行程・コース
天候
1日目(7/25)晴 後 夕方から曇り、2日目(7/26)晴 後 時々曇り
登山口へのアクセス
マイカー
その他:
便ヶ島(聖光小屋)の登山者用の有料駐車場利用
この登山記録の行程
【1日目】
便ガ島(04:35)・・・西沢渡(05:30)・・・薊畑分岐(09:55)・・・聖平小屋(11:00)・・・南岳(14:00)・・・聖平小屋(15:50)
【2日目】
聖平小屋(00:40)・・・薊畑分岐(01:05)・・・小聖岳(02:00)・・・聖岳(03:10)・・・奥聖岳(05:40)・・・聖岳(06:55)・・・小聖岳(08:40)・・・薊畑分岐(09:30)・・・西沢渡(12:30)・・・便ガ島(13:15)
高低図
標準タイム比較グラフ
登山記録
行動記録・感想・メモ
便ヶ島から聖平小屋をベースキャンプ地として、南アルプスの南岳と聖岳に行って来ました。7月26日に聖岳の山頂から富士山とご来光などの展望があり、涼しい山上は楽園でした。山上では多くの高山植物が咲き揃い始め、百花繚乱といった感じでした。ライチョウの雛やルリビタキなどの野鳥にも遭遇しました。
聖岳からのご来光と富士山(2014年7月26日) https://www.youtube.com/watch?v=8CKgXvNupqY
聖岳からのパノラマ展望(日の出前)、富士山→赤石岳→北アルプス→中央アルプス→御嶽山→恵那山→光岳→上河内岳→富士山 https://www.youtube.com/watch?v=tj9RFoDF9XA
前日の南岳からの聖岳などの展望 https://www.youtube.com/watch?v=wZA7yJFmcnk
梅雨後の絶好の夏山シーズンで、光岳の登山口の駐車場には入山時と下山時の両方でマイカーの車が周辺の林道の路肩まで溢れていました。便ヶ島の駐車場は、下山時に満杯となっていました。意外に光岳が人気あるようでした(日本百名山効果なのかな?)。
西沢渡の沢の渡渉点に荷物用の篭渡しがあり、入山時に自己責任で使用しました。反対側の篭の台車を引き寄せ、載って対岸に渡りましたが、ロープを引くのに運動会の綱引きのようなかなりの力が必要で、かなりの体力を消耗しました。このため下山時には、上流の砂防堰堤まで沢を見渡して、石飛で渡れそうな箇所を見つけて、その日の状況では楽に渡渉することができました。確か以前この渡渉点で、川に落ちたような記憶があります :-D
聖岳小屋でテントの受付を行うと、プルーツポンチの無料サービスがありました。テントを設営後、サブザックで南岳へ散策に行きました。本当は上河内岳まで行くつもりでしたが、疲れとやや雲が増えてきたので、南岳で引き返すことになりました。テント場に戻ると多くのテントが張られていました。テントで荷物の整理をしている際に、ポリ袋に入った缶チューハイをテント下面に置いたところ、缶が破裂してしまいました。予定していなかった時間に、飲むことになってしまいました。テントシート下の地面の石の尖がり部とアルミ缶が接触したようでした。これまにも同じような失敗をしていました。
聖平小屋は小屋内にトイレがないようで、少し離れた場所に綺麗なトイレがありました。テント場にも給水用の蛇口が2個ありました。テント横のベンチで食事をしていると、ベンチの上をアカケダニが歩いていました。テント場の標高は2,260mほどで、3シーズンのシュラフ1枚でも寒くありませんでした。
