の登山となりました。
横岳を無事通過して、赤岳天望荘へ。ここからまるで壁を登るような赤岳の斜面を登り、八ヶ岳最高峰の赤岳に登頂!景色は360°大展望。青空がづっと続きました。今日下山して帰らなければならないのでのんびりも出来ない時間です。予定通りです。文三郎尾根を気をつけて降ります。岩稜と階段地獄です。で、行者小屋に無事着き、赤岳鉱泉を経て、美濃戸口へ予定通りに戻って来ました。
とっても充実した2日間。感動ばかりの縦走となりました。山、やっぱ最高です!
(登山DATA)
エリア:八ヶ岳連峰 南八ヶ岳
ルート:【周】硫黄岳〜横岳〜赤岳(美濃戸口)<北沢・赤岩ノ頭・文三郎尾根・北沢>
グレーティング: 体力 5、定数 49、難度 C EK度数 52(日帰り困難)
山名:硫黄岳(いおうだけ)
標高:2,760m
岩質:安山岩・玄武岩質安山岩(溶岩・火砕岩)
特徴:巨大な爆裂火口跡、南面は緩斜面の岩礫帯でキバナシャクナゲの自生地として有名、コマクサ・ウルップソウが見られる
山名:横岳(よこだけ)
標高:2,830m
岩質:安山岩・玄武岩質安山岩(溶岩・火砕岩)
特徴:八ヶ岳第2の高峰、ギザギザと小ピークが連続(二十三夜峰、日ノ岳、鉾岳、石尊峰、三叉峰、無名峰、奥の院)、杣添尾根
山名:赤岳(あかだけ)
標高:2,899.4m
岩質:安山岩・玄武岩質安山岩(溶岩・火砕岩)
特徴:八ヶ岳の主峰、酸化鉄による赤褐色の山肌、山頂は赤岳頂上山荘のある北峰と一等三角点がある南峰(最高峰)、日本の地質百選、赤森神社、6月上旬開山祭
フォトギャラリー:113枚
美濃戸口を5:03出発します!
美濃戸を過ぎ、北沢の林道を進むと八ヶ岳の御神木があります。2本大きな木に挟まれて小さな祠があります。以前後ろの木が倒れてその祠だけが壊れ御神木はなんの被害もないということがありました。いまも古い壊れた祠も残っています。
北沢がとっても奇麗です。
途中たくさんこの黄色の花が咲いてました・・・・。キバナノコマノツメ(黄花の駒の爪)スミレ科スミレ属の多年草。
途中、北沢を木道が作られて、そこを歩いて進みます。
おっと!大同心が見えました!天気良さそうです!
赤岳の所以になる酸化鉄に由来する赤茶けた色。川が真っ赤です。
赤岳鉱泉。ここが硫黄岳の登山口です。建物中央にその標識が目立たずあります(笑)
赤岳鉱泉からは赤岩の頭からの尾根まで北沢の源流の谷間へトラバースしながら進みます。尾根になるとここから一気に急登を登ります。ここがそのスタート地点。2300m付近。
と、いきなり梯子が出現!
そして急登が始まります!
途中、雪が登山道を埋めていました。
木々が疎らになり横岳の稜線が見えます。
正面に硫黄岳の山頂部も見えてきました。
おお、硫黄岳です!
振り返れば赤岳と阿弥陀岳です。まっすぐに伸びるこの登山道を登ってきました。けっこうきつい登りでしたが、ここまで来ると気分も晴れます。
赤岩ノ頭の肩の部分からみた硫黄岳。
そしてここ!曇ってはいますが、なんと北アルプスがすべて見れました!すごい迫力。
赤岩ノ頭から横岳・赤岳・阿弥陀岳と見事な景色。
そして硫黄岳の稜線を登る途中で、北面には天狗岳と蓼科山。
南面は横岳・赤岳・阿弥陀岳と高度感が出てきました。
硫黄岳の頂上直下の岩場から先ほどいた赤岩ノ頭をのぞき込む。高度感すごい!
