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六甲全山縦走。。。憧れの山々をひた歩く。

旗振山、高倉台、横尾山、須磨アルプス、高取山、菊水山、鍋蓋山、摩耶山、摩耶別山、六甲最高峰( 東海・北陸・近畿)

パーティ: 1人 (Yamakaeru さん )

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行程・コース

天候

快晴

登山口へのアクセス

マイカー
その他: 阪神3号神戸線・若宮ICで須磨浦公園駅へ。駅横の須磨浦公園駐車場へ駐車。近隣の駐車場もいろいろ調べたが、どこもそれなりの値段につき、駅にも会場にも近いここに決定。223台駐車可能。24時間営業。

この登山記録の行程

山陽電鉄須磨浦公園駅スタート(05:34)・・・旗振山(05:57)・・・ 横尾山(06:46)・・・馬ノ背(06:56)・・・妙法寺(07:23)・・・高取山(07:54)・・・神鉄鵯越駅(08:33)・・・菊水山下CP(08:52)・・・菊水山(09:29)・・・鍋蓋山(10:19)・・・再度山 大竜寺前CP(10:48)・・・櫻茶屋(11:03)・・・摩耶山(12:30)・・・摩耶別山・・・藤原商店(13:39)・・・凌雲台(14:08)・・・六甲最高峰(14:42)・・・六甲最高峰下CP(14:49)・・・大谷乗越・・・塩尾寺(16:25)・・・ゴール(16:41)

コース

総距離
約41.9km
累積標高差
上り約3,315m
下り約3,298m

高低図

GPX ダウンロード KML ダウンロード

登山記録

行動記録・感想・メモ

深夜に出発し、高速を飛ばして、3時過ぎに須磨浦公園駐車場に到着。
車を停めてとりあえずスタート地点を確かめる。
駐車場から坂を上って徒歩数分のところにスタートの横断幕があった。受付テントらしいものは、まだ脚を折った状態で地面に置かれていた。さすがにスタッフも参加者もいない。まだ肌寒く、見上げると空気の澄んだ夜空に満月が輝いていた。実感が増して気分が盛り上がる。
1時間ほど仮眠をとって、4時半にザックを担いで受付へ行く。
すでにテントは組みあがっていて、20人近くの参加者が並んでいた。
テント近くのトイレで用を足し、スタート時間を待つ。スタートは受付が終わり次第順次となっているため、混雑を避けるにはなるべく早く並んだ方がいい。受付開始は5:30なので、まだ1時間弱あったが、参加者がぞくぞく集まりあっという間に坂の下に続く長蛇の列となっていった。周囲のざわめきに、これから始まる長丁場のイベントに高揚して寒さも感じられない。(とは言いすぎ。薄手のダウンが絶対に必要)
5:30、いよいよ受付開始。参加証をみせてワッペンをもらう。申し込み先の山岳会から送られてきたリボンはすでにザックにつけている。その横にワッペンを付けてスタートの横断幕を踏み出す。
受付は思ったほど混まず、スムーズにスタートが切れた。
トレイル・ランではない。決して焦る必要はないと判っていても、周囲のスピードにつられて急な階段を速足で登る。体が温まっていないのに相当なスピードだ。