ご来光に合わせてテントを撤収し、薊畑分岐に余分な荷物をデポしてサブザックで聖岳を目指しました。正確な日の出時間を把握しておらず、時間を読み間違えて山頂に3時少し過ぎに到着しました。3脚無しでデジカメを岩の上などに半固定してセルフターマーで星空などの撮影を行いましたが、マニュアルのピント合わせに失敗するなどうまく撮影できませんでした。山頂で手袋を外して、カメラの操作をしていると指先が凍傷になりそうな感じで、自分の体に触れて指先を温め直しました。4時46分には稜線近くの雲海からのご来光となりました。日が当たり始めてしばらくすると山頂は快適となってきました。4時間ほど聖岳の山頂の楽園でまったりと過ごし下山しました。下界は各地で猛暑日で灼熱地獄のようでした。
今回撮影した高山植物などの植物(★は今回注目)
アオノツガザクラ、アカソ?、★アリドオシラン、イブキジャコウソウ、イワインチン蕾、イワウメ、イワオウギ、イワツメクサ、★イワヒゲ、イワベンケイ、ウツギの仲間、ウラシマツツジ若葉、★エンシュウツリフネソウ、エンレイソウ、オオクルマムグラ?、オオバノヨツバムグラ、オサバグサ、オタカラコウ、オヤマノエンドウ、カラマツソウ、カンチコウゾリナ?、キイチゴ類(クマイチゴ?、ゴヨウイチゴ?)★キソチドリ?、キヌタソウ、キバナシャクナゲ、キバナノコマノツメ、ギンリョウソウ、クルマバツクバネソウ、クルマユリ、クロマメノキ、コアジサイ、★コイチヨウラン?、コイワカガミ、コケモモ、ゴゼンタチバナ、サラサドウダン、サワギク、サンリンソウ、★シコタンソウ、シナノキンバイ、シロバナノヘビイチゴ、ズダヤクシュ、ダイコンソウ、★タカネグンナイフウロ、タカネコウリンカ、タカネニガナ、タカネマツムシソウ蕾、タカネヤハズハハコ、タケシマラン若い果実、チシマギキョウ、チングルマ、ツガザクラ、ツクバネソウ、ツマトリソウ、トリカブトの仲間蕾、ナナカマドの仲間、ニッコウキスゲ、★ニョホウチドリ、バイカオウレン果実、バイケイソウ、ハイマツ、ハクサンイチゲ、ハクサンフウロ、ハリブキ、ヒメイチゲ、★ヒメクワガタ?、ヒヨドリバナ?、フジアザミ若葉、フシグロセンノウ、フタリシズカ果実、マイヅルソウ、マルバダケブキ、ミツバ、ミツバオウレン、★ミネウスユキソウ、ミネズオウ、ミヤマキノキリンソウ蕾?、ミヤマオダマキ残骸、★ミヤマコゴメグサ?、ミヤマシオガマ、ミヤマダイコンソウ、ミヤマツメクサ、★ミヤママンネングサ、★ミヤマムラサキ、ミヤマヨモギ?、ムカゴトラノオ、モミジカラマツ、ヤマアジサイ、ヤマハハコ、ヤマホタルブクロ、★ヤマユリ、ヨツバシオガマ など
フォトギャラリー:73枚
便ヶ島の聖光小屋の登山者用の駐車場を利用
聖岳の登山口
下部の花
★ヤマルリ、フシグロセンノウ
★エンシュウツリフネソウ、ヤマホタルブクロ
昆虫
ジュウジナガカメムシ、クロマドボタル
エゾアオカメムシ、アカケダニ
西沢渡の渡渉点に荷物用の篭渡し
下部にいた蛾と蝶
イカリモンガ、モンシロチョウ
サカハチチョウ、スジボソヤマキチョウ
コアジサイ、ヤマジサイ?
?ナナカマド、ムラサキシキブ
針葉樹床下②アカネ科
キヌタソウ、オオバノヨツバムグラ
オオクルマムグラ?、ミツバ
尻尾が白いハクビシンのような動物がいました
はっきりとは写っていませんでした(中央下側)
針葉樹床下③ユリ科など
ツクバネソウ、クルマバツクバネソウ
エンレイソウ、マイヅルソウ
針葉樹床下①
★アリドオシラン、★コイチヨウラン?
★キソチドリ?、ギンリョウソウ(ユウレイタケ)
黄色の花
シナノキンバイ、ミヤマキンポウゲ、ミヤマキンバイ
ミヤマダイコンソウ、オオダイコンソウ(下部)、シナノオトギリ?