硫黄岳山頂からみた北面の天狗岳。
硫黄岳山頂から夏沢峠へ少しだけ下ると爆裂火口を望めます。
硫黄岳山頂です。
硫黄だけの本当の山頂は爆裂火口の先端に三角点があります。少しだけ爆裂火口の縁を歩けるので行けるところまで行きました。その途中で爆裂火口の中を覗き込めます。
行けるところまできて、硫黄岳山頂を見返しました。
硫黄岳を横岳方面に下ります。途中、いくつかケルンが立っています。
下る先には横岳・赤岳・阿弥陀岳です。ちょうど雪のあるすぐ上にある建物が今日泊まる硫黄岳山荘です。
赤岩ノ頭と硫黄岳の間に陽が沈みます。稜線は風が強く、立っているのもけっこうきつかったです。
2日目、硫黄岳山荘を出発です。
朝、稜線を歩くと、晴天と風もほとんどなく、大展望が待っていました。朝からこの天気ならツクモグサが開いているかもって期待が膨らみます。どうだろう⁈
硫黄岳山荘を出発して振り返りました。硫黄岳の穏やかな山容がバッチリ。左右に浅間山と北アルプスです。団体さんが登って来ます。
昨日過ごした赤岩ノ頭。その奥は霧ヶ峰。そして白い雪に覆われた槍穂高連峰です。昨日よりもさらに輝いてます!
横岳に向かう前の前衛になる台座ノ頭。奥に横岳山頂部が見えてます。左右はコマクサの咲く岩場。まだ何もない時期です。ツクモグサを咲く頃はまだ他のお花は咲く前なんです。
台座ノ頭からの風景。手前が横岳山頂部。横岳の東斜面にはまだ雪が残ってます。そして、富士山。やっぱり富士山が見えると気分が高まりますね。
さあ、横岳の最初の関門です。手前がいわゆるカニの横バイ。でももう壁伝いをする必要はないのでもうこの名前は言わないでしょう。階段が奥にありますが登り切ると目を疑うような高度感です(笑)。
階段を登り切るといきなりこの高度が飛び込みます。昔は大騒ぎでビビったものです(笑)。注意して進みましょう!
その高度感も束の間、今度はこの岩のトラバースを進みます。核心部です。写真左は切れ落ちてますから鎖をしっかり持って、安心して、落ち着いて進みましょう。高所恐怖症はここがチャレンジゾーンです。この後カニの縦バイを登り山頂への急斜面を登ります。
頂上へ向かう稜線の上にでました。ここから来た道をみてみました。高度感もあります。
横岳の山頂に到着!青空が眩しい。富士山もバッチリです。頂上標識が昔よりさらに曲がりましたね。
山頂の岩場にはこんなに綺麗なオヤマノエンドウが咲いていました。この後このオヤマノエンドウはたくさん目にします。紫が強烈です!
さあ、横岳からの絶景です。硫黄岳の左側、北西方面です。手前の三角錐は、峰の松目です。赤岩ノ頭から降っていくと行けます。アップダウンありそうですね。そのすぐ奥は霧ヶ峰、三峰山、美ヶ原です。で、奥に白い稜線=北アルプスです。乗鞍、穂高、槍、立山、白馬と全部見えてます。
そのすぐ左側。手前は北沢と南沢です。奥に、御嶽、中央アルプスです。
そして、八ヶ岳の主峰=赤岳と阿弥陀如来の石像が並ぶ阿弥陀岳。圧巻の景色。赤岳のすぐ下に綺麗に権現岳が見えてます。奥は南アルプスの北岳、甲斐駒ヶ岳、仙丈ヶ岳です。
では、せっかくなので北からアルプスを見てみましょう!