旗振山の展望付近で夜が開けてくる。朝焼けで神戸の街並みと瀬戸内が赤く染まっていてとても美しい。これだけでも来た価値がある。
旗振山の山頂で石畳の階段が終わりようやく山道らしくなるが、すぐに高倉台の町中に戻る。住宅団地の間を歩いている風景は、時間帯的に登山というよりは出勤のよう。。。。笑
高倉台を抜けて次の山にとりつく。これがまた急な階段。延々と階段。。。。
うへーーと思いながらこれも一気に登る。太陽はすっかり登り切っていて、朝の神戸を照らしている。吐く息は白く、まだ肌寒さは残っているものの、優しい朝日と澄み渡った空気が心地よい。天候的には11月の大会よりこちら3月の方が歩きやすいのでは、と思う。
須磨アルプスに入る。目前にいきなり現れる岩肌と鎖場。実にいい。アルプスとはよくいったもの。アスレチックのような岩の間に道が延びている。こんな風景が都会のすぐ脇にあるなんて、なんて贅沢なんだろう。
ちょっとしたスリルを楽しみながら、また、町中に降りていく。次の目標、高取山も目前にそびえているが、それほど大きな山ではないため、これもなんらくクリアーする。
山と市街地の繰り返し。今度の市街地は結構、長い距離を歩く。飲み物を自動販売機で補給しようかとも思ったが、この調子ならいつでも買えると先を進む。鴨越駅を越えてようやく自然が周囲に戻って来る。緩やかな道を登っていくと最初のチェックポイント(CP)「菊水山下(下水処理場前)」につく。時間はまずまず。疲れもない。ただ、お腹がやたらめった減っている。他の参加者もここまで朝食も取らず黙々と歩きとおしてきた。CPをきっかけにしてか、座り込んで軽食をとる人が何人かいたため、自分もおにぎりを口にする。CPからはそこそこの急登で一気に菊水山の山頂までを登りきる。ここから峰づたいにアップダウンを繰り返しながら鍋蓋山、再山と足を進める。トレイルらしい良いコースだ。再びを降ったところに大きな門が見えてきた。大竜寺前のCPだ。受付を済ませると、パックのジュースが無料配布でもらえた。飲み物を控えていたので、一際美味しく感じる。ここ大竜寺前のCPは、西コース(23.6km)のゴール地点でもある。神戸市の位置からすると新神戸駅の付近。前コースの半分。まだまだ道のりは長い。コースは後半戦の東コース(26.7km)に入る。最初の難関、摩耶山に登る。たかだか699mだが、これまでの山に比べるとずんと高いため、これまでの疲れもあって、急登が実に辛い。険しい道を一歩いっぽ登っていく。
摩耶山の山頂で、スタッフの方々によるホットレモンの無料配布があった。冷えた飲み物はつい飲みすぎて胃液を薄めてしまう。こんな時は温かい飲み物が胃にやさしい。とかいいつつ、あまりの美味しさにお代わりをすれば、結局は飲みすぎか。
スタッフの方に、「この時間にここなら、ゴールは6時か7時かな」と言われる。想定では7時には最低、宝塚に着きたいと思っていたから、もうひと頑張りだ。
摩耶山のロープウエイで賑わう山頂を横目に足を進める。ただ、ここから六甲最高峰までが実に長いアスファルトの道を歩くことになる。ところどころ併走して山道もあるが、あまりそこを歩く人はいないようだ。3つ目のCPも六甲最高峰下ということで、最高峰にアクセスすることなく、チェックポイントが受けられる。ただ、さすがにここまで来て六甲最高峰を拝まないのはもったいないということで、アスファルトを離れ、最高峰まで足を延ばす。最高峰には多くの観光客や登山者が休憩していた。360度のとても良い眺望が楽しめた。やはり足を運んで正解だ。
六甲最高峰下でCPの受付を済ませ、いよいよ宝塚に向けて縦走を開始する。しばらく降りると、スタッフが手を振っていてアスファルトから山道へと誘導してくれる。ここから水無山、船坂峠、大平山と緩やかな降りの山道となる。摩耶山から六甲までのアスファルト道で足を痛めたのか、左足の甲に痛みを感じる。でも、日が暮れる前にできる限りゴールに近づきたいと、重力を利用してかなりのペースで降っていく。
しかし、降ってもくだっても、この区間はとにかく飽きるほどに降りが長い。一心不乱に歩き飛ばした甲斐もあってか、まだ明るいうちに宝塚の市街地を視界に入れることができた。スピードを落とさずに一気に降り切ろうと、気合を入れる。
歩くこと更に1時間。突然、山道が途切れる。目の前にお寺が見えた。塩尾寺だ。左足の痛みが結構顕著になっていたので、境内に入って休憩を取りながらおにぎりを補給する。長い道のりもいつかは終わるということで、ゴールももう目前。おそらく数百m。しかし、塩尾寺からゴールの塩尾寺下広場までが急なアスファルトになっていて、一歩いっぽのダメージが大きい。なるべく端の土の部分を歩きながら無理をせずゆっくり降る。最後のコーナーを抜けると、スタートと同じ緑色の横断幕が見えた。白地でゴールと書かれている。ゴール横にスタッフの方が数名いて記念写真を撮ってくれるサービスをしていた。近寄るとまずはゴールしてくれとのことだったので、ゴールの横断幕をくぐる。16:41。5:34に開始で行動時間約11時間。予定よりも早い時間でのゴール。上出来だ。
ゴールでは、達成記念のおしるこが配布されていた。大きな器にたっぷりのおしるこ。これがなんとも美味い。できることならこれもお代わりしたいところだった。
ゴール下で、記念写真を撮ってもらい、会場をあとにする。車がある訳ではないので、宝塚の駅まで各々が歩いて移動する。いったん緊張が切れると、歩く行為が辛く感じた。
最後に、駅手前にあるスーパー温泉で疲れとともに汗を落とす。宝塚温泉ナチュールスパ宝塚。ロッカー付なので、小さいザックが収納できて、安心してお風呂に入ることができた。

終始、天候に恵まれイベントを最大限楽しむことができた。初めての六甲トレイル。それほど高い山はないものの、変化にとんだコースで面白く想い出に残る山となった。ぜひ機会があればまた参加したい。
最後にスタッフの方々と、運営されている山岳クラブの方々に感謝したい。

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装備・携行品

みんなのコメント

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  • うわぁ さすがです。

  • 食いしん坊としては、またゴールのおしるこを食べるために挑戦したいですね。(^ ^)その価値あり。

  • 詳細なレポ、リベンジにむけて大変参考になりました。通常の山登りとは違いますね。いい教訓です。ありがとうございました。

  • ある意味フルマラソンとおんなじですね。ペース配分が難しいと感じました。年配の女性の方でも淡々とでも結果的に早いというすごい方がいっぱいおられましたね。

登った山

六甲山

六甲山

931m

摩耶山

摩耶山

702m

菊水山

菊水山

459m

高取山

高取山

328m

横尾山

横尾山

312m

鍋蓋山

鍋蓋山

486m

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