行程・コース
天候
快晴、昼から雲が発生
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
9/20 アメリカ橋駐車場?に駐車し、車中泊(アメリカ橋から先は林道崩壊のため車両進入禁止)
この登山記録の行程
アメリカ橋(03:44)ー日暮沢小屋(04:38)-清太岩山(07:29)ー竜門山(08:51)ー西朝日岳(10:10)ー大朝日岳(12:18)ー小朝日岳(14:21)ーナナヌキ峰分岐(15:42)ー林道終点(17:13)ー日暮沢小屋(17:30)ーアメリカ橋(18:16)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
シルバーウィーク間の天気予報において、良好な朝日連峰をピンポイントで計画する。
9月20日、当初日暮沢にて車中泊と考えていたが、アメリカ橋から先が林道崩落のため車両通行禁止であり、早い時間に到着したことから、現地偵察として、日暮沢小屋までの林道の現状、登山口、アメリカ橋からの所要時間の確認と兼ねて水補給を行った。歩行に難所もない事から、アメリカ橋駐車場?にて車中泊を決心し、翌日の行動を2時間早めることとした。
9月21日3時に起床し、月明りの無い暗闇に車から出ると、満天の星空が待っていた。雲の陰り一つない星空を見て、今日は山の神様からのご褒美かと胸を躍らせた。
早々に朝食、洗面を終え、ヘッドランプを装着し、いざ暗黒の林道に消える。
日暮沢小屋に差し掛かった時、外に人がいて、「おはようございます。」と声を掛けると、「こんなに早く・・・」の声が返ってくる。
そう、上の避難小屋で1泊するのであれば、遅い時間の出発でもいいのだが、今回の計画は日帰りであるがため、この時間での行動である。
日暮沢登山口から入山し、清太岩山の中腹辺りで日の出を迎えた。雲一つない晴天と、綺麗な月山の全容を見て、更に気分は高鳴るばかりであるが、今回はロングコース!コースタイムの9割を目標として、はやる心を抑え、「落ち着け、焦るな、ゆっくり」と自分に言い聞かせながら足を進めた。
清太岩山からは、稜線のほぼ全容が確認でき、最後の難所と想定する小朝日岳の険しさを見て、更にペースのキープの重要性を認識する。
ユーフン山頂辺りから紅葉も始まり、朝日連峰の稜線美と山容の素晴らしさに「なんて綺麗な山なんだろう。」、絶世の美女にでも出会ったようなそんな感覚だろうか。一気に虜にされた気持ちになった。
竜門山までの稜線で以東岳も確認でき、そういえば田中陽気さんは200名山で、この道を通た事を思いだした。
竜門山から西朝日岳、中岳に向かう稜線では、見事な紅葉が待ち受けており、その美しさに幾度と足を停め、写真やビデオの撮影に時間を費やす羽目になってしまった。
昨年のこの時期に登った飯豊連峰も綺麗に見え、あの時はひどい天候だったと、ふと思い出し、今日の好天を感謝した。
「時間は浪費しても、体力は浪費するなよ。」と、再び自分に言い聞かせる。
中岳と大朝日岳の中間あたりに位置する水場の金玉水に立ち寄り、給水と冷え切った山水の力水を授かり、「よしっ!!」と自分に気合を入れる。
金玉水の標識の所で、高校の女子登山部の御一行とすれ違い、高校生とは言え、鍛えられたしっかりした顔つきに、頼もしさをも感じさせられた。
大朝日岳山頂に到着するも、雲が掛かり、景観は望めず、直ぐさま下山、いよいよの最後の難所、小朝日岳へと足を進め、途中の水場の銀玉水に立ち寄り、昼食を摂る。
小朝日岳に近づくほど、岩山らしい険しさが確認できる。しかし、綺麗な山だ。
う回路と山頂への分岐路で、ほとんどの人がう回路へと進み、というか、私一人が山頂への道を選択していた。これは修行なのか?修験の道なのか?と、ふと思ってしまった。
小朝日岳山頂に到着すると先客2名のサムライがいた。「ここからの絶景は、ここに来ないと見ることが出来ないですね。」と3人で相槌を打った。
さて、後は下るだけと安心したのも束の間、ハナヌキ峰分岐で古寺方向は下り坂、しかし日暮沢方向は登り・・・ここに来て登りか・・・当分の間、登り8割、下り2割の道が続き、1100メートル辺りから一向に高度が下がらない。
いい加減疲れが出てきた頃、急な下りが現れ、ほぼ高低差500メートル近くは急激に下ったのではないだろうか。沢の音が段々と大きくなり、要約下り坂も終え、後は林道へ向かうのみ・・・ではなく、途中ロープを使っての、5メートル位のエグレを下り、上がり、全身がヘロヘロ状態になったところで、林道終点に出た。
この時点で、もう周りは薄暗くなり、ラストスパートではないが、最後の力を振り絞りペースアップを図る。日暮沢小屋を通り過ぎた辺りから闇へと変わるが、ペースを落とさず無事にアメリカ橋に到着する。所要時間14時間32分、水分摂取量3.5リットルと少し少な目。マジ疲れた。「54歳のおっさん、お前はすごい。」と自分を褒めたたえた。
直ぐさま大井沢温泉に立ち寄り、全身の異臭と疲れを洗い流した。
今回の成果として、ペースによっては体力温存、水分量の減量もでき、日帰りロングコースは可能であり、ペース配分の重要性が認識できた。反省としては、景観の素晴らしさに足止めをし過ぎた事、景色をもっと楽しむのであれば小屋泊りを検討する事である。
次は、小屋泊まりで、のんびり来よう。
フォトギャラリー:92枚
05:31日の出
雲一つない快晴と遠くに月山
清太岩山の山頂部
清太岩山の三角点
手前に寒江山、奥に以東岳
大朝日岳を確認
竜門山への稜線と右側に小さく竜門小屋
ユーフン山から大朝日岳方面
竜門山山頂から以東岳方面
西朝日岳山頂から大朝日岳
金玉水源から大朝日岳
金玉水、キンキンに冷えてます。
大朝日岳山頂、雲がかかり、視界不良
岩山らしい小朝日岳、最後の難関?
小朝日岳、う回路と登りの分岐
小朝日岳から大朝日岳方向、雲が尾根を越えられず何とも幻想的な景色に
小朝日岳山頂までもう直ぐ。
小朝日岳山頂の三角点と案内板
古寺山
ハナヌキ峰分岐、ここから再び登りが
日暮沢小屋
アメリカ橋に到着
装備・携行品
| シャツ | アンダーウェア | ダウン・化繊綿ウェア | ロングパンツ | 靴下 | レインウェア |
| 登山靴 | バックパック | スタッフバック | スパッツ・ゲイター | 水筒・テルモス | ヘッドランプ |
| タオル | 帽子 | グローブ | サングラス | 着替え | 地図 |
| コンパス | ノート・筆記用具 | 腕時計 | カメラ | 登山計画書(控え) | ナイフ |
| 修理用具 | ツエルト | 健康保険証 | ホイッスル | 医療品 | 虫除け |
| 熊鈴・ベアスプレー | ロールペーパー | 非常食 | 行動食 | テーピングテープ | トレッキングポール |
| シュラフ | シュラフカバー | スリーピングマット | ライター | カップ | |
| 【その他】 AMラジオ、携帯トイレ | |||||
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登った山
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