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千畳敷から木曽駒ケ岳・空木岳を経て菅の台バスセンター

木曽駒ケ岳、空木岳( 中央アルプス)

パーティ: 1人 (しげ さん )

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行程・コース

天候

初日)晴時々曇、2日目)霧・強風、3日目)晴

利用した登山口

千畳敷   池山林道終点   駒ヶ根高原  

登山口へのアクセス

バス
その他: 往路)高速バス/バスタ新宿…中央道駒ヶ根インター、路線バス/女体入口…しらび平、ロープウエイ/しらび平…千畳敷、
復路)路線バス/菅の台バスセンター…女体入口、高速バス/中央道駒ヶ根インター…バスタ新宿

この登山記録の行程

【1日目】
千畳敷(12:05)・・・乗越浄土(12:52)・・・宝剣山荘(12:55)[休憩 15分]・・・中岳(13:25)・・・木曽駒ヶ岳(13:53)[休憩 30分]・・・宝剣山荘(15:15)

【2日目】
宝剣山荘(06:00)・・・宝剣岳(06:20)・・・三ノ沢分岐(06:50)・・・極楽平(07:00)・・・濁沢大峰(08:18)・・・檜尾岳(09:40)・・・熊沢岳(11:45)・・・東川岳(13:15)・・・木曽殿山荘(13:35)

【3日目】
木曽殿山荘(05:30)・・・空木岳(06:59)[休憩 30分]・・・分岐点(08:20)・・・大地獄(09:28)・・・池山小屋分岐(10:15)[休憩 10分]・・・池山林道終点(11:10)・・・駒ヶ根高原(12:10)

