行程・コース
天候
晴れ、ただし雲多く。
利用した登山口
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
扇沢の無料駐車場に駐車、土日は混雑することを見越して前夜11:00に到着して車中泊しています。金曜深夜11時時点で8割程度、5:00起床時点で満車でした。
この登山記録の行程
扇沢(05:30)・・・大沢小屋(06:20)・・・針ノ木峠(08:50)・・・針ノ木岳(09:50)・・・針ノ木峠(10:40)・・・蓮華岳(11:50)・・・針ノ木峠(12:40)・・・大沢小屋(14:50)・・・扇沢(16:30)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
トロリーバスのトンネルに至る林道ゲート脇が登山口です。しばらくは登山道と林道が並走しますので、作業車両用の駐車場まで林道を歩くのもありだと思います。作業車両用の駐車場奥から本格的登山道になります。
大沢小屋に至る前にやや水量のある沢を渡渉します。降雨時は注意が必要です。
大沢小屋を出て30分ほどで針ノ木雪渓に到着です。その長さと体感的には見上げるような斜度に圧倒されます。融雪がもっと進んだ時用の取り付きルートが雪渓沿いに続いていますが、さっさと降りれるところで降りてしまった方が歩きやすいと思います。雪渓はまだしっかりしているので、両隅に近寄らなければ崩落することはないと思います。
今回はオーバーとは思いましたが12本爪アイゼンとピッケルを持っていきました。滑落停止が必要な状態ではなかったので、ストック2本で十分と思います。下降時のことも考えて8~10本爪のアイゼン、またはチェーンアイゼンが有効と思います。4本爪も無意味ということはないのでしょうが、フラットフィッティングに慣れていない方が4本爪を使ってもつま先から登って滑ったり、踵から降りて滑ったりと、大変そうでした。
雪渓を登りきるとザレた斜面に切られたツヅラ折を登っていき、乗越したところが針ノ木峠、9時到着時点で既にテントも張られ始めています。
アイゼン・ピッケルや予備の水をデポしてまずは針ノ木岳を目指します。
最初は山北側斜面のトラバースを繰り返し、花畑を越え頂上直下から稜線へ。西からの強烈な季節風が頬を刺す中、頂上へ。西には立山、剣、目前にはスバリ岳へと続く稜線、北には爺ヶ岳から白馬岳まで見通せる後立の峰々、振り返れば薬師・水晶・鷲羽・三俣蓮華といった奥黒部の衝立、隣には槍ヶ岳から穂高岳の峰々、底に至る裏銀座の稜線、ここが北アルプスの中央です。
峠に戻った後は蓮華岳に登り返しました。峠からは2754mピークしか見えませんが、そこを乗越すとアップダウンの少ない快適な稜線歩きが始まります。そして、点在するコマクサの群落。ちょうど今が見ごろなのでしょう、たくさん咲いていました。
12時半頃に小屋に戻ると続々と小屋泊する登山者も到着し、小屋は受付の列。稜線から見えたテント場も既に建売住宅状態、小屋の宿泊者も1枚の布団に2人寝る状態とのこと。
泊まる人は大変だなぁ、と思いつつ下山開始。
大沢小屋を過ぎ妻が先行して下山し、一人歩いているとき、突如右足を置いた大きな石が土中から外れ右側の崖下へ、体が真横に回転、私も崖下へゴロゴロ・・・
幸いにも芦に体が引っかかり沢底まで滑落せずにすみましたが、腹を痛打、オエッ!骨折箇所はないようでしたが落ちた崖の登り返しは不可能だったので沢(幸いにも枯れた沢)へ下降し、登山道方向へ遡行、無事にルートに戻りました。
登山道上にてしばらく心拍数が正常に戻るのを待って、ゆっくり下山再開。
人間どこに落とし穴が待ち受けているかわかりません、次はもっと慎重に、グループ行動の時は分解しないように気を付けて臨みます。
なお、この滑落で登山道が3割ほど崩落してしまった箇所(大沢小屋~扇沢間の鳴沢よりやや下ったところ)があるかもしれません。以後の下山者の安全な通過をこころよりお祈りします。
みんなのコメント