ズームアップ:白馬三山
右から、黒い岩肌の五竜岳。鹿島槍ヶ岳の北峰と南峰。爺ヶ岳。
ズームアップ:立山
真ん中から左に薬師岳、水晶岳、鷲羽岳、そして常念岳です。
常念岳から左に槍ヶ岳、大喰岳、南岳、大キレット、北穂高岳、涸沢岳、奥穂高岳。
ちょっと引いて北アルプス南部の全景です。
ズームアップ:乗鞍岳
ズームアップ:御嶽山
ズームアップ:中央アルプス
南面は、赤岳と阿弥陀岳。
これから横岳山頂から進む横岳稜線の全貌。前半は意外と穏やかです。後半はいくつもトップがあります。後半は注意して進みます。
横岳山頂を後にして、振り返りました。これが横岳山頂部です。
赤い階段を下ります。あとは穏やかな道を少し進むと名前のない無名峰。2人人がいますね。その奥左にとんがったトップが三叉峰。ここが一番の大展望だと思います。360°の絶景です。そして、富士山です。横岳の稜線を赤岳に向かうといつも富士山を見ながら歩けるのも楽しみのひとつ。
といってもさすが横岳。岩稜ですから注意して進みましょう。高度感を感じられる1枚だと思います。
無名峰へ向かうとっても穏やかな稜線。ここは気持ちいいです。岩から少し解放されて安心できます(笑)。
次は三叉峰です。途中に歩けそうな岩稜部が見えてますが、ロープが貼られてあそこは歩けません。まだ穏やかに歩けます。
三叉峰から見た今歩いて来た道です。奥に浅間山が浮かび上がってます。
三叉峰の南面の景色。富士山も見えてもう最高!次のトップは石尊峰。1人立ってますね。
三叉峰から先を進むと進行方向の左手側をトラバースします。鎖に沿って進みます。道幅もあり整備が行き届いてるので心配はありません。
そして、このハシゴを下ります。これも高度感なく下りられるので問題なしです。
左サイドをトラバースしてるので富士山を見ながら歩けます。
石尊峰のトップから今歩いて来た道を振り返る。三叉峰と横岳山頂部です。
その石尊峰にありました!初ツクモグサ。初めて見る黄色の妖精。産毛がなんともいい感じ。開きそうで、これが見たくて6月上旬、正直雨風も覚悟で撤退ってことも想定してました。蕾でいいんです。この1輪見れただけで満足です。
でも、もっと咲いてるんです。ちょっと遠くてした。倍率を上げて撮影。開いてます!もうもう嬉しくて。来てよかったあ〜ってほんと思った瞬間です。
石尊峰から少し下って、ルートよりも高い位置にある岩場に登りました。普通は行かないかと…。遠くて人が登ってるのを見てたので、何かある!と感じました。それがこのお花!ハクサンイチゲ(白山一花)、キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草。花言葉は「幸せを招く花」です。幸せはここでもおきますw
ハクサンイチゲの咲く岩場のトップから切れ落ちた隙間になんと一輪ツクモグサとめぐり会えました。小さいけどとっても印象に残るツクモグサ。こんなところによく咲いてるって、なんか元気もらえます。
ミヤマキンバイ(深山金梅)バラ科キジムシロ属の多年草。黄色に惹かれます。
石尊峰から一度尾根を下ります。岩場のトラバースで高度感もあって注意を要する核心部です。でも、そこに黄色の妖精=ツクモグサです。もう十分これだけ見れたのでよかったです。でも、実はこれからなんです(笑)
稜線を外れてトラバース道の安定したところから見上げて撮影。すごいところを歩いて来ました。
その岩場のトラバース道の脇にふっくらとした手でさわれる場所に、ツクモグサが3輪咲いてました。これは大きかったです。モフモフですよ。こんなに近くで会えるなんて。
岩場のトラバースをさらに進み開けた場所にでます。鉾岳がそそり立つ場所です。太陽が当たり日当たりのいい場所に、ツクモグサの群落がありました。すごい。緑のロープが張ってあるので近くまでは行けないけど、手を伸ばせば撮影はできます。
ほらほら、こんなに開いてる!開いたツクモグサですよ!それも間近に3輪も。もう嬉しくて嬉しくて。最高です。
倍率を上げて撮影しました。こんな写真残せるとは思ってなかったので、幸せを通り越してしまいました(笑)
ツクモグサを思いっきり楽しんで、さあ、今度は八ヶ岳最高峰の赤岳ですね。それを思い出させてくれた景色です。
その前にもう一つ核心部です。日ノ岳のルンゼの核心部です。一枚岩の滑りやすい急斜面を鎖で下ります。ここいつも渋滞する場所ですが、今回はラッキーにも人がいない⁈慌てずゆっくりおりれました。