コース

総距離
約22.0km
累積標高差
上り約1,707m
下り約3,503m
コースタイム
標準17時間5
自己16時間
倍率0.94

高低図

標準タイム比較グラフ

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登山記録

行動記録・感想・メモ

 2025年の夏は猛暑が続き、どの山を目指そうかと考えあぐねていましたが、ようやく中央アルプスに行こうと思い立ち俄然やる気が出てきました。2泊3日で木曽駒ケ岳と空木岳を縦走する計画。最初はテント山行を考えていましたが、宝剣岳から空木岳間の縦走路はアップダウンが多数あり、自分の体力ではきつい。空木岳登山口から登ると、空木岳まで標高差2000mを登るので、これも無理。ということで、今回はテント装備は置いて、宝剣岳から空木岳の縦走路を、宝剣山荘と木曽殿山荘の二つの小屋に泊まって歩く計画にしました。
 アプローチは高速バス・中央道駒ヶ根インターで下車し、すぐそばの女体入口バス停で路線バスに乗り換え。そのまましらび平ロープウエイのりば迄連れて行ってくれます。バスタ新宿から千畳敷まで、ほとんど歩くことなく2400mの高地に立つことができました。宝剣山荘から木曽駒ケ岳は、中岳を経て、およそ2時間ほどで木曽駒ケ岳山頂。労せずして本格的な登山気分に浸れます。稜線は広々と歩きやすく、こども達も夏休みの終盤でたくさん歩いてました。
 木曽駒ケ岳からの帰りは中岳の巻道を進みました。中岳、稜線の歩きやすい登山道に対して、巻道は登山地図では破線ルート。岩場が多く、西側の斜面が切れ落ちて高度感のある場所もあります。山なれない方は通らない方が無難でしょう。宝剣山荘に戻って、相部屋のハイカーさんと山談義に花を咲かせながら、山上の夕暮れを楽しみました。この日、お隣の天狗荘では学校登山の中学生集団が宿泊していて、盛り上がっていましたよ。
 二日目は霧と強風。雨が降っていないのが幸い。宝剣岳からの展望はなく、いつの間にか通過してしまいました。地上では35℃を超える猛暑が続いているというのに、ここでは強風も手伝ってむしろ寒いくらい。レインウエアに薄手の手袋を着用して歩きました。宝剣山荘で同部屋だったハイカーの方とも同じ行程を歩きます。霧で展望が全くなかったものの、抜きつ抜かれつ、楽しい山歩きでした。中間地点の檜尾岳には10時に到着。歩き始めておよそ3時間。事前情報どうり、確かにアップダウンが多く、飽き飽きします。
 2日目の夜は木曽殿山荘に宿泊です。木曽殿山荘は水を引き込んでおらず(?)、歩いて10分程度の水場に汲みに行く必要があります。標高差はありませんが、微妙にアップダウンがあって、一人で行くと気持ち的に少しつらいかな。水はたくさん出ていました。木曽殿山荘の晩御飯は、炊き込みご飯とおでん。充実していました。
 3日目はいよいよ空木岳です。天気は、前日までの強風も収まり、晴。日の出とともに周囲の山がにオレンジ色に染まり、幻想的です。木曽殿山荘の朝食は5時と早目で助かります。5時半には出発。木曽殿山荘を出てすぐに急登。登り切ったところが木曽殿越。ここから垂直に近い壁の岩登りが連続します。なかなか険しく、ヘルメット着用がベターです。小屋を出てから、およそ1.5時間で空木岳山頂に到着しました。
 空木岳山頂は広々としていて、とても展望が良かったです。南アルプスが北から南へと一望でき、空木岳は南アルプスの展望台です。塩見岳の向こうには富士山も見えました。北方には、妙高、八ヶ岳、北アルプス、槍ヶ岳・穂高連峰、御岳山のどっしりした山並みが目に入ります。南方は、恵那山のブロードな稜線が見えました。素晴らしい展望に、見飽きることを知りません。
 下山は、標高差2000mの長い長い下り坂を一気に歩きます。駒石付近までは、ハイマツに囲まれた真砂土の登山道です。その先は、少しずつ樹林帯に入るようになり、ヨナ沢の頭あたりでは、もうほとんど展望がありません。気温も上がり、大変蒸し暑かったです。この登山道を登ってくるハイカーにも多くすれ違いました。暑い中を大きなザックを背負って上る方もいて、自分には真似できないなぁと思いました。長い登山道を進み、ようやく林道終点にたどり着きます。ここからは林道と登山道が交錯するように地図に道が書いてあって、少しわかりにくい。林道は斜度が緩く、くねくね道の長距離歩行になります。これをショートカットするように付けられているのが斜度のきつい空木岳登山道。早く風呂に入りたい思いで、林道はショートカットし空木岳登山道を下ります。
 ようやく駒ヶ根スキー場の前を通る舗装道路にでると、ほぼゴール。約5時間で降りました。菅の台パスセンターからすこし北西方向に舗装道路を歩くと、こまくさの湯という日帰り温泉施設があります。木曽殿山荘で50円割引券を配布しています。食事処もあって、とても良い施設です。こまくさの湯で体の汚れを流した後は、食事処で極厚こまかつ丼をいただきました。山小屋で出会った山仲間とも意気投合し、あっという間の充実した山行となりました。

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フォトギャラリー:7枚

ロープウエイ・千畳敷駅。しらび平から10分足らず。外に出ると、一気に山の世界です。

稜線に出ると乗越浄土。広々として樹木はありません。風が強いと厳しい場所になりそう。写真奥に宝剣山荘と天狗荘が見えています。

宝剣山荘入口前

木曽駒ケ岳山頂。平坦で広々した山頂です。晴れていれば展望も抜群でしょう。

木曽殿山荘

空木岳山頂

駒石

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装備・携行品

シャツ アンダーウェア Tシャツ ダウン・化繊綿ウェア ロングパンツ 靴下
レインウェア 登山靴 バックパック スタッフバック 水筒・テルモス ヘッドランプ
予備電池 タオル 帽子 サングラス 着替え
地図 コンパス ノート・筆記用具 腕時計 登山計画書(控え) ナイフ
健康保険証 ホイッスル 医療品 虫除け ロールペーパー 携帯トイレ
非常食 行動食 テーピングテープ トレッキングポール GPS機器 ストーブ
燃料 ライター カップ クッカー カトラリー ヘルメット

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登った山

木曽駒ヶ岳

木曽駒ヶ岳

2,956m

宝剣岳

宝剣岳

2,931m

檜尾岳

檜尾岳

2,728m

熊沢岳

熊沢岳

2,778m

東川岳

東川岳

2,671m

空木岳

空木岳

2,864m

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