行程・コース
天候
晴れ、弱風
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
関越道 塩沢石打ICより約30分
駐車料金 普通車500円
(日中にいる管理人に支払い)
この登山記録の行程
桜坂(05:50)・・・巻道分岐(06:15)・・・割引沢分岐[休憩 20分](07:20)・・・天狗尾根取付(08:00)・・・天狗池(08:50)・・・割引岳[休憩 10分](09:30)・・・巻機山御機屋 (井戸尾根コース分岐) (09:45)・・・牛ヶ岳[休憩 20分](10:30)・・・巻機山御機屋 (井戸尾根コース分岐) (10:50)・・・巻機山避難小屋[休憩 5分](11:00)・・・九合目前巻機(11:05)・・・五合目(11:55)・・・桜坂(12:25)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
==========================《 コース状況 》===========================
【桜坂 → 巻道分岐】
(ゆるやかな樹林帯の道)
道自体は問題なし。
ただし、井戸尾根との分岐の後、建物が数件建った広場に出るが、ここは基本的に右手方向を選んでいく。
ストックを使っているのなら、ここで収納。ここから先、沢の道は逆に邪魔になる。
【巻道分岐 → 割引沢分岐】
(沢沿いの灌木帯の下り→沢登り、徒渉、草つきのトラバース、ゴーロのミックス)
巻道分岐からは、幅も細く、木の根が変に張り出した歩きにくい道を沢に向けて慎重に下る。
沢に出ると、すぐに反対側(右岸)へ徒渉。あとはアイガメノ滝の上まで、その右岸につけられた道を進む。
吹上ノ滝までは、沢の中の岩場に出たり、川沿いの灌木帯の中を歩いたりを交互に繰り返していく。
踏み跡ははっきりしている。岩場では赤ペンキを追っていく。
ところどころ、ロープ、鎖あり。
吹上ノ滝では、ナメた斜面を進んでいく。
とこどころ沢水が出ている岩があるので、スリップしないように進む。
すぐに沢が右に90度折れて、アイガメノ滝。
前半は滝のそばに鎖がつけられた急斜面を登っていく。
岩が濡れている急斜面なので、ここも足を滑らせないように慎重に登る。
約15メートルほど上がると、灌木帯に入る。
アイガメノ滝上部で再び岩場に出て、徒渉。
この徒渉開始地点は、水面に近い小さい岩まで80cmほどの差があり、
慎重に足を下ろしながらとなった。
徒渉後は、大きな岩がゴロゴロしている沢の中を登っていく。
赤ペンキははっきりしているが、
マーク間のミクロなレベルでのルートファインディングが求められる。
しばらく行くと、割引沢分岐。
岩に書かれた大きな赤ペンキ文字が道標になっている。
【割引沢分岐 → 天狗尾根取付】
(ゴーロ、たまに沢沿いの草つき道)
この前の区間のアイガメノ滝上部から、割引沢分岐までと、基本的には同じである。
ただし、赤ペンキマークの先がどうなっているか、今まで以上にちゃんと確認すること。
一部の場所では、両岸に点々とマークがあったりするが、
これは、岸が崩壊して通れなくなった方にも古いマークが残っていたりするためである。
なので、ルートファインディングはここでもやはり必要。
【天狗尾根取付 → 天狗尾根】
(崖登り → 草つきの急斜面登り → 低木帯の急斜面登り)
最難関区間。
崖登りと、草つきの急斜面登りは、この前までの区間の延長といった感じで登れる。
ただし、傾斜は明らかにきついが。
その後、低木帯に入ったところからの斜面の登りにくさは、比べ物にならない。
くるぶし位までの高さの笹の葉で覆われた、ほぼ垂直に近いと言っていい斜面のため、非常に滑りやすい。
足のグリップでは足りないため、笹の根元を手で束ねて、それをロープ代わりにして体を上げる。
力を入れすぎると笹が抜けるので、バランスが大事。文字で書くと簡単だが、、、
【天狗尾根 → 割引岳】