キバナノコマノツメ、★ミヤママンネングサ、ニッコウクスゲ(聖平の鹿避け柵の中)
高山植物(桃色-紫色①)
ハクサンフウロ、タカネグンナイフウロ、タカネマツムシソウ(蕾)
★ニョウホウチドリ、ハクサンチドリ、ミヤマオダマキ(残骸)
ホシガラス
聖平の聖平小屋に向かう木道と聖岳
聖平小屋で、無料のフルーツポンチのサービスがありました
ルリビタキ
さえずる♀、虫をくわえた♀
♂、幼鳥
何かをくわえていたウソ♂
ハクサンシャクナゲ、キバナシャクナゲ
高山植物
イワツメクサ、ミヤマツメクサ
★ヒメクワガタ?、★ミヤマムラサキ
南岳への登山道からの聖岳
ツツジ科の高山植物など
コケモモ、クロマメノキ、ウラシマソウ(若葉)
ツガサクラ、アオノツガザクラ、★イワヒゲ
ミネズオウ、★シコタンソウ、(タケシマラン若い果実)
白い花①
ミツバオウレン、バイカオウレン
シロバナノヘビチゴ、イワウメ
登山道脇のハイマツの中でグゥー・グゥーと鳴き声が聴こえ、ライチョウの少し成長が進んだ雛1羽が確認できました
コイワカガミを吸蜜中のウラギンヒョウモン
南岳山頂 2,702m
南岳からの上河内岳
キク科などの花
マルバダケブキ、オタカラコウ、サワギク(下部)
タカネニガナ、カンチコウゾリナ?、ミヤマキノキリンソウ(蕾)?
イワインチン(蕾)、タカネヤハズハハコ、ヤマハハコ
聖平小屋のキャンプ指定地、夕方から雲の中となりました、30張り程のテントが設営されていました
翌日、ご来光に合わせてテントを撤収し、薊畑分岐に余分な荷物をデポしてサブザックで聖岳を目指しました。
山頂からの星空と富士山、左端に明るい金星、富士山の上にオリオン座
AM3:27
東の空が明るくなってきました
AM4:08
富士山
均整のとれた山容(左:白山岳、右:剣ヶ峰
大沢岳の背後に、中央アルプス(その背後に御嶽山)と北アルプス
南アルプス南部の山並み
北アルプス(笠ヶ岳-穂高岳-槍ヶ岳…後立山連峰)
雲海から日が昇り始めました
ご来光 AM4:49
御嶽山のモルゲンロート
朝日を浴びた聖岳の山頂部背後に三角形の影聖岳
ご来光と富士山
AM4:57
雲海に浮かぶ穂高岳-槍ヶ岳のモルゲンロート
後立山連峰
中央アルプスの奥に両白山地の別山-白山
日が高くなってきました
AM5:38
奥聖岳からの上河内岳
焼岳と笠ヶ岳
奥秩父の山並み
聖岳東尾根、奥聖岳から少し先まで下ると、そこまでしっかりとした踏み跡がありました
赤石岳
奥聖岳の山頂
白い花②
チングルマ、ハクサンイチゲ
★サンリンソウ、ヒメイチゲ
大沢岳方面、遠景は中央アルプスと北アルプス
奥茶臼山
南駒ヶ岳と空木岳
木曽駒ヶ岳と遠景の乗鞍岳
兎岳、山頂付近に避難小屋
小河内岳と仙丈ヶ岳
赤石岳山頂避難小屋
聖岳山頂
日本最南端の3,000m峰、本邦第21位
三角点は東尾根の奥聖岳にありました
北側には大きな赤石岳が聳え、仙丈ヶ岳を除き南アルプス北部の主要な山を覆い隠しています
聖平と聖平小屋
イワヒバリ
小聖岳
小聖岳と南アルプス南部の山並み
★シコタンソウを訪れていたヒラタアブの仲間
高山植物
★ミネウスユキソウ、★ミヤマコゴメグサ?
ベンケイソウ、イワオウギ
小聖岳からの聖岳
小聖岳からの笊ヶ岳と富士山
★カラマツソウ属3兄弟の見分け方
聖平小屋近くなどではこの3種が共存していました
カラマツソウ(葉が丸っこい)
モミジカラマツ(葉が紅葉の形状)
ミヤマカラマツ(葉がやや細長い)
高山植物(桃色-紫色②)
ヨツバシオガマ、ミヤマシオガマ、イブキジャコウソウ
オヤマノエンドウ、チシマギキョウ、コイワカガミ
ツマトリソウ、ゴゼンタチバナ、オサバグサ
クルマユリ(蕾)、バイケイソウ、?トリカブト(蕾)
ムカゴトラノオ、?、タカネコウリンカ
薊畑分岐、多くの方がここに荷物をデポして聖岳へピストンされていました
高山帯などにいた蝶
クモマベニヒカゲ、ヒオドシチョウ
ミドリヒョウモン、エルタテハ




