登山記録詳細

雪山登山
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ミツバ岳にミツマタの花を訪ねて冬に出会う (3B) ミツバ岳ー権現山(関東)
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記録したユーザー

すてぱん さん
  • 日程

    2016年3月12日(土)

  • 登山口へのアクセス

    バス
    その他:小田急線新松田駅から富士急行バス松62系統西丹沢自然教室行き
    浅瀬入口バス停
    新松田駅の富士急行バスの窓口で、西丹沢自然教室往復バス券とぶなの湯の入浴券を2250円で販売しているのでお得だ。

  • 天候

    曇り

この登山記録の行程

08:25 浅瀬入口 - 08:53 滝壷橋 - 10:10 ミツバ岳 - 11:12-11:46 権現山 - 12:26 二本杉峠 - 13:26 細川橋 - 13:40 中川温泉


総距離 約10.3km 累積標高差 上り:約1,121m
下り:約1,092m
今年は暖冬傾向だったので、少し早いかなと思いつつもミツマタの花の群落があるという西丹沢のミツバ岳を訪ねた。花は三分咲き程度で満開にはしばらくかかりそうだったが、前日から降った雪とミツマタの花の組み合わせは、これはこれで風情があった。

<滝壺橋からミツバ岳>
新松田から西丹沢自然教室行きのバスで浅瀬入口バス停に降りたのは、私も含めて3人。見上げるとどんより曇った空の下で、山の上部は雪に覆われている。それでも丹沢湖畔は春めいた雰囲気があり、ウグイスも鳴いている。滝壺橋から登山道に入ると、いきなりの急登。滝壺橋ーミツバ岳ー権現山の区間は「山と高原地図」では点線扱い(一般向きではない)になっているが、よく踏まれていてかなり明瞭だ。コースは尾根沿いなので、そのことを念頭において自分の位置を時折確認するといいだろう。九十九折に登って行くと、早速ミツマタが花をつけている。どうやらあちこちに生えているらしい。植林されたスギ林に差し掛かる頃に薄日が当たると、樹上に積もっていた雪の塊がバサバサと盛んに落ちてくる。面白がっていたら体もザックもかなり濡らしてしまった。反省して雨具を羽織り、ザックカバーも取り付ける。高度を上げて広葉樹林帯に入ると、積雪ば3センチほど、雪をかぶった様が美しい。

ようやく傾斜が緩み、雪の中でほのかに甘い香りがするなと思ったら、もうミツバ岳山頂(標高834m)でミツマタの花に囲まれていた。花は三分咲き程度で、雪に覆われているが、これはこれでなかなか風情がある。山頂は広やかで平らなので、雪の中では方向をしっかりと確認したい。ガスも出てきたが、先行した人の踏み跡と地図を照らし合わせながら進む。

<ミツバ岳から権現山>
(世附)権現山への登りもかなりの傾斜だが、雪景色を楽しみながら静かな道を楽しむ。権現山山頂(標高1018m)には「ミツバ岳分岐」を示す道標とベンチがあるので、ここでストーブを取り出して簡単なご飯とコーヒーを楽しむ。お尻に敷くマットを忘れたのは、失敗。ビニル袋で代用する。

権現山山頂の道標は、次の二本杉峠への方向を明確に示しているのだが、自分の見当とは異なっていて、地図で確かめて自分の感覚のズレを知った次第。無意識のうちに自分の進むコースは、まっすぐだと思い込んでいた。要所要所で地図を確認する重要性を頭でわかっていながら、その上今回は点線コースを行くので普段以上に気をつけねばならないのに、それを怠っていた。道標がなければ、フラフラとまっすぐ進んでいたかもしれない。当初はさらに屏風岩山から大滝峠(ここも不明瞭な点線コース)を目指す予定だったが、天候も下り坂でガスが出てきたし、雪中で先行者のトレース頼みの自分の実力では少々心もとなく、二本杉峠から細木橋に下ることにした。

<権現山から二本杉峠を経て細川橋へ>
権現山から二本杉峠は、「山と高原地図」でも実線(一般的登山道)の整備された区間で、ところどころ道標もある。ただ、傾斜が思いの外きつい。また、地面が濡れている上に落ち葉が重なり、さらに表面を雪が覆っている。このためズルズルと滑り、濡れた木の根などを気づかずに踏めばずるっと滑る。大きくスリップした先行者の足跡があるなと思った瞬間、自分も大きく滑った。とはいえ、2-3センチの積雪ではチェーンスパイク(用意だけはしておいた)も効きそうにない。トレッキングポールを取り出して慎重に下る。

