20250801-02_鹿島槍ヶ岳・爺ヶ岳

小屋泊

爺ヶ岳、鹿島槍ヶ岳、布引山（北アルプス・御嶽山）

2025.08.01（金）～2025.08.02（土）

パーティ： 3人 (リンサンさん、ほか2名)

リンサンさん

行程・コース

天候

第1日目：冷乗越到着の正午過ぎまで晴天、その後爺ヶ岳往復時は霧。山荘到着直後夕立があったが、その後はおおむね晴れ。
第2日目：晴れてはいるものの周囲の山は雲（霧）の中。風があり、雲の流れは速く、布引山過ぎから山荘に戻るまで晴れ。以後、晴れてはいるものの山頂部は雲の中。

利用した登山口

大谷原　

登山口へのアクセス

マイカー
その他：安曇野IC経由で大谷原登山口駐車場。5時半到着時6台程。
下山時も5台程。

この登山記録の行程

【1日目】
大谷原(06:00)・・・西俣出合(07:05)[休憩 5分]・・・高千穂平(09:50)[休憩 10分]・・・赤岩尾根分岐（冷乗越）(11:50)[休憩 15分]・・・爺ヶ岳南峰(13:20)[休憩 10分]・・・赤岩尾根分岐（冷乗越）(14:30)[休憩 5分]・・・冷池山荘(14:50)

【2日目】
冷池山荘(05:50)・・・布引岳(布引山)(06:45)[休憩 5分]・・・南峰(07:35)[休憩 10分]・・・北峰分岐・・・鹿島槍ヶ岳北峰(08:25)[休憩 10分]・・・北峰分岐(08:40)・・・南峰(09:10)[休憩 5分]・・・布引岳(布引山)(09:50)[休憩 5分]・・・冷池山荘(10:35)[休憩 50分]・・・赤岩尾根分岐（冷乗越）(11:40)・・・高千穂平[休憩 10分]・・・西俣出合(14:15)[休憩 10分]・・・大谷原(15:15)

大町温泉郷　湯けむり屋敷　薬師の湯（750円）：0261-23-2834
398-0001長野県大町市大町温泉郷

コース

総距離: 約23.3km

累積標高差: 上り約3,137m; 下り約3,137m

コースタイム: 標準18時間20分; 自己15時間45分; 倍率0.86

高低図

標準タイム比較グラフ

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登山記録

行動記録・感想・メモ

きつい行程であったが、期待した景色が望め、満足な山行であった。
＜一日目＞
駐車場から本格的な登りの始まる西俣出合までの林道が長く思った以上に疲れた（特に下山時は足が疲労し、さらに1時間近い歩きはしんどかった）。
西俣出合からの赤岩尾根の登りは階段が所々にあり、等高線を垂直に横切る登山道が高千穂平まで続く、一言できつい登りであった。柏原新道と違い、登る人も下る人も少ない登山道であった。
高千穂平では布引山から鹿島槍ヶ岳（南峰・北峰）が眼前に広がり、疲れが少し癒された。が、そこから冷乗越までも同じような登山道で、最後には片側が切れたガレ場の細い登山道があり、気が抜けなかった。
冷乗越に着いたとたん、眼前には立山、別山そして剱岳が望め、登ってきてよかったと思った。
重いザックをデポし、前回断念した爺ヶ岳を反対側から往復した。ただ、冷乗越に着いた時点は晴天であったのに、あっと言う間に周囲は雲（霧）につつまれ、爺ヶ岳南峰往復の間、眺望はまたくなかった。しかし、ご褒美に南峰から中峰に下る途中で雷鳥親子に遭遇し、しばしの撮影会になった。
冷乗越まで戻り、ザックを背負いなおして、いったん下って登り返して山荘に到着した。到着直後に夕立があり、濡れず済んだことはラッキーであった。
＜二日目＞
出発時、周囲は雲（霧）の中で、時々雲が流れ、かすかに稜線が見える、生憎の天気であったが、晴れることを期待して、目指す鹿島槍ヶ岳に向かった。
布引山で晴れ間が広がりだし、鹿島槍への登山道もはっきり見えだした。途中でブロッケン現象にも出会えたが、スマホのカメラでは写真は写らなかった。また振り返れば布引山がきれいに見えだし、雲の中から立山や剱岳の山頂が見えだした。
鹿島槍南峰では時間を忘れるくらいの展望を楽しんだ。西は立山劔、北には八峰キレットを挟んで五竜、唐松、白馬が、南東方向には富士山と八ヶ岳が望めたが、南方面の槍ヶ岳等は残念ながら雲の中であった。
北峰への登山道は、最初の南峰からの下りがはっきり言って怖かった。下り切って振り返って南峰を見ればその急峻さに驚いた。鞍部から北峰へは吊尾根を恐々通り、北峰では南峰と変わらない展望を楽しんだが、南峰へ登り返さなければならないことを思うと気が気ではなかった。しかし、急峻な南峰への最後の登りは上を見て登る為、あまり怖さを感じず登りきることができた。北峰への往復はほとんどの登山者が行かないようで、この行程の怖さ・きつさを思うと、多くの登山者は南峰で下山していることが納得できた。北峰の往復を経験すると、八峰キレットは五竜から利用し、鹿島槍は北峰から南峰に縦走するほうが良いように感じた。
鹿島槍南峰からは来た道を景色を楽しみながら山荘まで下り、山荘で長めのコーヒーブレイクをしたのち、冷乗越から赤岩尾根を黙々と下った。西俣出合に下り切った時点で疲れがピークで、駐車場までの林道が思いのほか足取りが重かった。下りは写真を撮る気力もなかった。