横岳を無事通過しそうな最後にまた幸せが訪れました。ハクサンイチゲです。
稜線東側の景色。奥秩父山地の金峰山。五丈岩がしっかり見えます。
赤岳天望荘から硫黄岳方面を見てみました。赤岩ノ頭も見えて、あそこから縦走して来たんだなと足を褒めたくなる一瞬でした。
そして、そびえ立つ八ヶ岳最高峰の赤岳。今回でここを登るのは4回目。何度来てもあきない山。大変な登りなんだけど、頑張れば手が届くっていう充実感が好きです。
登り始めて振り返りました。横岳の日ノ岳が威嚇する山容です。この姿にビビッて横岳行くのをやめて、赤岳・中岳・阿弥陀岳の縦走に切り替えたこともありました(笑)。やっぱこっちからみると恐ろしい山ですね。
いや~赤岳、ほぼ垂直な壁だ~。きつい登りです。クサリがあるので利用できるものは利用して少しでも楽に進むだけです。
もうすぐ山頂です。でもまだこれを登ります。正直きついです。
阿弥陀岳がずいぶん下に見えます。でもやっぱり大きい山です。
赤岳の北峰からみた最高峰の南峰=赤岳の最高点です。たくさんの登山者がいますね!早くあの仲間入りしないと(笑)
赤岳山頂。一等三角点「赤岳」があります。今日は・・・富士山も見えます。
そして、4度の赤岳登頂で権現岳を一番クッキリ見えた瞬間です。大きな鳥がこれから羽ばたくようにも見えます。そういえば権現岳は昨年周回縦走しました。山頂の岩場に立ちたくて。
権現岳と東ギボシ。こんなクッキリみえませんよ。そして圧巻は奥にそびえる南アルプス。北岳・甲斐駒ヶ岳・仙丈ケ岳です。
赤岳からも北アルプスの絶景は健在です。今日一日ずっとこの絶景が見れました。硫黄岳~横岳~赤岳と3座縦走でこんな景色がいつも見られる贅沢な山行です。
東に眼をやると真教寺尾根と県界尾根です。どちらも屈指の急登尾根です。その先には金峰山です。
そして富士山ですね!
赤岳からの下山は南面のキレット方面。ここから岩場を下ります。たくさんの登山者がどんどん登ってきます。ちょっと渋滞してゆっくりペース。でもけっこう危険なのでそれで十分です。
皆さん岩を縫うように慎重に下りて行きます。
振り返ると「恐ろしい赤岳」の姿です。地獄の風景のようにも見えます。
文三郎尾根と阿弥陀岳との分岐です。中岳と阿弥陀岳が重なって見えます。
そして、文三郎尾根がこれ。ずっと階段を下っていくのです。時折滑りやすい場所もあって、下りづらいです(登りはもっと過酷だと思います=一番登りたくない登山道だといつも思っています)。
中岳と阿弥陀岳。
昔の階段のあとが残っています(中央)。その上に現在の文三郎尾根のルート。右端の稜線が先ほどいた分岐です。あそこから下りてきました。
この2日間の縦走路です。硫黄岳とギザギザの横岳。いろいろドラマがありました。
文三郎尾根の真っ直ぐな階段地獄です。まるでジェットコースターで滑り落ちるようなほんとに急な階段です。これも高所恐怖症には堪えます。
ということで、行者小屋に戻ってきました。赤岳が見えてます。
赤岳鉱泉から戻る途中で目に飛び込んだお花です。調べてみたら、コミヤマカタバミ(小深山傍食)カタバミ科カタバミ属の多年草です。白い弁花に紅色の筋が入っていてとってもお洒落です。
無事予定通り17:00に美濃戸口に着きました!
天気はありえないほどの快天。ツクモグサにもたくさん会えた。硫黄岳・横岳・赤岳と憧れの3座縦走をやり切りました!
もうこれは褒美です!よく頑張ったのでほんとにご褒美にしました。ステーキです!いや~登山のあとタンパク質を求めちゃうのでこれはとっても美味しかった。間違いなしのレストラン。美濃戸口といえば・・・J&Nです。また来ちゃいました(笑)。
そして今回はさらにご褒美!ケーキですよ!これをご賞味したかった。念願のケーキです。
装備・携行品
| シャツ | アンダーウェア | ソフトシェル・ウインドシェル | フリース | ロングパンツ | 靴下 |
| レインウェア | 登山靴 | バックパック | スタッフバック | 水筒・テルモス | ヘッドランプ |
| 予備電池 | タオル | 帽子 | グローブ | サングラス | 着替え |
| 地図 | コンパス | ノート・筆記用具 | 腕時計 | 登山計画書(控え) | ナイフ |
| ツエルト | 健康保険証 | ホイッスル | 医療品 | 虫除け | 熊鈴・ベアスプレー |
| ロールペーパー | 携帯トイレ | 非常食 | 行動食 | チェーンスパイク | トレッキングポール |
| GPS機器 |




