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熊野古道(伊勢路)八鬼山へ

八鬼山( 東海・北陸・近畿)

パーティ: 2人 (うめぞー さん 、ほか1名)

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行程・コース

天候

晴れ

登山口へのアクセス

タクシー
その他: 尾鷲駅からタクシーで八鬼山登山口まで移動。

この登山記録の行程

八鬼山登山口(12:00)・・・籠立場(12:30)・・・七曲(13:00)・・・桜茶屋一里塚(13:20)・・・蓮華石・烏帽子石(13:30)・・・九鬼峠(13:40)・・・荒神堂(14:00)・・・八鬼山山頂(14:15)・・・さくらの森広場(14:20)・・・十五郎茶屋跡(15:30)・・・名柄一里塚(16:00)・・・三木里駅(16:40)

コース

総距離
約8.7km
累積標高差
上り約655m
下り約663m

高低図

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登山記録

行動記録・感想・メモ

馬越峠を越えた我々は一旦、尾鷲駅まで行き昼ごはんを食べてからタクシーで登山口まで移動して八鬼山越えにトライしました。
ただ、コースでも紹介しますが結構ハードですので馬越峠と八鬼山は切り離して一つずつトライされるのもいいかもしれません。
また、尾鷲駅以外は殆どが無人駅となっており交通の便もあまりよくないので計画をしっかり立てないと大変なことになるので注意してください。
それではコース案内です。
尾鷲駅で食事を済ませた我々は八鬼山登山口までタクシーで移動することにしました。
これは時間短縮を図ったものですが正直、北川橋から先は街歩きとなり昔の古道の面影を伝えるものが皆無なため歩いていくという方はその辺を踏まえたうえで登山口まで向かってください。(北川橋から約一時間は見ておかないといけません。)
登山口へ向かう道中で運転手さんが「今日は天気がいいから結構多いですよ。11時くらいにも12人の団体さんを送ってきました。お客さんみたいに健脚なら追いつくんじゃないですかね~」とおっしゃってましたが流石に一時間も時差があれば無理だなと思いながら登山口につきます。
運転手さんに礼を述べて12時ジャストに登山口から八鬼山を目指します。
最初は右横の車道と併走する形で道が続きますがしばらく進むと本格的な山道になります。
このあたりから坂道になっていくのでゆっくり進んでください。
しばらく進むと籠立場と呼ばれる昔の殿様などが籠から下りて休んだ場所があります。
またここには丁石の説明があり、ここの丁石は地蔵尊でできていること現存しているのは33体であることが記載されています。
しばらく進むと伊勢内宮清順上人の供養碑として不動明王様の石像が祀られています。
そこを過ぎて少し行くと林道が右側に接してきますが関係ないので左側の石段を進んでください。
そこから少し進むと周辺の案内図、この地点から山頂までの距離が記載された青い道標があります。
案内図の横には熊が出没したことを教えてくれる注意書きがありますのでここで鈴をつけます。(結構な目撃情報なので注意してください。)
ここから急な石段を進むと七曲というこの街道最大の難所を示唆した説明看板があります。
昔の旅人がこの難所を日記に残すほどなのですが登りきれば急な道⇒平坦な道⇒急な道と組み合わせた昔の方の道づくりが偲ばれると看板には記載してあります。
まあ、ここまでちゃんと来れた方ならそれほどでもない道ですのでゆっくり取り組めば特に問題はないと思います。(確かに急ですので足元注意です。)
七曲の難所を越えると桜茶屋の一里塚に出ます。
ちなみにこの一里塚は片方が松で片方が桜の木が植えてあるそうなのですが桜茶屋と言いながらここの一里塚は松です。
ここからも急登が続きますので気を抜かないようにしましょう。
確かに平坦な道もあるにはあるのですが長くはなくすぐに急登が始まります。
ここからしばらく進むと蓮華岩・烏帽子岩と呼ばれる岩があります。
蓮華岩は蓮の花のような形で烏帽子岩は尖って垂直に立っています。
ちなみにこの岩、別名を男岩・女岩と呼ばれていて見た目が男性器、女性器を連想するからだそうです。
見学を終えた我々はここから急登を上がって九鬼峠につきます。
ここはひとつの交差点となっており他の方面への道と交わっていますがしっかり八鬼山方面を示唆してあるので従えばなんの問題もありません。
ここからしばらく進むと荒神堂につきます。
お堂の中には八鬼山三宝荒神石像が祀られているので参詣してここまで無事にこられたこととこれからの山行の安全祈願をします。
ここから山頂まではあと一息ですが場所も結構広く休憩には適しているので疲れた方は一息入れるといいでしょう。(昔の茶屋跡が広いです。)
ここからも相変わらずの急登が山頂まで待ち受けています。
ただ、山頂まで10分程度なので我慢できる方は山頂まで一気に行ってしまえば楽になります。
荒神堂からしばらく進むと道標があり、江戸道を示唆しています。
示唆はないですがまっすぐに進むと明治道と呼ばれる道ですが見所は何もなく近頃は通る人もいないので通らないように示唆した看板が十五郎茶屋を越えて明治道と江戸道が合流する地点にあるくらいなのでここは素直に江戸道を進んでください。
江戸道を選んだすぐくらいに左側に東屋があるので見に行きます。