(低木帯および笹の急な登り → 草地および笹の急な登り)
急な登り、とは言っているものの、この天狗尾根に出るまでの急斜面に比べれば、かなり楽。
ここからストックも使える。
斜面の角度がキツイだけで、テクニカルな部分はない。
【割引岳 → 巻機山 → 牛ヶ岳 → 巻機山御機屋(井戸尾根コース分岐)】
(小石混ざりのよく踏まれた道、よく踏まれた土の道、木道、階段のミックス)
特に難しいところはなく、歩きやすい快適な道。
今までの苦労が嘘のような気分爽快な、稜線の空中散歩が楽しめる。
【巻機山御機屋(井戸尾根コース分岐) → 巻機山避難小屋 → 前巻機山】
(階段、木道)
こちらも歩きやすい。
ただし、避難小屋までは斜面の角度が少々あるので、特に階段部は慎重に。
【前巻機山 → 6合目】
(笹および低木帯の中の岩が転がる道)
岩が転がっていたり、段差があったりするので、足元に注意して下る。
特に、前巻機山からしばらくは急斜面なので、特に慎重に。
【6合目 → 桜坂】
(樹林帯の道)
ごくごく普通の樹林帯の中の登山道。
ところどころ根っこが張り出しているので、足を引っ掛けないように。
============================《 感想 》=============================
アキレス腱がパンパンになるくらい急傾斜だったが、そのテクニカルも相まって、登ってみれば楽しかった。
登りのきつさが尋常じゃなかったので、その後の稜線歩きの清々しさもひとしお。
フォトギャラリー:68枚
第1駐車場の一番奥が、登山口。
続々と右側の井戸尾根コースに向かう登山者を尻目に、一人、左側に進入。
井戸尾根コースとの分岐後、数百メートル足らずで広々とした場所に出る。幾つか建物への分岐を分けるが、いずれも右側を選ぶ。
天狗岩が目立つ。
巻き道分岐までは、なだらかな登り。
巻き道分岐。
巻き道分岐から、5分ほどかけて沢へ降りる。道は細く、降りにくい。
沢に出た後で、赤ペンキに従い反対側(右岸)へ徒渉。この後、アイガメノ滝上部まで右岸を進む。
岩と沢に挟まれた狭いところは、たくさんある。
沢の中も、その脇を進む登山道も、ナメた岩が多い。靴底全体をしっかりと岩に乗せて、しかし力も入れすぎずで、スリップさせないバランスのとれたグリップを心がける。
吹上ノ滝。登山道は左手斜面の草地を巻く。
吹上ノ滝の上部から、アイガメノ滝の下部にかけて。腫れの日が続いていたが、ところどころ岩の上にまで水が出ている。滑らせないように慎重に歩く。
アイガメノ滝。登山道は写真左手草地の下の岩場をトラバースしてから、滝のそばを鎖を使って真っ直ぐに上がる。
アイガメノ滝のそばを上がる。ここは岩もしっかりと濡れているので、滑りやすかった。
アイガメノ滝の上。中央部のところで、反対側の岸へ徒渉する。
反対側(左岸)への徒渉ポイント。写真では高低差が感じられないが、実は靴が写っている岩から、水面にほど近い黄色っぽい岩は80cmほど下。足を下ろしてから、右手の岩に移るという一連の動作がやりにくかった。
徒渉してからヌクビ沢出合までは、岩がゴロゴロする沢の中を歩く。次の赤ペンキを常に探しながら歩くこと。正面がヌクビ沢出合。左上が天狗岩。
ヌクビ沢出合。
出合から左に進み、割引沢をさらに進む。出合までと同様に、沢の中を進むことが多い。
割引沢上部も沢の中を進むが、赤ペンキを探す時は、ペンキの先の様子まで確認すること。
急斜面の沢なので、通ることが困難なほどに崩れているところがあるが、古い赤ペンキがそのまま残っている。両岸の岩に赤ペンキがあって、迷った末に進んでみたら、その先の岩場が崩れていたところが実際にあった。
ちなみにここは、左手に赤ペンキが目立つが、右手にも赤ペンキがある。正解は右手で、草地の中を進む。踏み跡薄く、気付きにくかった。
天狗岩の下を過ぎると、やたら赤ペンキが主張している場所に着く。
この赤ペンキが目一杯主張しているところが、天狗尾根への取り付き。