標高を下げるとやがて雪も消え、再び薄暗い針葉樹林の合間にミツマタがたくさん見られるようになり、白い蕾や、うすい黄色の花がひときわ明るく感じられる。細川橋からは、車道を中川まで登り返し、ぶなの湯で体を温めた。

西丹沢にはよく足を運んでいるつもりだが、麓にも山中にもこんなにミツマタがあるとは気がついていなかった。地元の方の話では、昔は紙幣に使う紙の材料としてミツマタを栽培しており、今また積極的に植えているのだそうだ。色彩の乏しい時期に、明るい色で咲いて初めてミツマタの存在が目を引くということなのだろう。

ルート定数24、無積雪期の主観的グレーディング3B

登山中の画像
  • 丹沢湖畔から見上げると山の上部は雪で覆われているようだ
  • 滝壺橋のわきが登山口
  • 急傾斜を登るとすぐにミツマタが見えてくる
  • ミツマタの花で待ち構えるクモ
  • 薄日が差すと、頭上から木に降り積もった雪がバサバサ落ちてくる
  • 急傾斜がようやく緩んで雪中にほのかに甘い香りがすると思ったら、もうミツバ岳山頂でミツマタの花に囲まれていた
  • これはこれで風情があるのだ
  • ミツバ岳山頂からミツマタ越しに丹沢湖を見下ろす
  • 雪景色の中を権現山に向かう
  • 先行者の踏み跡と、木につけられた赤い印、それに地図を照らし合わせながら進む
  • 急登を上り詰めると平かな権現山山頂。ベンチもあって休憩や食事にもいい。
  • 権現山からミツバ岳の区間は、点線扱い。
  • 権現山からの下りは急傾斜で、濡れていると滑りやすい
  • 権現山から二本杉峠に向かう途中で東側の展望が開ける。ガスで山座同定が難しいが、大室山から檜洞丸、蛭が岳方向
  • 二本杉峠から屏風岩山の区間は、再び点線扱い。予定を変更して、このまま細川橋に下ることとする。
  • この時期私を苦しめるアレがたくさん詰まっている
  • 二本杉峠から細木橋の区間には一部登山道が崩壊しているところがある。
  • 細木橋が近づいてくると再び杉林の根元のそこかしこにミツマタがたくさん
  • ツチグリ
  • 登山口に出る
  • ミツマタの花のスポットはたくさんあるようですね
  • 里のミツマタは手入れや品種が違うのだろうか、花もみっしりとついている
この山行での装備
長袖シャツ、Tシャツ・アンダーウェア、パンツ、靴下、登山靴・トレッキングシューズ、ザック、ヘッドライト(+予備電池)、タオル、防寒着、帽子、グローブ、手袋、軍手、着替え、地図(地形図・ルート図)、腕時計、カメラ、登山計画書(控え)、ホイッスル、非常食、行動食、トレッキングポール、GPS機器、ストーブ、コッヘル、カトラリー・武器、アイゼン
この山行で使った山道具
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  • やぎやぎ さん
    すてぱんさん こんにちは。
    きれいな雪景色とミツマタですね…寒そうなのにミツマタのやわらかな黄色で優しい印象を受けます。また甘い香りがするとは気が付きませんでした。
    週明けの冷たい雨が嘘のような春の陽気に桜の開花も一気に進みそう…
    この三連休ようやくスキーを楽しめるかなと思いきや天気とコンディションが心配です・・・

  • すてぱん さん
    やぎやぎさん、こんにちは。
    ミツマタは沈丁花の仲間なんだそうですね。だから香りも甘いのかなと勝手に解釈しています。
    スキーが存分に楽しめるといいですね。
    私は九州方面に遠征登山を計画中です!

  • やぎやぎ さん
    すてぱんさん 
    屋久島…素敵な処ですね。韓国岳のマンサクの黄色い花が群生している写真も綺麗でした。霧島躑躅が咲いたら見事でしょうね。
    おかげ様で、三連休は裏磐梯でスキーを楽しみました。なんと・・スノートレッキングにも挑戦してきました。詳しくは投稿してありますので、おヒマな時に見つけていただけたら…と思います。

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