ただ、ここで休憩するくらいならすぐ先に絶景スポットがあるので我慢しましょう。
東屋から少し進むと左側に八鬼山山頂の看板があるので進みます。
ものの10mほど進めば岩の手前に標高看板が八鬼山山頂を示しています。
647mと書かれた標高道標以外には三角点も眺望もないので写真に収めたらすぐに本線へ戻ります。
ここからはほぼ平坦ですので気楽に進んでください。
しばらく進むと桜の森広場と書かれた看板があるので左へ進みます。
約100mほど進めば待望の絶景スポットにつきます。
熊野灘が一望できる広場は広場の名にふさわしく大きな広場で東屋とベンチが設置してある大休憩にはもってこいの場所です。
で、ここで驚いたのが・・・追いついてしまいました。団体さんに・・・・
まあ、ゆっくりと進んでこられたのでしょう。
挨拶を交わして少ししたら出発されたのでそのあとは友人と広場を独り占め状態でした。
コーヒーを沸かしてゆっくりと景色を楽しみながら休憩します。
この日は本当にいいお天気でポカポカと日差しも暖かくゆっくりできた我々は重い腰を上げて下山開始します。
まずは十五郎茶屋を目指すのですが行きと同じく下りも急なのでゆっくり進んでください。
山頂まで登山口から約4kmほどですが下りは3km程になるのでその分急勾配が続きます。
ここまでで足がくたびれているとあっという間に膝が笑い出すような下りです。
気をつけて進んでください。
我々は滑らないように注意しながら進んでいきます。
山頂から約2kmほど下ると十五郎茶屋跡地につきます。
説明看板によるといつごろから開業していつごろに廃業になったのかは不明だそうですが江戸時代の資料にはこの茶屋の前後は峻険で茶屋が賑わっていたことを記載しているそうです。
今は東屋があるのでここまでで足が疲れた方は休憩するといいでしょう。
ここからも結構な下り坂になります。
なだらかになってくるのは先程紹介した明治道との合流地点くらいからなのでかなりの距離を厳しい坂道と戦わなければなりません。
確かに難所と呼ばれるにふさわしい道です。
ただ、我々のように足腰の鍛錬にはもってこいだと思っているような人間は喜んで進みます。
明治道との合流地点を過ぎたくらいでまたもや団体さんに追いつきますが親切な方々でちゃんと道を譲ってくださいました。
礼を述べて進んでいくとだんだんと平坦になってきたなと思ったくらいで一旦舗装された林道に出ます。
そこから少し進むと名柄一里塚を示唆した道標と左側に石畳の道が現れるので従い、石畳の道を進みます。
一里塚は道標から20mほど進めば左側に桜の木を従えて佇んでいます。
また、向かい側にはトイレもありますので利用しましょう。
ちなみにですがトイレは登山口とこの一里塚にしかありませんので注意してください。
そこからしばらく石畳の道を進むとやがて芝生の道となりさらに進むと舗装路に出ます。
ここからは集落の中を通るので熊鈴は外すか音を止めましょう。
道なりにまっすぐ進むと海岸線の311号線に出るので右へ進みます。
疲れた方はこの311号線に出たところにコミュニティバスの停留所があるので利用すれば三木里駅へ行くことができますが時間帯によっては全くないので気をつけてください。
三木里駅へはぐるっと遠回りになっており2km程はバス停からあるので疲れた方には辛い行程となります。
また、311号線から駅へ右に曲がるのですが曲がった先から軽い坂道になっているのでゆっくり進んでください。
三木里駅も無人駅でローカル線なのでタクシーはもちろんありません。
電車も時間帯によっては3時間ほどない時間帯(12時から15時くらいまで)があるので時間は事前に調べておくことをオススメします。
我々も16時40分くらいには駅に着いたのですが次の電車は17時17分までありませんでした。
また今回馬越峠からここまで来たので道の駅に戻るためには鷲毛というバス停まで戻る必要があったのですが近隣の駅も(相賀駅)無人駅なので尾鷲駅まで電車で戻り、駅前のタクシー乗り場でタクシーに乗って戻られることをオススメします。
料金は海山道の駅まで2200円ほどです。
タクシーの運転手さんと楽しくお話して明日(20日)行く予定の権兵衛の里の情報を集めた我々は自分の車に乗り換え本日のお宿に向かい、お風呂に入ってさっぱりしたあとおいしい料理に舌鼓を打ちながらお互いの健闘をたたえて祝杯をあげました。

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装備・携行品

シャツ アンダーウェア ダウン・化繊綿ウェア ロングパンツ 靴下 レインウェア
登山靴 バックパック スタッフバック スパッツ・ゲイター 水筒・テルモス ヘッドランプ
タオル 帽子 グローブ サングラス 着替え
地図 コンパス ノート・筆記用具 腕時計 カメラ 登山計画書(控え)
ナイフ 修理用具 ツエルト 健康保険証 ホイッスル 医療品
虫除け ロールペーパー 非常食 行動食 テーピングテープ

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登った山

八鬼山

八鬼山

647m

よく似たコース

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石畳道を歩き、熊野古道伊勢路の難所を越える

最適日数
日帰り
コースタイプ
縦走
歩行時間
4時間35分
難易度
★★
コース定数
22
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