取り付きから、小さな沢筋を登っていく。
十メートルほど沢筋を登って、左手の急斜面の草地に移っていく。振り返ると、こんな感じ。
急斜面。まだ岩の出っ張りがあるので登りやすいが、この岩もすぐに草と土に埋もれる。
岩が消えると、このような低木帯の急斜面。この急斜面が今回一番登りにくかった。
足がかりになる場所も、ステップが斜めになっていて、おまけに笹を踏む形になるので、下手に重心をかけると、思っ切り足が滑る。笹の根元を手でつかんで、ロープ代わりにする場所も。
たまにこんな感じなところも。岩の出っ張りがあるので、登りにくさの反動でグイグイ行こうとするも、相変わらずの急斜面なので、転落しないように慎重に登る。
かなりきつい登りが続くが、振り返ると素晴らしい紅葉の大斜面。
尾根筋に出る。天狗岩のはるか先には、谷川連峰。
笹の根元を掴み、文字通り喘ぎながら登るのもここまで。この先も急登は続くが、手は使わなくなる。ここで収納していたストックを取り出す。
とはいえ、割引岳山頂はまだ遠い…
天狗ノ池。唯一、なだらかな場所。
ただ、足元は水分をたっぷり含んだコケでふわふわなので、座るには場所を選ばないとビショビショに濡れそう。
天狗ノ池、遠景。急登の辛さも、この景色の素晴らしさで癒される。
急登。ただし、岩の出っ張りが多いので、足を滑らす心配はなし。これだけでも、ずいぶん気が楽。
割引岳山頂が見えてくる。もう少し。
ひょっこり山頂。
山頂から来た道を振り返ると、足元にこんな看板が。
尾根筋まではいいけど、そこから沢への斜面は絶対に落ちてしまうと思う。
割引岳山頂から、巻機山の山頂部を一望する。
左手奥が牛ヶ岳。
割引岳山頂から北西方向、魚沼盆地と魚沼丘陵を望む。手前には裏巻機の新道登山道も見える。
裏巻機への警告。
井戸尾根コース分岐へ向かう途中に割引岳を振り返る。綺麗な形。
井戸尾根コース分岐へ向かう。小石の道、朽ちた木道、よく踏まれた土の道、階段といった感じ。
井戸尾根分岐に、巻機山を示す看板がある。最高点はここから東に10分弱の場所。
広い広場になっていて、腰を下ろせる。
井戸尾根分岐を後にし、最高点へ向かう。なだらかなピーク。
最高点(登山道上の)。この左手の方が高いのだが、笹に覆われ道はついていない。このケルンで皆写真を撮っていた。
最高点を後にし、さらに東へ向かう。5分弱で、朝日岳方面の分岐を示す道標。ここにはベンチあり。
朝日岳分岐の先から、本谷山へと続く尾根筋を望む。さらにその先には平ヶ岳の姿も見えている。
牛ヶ岳の山頂部から、ずっと稜線歩きしてきた割引岳、巻機山の最高点ピークを望む。
牛ヶ岳山頂部から。(左から)八海山でーす、越後駒ヶ岳でーす、中ノ岳でーす。三山揃って、越後三山でーす。
牛ヶ岳から最高点ピークに戻る。本当に気持ち良い稜線歩き。
一気に井戸尾根分岐まで戻ってきた。たくさんの人で賑わっていた。
井戸尾根分岐から降ってくる途中。織姫ノ池から山頂部を振り返る。
避難小屋。
避難小屋。
避難小屋の中もチェック。綺麗。
トイレは未確認。
避難小屋前から山頂部。
手前の窪地にはテントを張った跡があるが、、、
避難小屋から、前巻機山までは階段の上り返し。
階段なので少々きついが、前巻機山からは、巻機山の素晴らしい姿が見られる。
井戸尾根の下り。前半は笹の中の、岩が目立つ道を下る。
足元は下りだとややいやらしい段差もある。
井戸尾根から、登ってきた天狗尾根を望む。
こうやって離れてみると、尾根の傾斜がえげつない。
その手前の沢が、今回は使わなかったヌクビ沢コースだが、そちらの傾斜もえげつない(=登ってみたい)
6合目付近から樹林帯に入る。紅葉が綺麗。
5合目。
5合目から、前巻機山と米子沢。
6合目から下部はところどころ岩があるものの、快適な樹林帯の道。
突然、広い道に出る。
広い道に出たらすぐに、6時間前に一人寂しく入っていった分岐。
タクシーの案内。
登山届から切り離して持っていた下山届を提出して、ゴール。




