行程・コース
天候
晴れ/雪/吹雪
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
前夜、桧枝岐の下方のキャンプ場にテントを張る。
この登山記録の行程
桧枝岐(21:55/5:40)入谷(6:00)沢(1,400m、8:40~9:00)避難小屋(11:00~20)駒ヶ岳(11:40)中門岳(12:10)小屋(12:45)大津岐山(13:45)大杉岳(15:40)御池(16:15)
高低図
登山記録
行動記録・感想・メモ
山王峠を越えて、長駆桧枝岐までやって来た。夏に運転免許を取ったばかりで、中古車のシビックを購入して3回目の遠出となる。
沢を詰めて駒ヶ岳に登ろうと計画して来たのだが、天気が思わしくなく、ルート採りが判らないうえに水も冷たくて気力が充実せず、中途半端な気持で退却する。
帰途に就くと燃料ゲージがゼロになり、途中にはガソリンスタンドは愚か民家もほとんど無かったので、「こんな山の中で燃料切れになって走れなくなったら如何しよう」と気が気ではないが、ゼロを表示してからも50km以上走れる事が判明する。ガソリンを満たして一安心し、変化に富んだ昼間のドライブを楽しみながらのんびりと帰る。(1978.10.21)
自宅を夕方(17:45)に出発して桧枝岐まで260kmを走り、キャンプ場(21:55)にテントを張って一夜を明かし、翌朝、登山口まで車で上がって林道を歩き始める。
「今回はぜひとも山頂まで行きたい」と15年前の秋を思い出しながら沢沿いの林道を歩き、1km強行って右の小道に入る。沢を横断して左岸に渡ると斜面を登るようになり、龍門ノ滝を望む地点まで登ると道が途切れ、引き返して沢に入る。
水は澄み、岩魚も棲んで、滴るような緑に包まれて涼味を満喫しながら遡行する。困難な所も無く、大滝の上で左俣の源六郎沢に入り、駒ノ小屋を目指す。沢は浅く開けて穏かな源流の様相を呈し、あり余る水と光を享けて葦様の葉の長い草がすくすくと育っている。稜線が近付くと草原が広がってコバイケイソウが麗しく群生し、左手の登山道を登って行く人の姿が見える。
稜線に出て一登りすると小屋に着く(11:00)。三角形の急勾配の屋根を乗せた建物は控え目で目立たず、池塘の点在する快濶な草原の雰囲気に見惚れながら大休止する。
駒ヶ岳山頂には笹とシラビソの間に大きな山名柱が立っており、小屋付近の大自然の息吹が濃いしっとりした佇まいに比し、やや人間臭い趣がする。南には燧ヶ岳が鋭い双耳峰で聳え、その手前には御池ロッジまでの長い尾根が伸びている。
北側の眺望を物にしようと山名柱の上に登ると、草に覆われたビロードの様な尾根が中門岳へゆったりと伸びており、「御池までの長い道を歩かなければならないから、バスに間に合うか微妙だな」と心配しつつ、誘惑に負けて横道に踏み込む。
草のビロードの中門岳への稜線漫歩から引き返して駒ノ小屋へ戻り、大杉林道に入って燧ヶ岳の会津側の登山口である国民宿舎『御池ロッジ』のある御池を目指して歩き始める。地図には林道と書いてあるが、普通の登山道の広さの道が続いている。小さなピークが幾つも在るものの大きな登降は無く、緩い尾根が長く続く変化に乏しい道を真面目に歩く。
最初の山頂は大津岐峠のすぐ先の大津岐岳で、ピークに三角点があるので自然とこう呼ばれるようになったのだろう。ここから下って100m強登り返すと送電線が走っている七入への分岐点で、1,871mの標高点である。こちらの方は、さしずめ、七入岳とでも名付けて良さそうな気がする。
3つ目の大杉岳へは150mの登りで、この先、御池へは2kmの緩い下り一方の道となる。雑木林の中をひたすら急ぐと、最終の1つ前のバスに間に合い、気怠く揺られて桧枝岐の車に帰る。








